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第014部 君分かれる事なかれ/君離れる事なかれ
第061話 古い図書館へ/第61話 教えて
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第061話 タナトスの異変
「王国の図書館なんて嬉しいなあ、大河も来れたら良かったのに」
「用が済んだら来るって、本の修復って結構大変だよな.。前にお前の手伝ったけど」
「気は遣うよ」
競りが終わった翌日《ウワムス王国》の王城の別館の図書館に来ていたのは、アコミア、キッフと本が読みたいというミュナイとそれに付き添うジュナイ、グローリーとイザラとエスティア、オベリスカ、グステナとメンルェトという面子で訪れていた。
「俺はここの本全部ジジィと親父に脅されて読んだが、どれもボロいんだよ。直してくれんのは助かるぜ、お前はここ直してくれんだろ?」
『メンルェト様、ここはこのチョコレートケーキのような外観が良いですね』
「……はぁ」
なんだか良く分からないうちにこの城で泊り起きて此処に連れて来られたと思えば、これだとメンルェトは長い溜息を吐く、ガイドの持ち出した大河の雑誌には改修した孤児院と対になるような茶色い丸いケーキ、孤児院の子ども達はとても喜んでいたのでそれはいい、何故これに付き合っているのか自分でも分からないが今すぐ答えが出なくてもいいかと外に出てグステナとガイドと共に出て改修作業に取り掛かった。
「は、初めまして!本日は本の修復と建物の修復をして頂けるそうで、いやぁすごい古い建物で驚きましたよね、直し直しやっているんですが…あ、自己紹介がまだですね、私はこの図書館の管理をしています、ヒスンス・ベンウィと申します、ヒスンスとお呼び下さい、よ、と」
「俺はアコミアだよ、よろしく、随分古い本だな」
「ええ、陛下とイーノキィ様のお父上は本がお好きで此処に在る物は大半があの方が蒐集した物です。何分予算もありませんし、保存魔法も使える者もこの国はいませんし…」
本を抱えてやってきた青年が古い本をテーブルに置き自己紹介をすればアコミアから順に自己紹介を行う、破れかけ焼けた本手に持てばそのままバラけてしまいそうな本などアコミアは目を輝かせていた。
「これは…『失われた水没都市《クリクトゥ》の歴史』本…著者の直筆ですか…」
『これは興味深い…』
『修復したら読みましょう』
オベリスカが一番上の本を手に取り題名を読み上げれば、髪の中にいた両親達も感心を向けている。
「それはオジガト様のご友人が寄贈した物ですね、この国血生臭くてお金もないし小さいんですけど、オジガト様達が慕われているので珍しい本が集まるんですよ」
「自分の国なのに散々な言い方だなぁ」
「本当の事ですから」
「…………この本…」
「それは…『読めない本』ですね、魔力で細工が施された本です。陛下たちのお父上がどこからか入手した物です、その本時々そうやって他の本に紛れて現れるんです」
「こわ」
「ま、本にも魂が宿るって事だな。早速修復するぞ」
ヒスンスが運んで来た本の中でグローリーが気になった本を手に取る、何も書かれていない表紙に何も書かれていない中身、ヒスンスが当たり前のように言いキッフが引きアコミアは頷く、グローリーはその本を開いて眺めつつ、アコミアが道具を収納ショルダーバッグから出して皆に教えながら本の修繕を始めた。
第61話 教えて
「このおこのみやきとたこやきも大変美味ですが、このマヨネーズ……絶品ですね」
「酸味と深いコク…病みつきになりそうですね」
「ま、これは俺の世界の物だけど、ここでも作ろうと思えば作れるけど」
「お、教えて下さい!」
「おけ、必要なのは黄身と酢と塩と油ね」
「なんと!それだけでこんな美味な物が…」
カジノタワーの厨房で試食で作ったお好み焼きとたこ焼きにソースとマヨネーズに鰹節、特に天人族の料理人やはけんされた物達が気に入ったのはマヨネーズだった。
懐記が作り方を教えるといえば、五衰達が鼻息荒く身を乗り出してくる、それに巻き込まれたら帰れないだろうなと言いながらフォンとフェシェスタはこそこそ家に戻った。
「ベザーナク!」
「カナカーン?どうしたんだ?どうしてここに」
「私も、上位天使の皆様に直談判してあの塔に住める事になった!君の絵を…君が描いている所を見る事が出来る!」
カジノタワーの商業エリアの一角に店を貰った絵描きのベザナークの元へ、オフィスビルから一向に戻って来ないアナスタリタス達の部下の天使の1名が訪れ興奮気味に驚くベザナークの元へ駆け寄った。
「そうか…それは俺も嬉しいな。ここに絵を置かせて貰えてよく売れるようになったよ、他の絵描き仲間も売れていて喜んでいるし。絵に専念できる、異界にも絵を売って貰えて俺は楽しい」
「ベザナーク…そうか君の絵は皆に認めて貰えたのか…」
「ああ、そうだ。会えるのがまだ先だろうと思っていたからまだ描き掛けなんだが、君の絵も描いているんだ」
「これは…ああ…君の絵は素晴らしい、もっとずっと君の側で君が絵を描けるのが見られる…」
「そうだ、座って。君が今目の前にいるんだ、君を見て君を描かせて欲しい」
「もちろん…」
ベナザークがそう言えばカナカーンの顔が綻ぶ、天使は天上界、悪魔は地上界、対とはいえ滅多に会う事はない、どんなに会いたくても求めても天使は地上界に来る機会は限られ悪魔は天上界に行く事は出来ない、彼らの翼は長く高くは飛べない、だが…いまその均衡が変革を遂げようとしていた…。
