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第7部 異世界帰りの魔王様はチートで無双したりしなかったり~サラリーマンの1から始める異世界ビジネスプラン~
STAGE.1ー8 過去と干ばつ
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「来たよー」
『はや』
詠斗達が合流すると、早いと皆眼を丸くしていた。
「こっちはどうなの?」
「干ばつの影響で凶作なので食料不足ですね、食事は懐記さんを呼んで孤児院の子達と《ガルディア》の人達に手伝って貰って配給用の食事を用意して貰ってます」
「水魔法の使い手達もいるようですが、足元見て高額な金品を要求しているようですね」
率が状況を伝え、千華が補足した言葉にライガルが反応した。
「それは誠でしょうか?こちらが手配した水魔法の使い手には既に報酬は支払ってます。まだ契約期間内ですが」
「ライガル様、真実のようですよ。中には水欲しさに形見を手放した方もいます」
「……お前達、今すぐ依頼した水魔法の使い手達を捕らえよ」
「んな事より、こっちのが大事だろ」
ライガルが部下に命令を下している間にティスが一歩前に出る、風魔法に水魔法を乗せ雨を降らせていく。
「あ、なるほど!シャワーか!」
「先ほど川に水を満たしました」
「上流に水が湧く魔石を置いたから水不足も解消されますよ」
千華と率がにこりとライガルに笑う、ライガルはすぐさま脳内で水魔法の使い手達の追求と、金品を差し出した住民達への補償を計算し瞳の中の何かが通過する、それを横目でティスが視界の端に入れた。
周囲の住民達は水に感謝し涙ぐむ、川の生物は戻らないがライガルが追加の物資を部下達に手配させる。
「2人とも、懐記さん達のご飯食べに行こ」
「ん、あいつの飯うまいからな」
「私は…」
「ライガルさんも行こうよ!ほら」
晴海がライガルの手を引き連れていく、ほんの少し、少しだけティスが晴海とライガルが繋ぐ手を見ていた…。
「うまいわ」
「美味しいですね」
「でしょ」
何故か丸太にティス、晴海、ライガルの順で並んで座っていた。
お椀に入った塩気の強目の具沢山スープ、固いが味わいがあるパン、ベルンがモギを連れてカタンと第9魔王を連れてミルクを配ってくれていた。
「ご馳走様です、晴海さん」
上品に優雅に食事を行いミルクを飲み干す、晴海が収納からアイスを出してライガルに渡す、ティスも食べ終わり晴海からアイスを受ける。
「あ、ちょっと待っててね」
何かを思い付いた晴海が千眼の元へと走り出す、ティスが皿に盛られたアイスをスプーンで掬って口に運ぶ、ライガルは手渡されたアイスを眺めている。
「それ、氷とミルクで出来ているからほっとくと溶けるぞ」
「そうですか、晴海さんは可愛らしい方ですね」
「…ガキなんだろ、子供だ。無邪気」
ライガルもスプーンで掬ってアイスを口に運ぶ、白く甘く口の中で溶ける…美味しいと思う、隣にいるのが自分の伴侶でその伴侶と同じ物を食べている、不思議な気分だった。
「美味しいですね」
「ん」
「はい、ライガルさん!ティス!千眼さんに使えるようにして貰ったから!」
「なにこれ?」
「スマホ!使い方教えてあげるね!」
ニコニコと走ってくれば、2人に掌サイズの板の様な物を手渡した。
「なんだこれ、お前らの世界すごいな」
「兄上も使えるのですね」
感心、驚愕、有り難く貰い懐に入れる、晴海がトランプを出して遊びに誘った。
「ライガルっちつよいわ」
「ライガル様、表情うごかないすね」
「ふん」
懐記、ラウラス、ティス、晴海、ライガルで試しにババ抜きを始めてみれば1抜けはライガルかティスで次点は懐記、晴海かラウラスでビリ対決をしていた。
