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探る理由
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摂津のとある宿にて、僕はなつめからの報告を聞いていた。すっかり夜更けになってしまったので、晴太郎とかすみ、勝蔵くんは別室で寝ている。志乃は僕となつめが二人きりで居るのが気に入らないようで、隣に座っている。
「今井家で働いている女中に聞いたんだけど、あの演奏者――名を庄吉というわ。彼はごく普通の百姓だったの。初めは手先の器用さを生かして、簡単な道具や農具の修理を農閑期に請け負っていたんだけど、どういうわけか、今井宗久に雇われてチェンバロの演奏者になったのよ」
「ただ手先が器用な百姓が演奏者になったのか?」
あまりに解せぬ話だ。経緯は分からないけど、ただの百姓に高級品である南蛮物を触らせるだろうか? あれだけ見事な演奏だ。何度も触れなければ上達しないだろう。
「私に言われたって知らないわよ。何かきっかけがあってそうなったんだと考えるのが自然だけど、そこまでは調べられないわ」
「まあそうだけど……ちょっと疑問が残るな」
よっぽど人を見る目があったのか。それとも僕と秀吉のように偶然知り合ったのか……
「今井宗久は庄吉を使って、もてなし――接待って言ったほうが合ってるわね。とにかくしていて、結構な人数が引っかかっていたわ」
「まああれだけ見事な演奏だ。感動のあまり、何でも言うことを聞いてしまうだろうな」
まさに魔性の演奏だった。魅入られてしまったと言っても過言ではない。
もしも大殿が演奏を聞いたとしたら――考えるだけで恐ろしい。
「それで、雲之介はどうしたい?」
不意に志乃が僕に訊ねる。
「どうしたいって……どうもしないよ。ただ報告を聞いただけさ」
「本当に? ただそれだけなの?」
「まあ庄吉って人は気の毒に思うけどさ。というより、なつめはどうやって知ったんだ?」
なつめは悪戯っぽく笑った。
「実は天井裏から見てたのよ。あなたたちの様子をね」
「えっ? あの演奏を聞いていたのか?」
「ええ。でも私は平気だったわ。おそらくあの部屋に居なかったせいね。それほど感動しなかったわ」
密閉された空間だからこそ、感動できたのだろうか? 音が縦横無尽に反射して身体を響かせるような、心地良い音楽を受けていなかったから、効かなかった?
何かが、おかしい……
「難しい顔して、どうしたのよ?」
志乃が不安そうにしている。険しい顔をしてしまったようだ。
「……少し確かめることがある。志乃、子どもたちと勝蔵くんを連れて、長浜に帰ってくれ」
「あなたはどうするの?」
「僕はなつめと一緒に、堺に戻る」
「……なつめと一緒に?」
途端に不機嫌になる志乃。なんだかとても嫌そうだ。
「大丈夫よ。私は雇い主とそういう関係にはならないわ」
「……信用できないわ」
「僕も信用できないかい?」
「……お市さまのことがあったから」
うっ。それを言われると立つ瀬がない。
「私も残っちゃ駄目かしら?」
「子どもたちと勝蔵くんだけじゃ心配だし、それに身の安全が大事だから」
「そんなに危ないの?」
僕は真剣な表情で言う。
「人が殺されているんだ。探ろうとすれば殺されるかもしれない」
「そんな……」
「でも大丈夫。危険なことはしないから」
僕は志乃の手を取って言う。
「本当に大丈夫だから」
「雲之介……」
志乃は少しだけ考えて、頷いた。
翌日、志乃たちと別れて堺に戻った。しかし今井宗久の屋敷ではなく、真っ先に向かったのはお師匠さまの屋敷だった。まずは情報を集めなければいけない。
「おや。お早い再会だな」
屋敷には宗二さんが居て、何か文を書いていた。僕を見ると驚いたように目を見開いた。
「そちらの女性は?」
「使用人のなつめです。ちょっとお師匠さまにお話を伺いたいと思いまして」
「お師匠さまは出かけている。京で茶を点てに行かれた」
「そうですか……」
「何か、あったのか?」
宗二さんが怪訝な表情で訊いてくる。僕は事情を話した。
話を終えると宗二さんは「ふうむ。あの演奏者か……」と首を傾げた。
「数ヶ月前、私もお師匠さまに伴われて、その者の演奏を聞いたことがある」
「お師匠さまもですか? どんなことを要求されたんですか?」
「お師匠さま所有の名物を譲れと迫ってきたのだ。まあ断ったがね」
断った? あの演奏を聞いて心動かされなかったのだろうか?
