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今井宗久のもてなし
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今井宗久。
織田家の御用商人であり、筆頭茶人でもある。
地位だけで言えば、お師匠さまよりも格上だ。
「愚息がご迷惑をおかけしました。真に申し訳ございません」
招かれた屋敷で、手をついて深く謝る宗久に、僕は「こちらこそ申し訳ない」と丁重に詫びた。
「大切なご子息に怪我を負わせてしまった」
「いえ。良き勉強になったでしょう」
まあ互いに非があるので、ここは水に流すことにした。
それにしても、屋敷の一室に僕たち家族と勝蔵くんは招かれたのだけど、だだっ広くてなんだか落ち着かない。本来なら大勢の人間が居るべき大広間だろう。庭先がよく見えるように襖は開いている。心地良い風が入ってきて、庭に植えられた花や木は上等なものばかりだ。よく手入れされているのが分かる。
「良い庭ですね。景観が素晴らしい」
手放しに褒めて、宗久を見る。彼は穏やかでありながら、計算高い人間特有の顔つきをしていた。 要は油断ならない顔なのだ。京の商人よりも数段上だと理解できる。あの角倉よりも格上だ。
「お褒めの言葉、感謝いたします。しかし今回のもてなしは、これで終わりではありません」
「終わりではない?」
「ええ。準備は既に整っておりますが、その前に大事なお話がございます」
準備と言うのは、上座に置かれている、紫の布を被せられたものだろうか。さっきから庭以上に気になっている。大きい机のような形をしているが……
「大事なお話とは?」
説明がないので、そのもてなしまで触れずにいこうと思い、宗久に話を振った。
すると志乃が「私たちが同席してもいいの?」と僕に訊ねる。
晴太郎とかすみ、そして勝蔵くんはじっと座らずに庭で遊んでいた。
「構わないさ。いいだろう?」
「はい。奥方さまもご同席ください」
「そう。それならいいけど……」
宗久は志乃の返事を聞くやいなや「雨竜さま、私たちと商売しませんか?」と直球の問いを発した。
「商売だと? どんなことをするのだ?」
「二つほど案があります。一つは茶の湯を広めるための宣伝役。もう一つは火薬包みの大量生産です」
いまいち話が見えない。僕は「まずは火薬包みから聞こうか」と言う。
「火薬包みぐらい、堺でも作れるだろう? 僕を介さなくてもね」
「いえ、お言葉ですが雨竜さまの看板が必要なのです。猿の内政官と近畿で有名な雨竜さまが作られたものを真っ当に売っているという箔が必要なのです」
これは理解できた。人間は新興よりも老舗を好む。世に出回らせた発起人のほうを信用するのだ。質は変わらないのに、第一人者を贔屓するものなのだ。
ようするに長浜で売っているものと品質が変わらない証明として、僕の看板が必要なんだ。
しかしこれは危険性を孕んでいる。堺は織田家の支配下とはいえ、自由な商売をしている独立商業国でもある。火薬包みを他国に売ってしまう――いや、確実に売るだろう。利益を考えない商人なんていない。たとえば物を五文で売ったとしても、本当なら十文で売れたかもしれないと考えるのが商人の性なのだ。五文の得ではなく、五文の損として計上する。
「なるほどな。それで、茶の湯を広めるとは? 公家たちの間で、既に流行っているだろう?」
「やんごとなきお方ではなく、武家や庶民の間でも広めたいのですよ。そうすれば茶器の需要が高まり、今焼でも売れますからね」
「……話は分かるが、どうして僕が宣伝役なんだ?」
宗久は「雨竜さまほど適した方は居りません」と軽く微笑んだ。
「出自が分からぬお人でありながら、今や出世頭の羽柴さまの懐刀。それでいて茶人として高名の田中宗易殿の弟子であらせられる。加えて織田弾正忠さまから茶会の許可を頂いていらっしゃる」
「それだけ聞くと、我ながら凄いな」
「ええ。あなたさまがお武家さまに広めてくだされば、商いも上手くいくと言うものです」
僕は腕組みをして「それで僕にどんな見返りをくれるんだ?」と訊ねる。
宗久はぱあんと手を叩いた。
向かい側の襖が開き、商人たちが木箱を次々と持ってくる。
「一万貫ございます。こちらをお納めください」
「い、一万貫!?」
それまで黙っていた志乃が動揺のあまり、僕の腕にしがみつく。
「加えて茶器と火薬包みの利益の四割をあなたさまに納めさせていただきます」
「……それだけの価値が、僕にあると?」
あまりに上手い話だ。裏があるのかもしれない。
宗久は「個人的な話ですが」と前置きした。
「こうして実際に会ってみて、分かりました。あなたは奇貨であると」
「……随分昔に同じことを言われたよ。今井宗久、あなたは呂不韋になるつもりか?」
「とんでもございません。私はただ、今以上に儲けたいだけなのですよ」
うーん、どうしたものか。
まあ秀吉には後で相談するとして、この場では返事できないな。
そう思って保留しようとすると――
「ああそうだ。まだもてなしが済んでいませんでしたね」
機先を制したように宗久が言う。そして銭を持ってきた商人に「例の物を持ってきなさい」と命じた。
「良ければお子さまたちも楽しんでください」
そう言われたので、庭で遊んでいた子供たちを中に入れる。
しばらくして、人数分のお茶が目の前に置かれる。
高麗物の茶碗に夏だというのに氷入りの薄茶が入っている。
まあ暑い夏にはぴったりだと思うが……しかしどうやって氷を用意したのだろう?
