神による異世界転生〜転生した私の異世界ライフ〜

シュガーコクーン

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2章〜フォレスト王国王都〜

83、赤面するのはだーぁれ?

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 ノークさんとマクシミリアンさんが完全に見えなくなったところで、ソークが

「図書館へ行こうか」

 と、世のお姉さん方を虜にしそうな笑顔で何事も無かったかのように言って来た。

 腹くっろ!!

 しかもその笑顔がプラスでしょう?将来末恐ろしいと思うのは私だけ??

「ん?」
「ア、ハイ。うん、行こう」

 皆何で私の考えている事が分かるのっ!?

「ん?」
「ア、イエ。図書館楽しみー」

 ソーク腹くっろ!!(二回目)

 ケモミミになる前にソークの顔色で心配した私が馬鹿みたい。腹が立ったから何となくぷぅ、と頬を膨らませてみる。

 すると後ろからサランが頬を押して来た。

 
 ぷうぅー。


 とことんまぬけとしか言いようのない音がこだました。


 恥 ず か し い ! !


 しかも今サランは見えていない。よって普通の人から見たら自爆としか思えない状況なのである。

 ソークとリチャードくんとメイドさん達は大人対応で聞いてませんよ感を出してくれているのに、それを台無しにしている人が二人。いや、一人は私達にしか見えていないだろうけども。

 ローク、もう少し大人らしさを身につけて!!

 「ハハハッ」なんて爽やかな笑いではない。「ブッ!ブハハハッ!!」というマジな笑い。王子でしょ……。女の子の夢が崩れるよー?

 それと私をこんな状況に仕立て上げた本人も同じように大爆笑。サラン、女の子でしょ……。女子力ぅー。

 しかもフェアディ、コムク、ルビクルにチカまで笑うのを堪えている。

 もう笑いたければ笑え!!

 そっちの方がマシなんだけど。

 皆の気遣いが逆に居た堪れないよ……。

「と、とにかく図書館に行こう!!」

 声が少し上擦ったけどそこはご愛嬌って事で。

 この出来事であの場に居た全員が全員、私のファンクラブに入ったり、さらには過激なファンになったりと何かしら心情の変化を与えている事を私は知らないーー。

 そして、その中に絵がもの凄~く上手な子がいて、私をメインにソーク、ローク、リチャードくん全員のケモミミの絵姿が大人気になった事も、私は知らない。

 流行った頃には、私はもう王都には居なかった。赤面したのはソーク、ロークとリチャードくんだけなのであった。チャンチャン♪
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