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第二章 その出会いに、名をつけるのならば
⑰ 『愚痴』
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幸い天気にも恵まれ、メルエーナ達は順調にリムロ村への帰路を順調に進む。
早朝に出発したこともあり、このペースならば昼前には村にたどり着ける予定だ。
「コーリスさん、そろそろ休憩にしませんか?」
先頭を歩くジェノが、間にいるメルエーナとイルリアの頭越しに、殿のコーリスに話しかける。
「ああ、そうだな。ここまで来たら、あともう少しだ。無理に強行軍をする必要はないだろう」
コーリスがジェノの提案を受け入れ、僅かに開けた場所で休憩をする。
少し疲れが出てきていたメルエーナは、その提案に救われる。
イルリアが敷物を敷き、座るように言ってくれたので、メルエーナはそれに甘えることにした。更にそこに、後からやって来たコーリスが座る。
「ジェノ。お前も座って休んだらどうだ?」
「いいえ、結構です」
ジェノはコーリスの誘いを断る。そして、三人から少し離れた所で木に背を預け、立ったまま休息する。
「すみません。本当に融通の効かない馬鹿でして」
「いや、もう慣れた。それに、あいつは、俺達に何かがあった時に即座に動けるようにと考えているんだろう?」
後半部分は声を押さえて、コーリスはイルリアに尋ねる。
「はい。きっとそうです。いくらなんでも心配し過ぎだと思うんですが……」
ため息交じりに言うイルリアに、しかしコーリスは「まるで警戒心が無いよりは、ずっといいさ」と笑う。
「まぁ、しかし、ジェノの奴にだけに良い格好をさせておけるほど、俺も老けてはいないつもりだ。少しあいつと村までの行程について打ち合わせをしてくる。お前達はゆっくり休んでいてくれ」
さらにコーリスはそう言って、腰を上げてジェノのもとに歩み寄り、地図を広げて何かを打ち合わせし始める。
「ふふっ。あんなにはしゃいでいる父を見るのは、久しぶりです」
「そうなの? あいつの変なところが感染らなければいいけれど……」
イルリアはそう言って嘆息する。
「仲が良いんですね。イルリアさんとジェノさんって」
メルエーナはただ単に思ったことを口にしただけなのだが、イルリアの顔がこの上なく嫌そうな顔に変わる。
「はぁ~。あのねぇ、メル。私はあいつと同じ冒険者見習いチームの仲間だけれど、全然仲はよくないわよ」
「えっ? ですが、とても息が合っていますし……」
そんなメルエーナの言葉に、イルリアは再びため息をつく。
「あいつはね、最初は分かりにくいけれど、すごく分かりやすい性格をしているのよ。だから、あいつが考えそうなことは、少し付き合いがあればすぐに分かるようになるのよ」
「そうなんですか?」
ジェノはあまりにも感情を表に出さないので、メルエーナには彼が何を考えているのかまるで分からない。
「ええ、そうよ。だから、あいつと仲がいいなんて気持ち悪いことを言わないで。私だって、好きであいつと冒険者見習いをやっているわけじゃあないんだから」
イルリアの言葉を、メルエーナは怪訝に思う。
「イルリアさんは、自分の意志でジェノさんの仲間になった訳ではないんですか?」
「…………」
メルエーナの問に、イルリアは何も答えない。
そこでメルエーナは、彼女のプライベートに土足で踏み込んでしまっていたことに気づく。
「すみません、イルリアさん。不躾に根掘り葉掘り尋ねてしまいました。本当にすみません」
メルエーナは心から謝罪する。
「いいわよ、謝らなくて。私が余計なことを口に出してしまっただけだから、気にしていないわ」
イルリアは笑顔で明るくそう言うと、水筒に口をつけて水を飲む。だが、彼女は水を飲み終わると、少し悲しげな表情を浮かべた。
「……ごめん、メル。私も疲れているから、我慢ができなくなっているみたい。悪いけれど、少しだけ私の愚痴に付き合ってくれない?」