夏の氷はかなりの貴重品だった。それだけで今井宗久の財力が窺える。
「ああん? なんで襖を閉めるんだ?」
勝蔵くんが不思議そうに言う。氷入りのお茶を飲んでいて、閉められたことに気づかなかった。
「……どういうつもりだ? まさか息子の怪我の報復か?」
「勝蔵くん。失礼なことを言うな」
警戒する勝蔵くんを制する。隣に居る志乃が不安そうに僕を見つめる。
「いえいえ。そのような真似はいたしません。件の者をこちらへ」
宗久の指示でやってきたのはなんてことはない、正装した凡庸な男だった。
特徴のあるような顔はしていない。
「……へえ。すげえな」
そんな男に対して感嘆の声を上げる勝蔵くん。後で聞いたところ、何の気負いもせず、自然体で歩いていたからだと言う。
その男は僕たちに一礼して、そして上座にあった布を剥がす。
そこには南蛮商館で見たことがある、楽器が置かれていた。
確か、チェンバロだったか……
そのとき、男から、物凄い気を感じた。
武術に疎い僕でも分かる。
気迫が大広間に全員に伝わった。
そして、演奏が始まる。
盤を叩く指がゆっくりと音を奏でる。初めはゆったりとした音が、徐々に曲らしきものへと変化する。笛の旋律よりも、太鼓の拍子よりも、心を震わすような、音色。
多種多様な音が、壁や襖、天井を反射して、僕たちを響かせる。
音に包まれているような感覚。
なんだこれは……まるで極楽のように心地良く、地獄のよう苛烈ではないか。
何も考えることができなかった。
ただ圧倒される……
演奏が終わっても、身動きできなかった。
誰も何も発せられなかった。
「……いかがでしたか?」
その言葉に、僕はハッとする。
宗久は慣れているらしいが、それでも先ほどの演奏に心を打たれているのだろう。声が震えていた。
「……何者、だ。彼は?」
ようやく声に出せたのは、彼の素性についてだった。
宗久は自分の分のお茶を飲んで、それから得意そうに言う。
「あの者の素性は分かりません。しかし楽器を演奏させれば古今無双の男です」
「そうか……」
このとき、僕は演奏に感動して、何も考えられなかった。
そこを狙い済ませたように、宗久は言う。
「先ほどの話、承知していただけますか?」
呆然としたまま、僕は頷いてしまった。
これだけのもてなしをしてくれたのだ。
何でも受け入れてしまう。
もしも、大殿がこれを聞いてしまえば……
恐ろしいことだった。
今井宗久との契約が終わって、僕たちは彼の接待を受けていた。
「すごかったねー。あれ!」
「うん。すごかった!」
子どもたちははしゃいでいるけど、僕は憂鬱な気分だった。
「仕方ないわ。あれは反則よ」
志乃はそう言って慰めてくれるけど、僕は落ち込んでしまう。
勝蔵くんは素直に喜んで「雪隆の奴に自慢ができるぜ」と笑っていた。
「なあ。志乃……」
「なあに? 雲之介」
あの演奏者、危険だよね。
「いや、なんでもない」
「……そう」
夜は更けていく。
憂鬱も次第に増していく。
翌日。今井宗久の屋敷を後にして、お師匠さまに別れの挨拶をして、堺を出立した。
急いで秀吉と契約について話をしなければいけなかったからだ。
「あら。奇遇じゃない」
「げっ。なつめ……」
あからさまに志乃は嫌な顔をした。摂津に向かう道中でなつめが待っていたからだ。
「酷いわね。傷つくわ。ああ、それより雲之介。あなたに朗報よ」
「朗報? なんだ?」
なつめはにっこりと笑って言う。
「あなたを感動させた演奏者、殺されたわよ。おそらく、忍びの仕業ね。今井宗久と敵対している商家が雇ったらしいわ」
織田家の御用商人であり、筆頭茶人でもある。
地位だけで言えば、お師匠さまよりも格上だ。
「愚息がご迷惑をおかけしました。真に申し訳ございません」
招かれた屋敷で、手をついて深く謝る宗久に、僕は「こちらこそ申し訳ない」と丁重に詫びた。
「大切なご子息に怪我を負わせてしまった」
「いえ。良き勉強になったでしょう」
まあ互いに非があるので、ここは水に流すことにした。
それにしても、屋敷の一室に僕たち家族と勝蔵くんは招かれたのだけど、だだっ広くてなんだか落ち着かない。本来なら大勢の人間が居るべき大広間だろう。庭先がよく見えるように襖は開いている。心地良い風が入ってきて、庭に植えられた花や木は上等なものばかりだ。よく手入れされているのが分かる。
「良い庭ですね。景観が素晴らしい」
