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消失
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起きて伸びをすると裸になった身体が見えた。
「ッ…椿ッ!」
昨夜のことを思い出し、居たはずの暖かさがないことに気づいて血の気が引く。
いない
扉を開け、一つ一つ部屋の扉を開けて探すが、何処にもいなかった。
リビングにも、執務室にも、浴室やトイレにもいなかった。
「椿…………」
泡のように弾けて消えてしまったのか、いやもしかしたら生徒会室で仕事をしているのかもしれない。時計を見ると7:23と表示されていた。演技をしていた頃ならともかくそれを止めた彼なら仕事をしている可能性も十分にあり得る。
龍はすぐさま制服に着替え、食事も軽めにとって部屋を出た。
扉の横に設置されているカードスキャナーにカードを通す。
認証にかける時間も待ち遠しい。
ピッ、と音が鳴りロックが解除された瞬間勢いよく扉を開けた。
「椿ッ!!」
「わっ!?…って、あー!」
ガンッ、ガタガタガッシャーン!という音が鳴り、中にいた人物は悲鳴を上げた。
「もー!龍ー!いきなり何だよー!椿はいないよー!」
「す、すまない…………」
テーブルに足をかけてしまい、テーブルの上のカップが転がって床に落ちて割れてしまった。それを見た皐月が怨嗟の声を上げる。まったくー!と言いながらぷりぷりと割れたカップの欠片を拾っている。
龍も慌ててカップの欠片を拾った。
「でー…………どうしたのー?」
「ッ…………」
龍は皐月に訳を説明した。昨晩から今に至るまでを。
「…一言言うねー!赤飯炊こっかー!」
「ぐううっ…………」
「まさか龍からここでぐうの音が出るとは思わなかった…………!?」
大仰に驚いたふりをしてうーんと腕を組む。
「とりあえずー大樹たちにも伝えない?その方が良いよー」
「そう、だな……」
「ここ最近の椿の様子を見ると、いなくなるっていうのもないっちゃないけどねー」
「…………ッ」
「思いを通じ合った翌日に逃げられた男ー……っていうか、通じ合えたから去ったのかな?」
わかんないーと首を傾げてムムムっと唸る。仕草は可愛いが、ここ最近体が発達してきて180近くの男がそんなことやっても可愛くないはずなのだが…………どうしてか、似合うのだ。
大樹たちもこの時間なら起きているだろうし、メールを送って呼びつける。
十数分後、やってきた大樹たちにも説明をした。
「そうですか…………」
「つば、き…いないの……?」
「…………」
龍はその間にも椿に電話をかけたが何コールをしても繋がることはなかった。
ここに来るときにも椿の部屋を確認したがいなかったし、ならいったいどこにいるのかという話になる。
少し熟考した大樹が顔を上げる。
「親衛隊を使いましょう」
「親衛た、い…………?」
「そうです、以前は親衛隊と私たちの溝はありました。だから親衛隊を活用することもなかったのですが」
「椿が仲を修復してくれた今、その方法もあるということか………?」
そうです、と大樹は首肯した。
「ッ…椿ッ!」
昨夜のことを思い出し、居たはずの暖かさがないことに気づいて血の気が引く。
いない
扉を開け、一つ一つ部屋の扉を開けて探すが、何処にもいなかった。
リビングにも、執務室にも、浴室やトイレにもいなかった。
「椿…………」
泡のように弾けて消えてしまったのか、いやもしかしたら生徒会室で仕事をしているのかもしれない。時計を見ると7:23と表示されていた。演技をしていた頃ならともかくそれを止めた彼なら仕事をしている可能性も十分にあり得る。
龍はすぐさま制服に着替え、食事も軽めにとって部屋を出た。
扉の横に設置されているカードスキャナーにカードを通す。
認証にかける時間も待ち遠しい。
ピッ、と音が鳴りロックが解除された瞬間勢いよく扉を開けた。
「椿ッ!!」
「わっ!?…って、あー!」
ガンッ、ガタガタガッシャーン!という音が鳴り、中にいた人物は悲鳴を上げた。
「もー!龍ー!いきなり何だよー!椿はいないよー!」
「す、すまない…………」
テーブルに足をかけてしまい、テーブルの上のカップが転がって床に落ちて割れてしまった。それを見た皐月が怨嗟の声を上げる。まったくー!と言いながらぷりぷりと割れたカップの欠片を拾っている。
龍も慌ててカップの欠片を拾った。
「でー…………どうしたのー?」
「ッ…………」
龍は皐月に訳を説明した。昨晩から今に至るまでを。
「…一言言うねー!赤飯炊こっかー!」
「ぐううっ…………」
「まさか龍からここでぐうの音が出るとは思わなかった…………!?」
大仰に驚いたふりをしてうーんと腕を組む。
「とりあえずー大樹たちにも伝えない?その方が良いよー」
「そう、だな……」
「ここ最近の椿の様子を見ると、いなくなるっていうのもないっちゃないけどねー」
「…………ッ」
「思いを通じ合った翌日に逃げられた男ー……っていうか、通じ合えたから去ったのかな?」
わかんないーと首を傾げてムムムっと唸る。仕草は可愛いが、ここ最近体が発達してきて180近くの男がそんなことやっても可愛くないはずなのだが…………どうしてか、似合うのだ。
大樹たちもこの時間なら起きているだろうし、メールを送って呼びつける。
十数分後、やってきた大樹たちにも説明をした。
「そうですか…………」
「つば、き…いないの……?」
「…………」
龍はその間にも椿に電話をかけたが何コールをしても繋がることはなかった。
ここに来るときにも椿の部屋を確認したがいなかったし、ならいったいどこにいるのかという話になる。
少し熟考した大樹が顔を上げる。
「親衛隊を使いましょう」
「親衛た、い…………?」
「そうです、以前は親衛隊と私たちの溝はありました。だから親衛隊を活用することもなかったのですが」
「椿が仲を修復してくれた今、その方法もあるということか………?」
そうです、と大樹は首肯した。
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