「えっ? あっ、はい。私で良ければ……」
思わぬ申し出だったが、メルエーナはイルリアの頼みを了承する。
「私はね、ジェノを見ていると腹が立って仕方がないの。あいつは、他人のために平気で自分を犠牲にしようとするから。今回だって、あの馬鹿は……」
イルリアはそう言うと、コーリスと話をしているジェノをキッと睨む。
「確かに、ジェノさんは私達のために色々と無茶をされていましたよね。それに、いくらあの冒険者見習いの男の人達を欺くためとは言え、自分の命を簡単に捨てるようなことを口にするのは、良いことではないと私も思います……」
理由を知ってホッとしたものの、あの時のジェノの言葉はあまりにも真実めいていた。本当に自分の命を平然と投げ捨てようとしているように思えてしまった。
「……あいつ、本気だったのよ」
「えっ?」
イルリアの怒りのこもった表情に、メルエーナは彼女が嘘を言っていないことが分かってしまった。
「魔法の中には、相手の嘘を見抜くというものもあるの。そして、ジェノはあのローグとかいう奴らが持っているであろう、『声を探知する道具』にその魔法もかかっていることを危惧していたのよ」
「……ですが、それだと……」
おかしい。矛盾している。
ジェノは、あの三人に『誤った情報』を与えなければいけなかった。けれど、嘘を付けないのでは、そんな事ができるはずが……。
「思い出してみて。私は、『魔法があと一つしか残っていない』とは一言も言っていない。私は、このポーチに触って、『この中には、あと一枚分の魔法しか残っていない』と口にした。巨大な雷の魔法を封じ込めた板以外を、全部ポーチから抜き取ってからそう言ったの」
説明を受けて、ようやくメルエーナも理解できた。
確かにその方法であれば、嘘を見抜く魔法がかかっていても問題ない。口にしているのは嘘ではないのだから。
「……で、ですが、それって……」
昨夜のジェノの言葉を思い出し、メルエーナは自分の体が震えて来るのを抑えられなかった。
ジェノは嘘を見抜く魔法を警戒していた。だから、彼は嘘を口にしていない。
それは、つまり……。
「あの三人がおびき出されてこないで、あの場所で待ち伏せをしていたら、例の作戦を本気で実行するつもりだった。私に、自分を殺させるつもりだったのよ。最低よ、あいつは……」
イルリアは拳を震わせている。目の端には怒りのあまりに光るものがにじみ出ていた。
「……どうして、そんな……」
「私にもわからないわ。でも、あいつは自分の命を軽く考えすぎなのよ。だから、私はあいつが大嫌いなの」
イルリアはそう言うと、拳を開き、掌を見て苦笑する。
「でも、私はあいつに大きな借りを作ってしまった……。だから、それを返済するまでは、利子としてあいつに協力すると決めているの。私があいつと一緒に行動している理由は、それだけなのよ」
そう言ってイルリアは口元だけで微笑んだ。
気にならなかったと言えば嘘になる。だが、イルリアの言う『借り』がどのようなものかを尋ねてはいけないことは、メルエーナも分かっていた。
「……誰か、心から大切と想える人のために命を懸けるのならばまだ分かる。でも、あいつはそうじゃあない。誰に対してもそうなのよ。死にたがりなわけではないけれど、必要と思ったら命を捨てる覚悟をすぐにしてしまうの。そんなの……おかしいわよね?」
無理におどけたように言うイルリアに、メルエーナは掛ける言葉が見つからない。
「私は、あいつに誰か大切な人が、他人よりも大切な誰かが出来て欲しいと思っているの。そうすれば、少しは……。でも、それはきっと、わ……」
イルリアは何かを言おうとして、言葉を飲み込んだ。
そして、メルエーナの頭にポンと手を置く。
「ああっ、ごめん、ごめん。長々と愚痴を言ってしまったわね。なんか、メルって話やすいものだから、つい……」
「いいえ。私は、イルリアさんが話してくれて嬉しかったです。ありがとうございます」
メルエーナがそう礼を言うと、