「王国の図書館なんて嬉しいなあ、大河も来れたら良かったのに」
「用が済んだら来るって、本の修復って結構大変だよな.。前にお前の手伝ったけど」
「気は遣うよ」
競りが終わった翌日《ウワムス王国》の王城の別館の図書館に来ていたのは、アコミア、キッフと本が読みたいというミュナイとそれに付き添うジュナイ、グローリーとイザラとエスティア、オベリスカ、グステナとメンルェトという面子で訪れていた。
「俺はここの本全部ジジィと親父に脅されて読んだが、どれもボロいんだよ。直してくれんのは助かるぜ、お前はここ直してくれんだろ?」
『メンルェト様、ここはこのチョコレートケーキのような外観が良いですね』
「……はぁ」
なんだか良く分からないうちにこの城で泊り起きて此処に連れて来られたと思えば、これだとメンルェトは長い溜息を吐く、ガイドの持ち出した大河の雑誌には改修した孤児院と対になるような茶色い丸いケーキ、孤児院の子ども達はとても喜んでいたのでそれはいい、何故これに付き合っているのか自分でも分からないが今すぐ答えが出なくてもいいかと外に出てグステナとガイドと共に出て改修作業に取り掛かった。
「は、初めまして!本日は本の修復と建物の修復をして頂けるそうで、いやぁすごい古い建物で驚きましたよね、直し直しやっているんですが…あ、自己紹介がまだですね、私はこの図書館の管理をしています、ヒスンス・ベンウィと申します、ヒスンスとお呼び下さい、よ、と」
「俺はアコミアだよ、よろしく、随分古い本だな」
「ええ、陛下とイーノキィ様のお父上は本がお好きで此処に在る物は大半があの方が蒐集した物です。何分予算もありませんし、保存魔法も使える者もこの国はいませんし…」
本を抱えてやってきた青年が古い本をテーブルに置き自己紹介をすればアコミアから順に自己紹介を行う、破れかけ焼けた本手に持てばそのままバラけてしまいそうな本などアコミアは目を輝かせていた。
「これは…『失われた水没都市《クリクトゥ》の歴史』本…著者の直筆ですか…」
『これは興味深い…』
『修復したら読みましょう』
オベリスカが一番上の本を手に取り題名を読み上げれば、髪の中にいた両親達も感心を向けている。
「それはオジガト様のご友人が寄贈した物ですね、この国血生臭くてお金もないし小さいんですけど、オジガト様達が慕われているので珍しい本が集まるんですよ」
「自分の国なのに散々な言い方だなぁ」
「本当の事ですから」
「…………この本…」
「それは…『読めない本』ですね、魔力で細工が施された本です。陛下たちのお父上がどこからか入手した物です、その本時々そうやって他の本に紛れて現れるんです」
「こわ」
「ま、本にも魂が宿るって事だな。早速修復するぞ」
ヒスンスが運んで来た本の中でグローリーが気になった本を手に取る、何も書かれていない表紙に何も書かれていない中身、ヒスンスが当たり前のように言いキッフが引きアコミアは頷く、グローリーはその本を開いて眺めつつ、アコミアが道具を収納ショルダーバッグから出して皆に教えながら本の修繕を始めた。
第61話 教えて
「このおこのみやきとたこやきも大変美味ですが、このマヨネーズ……絶品ですね」
「酸味と深いコク…病みつきになりそうですね」
「ま、これは俺の世界の物だけど、ここでも作ろうと思えば作れるけど」
「お、教えて下さい!」
「おけ、必要なのは黄身と酢と塩と油ね」
「なんと!それだけでこんな美味な物が…」
カジノタワーの厨房で試食で作ったお好み焼きとたこ焼きにソースとマヨネーズに鰹節、特に天人族の料理人やはけんされた物達が気に入ったのはマヨネーズだった。
懐記が作り方を教えるといえば、五衰達が鼻息荒く身を乗り出してくる、それに巻き込まれたら帰れないだろうなと言いながらフォンとフェシェスタはこそこそ家に戻った。
「ベザーナク!」
「カナカーン?どうしたんだ?どうしてここに」
「私も、上位天使の皆様に直談判してあの塔に住める事になった!君の絵を…君が描いている所を見る事が出来る!」
カジノタワーの商業エリアの一角に店を貰った絵描きのベザナークの元へ、オフィスビルから一向に戻って来ないアナスタリタス達の部下の天使の1名が訪れ興奮気味に驚くベザナークの元へ駆け寄った。
「そうか…それは俺も嬉しいな。ここに絵を置かせて貰えてよく売れるようになったよ、他の絵描き仲間も売れていて喜んでいるし。絵に専念できる、異界にも絵を売って貰えて俺は楽しい」
「ベザナーク…そうか君の絵は皆に認めて貰えたのか…」
「ああ、そうだ。会えるのがまだ先だろうと思っていたからまだ描き掛けなんだが、君の絵も描いているんだ」
「これは…ああ…君の絵は素晴らしい、もっとずっと君の側で君が絵を描けるのが見られる…」
「そうだ、座って。君が今目の前にいるんだ、君を見て君を描かせて欲しい」
「もちろん…」
ベナザークがそう言えばカナカーンの顔が綻ぶ、天使は天上界、悪魔は地上界、対とはいえ滅多に会う事はない、どんなに会いたくても求めても天使は地上界に来る機会は限られ悪魔は天上界に行く事は出来ない、彼らの翼は長く高くは飛べない、だが…いまその均衡が変革を遂げようとしていた…。
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