「それにしても、あのもてなしは酷かった。お師匠さまが至高とする一座建立ができていない。私は腹が立って、出されたものに手を付けなかったが、お師匠さまは平静を装っていただいていたな」
「宗二さんも感動しなかったのですか?」
「素晴らしい演奏だと思ったが、何でも言うことを聞こうなどとは思わなかったな」
なんだろう。僕が未熟なのか、それとも別の理由があるのか……
「そういえば、お師匠さまが気になることを言っていた」
宗二さんは腕組みをして、何かを思い出していた。
「帰り道、確かこう言っていた。『商人としては正当だが、茶頭にあるまじきこと』と。ま、もてなしがそれだけ酷かったということだな」
何かが噛みあっていないような感覚だ。お師匠さまが留守なのが残念でならない。
もっと詳しく話が聞ける人間を探さないと。
僕となつめは宗二さんに別れを告げて、とりあえず今井家の屋敷に向かう。
「何がそんなに気にかかっているのよ?」
「少し怪しいと思ってね」
僕は忍びであるなつめに訊ねた。
「……今井宗久は、庄吉を使ってもてなしをした客に、暗示か何かをかけていた可能性はないか?」
「暗示? 言うこと聞くよう暗示をかけていたって言うの?」
「ああ。それに気づいた他の商家が、庄吉を忍びで殺した……」
「まあ辻褄は合うわね。でもそれを知ってどうするの?」
なつめの言葉に、僕は何も言えない。
「糾弾するつもり? 契約を破棄するつもり?」
「……そういうわけじゃない」
なんて言えばいいのか分からないし、どう伝えればいいのか分からないけど。
心の内にあったのは、庄吉という者への同情だった。
危険だと思っていたのは事実だけど、何も殺すまでしなくてもいいじゃないか。
あんな素晴らしい音楽を奏でられる人間はそうは居ない。
そう考えて、傍と気づいた。
「そうか……僕は庄吉を惜しんでいたのか……」
同情でも憐憫でもない。
感謝しているのだ。
あんな素晴らしい音楽を聞かせてくれたことに――
「よく分からない人。ま、いいわ。とりあえず女中に混じって情報でも得てくるわよ」
「ああ、頼んだ――」
なつめと別れる寸前、見覚えのある二人がぼそぼそ話しながら、こちらに歩いている。
今井宗薫と納屋助左衛門だ。
これは良い機会かもしれない。
「二人とも。奇遇だね」
二人に話しかけると、驚いたように僕を見つめる。
助左衛門が僕に訊ねた。
「あれ? 雨竜さま、堺から出たはずでは?」
「ちょっとやり残したことがあってね。君たち二人に聞きたい」
不思議そうな顔をしている二人に僕は言う。
「庄吉、知っているだろう? 話してもらおうか」
カマをかけてみる。すると二人とも青ざめた。
「わ、私たちは知らないです!」
宗薫が踵を返して逃げようとするのを、なつめが素早く腕を捻って押さえる。
「いてて! 何を――」
「なつめ。ここじゃ誰か来る。裏路地に行こう」
僕は固まっている助左衛門にも言う。
「素直に話してもらうよ。いいね?」
「大旦那から、庄吉のことを話すなと口止めされているんです……」
「そんなの、知らないよ」
二人を裏路地に連れ込んで質問を始めた。
「庄吉が死んだのは聞いているね? 彼は一体何者だったんだ?」
「さ、堺の近辺の村人です――」
宗薫が話したのは、なつめの報告と変わりない話だった。しかし両親が病死して、独り身であるのは初耳だった。
「そうか……他に知っていることがあるか?」
「いえ……父が裏で何かしているのは、分かっていますが、息子の私にも、話してくれません……」
うーん、どうしたものだろうか……
「そういえば、最近、南蛮人が店を出入りしているのを見ました。確か口髭を蓄えた……」
助左衛門が思い出したように言う。
まさか、ロベルトか?