手放しに褒めて、宗久を見る。彼は穏やかでありながら、計算高い人間特有の顔つきをしていた。 要は油断ならない顔なのだ。京の商人よりも数段上だと理解できる。あの角倉よりも格上だ。
「お褒めの言葉、感謝いたします。しかし今回のもてなしは、これで終わりではありません」
「終わりではない?」
「ええ。準備は既に整っておりますが、その前に大事なお話がございます」
準備と言うのは、上座に置かれている、紫の布を被せられたものだろうか。さっきから庭以上に気になっている。大きい机のような形をしているが……
「大事なお話とは?」
説明がないので、そのもてなしまで触れずにいこうと思い、宗久に話を振った。
すると志乃が「私たちが同席してもいいの?」と僕に訊ねる。
晴太郎とかすみ、そして勝蔵くんはじっと座らずに庭で遊んでいた。
「構わないさ。いいだろう?」
「はい。奥方さまもご同席ください」
「そう。それならいいけど……」
宗久は志乃の返事を聞くやいなや「雨竜さま、私たちと商売しませんか?」と直球の問いを発した。
「商売だと? どんなことをするのだ?」
「二つほど案があります。一つは茶の湯を広めるための宣伝役。もう一つは火薬包みの大量生産です」
いまいち話が見えない。僕は「まずは火薬包みから聞こうか」と言う。
「火薬包みぐらい、堺でも作れるだろう? 僕を介さなくてもね」
「いえ、お言葉ですが雨竜さまの看板が必要なのです。猿の内政官と近畿で有名な雨竜さまが作られたものを真っ当に売っているという箔が必要なのです」
これは理解できた。人間は新興よりも老舗を好む。世に出回らせた発起人のほうを信用するのだ。質は変わらないのに、第一人者を贔屓するものなのだ。
ようするに長浜で売っているものと品質が変わらない証明として、僕の看板が必要なんだ。
しかしこれは危険性を孕んでいる。堺は織田家の支配下とはいえ、自由な商売をしている独立商業国でもある。火薬包みを他国に売ってしまう――いや、確実に売るだろう。利益を考えない商人なんていない。たとえば物を五文で売ったとしても、本当なら十文で売れたかもしれないと考えるのが商人の性なのだ。五文の得ではなく、五文の損として計上する。
「なるほどな。それで、茶の湯を広めるとは? 公家たちの間で、既に流行っているだろう?」
「やんごとなきお方ではなく、武家や庶民の間でも広めたいのですよ。そうすれば茶器の需要が高まり、今焼でも売れますからね」
「……話は分かるが、どうして僕が宣伝役なんだ?」
宗久は「雨竜さまほど適した方は居りません」と軽く微笑んだ。
「出自が分からぬお人でありながら、今や出世頭の羽柴さまの懐刀。それでいて茶人として高名の田中宗易殿の弟子であらせられる。加えて織田弾正忠さまから茶会の許可を頂いていらっしゃる」
「それだけ聞くと、我ながら凄いな」
「ええ。あなたさまがお武家さまに広めてくだされば、商いも上手くいくと言うものです」
僕は腕組みをして「それで僕にどんな見返りをくれるんだ?」と訊ねる。
宗久はぱあんと手を叩いた。
向かい側の襖が開き、商人たちが木箱を次々と持ってくる。
「一万貫ございます。こちらをお納めください」
「い、一万貫!?」
それまで黙っていた志乃が動揺のあまり、僕の腕にしがみつく。
「加えて茶器と火薬包みの利益の四割をあなたさまに納めさせていただきます」
「……それだけの価値が、僕にあると?」
あまりに上手い話だ。裏があるのかもしれない。
宗久は「個人的な話ですが」と前置きした。
「こうして実際に会ってみて、分かりました。あなたは奇貨であると」
「……随分昔に同じことを言われたよ。今井宗久、あなたは呂不韋になるつもりか?」
「とんでもございません。私はただ、今以上に儲けたいだけなのですよ」
うーん、どうしたものか。
まあ秀吉には後で相談するとして、この場では返事できないな。
そう思って保留しようとすると――
「ああそうだ。まだもてなしが済んでいませんでしたね」
機先を制したように宗久が言う。そして銭を持ってきた商人に「例の物を持ってきなさい」と命じた。
「良ければお子さまたちも楽しんでください」
そう言われたので、庭で遊んでいた子供たちを中に入れる。
しばらくして、人数分のお茶が目の前に置かれる。
高麗物の茶碗に夏だというのに氷入りの薄茶が入っている。
まあ暑い夏にはぴったりだと思うが……しかしどうやって氷を用意したのだろう?
