ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗

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閑話3

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俺は、陰からお嬢様を守る護衛

仮にAとでもしてくれ

他にも俺と同じ護衛が居るが、其々視界の端に居る位の距離でお嬢様にバレない様に護衛してる

俺らの愛すべきお嬢様は、普段はまぁまぁ普通なんだが大事なところで大分抜けてるからこちらでフォローしなくちゃいけないんだ

御領主様方も昔ヤンチャしてたらしく、執事長がたまに愚痴を言ってるのをきいたことある

多少、大袈裟に俺たちに言ってると思う

まぁ、お嬢様はとんでも無いことなんて起こす方では無いからそこは安心してる

ご幼少の頃は、ご両親(主に元奥方様)には大変苦労をかけられたみたいで、自力で対処していたらしいが、これも執事長が大袈裟に言っていると思う

それから御領主様方に引き取られて、毎日訓練の日々でご令嬢にあるまじきキラキラを出されている姿にはさすがに同情したよ

しかし、訓練の合間のお茶会参加してる姿は、まるでそこに存在する置き物よりも存在感が無いんだから、警護してるこっちが驚いたくらいだった

アレはなんだって、目を凝らして警護していたのは懐かしい

存在感があまりに無さすぎるのに、相手側のご令嬢は気にすることもなく、ペラペラ色んな情報を喋ってくれちゃう始末で怖ぇ~し

なんか自白剤か暗示でもかけているのかと疑ったが、奥方様には効いていないし敢えてやらせている節があった

奥方様、お嬢様を隠密として教育でもしてるのかとも思ったが、便利だから敢えて注意してないらしいと後で仲間に教えてもらった

孫を便利道具扱いとか、さすがあの奥方様だと思わず感心してしまった

まぁ、こんな話を何故今してるかって?

それは、今まさに俺たちでも対処出来ない恐怖に見舞われてるってこと

何故か、お嬢様が森の中で小さいけど魔獣と戯れて撫でたり抱っこしていたところに、なんと聖獣様3体に囲まれるという始末

普段絶対にあり得ないモノが、依にもよって何故我がお嬢様を囲っているのか理解不能過ぎて動けねぇ

嗚呼、お嬢様が瞬時に死を覚悟した

目が死んでいやがる

あれ?何だか聖獣様が話をしてる

おっ、お嬢様が現実に戻ってきたぞ頑張れお嬢様!

って、なんて素早い土下座だぁ

魔獣じゃなくて、聖獣様の子供だったし

イヤ、お嬢様あんたなにやってんだよ

お屋敷に連れて帰る気で、あんなに遊んでたんかい!

ありえねぇ~よお嬢様

さすが、御領主様の孫だぜ

そんなことを考えつつ、仲間に合図をして御領主様へ報告をやった俺、マジで今日イチ仕事したぜ
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