ある平凡な女、転生する

眼鏡から鱗

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34話

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もふもふもふもふもふもふ

今、現実逃避中

もふもふもふもふもふもふ

まだ、戻りたくない

もふもふもふもふもふもふ

わっふっ!

「あっ、痛かった?」

きゅ~ん(くすぐったいよ、おねぇちゃん)

「ごめんねぇ、もふもふが良すぎて加減が・・・って、アレ?」

何故会話出来てるの私

汗が、滝汗なんですけど

「あら!うちの仔と親友になったみたいね。会話したくて、うちの仔が成長したみたい。よかったわねぇマーガレット!」

うっそ~ん、フェンリルお母様サラッと爆弾発言しないでくださいよぉ

「あ、あの~、フェンリルお母様。私とお仔様が親友とは?」

「あら、私のことはユキミで良いわよ!それと、うちの仔はミヤマよ。お転婆娘だけど、思いやりのある優しい仔なの!よろしくね。」

ふぁっ!?名前まで教えて貰ったとはヤバい、なんだか外堀が埋まっている気がする

「いえ、こちらこそユキミ様方と仲良くして頂けるなんて身に余ることです。」

この間、私の背中は絶えず滝汗中

「おい、小娘・・・いや、マーガレットよ。我が娘と親友とは、なかなかに見込みがある奴じゃないか。まぁ、女同士なら我は心が広いから許してやろう!あと、我のことはヤマ様と呼ぶか良いぞ!」

ん?これは、男親特有のやつかしら?何はともあれ、逆鱗に触れていなければいいっか

「ヤマ様、私とご息女様との仲を認めて頂き、ありがとうございます。」

此処は大仰しく感謝を言っといた方が良い気がする

「貴方!まだ、年端のいかない女の子になんて事言ってるの!大人気ないにも程があるでしょ!そんな事ばっかりしてると、ご主人様に叱られちゃうわよ。」

なぬっ、この方々にはご主人様が居るの⁉︎信じられない。どんな強者なのかしら、怖いわぁ

「なっ!皆が黙っていれば良いではないか⁉︎」

「ヤマ殿、人の口には戸は建てられないよ。」

あ~、この黒龍様も元日本人だわ。自分たち聖獣様なのに人って言わないもん

「マーガレットさん、俺もターさんって言ってね。」

「はい。ター様と呼ばせて頂きます。」

とにかく、気をつけないと寿命がもたない。
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