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巡り合わせ
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「そうか。徳川家は――羽柴家に従属するのか」
雨竜家の本陣。
よく晴れた日だったけど、日差しは柔らかかった。
この場に居るのは、二人きり。
目の前に座っている本多忠勝殿――縄で捕らえていない。必要ないからだ――は、僕から全てを聞いて落胆した。
それは己の主君や他の家臣にがっかりしたのではなく、自分の力が及ばなかったことを悔やんでいるようだった。
「ごほん。それで、本多殿はいかがする?」
咳払いして――交渉が終わったときから咳が出るようになった――今後の身の振り方を問うと「もはや忠義は尽くせぬ」と本音を言った。
「信康さまや石川殿は羽柴家についた、いわば殿を裏切った者たち。いかに徳川家に御恩があっても、その二人が牛耳る主家には従えぬ」
本多殿ならそう言うと思った。おそらく徳川家で最も頑固な男だから。
「繰り返すが、本多殿はいかがする? ごほ」
「この歳で浪人はきついが、いたし方あるまい」
そこまでの覚悟があるのならと僕は本多殿に訊ねた。
「良ければ、当家に仕える気はないか?」
「断る」
本多殿は僕の勧誘を予想していたようだった。
「雨竜殿は――徳川家を従属大名に追いやった原因であろう?」
雲之介ではなく、雨竜殿。
僕に対して以前と同じ呼び方はしなかった。僕もそうだった。
いつの間にか、互いの立場は大きく変わってしまった。
「恨みこそあれ、仕える義理はないな」
「……僕は本多殿を高く評価している」
僕は咳払いして、それから素直に思っていることを言う。
「できることなら、これからの日の本のために、働いてほしい」
「日の本のため? 雨竜家や羽柴家のためではなく?」
「ああ。僕と秀吉が目指しているのは、太平の世だ。家康殿もそれが分かっていたから、あっさりと従う道を選んだんだろう」
もっと良い条件で従うことができたはずなのに、それをしなかった。
それは、ひょっとしたらだけど――
「本多殿。僕もあなたも、秀吉も家康殿も、血を見るのはうんざりじゃないですか?」
「…………」
「だからこそ、今回の戦では血を流さずに――」
本多殿は「俺は戦働きしかできない、功名餓鬼だ」と口を挟んだ。
「戦が好きというわけではないが、戦で手柄を立てて出世したようなものだ」
「僕だって同じです」
「そんな俺が今更やれることなどない」
本多殿は頑なに仕官を断っている。
本来なら打ち切るところだけど、今ばかりは諦めなかった。
「本多殿。僕はね、あなたのような人が家臣に居てくれると助かるんです」
交渉ではなく、もはや懇願と言ってもいいくらいの率直な物言いだった。
「頑固で融通のきかない人。そんな人が隣で助言してくれたら、上手くいくと思うんですよね」
「曖昧な言い方だな」
「ええ。そうです。ごほん。僕は――あなたを諦められないんですよ」
僕は昔を思い出すように語り出す。
「初めて出会ったときは桶狭間の戦いでしたね」
「ああ、そうだった」
「あのときはこうなるなんて思わなかった」
「俺もだ」
「どんなことが起こるか分からないのが人生ですね」
僕は本多殿に近づく。
そして眼前まで来た。この距離なら脇差を奪って僕を殺すことは可能だ。
「だからこそ、僕の補佐をしてもらいたい」
「……他の者がなんと言うか分からんぞ」
「あはは。雨竜家は知ってのとおり、譜代の家臣は居ません。誰も文句など言いませんよ、ごほ」
僕は本多殿と目線を合わせた。
「お願いします。僕の家臣になってください」
「…………」
「情けない話、僕はそうやって頼むことしかできません。でも頼み続けることはできます」
立ったまま頭を下げる僕。
「このとおりです。どうか――」
「……簡単に頭を下げるな」
本多殿は僕の肩を掴んで、頭を上げさせた。
「降った将に頭を下げるなど、武士の矜持はないのか?」
「懐かしいやりとりですね。刀を預けたとき、同じようなやりとりがあった」
「……ふん。変わらないな、雲之介は」
本多殿は昔の呼び方、僕の名前を言った。
「本多さん……」
「さん付けなんてするなよ。今日から俺はあなたの家臣になる」
本多殿は困ったような溜息を吐いた。
「本当に面白いな、巡り合わせっていうのは」
