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2章〜フォレスト王国王都〜
閑話、あの夢は、悪夢なのか、過去の記憶なのか、予知夢なのか
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私の狂おしい程愛しい人。
私は貴方がいれば、それで良いのに。
なのに、貴方は日に日に弱っていく。
私は尊ばれるのに、私の伴侶である貴方は尊ばれない。
私は祀られるのに、私と一緒に支えている貴方は祀られない。
最初は尊ばれていたのに。祀られていたのに。
ーー貴方のいない、世界はイラナイ。
ーー貴方を蝕む、世界はイラナイ。
そもそも、こんなに世界を、下界のモノを気にかけなければこんな事にはならなかった?
貴方を蔑むモノは、全てイラナイッ!!
貴方がいないのならば、こんな世界イラナイッ!!
貴方が死ぬというのなら、私も死にましょう。
そして魂に術を刻みましょう。
絶対にまた、貴方と出会えるように。
次の来世でなくともいい。この術で逢えることは確定したのだから。
貴方が死ぬ時、私も死にましょう。こんな世界はイラナイから大丈夫。
そして、また違う生で、逢いましょう。
ハッ!!
涙がこぼれ落ちていた。何故か止まらない。
あの夢は……?
悪夢ではない。何故か、確信できる。
そう、まるでーー過去の記憶を見ていたようなーー……ハッ。僕は何を思っているんだ。
そんなのありえない。だけど、涙が止まらない。まるで、その過去の辛さを思い出して泣いているかのよう。
自分で自分の涙の意味が、分からない。
「殿下っ!?」
僕を起こしに来たメイドも困っている。いや、僕が一番困っているんだけどね?
そして、何故か僕はリティアに重ねたんだ。あの人の言う「貴方」に。
この震えが、この涙が、この恐怖が、何故起こるのかが分からない。
そんな僕が、一番怖くて困っている。
だけど無性にリティアがいる事を、確認したくて。
僕は素早くこの顔色をメイドに隠してもらい、早めに食堂へと行った。
……その震えも、涙も、恐怖も、怖さも、全てリティアの言う「ケモミミ」のおかげですっかり朝食後には無くなったんだけどね。
これは父上に感謝するべきか余計な事をと怒るべきか悩む案件だったよ……。
僕は朝からの出来事で少し不機嫌になっていたらしい。自分でも気づかなかったよ。
それでリティアに少し八つ当たり気味になってしまった……。
まあ嫌われていないようだからいいとは思うんだけどね?
そしてリティアの提案により、図書館へと行く事になった。これは丁度良い。
世界が滅びかけた事があるのかを確認したい。
あの夢は、悪夢なのか、過去の記憶なのか、予知夢なのか。
分からない事だらけのあの夢を、僕はこっそりと調べて行きたいと思う。
それが、何だか僕の為になる気がしてーー。
私は貴方がいれば、それで良いのに。
なのに、貴方は日に日に弱っていく。
私は尊ばれるのに、私の伴侶である貴方は尊ばれない。
私は祀られるのに、私と一緒に支えている貴方は祀られない。
最初は尊ばれていたのに。祀られていたのに。
ーー貴方のいない、世界はイラナイ。
ーー貴方を蝕む、世界はイラナイ。
そもそも、こんなに世界を、下界のモノを気にかけなければこんな事にはならなかった?
貴方を蔑むモノは、全てイラナイッ!!
貴方がいないのならば、こんな世界イラナイッ!!
貴方が死ぬというのなら、私も死にましょう。
そして魂に術を刻みましょう。
絶対にまた、貴方と出会えるように。
次の来世でなくともいい。この術で逢えることは確定したのだから。
貴方が死ぬ時、私も死にましょう。こんな世界はイラナイから大丈夫。
そして、また違う生で、逢いましょう。
ハッ!!
涙がこぼれ落ちていた。何故か止まらない。
あの夢は……?
悪夢ではない。何故か、確信できる。
そう、まるでーー過去の記憶を見ていたようなーー……ハッ。僕は何を思っているんだ。
そんなのありえない。だけど、涙が止まらない。まるで、その過去の辛さを思い出して泣いているかのよう。
自分で自分の涙の意味が、分からない。
「殿下っ!?」
僕を起こしに来たメイドも困っている。いや、僕が一番困っているんだけどね?
そして、何故か僕はリティアに重ねたんだ。あの人の言う「貴方」に。
この震えが、この涙が、この恐怖が、何故起こるのかが分からない。
そんな僕が、一番怖くて困っている。
だけど無性にリティアがいる事を、確認したくて。
僕は素早くこの顔色をメイドに隠してもらい、早めに食堂へと行った。
……その震えも、涙も、恐怖も、怖さも、全てリティアの言う「ケモミミ」のおかげですっかり朝食後には無くなったんだけどね。
これは父上に感謝するべきか余計な事をと怒るべきか悩む案件だったよ……。
僕は朝からの出来事で少し不機嫌になっていたらしい。自分でも気づかなかったよ。
それでリティアに少し八つ当たり気味になってしまった……。
まあ嫌われていないようだからいいとは思うんだけどね?
そしてリティアの提案により、図書館へと行く事になった。これは丁度良い。
世界が滅びかけた事があるのかを確認したい。
あの夢は、悪夢なのか、過去の記憶なのか、予知夢なのか。
分からない事だらけのあの夢を、僕はこっそりと調べて行きたいと思う。
それが、何だか僕の為になる気がしてーー。
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