「すみません、昔からこうなので」
「別に責めてないしーこういうゲームはライガルっちとかポーカーフェイスが強いから」
「次は神経衰弱しよ」
『しんけーすいじゃく?』
「こわ、何それ」
「なんでしょうか?不穏な響きですね…」
「ま、やってみよ!」
わいわいとトランプで遊ぶ5人を詠斗と率が眺めて笑い合う、ライガルの部下達はティスとライガルが並んでいるのを見て複雑な表情を浮かべていた。
「さあ、そろそろ帰ろうか。皆おくるよ」
「ありがとうございます皆さん、物資の支給や契約の在り方、実際こうして民の生活をこの眼で見る事が出来、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました」
深々とライガルが頭を下げる、無表情鉄面皮、感情のない人形だと言われているライガルだがこの皇国を愛するドラゴンでもある。
「良い時間を過ごせたなら良かったよ」
「次はカジノで」
「楽しみにしてて!」
詠斗、率、晴海が笑う、そして転移魔法を使いそれぞれの帰るべき場所へと戻った。
「水の使い手達を尋問し民から奪った金品の返却を速やかに行うように」
執務室に戻り指示を出して少しの間1人になり、椅子に深く座り足を組み額に手を置く、彫像なような決して人前…兄の前でもしない姿で思い耽る。
熱心にカードをめくるティスの姿…眼の中に棲む動く蜘蛛…可愛らしい顔立ち、あんな風に逢えた事等1度も無かった。
前皇帝の命令で得た伴侶、常に不機嫌で居心地悪そうに口が悪く無愛想…。
兄…ニジェルガからはいつかはこの関係を解消出来るように動くとそう即位した時に、ライガルとティスに伝えた。
互いに何も言わなかった、どちらかが終わる迄続く関係…誰もがそう思いライガルとティスから目を逸らす…。
卓に置いたスマホにメッセージが入る、晴海から使い方を教えて貰ったそれに入っていたメッセージを読んで少し笑みがライガルから零れた…。
「ふん、ちっ、あーどっかのガキのせいでらしくない事しちまった」
下街の歪な建物の上に座りメッセージを送ったスマホをしまい、すと音も無く何処かへと移動した…。
『はや』
詠斗達が合流すると、早いと皆眼を丸くしていた。
「こっちはどうなの?」
「干ばつの影響で凶作なので食料不足ですね、食事は懐記さんを呼んで孤児院の子達と《ガルディア》の人達に手伝って貰って配給用の食事を用意して貰ってます」
「水魔法の使い手達もいるようですが、足元見て高額な金品を要求しているようですね」
率が状況を伝え、千華が補足した言葉にライガルが反応した。
「それは誠でしょうか?こちらが手配した水魔法の使い手には既に報酬は支払ってます。まだ契約期間内ですが」
「ライガル様、真実のようですよ。中には水欲しさに形見を手放した方もいます」
「……お前達、今すぐ依頼した水魔法の使い手達を捕らえよ」
「んな事より、こっちのが大事だろ」
ライガルが部下に命令を下している間にティスが一歩前に出る、風魔法に水魔法を乗せ雨を降らせていく。
「あ、なるほど!シャワーか!」
「先ほど川に水を満たしました」
「上流に水が湧く魔石を置いたから水不足も解消されますよ」
千華と率がにこりとライガルに笑う、ライガルはすぐさま脳内で水魔法の使い手達の追求と、金品を差し出した住民達への補償を計算し瞳の中の何かが通過する、それを横目でティスが視界の端に入れた。
周囲の住民達は水に感謝し涙ぐむ、川の生物は戻らないがライガルが追加の物資を部下達に手配させる。
「2人とも、懐記さん達のご飯食べに行こ」
「ん、あいつの飯うまいからな」
「私は…」
「ライガルさんも行こうよ!ほら」
晴海がライガルの手を引き連れていく、ほんの少し、少しだけティスが晴海とライガルが繋ぐ手を見ていた…。
