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笑う男
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宇喜多家の本拠地、備前国の岡山城。
僕と黒田はそれぞれ雪隆くんと栗山善助を連れて、梟雄と呼ばれる宇喜多直家の元へとやってきた。
「殿。刀を預けて大丈夫でしょうか?」
小姓に案内されて城の奥に向かう僕たち。それを不安に思う栗山が黒田に囁く。
「丸腰じゃねえと信用されねえだろ。何、ここで俺たちを殺しても利益なんかねえよ」
「で、ですが――」
栗山はなおも未練がましく言いかけたが、雪隆くんが「どうやら遅いみたいだ」と諦めたように呟く。
奥に別の小姓が控えている。おそらくあそこに宇喜多直家が居るのだろう。
栗山の顔が真っ青になる。
僕は溜息を吐いた。
「栗山殿。何事もできると思わねば、何も成せないぞ」
「お、雨竜殿。良いことを言ったな。おい善助、見習って――」
「心配している私が馬鹿に思えてきましたよ……」
がっくりと肩を落とす栗山に対して、すっかり慣れているような雪隆くん。
いや、危険な目に遭うことを避けるのを諦めているのだろう。申し訳ない。
「こちらに殿が居られます。それでは」
二人の小姓が同時に襖を開ける。
黒田に続いて中に入ると、二人の男が居た。
「お待ちしておりました。どうぞ、楽に座ってください」
爽やかな声と笑みで僕たちを招き入れたのは、上座に座っている、優男だった。
特徴はあまりない。涼しげな目元に清涼感のある顔立ち。
笑顔がとても似合っていて、まるで笑顔以外の表情を知らないように錯覚される。
中年の男性だけど、どことなく若く見える。
おそらくだが、この男が宇喜多家当主、宇喜多直家なのだろう。
一方、そのすぐ横に座っている男は宇喜多直家と似ていて、何故か僕たちではなく直家のほうを警戒しているような素振りを見せていた。直家の最初の挨拶にびくびくしていたのを見逃さなかった。
直家と違って、武士らしい体格をしている。このとき、直家の弟に忠家がいう者が居たことを思い出す。
兄がそんなに怖いのだろうか……まあ、怖いだろうな。敵の将のみならず、主家の武将も暗殺や謀殺して、領土を乗っ取ったのだから。
「ささ。遠慮なさらずに。おい、お茶を持ってきなさい」
「いえ。茶は結構」
小姓に茶を持ってくるように直家が言ったのを、黒田は制した。
まあこの男の茶など飲みたくはないが――試してみるか。
「僕はいただくよ。構わないですか?」
何気なく言った瞬間、栗山からどっと汗が流れた。
雪隆くんも何言ってんだこいつみたいな目をした。
黒田は何も言わずに黙っていた。
「ええ。もちろんです。すぐに持って来させますよ」
笑顔のまま、直家は小姓に命じた。
そして茶はすぐに僕の前に置かれた。
「その、雨竜殿……」
「どうしたのかな? 栗山殿」
湯のみを持ちながら問うけど、栗山は口を開け閉めして、何も言えない様子だった。
うん? 弟の忠家が目を見開いてこちらを凝視している……
「大丈夫だよ。毒なんか入っていないさ」
そう言って一気に飲み干す。
うん。ほどよくぬるくて美味しかった。
「う、雨竜殿!?」
「雲之介さん!? 平気なのか!?」
栗山は仰け反るように驚いて。
雪隆くんは本当は飲まないと思っていたのが外れて動揺した。
「……意外と度胸ありますね。この私の茶を飲むなんて」
本当に想定外だったのか、直家は笑顔のまま困惑する。
その反応を見て「兄上! まさか毒を――」と忠家は取り乱す。
その際、忠家の身体からじゃらじゃら音が鳴る。何か着物の中に纏っているな?