夏の氷はかなりの貴重品だった。それだけで今井宗久の財力が窺える。
「ああん? なんで襖を閉めるんだ?」
勝蔵くんが不思議そうに言う。氷入りのお茶を飲んでいて、閉められたことに気づかなかった。
「……どういうつもりだ? まさか息子の怪我の報復か?」
「勝蔵くん。失礼なことを言うな」
警戒する勝蔵くんを制する。隣に居る志乃が不安そうに僕を見つめる。
「いえいえ。そのような真似はいたしません。件の者をこちらへ」
宗久の指示でやってきたのはなんてことはない、正装した凡庸な男だった。
特徴のあるような顔はしていない。
「……へえ。すげえな」
そんな男に対して感嘆の声を上げる勝蔵くん。後で聞いたところ、何の気負いもせず、自然体で歩いていたからだと言う。
その男は僕たちに一礼して、そして上座にあった布を剥がす。
そこには南蛮商館で見たことがある、楽器が置かれていた。
確か、チェンバロだったか……
そのとき、男から、物凄い気を感じた。
武術に疎い僕でも分かる。
気迫が大広間に全員に伝わった。
そして、演奏が始まる。
盤を叩く指がゆっくりと音を奏でる。初めはゆったりとした音が、徐々に曲らしきものへと変化する。笛の旋律よりも、太鼓の拍子よりも、心を震わすような、音色。
多種多様な音が、壁や襖、天井を反射して、僕たちを響かせる。
音に包まれているような感覚。
なんだこれは……まるで極楽のように心地良く、地獄のよう苛烈ではないか。
何も考えることができなかった。
ただ圧倒される……
演奏が終わっても、身動きできなかった。
誰も何も発せられなかった。
「……いかがでしたか?」
その言葉に、僕はハッとする。
宗久は慣れているらしいが、それでも先ほどの演奏に心を打たれているのだろう。声が震えていた。
「……何者、だ。彼は?」
ようやく声に出せたのは、彼の素性についてだった。
宗久は自分の分のお茶を飲んで、それから得意そうに言う。
「あの者の素性は分かりません。しかし楽器を演奏させれば古今無双の男です」
「そうか……」
このとき、僕は演奏に感動して、何も考えられなかった。
そこを狙い済ませたように、宗久は言う。
「先ほどの話、承知していただけますか?」
呆然としたまま、僕は頷いてしまった。
これだけのもてなしをしてくれたのだ。
何でも受け入れてしまう。
もしも、大殿がこれを聞いてしまえば……
恐ろしいことだった。
今井宗久との契約が終わって、僕たちは彼の接待を受けていた。
「すごかったねー。あれ!」
「うん。すごかった!」
子どもたちははしゃいでいるけど、僕は憂鬱な気分だった。
「仕方ないわ。あれは反則よ」
志乃はそう言って慰めてくれるけど、僕は落ち込んでしまう。
勝蔵くんは素直に喜んで「雪隆の奴に自慢ができるぜ」と笑っていた。
「なあ。志乃……」
「なあに? 雲之介」
あの演奏者、危険だよね。
「いや、なんでもない」
「……そう」
夜は更けていく。
憂鬱も次第に増していく。
翌日。今井宗久の屋敷を後にして、お師匠さまに別れの挨拶をして、堺を出立した。
急いで秀吉と契約について話をしなければいけなかったからだ。
「あら。奇遇じゃない」
「げっ。なつめ……」
あからさまに志乃は嫌な顔をした。摂津に向かう道中でなつめが待っていたからだ。
「酷いわね。傷つくわ。ああ、それより雲之介。あなたに朗報よ」
「朗報? なんだ?」
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