「もう、それは私のセリフよ。ありがとう。貴女がいてくれてよかったわ」
イルリアはようやく、心からの笑みを見せてくれたのだった。
早朝に出発したこともあり、このペースならば昼前には村にたどり着ける予定だ。
「コーリスさん、そろそろ休憩にしませんか?」
先頭を歩くジェノが、間にいるメルエーナとイルリアの頭越しに、殿のコーリスに話しかける。
「ああ、そうだな。ここまで来たら、あともう少しだ。無理に強行軍をする必要はないだろう」
コーリスがジェノの提案を受け入れ、僅かに開けた場所で休憩をする。
少し疲れが出てきていたメルエーナは、その提案に救われる。
イルリアが敷物を敷き、座るように言ってくれたので、メルエーナはそれに甘えることにした。更にそこに、後からやって来たコーリスが座る。
「ジェノ。お前も座って休んだらどうだ?」
「いいえ、結構です」
ジェノはコーリスの誘いを断る。そして、三人から少し離れた所で木に背を預け、立ったまま休息する。
「すみません。本当に融通の効かない馬鹿でして」
「いや、もう慣れた。それに、あいつは、俺達に何かがあった時に即座に動けるようにと考えているんだろう?」
後半部分は声を押さえて、コーリスはイルリアに尋ねる。
「はい。きっとそうです。いくらなんでも心配し過ぎだと思うんですが……」
ため息交じりに言うイルリアに、しかしコーリスは「まるで警戒心が無いよりは、ずっといいさ」と笑う。
「まぁ、しかし、ジェノの奴にだけに良い格好をさせておけるほど、俺も老けてはいないつもりだ。少しあいつと村までの行程について打ち合わせをしてくる。お前達はゆっくり休んでいてくれ」
さらにコーリスはそう言って、腰を上げてジェノのもとに歩み寄り、地図を広げて何かを打ち合わせし始める。
「ふふっ。あんなにはしゃいでいる父を見るのは、久しぶりです」
「そうなの? あいつの変なところが感染らなければいいけれど……」
イルリアはそう言って嘆息する。
「仲が良いんですね。イルリアさんとジェノさんって」
メルエーナはただ単に思ったことを口にしただけなのだが、イルリアの顔がこの上なく嫌そうな顔に変わる。
「はぁ~。あのねぇ、メル。私はあいつと同じ冒険者見習いチームの仲間だけれど、全然仲はよくないわよ」
「えっ? ですが、とても息が合っていますし……」
そんなメルエーナの言葉に、イルリアは再びため息をつく。
「あいつはね、最初は分かりにくいけれど、すごく分かりやすい性格をしているのよ。だから、あいつが考えそうなことは、少し付き合いがあればすぐに分かるようになるのよ」
「そうなんですか?」
ジェノはあまりにも感情を表に出さないので、メルエーナには彼が何を考えているのかまるで分からない。
「ええ、そうよ。だから、あいつと仲がいいなんて気持ち悪いことを言わないで。私だって、好きであいつと冒険者見習いをやっているわけじゃあないんだから」
イルリアの言葉を、メルエーナは怪訝に思う。
「イルリアさんは、自分の意志でジェノさんの仲間になった訳ではないんですか?」
「…………」
メルエーナの問に、イルリアは何も答えない。
そこでメルエーナは、彼女のプライベートに土足で踏み込んでしまっていたことに気づく。
「すみません、イルリアさん。不躾に根掘り葉掘り尋ねてしまいました。本当にすみません」
メルエーナは心から謝罪する。
「いいわよ、謝らなくて。私が余計なことを口に出してしまっただけだから、気にしていないわ」
イルリアは笑顔で明るくそう言うと、水筒に口をつけて水を飲む。だが、彼女は水を飲み終わると、少し悲しげな表情を浮かべた。
「……ごめん、メル。私も疲れているから、我慢ができなくなっているみたい。悪いけれど、少しだけ私の愚痴に付き合ってくれない?」
「えっ? あっ、はい。私で良ければ……」
思わぬ申し出だったが、メルエーナはイルリアの頼みを了承する。
「私はね、ジェノを見ていると腹が立って仕方がないの。あいつは、他人のために平気で自分を犠牲にしようとするから。今回だって、あの馬鹿は……」
