あなたは異世界に行ったら何をします?~良いことしてポイント稼いで気ままに生きていこう~

深楽朱夜

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第015部 繋がる糸たちへ/繋がらない糸たちへ

問題発症解決編056幕 開店 ×第071話 切れない糸たち:まじない篇 受け継がれていく/第71話 《アンツクイア》編 第弐幕 善行ポイント

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問題発症解決編056幕 開店
「ぱぱーおめでと」
「おめー」
「でとー」
「はいこれー」
「みんなありがとう…」
「今日はお前達の貸し切りだから楽しんでいくと良い」
グローリーのお菓子屋が開店し初日は貸し切り、ラージュの国《ロメンスギル》の魔人の子ども達を招いてのプレオープンだった。
子ども達…全員は店に入らないので半分は先にタマちゃんのカフェへ、半分はラージュと祝いに訪れたニジェルガとゴーレム達と店内で共にお祝いをしてくれた。
子ども達がグローリーに城の庭で摘んだ花や描いた絵や手紙を渡し、いつも表情の乏しいグローリーの表情がぱぁと華やいだ。
ラージュもニジェルガも微笑んで見守っている、《ロメンスギル》で子どもたちがお手伝いや仕事をして得たお金を持ち子ども達がお菓子を買っていく、奥ではナイルやカイネとバルタルがお菓子作りを手伝ってくれているので子ども達が買い物をしている姿を撮りお会計をしていく。
「さ、買ったら隣でお茶にしよう。グローリー殿カフェにいる子ども達を連れて来くる」
「うん」
子ども達は小さいパンや飴、カップに入れたアイスをメシュレラから受け取りラージュ達と隣のカフェへ向かった。

「いらっしゃい、メニューはゼリーとクリームソーダ…」
「今日はプレオープンだからメニューは2種類、ゼリーは300ログクリームソーダは400ログな」
タマちゃんのカフェの中、ウェイターをしているイザラとイデアに迎えられ丸いテーブルにそれぞれ座っていく、先に食べていた子ども達はタイタンとプロメテウスと騎士達が連れて行く。
キッチンにはウォルゾガとオベリスカ、ロックスとテュフが手伝いに来てくれ中で準備をしてくれていた。
「ではゼリーとクリームソーダを全員に」
「はい」
「了解」
子ども達は座って静かに待つ、ゴーレムやおりがみの子達にヒヨコ達が子供達が飽きない様にと遊んでくれていた。
「ちゅごーい」
「わー」
「もっともっと」
「ぱちぱち」
子ども達がはしゃいでいる、その光景を眺めニジェルガラージュは微笑んでいた。
明日は他の魔人の子ども達を招き、本格的にオープンという事になるがグローリーはマイペースに運営していくと決めている、子ども達が笑顔で来てくれる事が大切だとグローリーは思っている…。

第071話 切れない糸たち:まじない篇 受け継がれていく
今朝は昨日の件があった翌日とは思えない程いつも通りの孤児院、千歳とラジカは院長と店の事で話しをしている間、アンが晴海とエツィア、空と率を市場へ案内してくれると言うので4名で市場へと向かう。
千歳とラジカが危険ではと心配するが、ゴーレムも連れているのとアンは魔法が使え顔が効くので危険は無いと院長に言われ何かあればすぐに戻るようにと念を押して送り出す。
「この辺りが果物や野菜などを売っている露店ですね、この実は熟し具合で甘みや風味食感が変わります。美味しいですよ」
「そうなの?買ってこ」
「そうだね、豆類も買おうか。今日は豆のスープにしよう」
茣蓙に置かれた緑色の瓢箪の様な実をアンが指す、エツィアが買い率がその隣の豆類を大量に購入する。
「たくさん買ってくれてありがどうな、これオマケ」
大量に購入する子ども達に礼を良い多めに入れてくれる、収納袋にしましアンが次の店に案内する。
「ねえ、アンさん。万華鏡…華鏡どうやって作るの?」
「簡単です、後で教えましょうか?店にも置きますし」
「うん、ありがとう」
「あう」
アンが晴海の頼みを薄く笑って頷く、空は晴海の背中で足をパタパタさせている。
「見た事もない果物と野菜が多いね、服も凝ってて素敵ー」
「見に着ける物に刺繍を施し、永く親から子へ次の子へと受け継がれて行きます。この街では女性も男性も関係なく幼い事から糸や針に触れています」
「そうなんですね、刺繍の図案の本とかは売っています?」
「ありますよ、家ごとで繋いでいく物もありますからほんの1部を載せている物で高価です」
「どこに売っているの?」
「隣街の商業ギルドです、行く場合は千歳さん達と行ってくださいね」
「わかりました、ありがとうございます」
「後で行ってみよ、あ、あっちの布素敵ー見ていこう」
率がアンに礼を言い大河やテトラ達の手土産に後で千歳達に連れて行って貰おうと、エツィアに手を引かれて布が売られた露店へと向かった…。