「あっはっは。毒なんか入れてませんよ。どうせ、他の三人は飲まないのですから」
まあ殺すなら三人まとめてやったほうが確実だからな。
「……雨竜殿は意外と大胆だな」
「そうでもしないと宇喜多殿の信頼を得られないからね」
黒田の言葉に、僕はそう返した。
すると直家は笑顔のまま「信頼、ですか?」と問う。
「あなたのことだから、僕たちがここに来た理由ぐらい分かるでしょう?」
「何のことやら……いえ、とぼけることもできますが、やめておきましょう」
直家は堂々と言う。
「あなた方の目的は、この私を説得し、宇喜多家を毛利家から織田家に寝返らせることですね」
僕は黒田をちらりと見た。
彼も頷いた。ここからが本題だ。
「まずは名乗っておこう。俺は黒田孝高。こちらは雨竜雲之介秀昭殿だ」
「ご丁寧にどうも。私は宇喜多家当主の直家と言います。こちらは私の弟の忠家です」
忠家が汗を流しながら頭を下げる。
「それで、私が織田家に寝返ることで、何の利益があるんですか?」
「御家の繁栄。もしくは滅亡を阻止できることだ」
黒田は大胆な提案をする。
武家に対して、滅亡を阻止できると、普通は言わない。
「では、繁栄のことを聞きましょうか?」
「織田方に寝返れば、堺との交易が簡単にできる。元々この備前国は交通の要路。商売に持って来いの土地だ」
「なるほど。商業圏の拡大ですか」
直家は笑顔のまま、顎に手を置く。
「では滅亡について聞きましょうか」
何気ない問い。ある意味脅しているのに変わりないのに。
「言葉どおりだ。織田家と戦えばいずれ宇喜多家は滅びる。これまで織田家と敵対した大名と同じ結末を辿る」
「その根拠はなんですか?」
「近畿を抑え、朝廷を抑え、さらには前公方の足利義昭公を擁している。大義名分は十分にある。それに加えて軍事力がとてつもない。今なら十万の兵を用兵することが可能だ」
直家は「それは恐ろしいですね」とにこにこしている。
「しかし、別所家、本願寺と東を包囲され、私と毛利家から西を攻められる形となっているのが現状です。はたして本当に――織田家がこの状況を打破できると思いますか?」
厳しいことを言ってくる……
しかし黒田は「もちろんできる」と豪語した。
「あんたが毛利家を裏切れば、織田家は勝てる」
「……ほう?」
ここが正面場だ……
「今ここで毛利家を裏切って、織田家に付けば本領安堵。しかしここで毛利家に従い続けるのであれば……」
「滅びは免れぬと?」
「そうだ。ここが売りどころではないか?」
直家は笑顔を崩さなかったが、少し悩んでいるようだった。
「私としては、あなた方四人を殺して毛利家に首を渡すという選択肢もあります」
しばらくして、直家が微笑みながら答えた。
雪隆くんが少しだけ動く。
いつでも先手を打てるようにするためだ。
「しかしながら、それでは宇喜多家に利益がない。毛利家はあまり褒美を寄越さないですから。言ってみれば吝嗇なんですよね」
張り詰めた空気が、その言葉で弛緩する。
「では、織田家につくと?」
黒田の問いに「意外とせっかちなんですね」と直家は笑った。
「そんな『軽々しく』毛利家は裏切れませんよ」
「……………」
「それと『直接城に来る』ことはやめてください。毛利家に怪しまれます」
直家は僕たちに向かってはっきりと言った。
「話は分かりました。今日のところはお帰りください」
「……分かった」
黒田は諦めたらしく、素直に立ち上がった。
僕も同じくそうしようとする――
「雨竜殿。一つ聞いてもいいですか?」
直家が僕を呼び止める。
「なんでしょうか?」
「羽柴殿とは、どのようなお方ですか?」
直家は世間話のような感じで聞いてきた。
何の狙いか分からないけど、正直に思ったことを言う。
「あなたとは正反対の人ですよ」
「ほう。正反対……どのような点が?」
僕ははっきりと言ってやった。
「あなたは人を殺す術に長けているけど、殿は人を活かす術に長けているんだ」
「……確かに正反対ですね」
「それと、よく笑うけど、あなたのように意味なく笑うことはない」
それを聞いた直家はますます笑った。
「ふふふ。それは興味深い。一度お会いしてみたいですね」
宇喜多直家の意図が分からない。
軽々しく裏切れないということは、何か理由があれば裏切るということか?
裏切らないのなら、絶対に裏切らないとか忠義を尽くすと言うはずだ。
それに直接城に来ることは嫌がっても、毛利家に疑われない別のところでなら会うという意味ではないだろうか?