「二人とも庄吉の死体は見たか?」
二人とも顔を見合わせて、それから首を横に振った。
「誰が一番に発見した?」
「女中です。大騒ぎでしたよ。首なし死体が出たって」
「首なし死体?」
「ええ。それで忍びの仕業だって。大旦那が言っていました」
ふうむ。よく分からなくなってきた。
僕はなつめに「忍びって首を取るのか?」と訊ねる。
「殺した証拠で取るかもしれないけど、あんな重いもの持って逃げられるのは、よっぽど腕が立つ忍びね」
「…………」
腕の立つ演奏者。首なし死体。ロベルト。宗二さんは何も手を付けなかった。お師匠さまは感動しない。何でも言うことを聞く……
「庄吉と話したことあるか?」
宗薫は「あいつ、いつもチェンバロ鳴らして練習してたから、あんまり……」と言う。
「でも、あいつ楽しそうでしたね。チェンバロ弾いてるとき」
楽しそうだったか……
僕はそれを聞いて、一つの仮説が浮かんだ。
「なつめ。今井宗久を見張ってくれ。おそらく、今日か明日、動きがあるかもしれない」
「何か分かったの?」
「確信はないけどね。それでも分かったかもしれない」
僕は許すか許さないか。
選択できずにいた。
「今井家で働いている女中に聞いたんだけど、あの演奏者――名を庄吉というわ。彼はごく普通の百姓だったの。初めは手先の器用さを生かして、簡単な道具や農具の修理を農閑期に請け負っていたんだけど、どういうわけか、今井宗久に雇われてチェンバロの演奏者になったのよ」
「ただ手先が器用な百姓が演奏者になったのか?」
あまりに解せぬ話だ。経緯は分からないけど、ただの百姓に高級品である南蛮物を触らせるだろうか? あれだけ見事な演奏だ。何度も触れなければ上達しないだろう。
「私に言われたって知らないわよ。何かきっかけがあってそうなったんだと考えるのが自然だけど、そこまでは調べられないわ」
「まあそうだけど……ちょっと疑問が残るな」
よっぽど人を見る目があったのか。それとも僕と秀吉のように偶然知り合ったのか……
「今井宗久は庄吉を使って、もてなし――接待って言ったほうが合ってるわね。とにかくしていて、結構な人数が引っかかっていたわ」
「まああれだけ見事な演奏だ。感動のあまり、何でも言うことを聞いてしまうだろうな」
まさに魔性の演奏だった。魅入られてしまったと言っても過言ではない。
もしも大殿が演奏を聞いたとしたら――考えるだけで恐ろしい。
「それで、雲之介はどうしたい?」
不意に志乃が僕に訊ねる。
「どうしたいって……どうもしないよ。ただ報告を聞いただけさ」
「本当に? ただそれだけなの?」
「まあ庄吉って人は気の毒に思うけどさ。というより、なつめはどうやって知ったんだ?」
なつめは悪戯っぽく笑った。
「実は天井裏から見てたのよ。あなたたちの様子をね」
「えっ? あの演奏を聞いていたのか?」
「ええ。でも私は平気だったわ。おそらくあの部屋に居なかったせいね。それほど感動しなかったわ」
密閉された空間だからこそ、感動できたのだろうか? 音が縦横無尽に反射して身体を響かせるような、心地良い音楽を受けていなかったから、効かなかった?
何かが、おかしい……
「難しい顔して、どうしたのよ?」
志乃が不安そうにしている。険しい顔をしてしまったようだ。
「……少し確かめることがある。志乃、子どもたちと勝蔵くんを連れて、長浜に帰ってくれ」
「あなたはどうするの?」
「僕はなつめと一緒に、堺に戻る」
「……なつめと一緒に?」
途端に不機嫌になる志乃。なんだかとても嫌そうだ。
「大丈夫よ。私は雇い主とそういう関係にはならないわ」
「……信用できないわ」
「僕も信用できないかい?」
「……お市さまのことがあったから」
うっ。それを言われると立つ瀬がない。
「私も残っちゃ駄目かしら?」
「子どもたちと勝蔵くんだけじゃ心配だし、それに身の安全が大事だから」
「そんなに危ないの?」
僕は真剣な表情で言う。
「人が殺されているんだ。探ろうとすれば殺されるかもしれない」
「そんな……」
「でも大丈夫。危険なことはしないから」
僕は志乃の手を取って言う。
「本当に大丈夫だから」
「雲之介……」
志乃は少しだけ考えて、頷いた。
翌日、志乃たちと別れて堺に戻った。しかし今井宗久の屋敷ではなく、真っ先に向かったのはお師匠さまの屋敷だった。まずは情報を集めなければいけない。
「おや。お早い再会だな」
屋敷には宗二さんが居て、何か文を書いていた。僕を見ると驚いたように目を見開いた。
「そちらの女性は?」
「使用人のなつめです。ちょっとお師匠さまにお話を伺いたいと思いまして」
「お師匠さまは出かけている。京で茶を点てに行かれた」
「そうですか……」
「何か、あったのか?」
宗二さんが怪訝な表情で訊いてくる。僕は事情を話した。
話を終えると宗二さんは「ふうむ。あの演奏者か……」と首を傾げた。
「数ヶ月前、私もお師匠さまに伴われて、その者の演奏を聞いたことがある」
「お師匠さまもですか? どんなことを要求されたんですか?」
「お師匠さま所有の名物を譲れと迫ってきたのだ。まあ断ったがね」
断った? あの演奏を聞いて心動かされなかったのだろうか?