第71話 《アンツクイア》編 第弐幕 善行ポイント
「すごい、味噌汁…飯…肉じゃがとお浸し、漬物と出汁巻き卵…ご馳走だね…いただきます」
「おかわりもあるし、酒もどうぞ」
《異空鳥》の内部を案内した後、懐記の父親と身体のサイズが変わらないという事で服を借り、通された部屋で入浴した後着替えて食堂に向かえば出来立ての和食が並び佳月の顔が綻ぶ、懐記がビール缶を置いて、佳月が缶を開け一気に煽った。
「くぅーあービールってこんなに美味い物だったのか、俺はアルコールアレルギーで日本では酒が飲めなかったんだ…異世界で日本の酒が飲めるとはね」
「ワインやブランデーにこれは《アタラクシア》の酒ね」
「ほんと懐記達の世界の食いもんて美味いよな」
感動している佳月の前にワインの瓶やブランデーのボトル、カウン酒とカノリ酒の瓶も並べておく、フォンもビールを煽りながら頷く。
「あー醤油の味…出汁と味噌…黄金色の卵焼き…焼き立ての飯…これが日本の味…」
佳月は噛み締めながら食べていく、食事を諦め興味が無くなってからどれ程の月日が経ったのか、ゆっくり味わいながら噛み締めて食事を味わった。

「ふぅ、こんなに食べたのはいつぶりかな、ご馳走さまでした。お礼とはいえないと思うけれど…俺のステータスにあった善行ポイント?って知っている?」
「はい、善い行いをして付与されるポイントです。様々な特典と交換できます」
「そうなんだね、俺の善行ポイント今どのくらいあるか分からないけどそれをあげる事は出来る?使用不可って表示されていたし」
『は?え?』
綺麗に食事を食べて食器を運んでワインを飲みながら佳月が善行ポイントについて訊ねると外神が頷けば神々から驚愕の声や言葉を詰まらせる音が聞こえて来る。
『どうしてですか?善行ポイントは《アタラクシア》の召喚者のみの特典な筈…』
『まさか…』
『古橋 佳月もまた本来《アタラクシア》に来るべき者だった…』
『確かに善行ポイントは《アタラクシア》の召喚者のみの特典だと思われるがステータスを破壊した今、調べる術はあるまい、破壊するという事はそういう事だ」
神々が唸り《アユズラーグ》の神もまた頷く、佳月はワインをお代わりし懐記がチーズを出す。
「ええ、そういう事です。外神君達に渡せます?」
『…出来ます……』
『ふむ、ではその善行ポイントを1ポイント1ログまたは1円として買い取ろう。最初に彼らに渡したポイント分も乗せて』
「それはありがたいですね、金があまりないので」
『……何か望みは?』
「特には、その金で酒を沢山買おうかってくらいです」
『承知した』
そう言って神々が1度話し合いとポイントの換金を行う為に引き上げる、佳月はワインを飲み終わりブランデーのロックを楽しんだ…。



あなたは異世界に行ったら何をしますAnotherSid×EXTRA MYCLOSET~可愛いは世界の中心、世界の中心で可愛いを叫ぶ~
「これ、素敵。この布も良いわね、こっちの宝石も」
「だろう、良い物が出たよ。ユラちゃんが考えたクズ魔石の粉評判凄くてまた仕入れたいんだけれど」
「たくさんあるわ、色も増やしたの」
「それは見せて欲しいね」
クマの商人が大きな商人が次から次へと長年の相棒の空間拡張の魔法が付与されたリュックから出した品々をユラが吟味し収納空間から瓶に入れた色とりどりの細かい砂粒を並べていき商人がそれを手にとり真剣なまなざしで見ていく。
「《ホータス王国》の女王がこの魔石屑を散りばめたドレスで話題が持ち切りだ、普通クズ魔石を粉々にして再利用?って言うんだっけそんな真似が出来るのはユラちゃんだけだし」
「ふふ、女王様のドレス。苦労したから嬉しい」
「見事な物だよ、あのドレスはどこの誰が作ったって。陛下たちも契約を守ってくれてユラちゃんや俺の事は表に出さない様にしているから静かだけど、バレたら大変さ」
「騒がしいのは大好きだけどこういうのは困っちゃうし今のままで充分よ」
「俺も充分稼いでる」
互いにニヤリと笑う、短くはない付き合いでユラが契約している商人が彼だけだ。
「瓶はいつも通り1瓶200万ロピで買う」
「私はこの辺を全部買うわ」
瓶が20本全て購入し、ユラは並べられた商品を大量に買いそれで代金は相殺になった。
「夕食用意するからお風呂どうぞ」
「おお、ユラちゃんのご飯は美味いからな、風呂も借りるよ」
「はーい」
魔法で買った物を棚にしまい、商人は奥の部屋へ向かう。
「さ、今日の夕食は肉じゃがもどきね。米とか醤油ぽいものがあって良かった」
淡いピンクのエプロンを身に着けキッチンへ向かい食事の支度を行う、今日はお客がいるからと張り切って腕まくりを行なった…。

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