「雨竜殿。宇喜多家のことは俺に任せてくれ」
姫路城に帰る道中、黒田は僕に向かって言った。
「必ず調略してみせる」
やはり気づいていたようだ。
「ああ。頼むよ」
これからやらなきゃいけないことが山ほどあった。
三木城攻めと別所家の謀反で動揺している播磨国の小大名の説得。それに伴う軍備。民の慰撫に徴兵。そして毛利家の進攻を防ぐこと。
それらをどうにかしない限り。
太平の世は訪れない――
僕と黒田はそれぞれ雪隆くんと栗山善助を連れて、梟雄と呼ばれる宇喜多直家の元へとやってきた。
「殿。刀を預けて大丈夫でしょうか?」
小姓に案内されて城の奥に向かう僕たち。それを不安に思う栗山が黒田に囁く。
「丸腰じゃねえと信用されねえだろ。何、ここで俺たちを殺しても利益なんかねえよ」
「で、ですが――」
栗山はなおも未練がましく言いかけたが、雪隆くんが「どうやら遅いみたいだ」と諦めたように呟く。
奥に別の小姓が控えている。おそらくあそこに宇喜多直家が居るのだろう。
栗山の顔が真っ青になる。
僕は溜息を吐いた。
「栗山殿。何事もできると思わねば、何も成せないぞ」
「お、雨竜殿。良いことを言ったな。おい善助、見習って――」
「心配している私が馬鹿に思えてきましたよ……」
がっくりと肩を落とす栗山に対して、すっかり慣れているような雪隆くん。
いや、危険な目に遭うことを避けるのを諦めているのだろう。申し訳ない。
「こちらに殿が居られます。それでは」
二人の小姓が同時に襖を開ける。
黒田に続いて中に入ると、二人の男が居た。
「お待ちしておりました。どうぞ、楽に座ってください」
爽やかな声と笑みで僕たちを招き入れたのは、上座に座っている、優男だった。
特徴はあまりない。涼しげな目元に清涼感のある顔立ち。
笑顔がとても似合っていて、まるで笑顔以外の表情を知らないように錯覚される。
中年の男性だけど、どことなく若く見える。
おそらくだが、この男が宇喜多家当主、宇喜多直家なのだろう。
一方、そのすぐ横に座っている男は宇喜多直家と似ていて、何故か僕たちではなく直家のほうを警戒しているような素振りを見せていた。直家の最初の挨拶にびくびくしていたのを見逃さなかった。
直家と違って、武士らしい体格をしている。このとき、直家の弟に忠家がいう者が居たことを思い出す。
兄がそんなに怖いのだろうか……まあ、怖いだろうな。敵の将のみならず、主家の武将も暗殺や謀殺して、領土を乗っ取ったのだから。
「ささ。遠慮なさらずに。おい、お茶を持ってきなさい」
「いえ。茶は結構」
小姓に茶を持ってくるように直家が言ったのを、黒田は制した。
まあこの男の茶など飲みたくはないが――試してみるか。
「僕はいただくよ。構わないですか?」
何気なく言った瞬間、栗山からどっと汗が流れた。
雪隆くんも何言ってんだこいつみたいな目をした。
黒田は何も言わずに黙っていた。
「ええ。もちろんです。すぐに持って来させますよ」
笑顔のまま、直家は小姓に命じた。
そして茶はすぐに僕の前に置かれた。
「その、雨竜殿……」
「どうしたのかな? 栗山殿」
湯のみを持ちながら問うけど、栗山は口を開け閉めして、何も言えない様子だった。
うん? 弟の忠家が目を見開いてこちらを凝視している……
「大丈夫だよ。毒なんか入っていないさ」
そう言って一気に飲み干す。
うん。ほどよくぬるくて美味しかった。
「う、雨竜殿!?」
「雲之介さん!? 平気なのか!?」
栗山は仰け反るように驚いて。
雪隆くんは本当は飲まないと思っていたのが外れて動揺した。
「……意外と度胸ありますね。この私の茶を飲むなんて」
本当に想定外だったのか、直家は笑顔のまま困惑する。
その反応を見て「兄上! まさか毒を――」と忠家は取り乱す。
その際、忠家の身体からじゃらじゃら音が鳴る。何か着物の中に纏っているな?