イルリアはそう言うと、コーリスと話をしているジェノをキッと睨む。
「確かに、ジェノさんは私達のために色々と無茶をされていましたよね。それに、いくらあの冒険者見習いの男の人達を欺くためとは言え、自分の命を簡単に捨てるようなことを口にするのは、良いことではないと私も思います……」
理由を知ってホッとしたものの、あの時のジェノの言葉はあまりにも真実めいていた。本当に自分の命を平然と投げ捨てようとしているように思えてしまった。
「……あいつ、本気だったのよ」
「えっ?」
イルリアの怒りのこもった表情に、メルエーナは彼女が嘘を言っていないことが分かってしまった。
「魔法の中には、相手の嘘を見抜くというものもあるの。そして、ジェノはあのローグとかいう奴らが持っているであろう、『声を探知する道具』にその魔法もかかっていることを危惧していたのよ」
「……ですが、それだと……」
おかしい。矛盾している。
ジェノは、あの三人に『誤った情報』を与えなければいけなかった。けれど、嘘を付けないのでは、そんな事ができるはずが……。
「思い出してみて。私は、『魔法があと一つしか残っていない』とは一言も言っていない。私は、このポーチに触って、『この中には、あと一枚分の魔法しか残っていない』と口にした。巨大な雷の魔法を封じ込めた板以外を、全部ポーチから抜き取ってからそう言ったの」
説明を受けて、ようやくメルエーナも理解できた。
確かにその方法であれば、嘘を見抜く魔法がかかっていても問題ない。口にしているのは嘘ではないのだから。
「……で、ですが、それって……」
昨夜のジェノの言葉を思い出し、メルエーナは自分の体が震えて来るのを抑えられなかった。
ジェノは嘘を見抜く魔法を警戒していた。だから、彼は嘘を口にしていない。
それは、つまり……。
「あの三人がおびき出されてこないで、あの場所で待ち伏せをしていたら、例の作戦を本気で実行するつもりだった。私に、自分を殺させるつもりだったのよ。最低よ、あいつは……」
イルリアは拳を震わせている。目の端には怒りのあまりに光るものがにじみ出ていた。
「……どうして、そんな……」
「私にもわからないわ。でも、あいつは自分の命を軽く考えすぎなのよ。だから、私はあいつが大嫌いなの」
イルリアはそう言うと、拳を開き、掌を見て苦笑する。
「でも、私はあいつに大きな借りを作ってしまった……。だから、それを返済するまでは、利子としてあいつに協力すると決めているの。私があいつと一緒に行動している理由は、それだけなのよ」
そう言ってイルリアは口元だけで微笑んだ。
気にならなかったと言えば嘘になる。だが、イルリアの言う『借り』がどのようなものかを尋ねてはいけないことは、メルエーナも分かっていた。
「……誰か、心から大切と想える人のために命を懸けるのならばまだ分かる。でも、あいつはそうじゃあない。誰に対してもそうなのよ。死にたがりなわけではないけれど、必要と思ったら命を捨てる覚悟をすぐにしてしまうの。そんなの……おかしいわよね?」
無理におどけたように言うイルリアに、メルエーナは掛ける言葉が見つからない。
「私は、あいつに誰か大切な人が、他人よりも大切な誰かが出来て欲しいと思っているの。そうすれば、少しは……。でも、それはきっと、わ……」
イルリアは何かを言おうとして、言葉を飲み込んだ。
そして、メルエーナの頭にポンと手を置く。
「ああっ、ごめん、ごめん。長々と愚痴を言ってしまったわね。なんか、メルって話やすいものだから、つい……」
「いいえ。私は、イルリアさんが話してくれて嬉しかったです。ありがとうございます」
メルエーナがそう礼を言うと、
「もう、それは私のセリフよ。ありがとう。貴女がいてくれてよかったわ」
イルリアはようやく、心からの笑みを見せてくれたのだった。
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