溺愛王子の甘すぎる花嫁~悪役令嬢を追放したら、毎日が新婚初夜になりました~

紅葉山参

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リーシャの過去と、夫の守護

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 夫ビヨンド様との甘い新婚生活は続いているが、私は一つ、心に引っかかっていることがあった。それは、私が侯爵令嬢として、あまり目立たず、控えめに生きてきた過去だ。

 ある日の午後、ビヨンド様は公務から少し早く帰ってきた。私はちょうど、過去に母から贈られた、少し地味なアクセサリーを見つめていたところだった。

「リーシャ、何をそんなに真剣に見ているんだ?」

 彼が私の隣に座り、そのアクセサリーを手に取った。

「これは、私が社交界に出始めた頃、母がくれたものです。私は、あの頃から、目立たないように、地味なものばかり選んでいました」

 私は、過去の自分を少し恥ずかしく思いながら、彼に打ち明けた。

「なぜだ?きみは、誰よりも美しいのに」

「だって…目立ってしまうと、ユーリーのような人に、また妬まれるのではないかと…」

 私の言葉に、ビヨンド様の表情が一瞬にして険しくなった。

「ユーリーの名前を出すな。あの女は、もうきみの人生から完全に消え去った。そして、きみはもう、誰にも遠慮する必要はない」

 彼は、そのアクセサリーをそっとテーブルに置いた。

「リーシャ、きみは私の妻だ。この国の第一王子妃となる人間だ。きみが、誰かに遠慮して、自分の美しさを隠す必要など、まったくない」

 彼は私を強く抱きしめ、私の耳元で囁いた。

「きみを妬む者がいるのなら、私がすべて排除する。きみは、ただ私に愛され、この王宮で最も輝いていればいい」

 彼の言葉は、私に大きな安心感と勇気をくれた。私は、もう過去の自分に縛られる必要はない。

「ビヨンド様…ありがとうございます」

「感謝などいらない。きみを守り、きみを愛することが、私の存在意義なのだ」

 その夜、彼は私に、これまで私が持っていなかったような、豪華で美しい宝石の数々を贈ってくれた。

「これらは、きみの輝きにふさわしいものだ。きみは、遠慮なくこれらを身につけなさい。きみが、私の隣で、誰よりも美しく輝いている姿を、私は見たい」

 私は、彼の深い愛に感動し、涙が溢れた。

「こんなにたくさんの…私にはもったいないくらいです」

「もったいなくなどない。これらは、私の愛の証だ。きみは、私の愛をすべて受け取ってくれればいい」

 彼は、私に贈った中でも一番大きなダイヤモンドのネックレスを、私の首につけてくれた。その重みが、彼の愛の深さを物語っている。

「私の妻よ。きみは、もう過去の控えめなリーシャではない。きみは、この国の、そして私ビヨンドの、最愛の王妃となるのだ」

 彼は、私を寝台に押し倒す。その瞳は、情熱と独占欲で燃えている。

「今夜は、きみの過去の不安を、すべて私の愛で塗りつぶしてあげよう。きみの身体も心も、私の愛で満たしてやる」

 彼は、私の不安をすべて取り除き、私に自信を持たせてくれた。私は、彼の愛情の中で、過去の自分から完全に解放された。
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