「あっはっは。毒なんか入れてませんよ。どうせ、他の三人は飲まないのですから」
まあ殺すなら三人まとめてやったほうが確実だからな。
「……雨竜殿は意外と大胆だな」
「そうでもしないと宇喜多殿の信頼を得られないからね」
黒田の言葉に、僕はそう返した。
すると直家は笑顔のまま「信頼、ですか?」と問う。
「あなたのことだから、僕たちがここに来た理由ぐらい分かるでしょう?」
「何のことやら……いえ、とぼけることもできますが、やめておきましょう」
直家は堂々と言う。
「あなた方の目的は、この私を説得し、宇喜多家を毛利家から織田家に寝返らせることですね」
僕は黒田をちらりと見た。
彼も頷いた。ここからが本題だ。
「まずは名乗っておこう。俺は黒田孝高。こちらは雨竜雲之介秀昭殿だ」
「ご丁寧にどうも。私は宇喜多家当主の直家と言います。こちらは私の弟の忠家です」
忠家が汗を流しながら頭を下げる。
「それで、私が織田家に寝返ることで、何の利益があるんですか?」
「御家の繁栄。もしくは滅亡を阻止できることだ」
黒田は大胆な提案をする。
武家に対して、滅亡を阻止できると、普通は言わない。
「では、繁栄のことを聞きましょうか?」
「織田方に寝返れば、堺との交易が簡単にできる。元々この備前国は交通の要路。商売に持って来いの土地だ」
「なるほど。商業圏の拡大ですか」
直家は笑顔のまま、顎に手を置く。
「では滅亡について聞きましょうか」
何気ない問い。ある意味脅しているのに変わりないのに。
「言葉どおりだ。織田家と戦えばいずれ宇喜多家は滅びる。これまで織田家と敵対した大名と同じ結末を辿る」
「その根拠はなんですか?」
「近畿を抑え、朝廷を抑え、さらには前公方の足利義昭公を擁している。大義名分は十分にある。それに加えて軍事力がとてつもない。今なら十万の兵を用兵することが可能だ」
直家は「それは恐ろしいですね」とにこにこしている。
「しかし、別所家、本願寺と東を包囲され、私と毛利家から西を攻められる形となっているのが現状です。はたして本当に――織田家がこの状況を打破できると思いますか?」
厳しいことを言ってくる……
しかし黒田は「もちろんできる」と豪語した。
「あんたが毛利家を裏切れば、織田家は勝てる」
「……ほう?」
ここが正面場だ……
「今ここで毛利家を裏切って、織田家に付けば本領安堵。しかしここで毛利家に従い続けるのであれば……」
「滅びは免れぬと?」
「そうだ。ここが売りどころではないか?」
直家は笑顔を崩さなかったが、少し悩んでいるようだった。
「私としては、あなた方四人を殺して毛利家に首を渡すという選択肢もあります」
しばらくして、直家が微笑みながら答えた。
雪隆くんが少しだけ動く。
いつでも先手を打てるようにするためだ。
「しかしながら、それでは宇喜多家に利益がない。毛利家はあまり褒美を寄越さないですから。言ってみれば吝嗇なんですよね」
張り詰めた空気が、その言葉で弛緩する。
「では、織田家につくと?」
黒田の問いに「意外とせっかちなんですね」と直家は笑った。
「そんな『軽々しく』毛利家は裏切れませんよ」
「……………」
「それと『直接城に来る』ことはやめてください。毛利家に怪しまれます」
直家は僕たちに向かってはっきりと言った。
「話は分かりました。今日のところはお帰りください」
「……分かった」
黒田は諦めたらしく、素直に立ち上がった。
僕も同じくそうしようとする――
「雨竜殿。一つ聞いてもいいですか?」
直家が僕を呼び止める。
「なんでしょうか?」
「羽柴殿とは、どのようなお方ですか?」
直家は世間話のような感じで聞いてきた。
何の狙いか分からないけど、正直に思ったことを言う。
「あなたとは正反対の人ですよ」
「ほう。正反対……どのような点が?」
僕ははっきりと言ってやった。
「あなたは人を殺す術に長けているけど、殿は人を活かす術に長けているんだ」
「……確かに正反対ですね」
「それと、よく笑うけど、あなたのように意味なく笑うことはない」
それを聞いた直家はますます笑った。
「ふふふ。それは興味深い。一度お会いしてみたいですね」
宇喜多直家の意図が分からない。
軽々しく裏切れないということは、何か理由があれば裏切るということか?
裏切らないのなら、絶対に裏切らないとか忠義を尽くすと言うはずだ。
それに直接城に来ることは嫌がっても、毛利家に疑われない別のところでなら会うという意味ではないだろうか?
「雨竜殿。宇喜多家のことは俺に任せてくれ」
姫路城に帰る道中、黒田は僕に向かって言った。
「必ず調略してみせる」
やはり気づいていたようだ。
「ああ。頼むよ」
これからやらなきゃいけないことが山ほどあった。
三木城攻めと別所家の謀反で動揺している播磨国の小大名の説得。それに伴う軍備。民の慰撫に徴兵。そして毛利家の進攻を防ぐこと。
それらをどうにかしない限り。
太平の世は訪れない――
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