「うまいわ」
「美味しいですね」
「でしょ」
何故か丸太にティス、晴海、ライガルの順で並んで座っていた。
お椀に入った塩気の強目の具沢山スープ、固いが味わいがあるパン、ベルンがモギを連れてカタンと第9魔王を連れてミルクを配ってくれていた。
「ご馳走様です、晴海さん」
上品に優雅に食事を行いミルクを飲み干す、晴海が収納からアイスを出してライガルに渡す、ティスも食べ終わり晴海からアイスを受ける。
「あ、ちょっと待っててね」
何かを思い付いた晴海が千眼の元へと走り出す、ティスが皿に盛られたアイスをスプーンで掬って口に運ぶ、ライガルは手渡されたアイスを眺めている。
「それ、氷とミルクで出来ているからほっとくと溶けるぞ」
「そうですか、晴海さんは可愛らしい方ですね」
「…ガキなんだろ、子供だ。無邪気」
ライガルもスプーンで掬ってアイスを口に運ぶ、白く甘く口の中で溶ける…美味しいと思う、隣にいるのが自分の伴侶でその伴侶と同じ物を食べている、不思議な気分だった。
「美味しいですね」
「ん」
「はい、ライガルさん!ティス!千眼さんに使えるようにして貰ったから!」
「なにこれ?」
「スマホ!使い方教えてあげるね!」
ニコニコと走ってくれば、2人に掌サイズの板の様な物を手渡した。
「なんだこれ、お前らの世界すごいな」
「兄上も使えるのですね」
感心、驚愕、有り難く貰い懐に入れる、晴海がトランプを出して遊びに誘った。
「ライガルっちつよいわ」
「ライガル様、表情うごかないすね」
「ふん」
懐記、ラウラス、ティス、晴海、ライガルで試しにババ抜きを始めてみれば1抜けはライガルかティスで次点は懐記、晴海かラウラスでビリ対決をしていた。
「すみません、昔からこうなので」
「別に責めてないしーこういうゲームはライガルっちとかポーカーフェイスが強いから」
「次は神経衰弱しよ」
『しんけーすいじゃく?』
「こわ、何それ」
「なんでしょうか?不穏な響きですね…」
「ま、やってみよ!」
わいわいとトランプで遊ぶ5人を詠斗と率が眺めて笑い合う、ライガルの部下達はティスとライガルが並んでいるのを見て複雑な表情を浮かべていた。
「さあ、そろそろ帰ろうか。皆おくるよ」
「ありがとうございます皆さん、物資の支給や契約の在り方、実際こうして民の生活をこの眼で見る事が出来、とても有意義な時間を過ごす事が出来ました」
深々とライガルが頭を下げる、無表情鉄面皮、感情のない人形だと言われているライガルだがこの皇国を愛するドラゴンでもある。
「良い時間を過ごせたなら良かったよ」
「次はカジノで」
「楽しみにしてて!」
詠斗、率、晴海が笑う、そして転移魔法を使いそれぞれの帰るべき場所へと戻った。
「水の使い手達を尋問し民から奪った金品の返却を速やかに行うように」
執務室に戻り指示を出して少しの間1人になり、椅子に深く座り足を組み額に手を置く、彫像なような決して人前…兄の前でもしない姿で思い耽る。
熱心にカードをめくるティスの姿…眼の中に棲む動く蜘蛛…可愛らしい顔立ち、あんな風に逢えた事等1度も無かった。
前皇帝の命令で得た伴侶、常に不機嫌で居心地悪そうに口が悪く無愛想…。
兄…ニジェルガからはいつかはこの関係を解消出来るように動くとそう即位した時に、ライガルとティスに伝えた。
互いに何も言わなかった、どちらかが終わる迄続く関係…誰もがそう思いライガルとティスから目を逸らす…。
卓に置いたスマホにメッセージが入る、晴海から使い方を教えて貰ったそれに入っていたメッセージを読んで少し笑みがライガルから零れた…。
「ふん、ちっ、あーどっかのガキのせいでらしくない事しちまった」
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