「それにしても、あのもてなしは酷かった。お師匠さまが至高とする一座建立ができていない。私は腹が立って、出されたものに手を付けなかったが、お師匠さまは平静を装っていただいていたな」
「宗二さんも感動しなかったのですか?」
「素晴らしい演奏だと思ったが、何でも言うことを聞こうなどとは思わなかったな」
なんだろう。僕が未熟なのか、それとも別の理由があるのか……
「そういえば、お師匠さまが気になることを言っていた」
宗二さんは腕組みをして、何かを思い出していた。
「帰り道、確かこう言っていた。『商人としては正当だが、茶頭にあるまじきこと』と。ま、もてなしがそれだけ酷かったということだな」
何かが噛みあっていないような感覚だ。お師匠さまが留守なのが残念でならない。
もっと詳しく話が聞ける人間を探さないと。
僕となつめは宗二さんに別れを告げて、とりあえず今井家の屋敷に向かう。
「何がそんなに気にかかっているのよ?」
「少し怪しいと思ってね」
僕は忍びであるなつめに訊ねた。
「……今井宗久は、庄吉を使ってもてなしをした客に、暗示か何かをかけていた可能性はないか?」
「暗示? 言うこと聞くよう暗示をかけていたって言うの?」
「ああ。それに気づいた他の商家が、庄吉を忍びで殺した……」
「まあ辻褄は合うわね。でもそれを知ってどうするの?」
なつめの言葉に、僕は何も言えない。
「糾弾するつもり? 契約を破棄するつもり?」
「……そういうわけじゃない」
なんて言えばいいのか分からないし、どう伝えればいいのか分からないけど。
心の内にあったのは、庄吉という者への同情だった。
危険だと思っていたのは事実だけど、何も殺すまでしなくてもいいじゃないか。
あんな素晴らしい音楽を奏でられる人間はそうは居ない。
そう考えて、傍と気づいた。
「そうか……僕は庄吉を惜しんでいたのか……」
同情でも憐憫でもない。
感謝しているのだ。
あんな素晴らしい音楽を聞かせてくれたことに――
「よく分からない人。ま、いいわ。とりあえず女中に混じって情報でも得てくるわよ」
「ああ、頼んだ――」
なつめと別れる寸前、見覚えのある二人がぼそぼそ話しながら、こちらに歩いている。
今井宗薫と納屋助左衛門だ。
これは良い機会かもしれない。
「二人とも。奇遇だね」
二人に話しかけると、驚いたように僕を見つめる。
助左衛門が僕に訊ねた。
「あれ? 雨竜さま、堺から出たはずでは?」
「ちょっとやり残したことがあってね。君たち二人に聞きたい」
不思議そうな顔をしている二人に僕は言う。
「庄吉、知っているだろう? 話してもらおうか」
カマをかけてみる。すると二人とも青ざめた。
「わ、私たちは知らないです!」
宗薫が踵を返して逃げようとするのを、なつめが素早く腕を捻って押さえる。
「いてて! 何を――」
「なつめ。ここじゃ誰か来る。裏路地に行こう」
僕は固まっている助左衛門にも言う。
「素直に話してもらうよ。いいね?」
「大旦那から、庄吉のことを話すなと口止めされているんです……」
「そんなの、知らないよ」
二人を裏路地に連れ込んで質問を始めた。
「庄吉が死んだのは聞いているね? 彼は一体何者だったんだ?」
「さ、堺の近辺の村人です――」
宗薫が話したのは、なつめの報告と変わりない話だった。しかし両親が病死して、独り身であるのは初耳だった。
「そうか……他に知っていることがあるか?」
「いえ……父が裏で何かしているのは、分かっていますが、息子の私にも、話してくれません……」
うーん、どうしたものだろうか……
「そういえば、最近、南蛮人が店を出入りしているのを見ました。確か口髭を蓄えた……」
助左衛門が思い出したように言う。
まさか、ロベルトか?
「二人とも庄吉の死体は見たか?」
二人とも顔を見合わせて、それから首を横に振った。
「誰が一番に発見した?」
「女中です。大騒ぎでしたよ。首なし死体が出たって」
「首なし死体?」
「ええ。それで忍びの仕業だって。大旦那が言っていました」
ふうむ。よく分からなくなってきた。
僕はなつめに「忍びって首を取るのか?」と訊ねる。
「殺した証拠で取るかもしれないけど、あんな重いもの持って逃げられるのは、よっぽど腕が立つ忍びね」
「…………」
腕の立つ演奏者。首なし死体。ロベルト。宗二さんは何も手を付けなかった。お師匠さまは感動しない。何でも言うことを聞く……
「庄吉と話したことあるか?」
宗薫は「あいつ、いつもチェンバロ鳴らして練習してたから、あんまり……」と言う。
「でも、あいつ楽しそうでしたね。チェンバロ弾いてるとき」
楽しそうだったか……
僕はそれを聞いて、一つの仮説が浮かんだ。
「なつめ。今井宗久を見張ってくれ。おそらく、今日か明日、動きがあるかもしれない」
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