本多忠勝が僕の家臣になったことを、息子や他の家臣たちは平然と受け入れた。
島は「ようやく俺の負担が減ります」と喜んだ。
秀晴は「本多殿からいろいろ学べますね」と頷いた。
そして雪隆くんは――
「まさか、あんたが同僚になるなんてな」
気さくに話しかける雪隆くん。戦場での死闘によって情らしきものが芽生えたらしい。それは本多殿も一緒だったらしい。
「殿。一つだけお願いがあります」
雪隆くんの肩を掴みながら唐突に言う。
「俺には小松という娘が居る。その娘を真柄殿に嫁がせたい」
雪隆くんは「な、なに!?」とかなり驚いた。
「いきなり何を言うか!」
「俺は、真柄殿なら娘を任せられる。殿と同じくらい信頼しているからな」
僕は「雪隆くんが良いならいいよ」と応じた。
「と、殿! そんな軽々しく――」
「いいじゃないか。独り者なんだから。僕は賛成するよ」
雪隆くんは困り顔で僕と本多殿を交互に見て、そして諦めたようにうな垂れた。
「まあ、本多殿の娘なら変なことにはならないか」
「男勝りだけどな。お似合いの夫婦になるだろうよ」
さてと。諸々のことを秀吉に報告しないとな。
そう思って、立ち上がろうとした――
ぐらりと、地面が揺れた、感覚がした。
地面に膝着く僕。
頭がくらくらする。
「ごほ、ごほ、ごほ!」
激しく咳き込んでしまう。
「殿! どうしたんだ!?」
雪隆くんが駆け寄ってくるのを右手で制して。
口元を押さえていた左手の手のひらを見る――
赤黒い、血が、付いていた。
「殿! おい、誰か、来てくれ!」
雪隆くんの声が遠くに聞こえる。
次第に闇の中へ沈んでいく。
僕は意識を失った。
気がつくと、どこかの民家の一室で寝ていた。
起き上がろうとして、起きられないことに気づく。
「ここは、どこだ……?」
僕に呟きに、小姓らしき者が反応し、外に聞こえるように大声で呼ぶ。
「誰か! 雨竜さまがお目覚めになられました!」
どたどたと足音。
がらりと開く襖。
そこには秀晴が居た。
「父さま! ああ、良かった! 目を覚まされたのですね!」
枕元に近づく秀晴に「どのくらい寝ていた?」と訊ねる。
「一日ほど。医者が言うには過労だということです」
「過労……」
過労で血など吐くのだろうか?
「とにかく、安静してください」
「分かった……」
喋ったり考えたりする気力がない。
僕も年老いたなと思う。
「ゆっくり休んでください。後のことは任せて――」
最後まで聞かずに、僕の意識は再び無くなった。
暗くて暗い、闇の中へ沈んでいった――
『雲之介――』
誰だろう?
とても懐かしいような。
それでいて悲しい。
『私、あなたと一緒に居られて、幸せだった』
僕もだよ。
思えばあの頃が一番楽しかった――
『まだ、こっちに来ちゃ駄目』
どうして?
もう、僕は疲れたよ――
『あなたには、やるべきことがあるから』
そんな夢を繰り返し見て。
ようやく意識を取り戻したのは、倒れて五日後だった。
「……本当にただの過労なんだろうか」
粥を匙で掬いながら食べつつ、そんな風に考えた。
もう食事はできるけど、あまり食欲は湧かない。
早く丹波国に帰らなければいけないのに。
「道三さんに診てもらおうかな」
僕は帰還途中に京に寄ることを思いたった。
あの日以来、まともに話していないけど、道三さんは診てくれるだろうか。
そして大病だったりしたら、僕は――
「詮のないことほど、余計なこと考えてしまうな」
もう自分には時間がないのかもしれない。
そう考えると、やり残したことがないか、考えてしまう。
本当に――厄介な生き物だな、人間は。
雨竜家の本陣。
よく晴れた日だったけど、日差しは柔らかかった。
この場に居るのは、二人きり。
目の前に座っている本多忠勝殿――縄で捕らえていない。必要ないからだ――は、僕から全てを聞いて落胆した。
それは己の主君や他の家臣にがっかりしたのではなく、自分の力が及ばなかったことを悔やんでいるようだった。
「ごほん。それで、本多殿はいかがする?」
咳払いして――交渉が終わったときから咳が出るようになった――今後の身の振り方を問うと「もはや忠義は尽くせぬ」と本音を言った。
「信康さまや石川殿は羽柴家についた、いわば殿を裏切った者たち。いかに徳川家に御恩があっても、その二人が牛耳る主家には従えぬ」
本多殿ならそう言うと思った。おそらく徳川家で最も頑固な男だから。
「繰り返すが、本多殿はいかがする? ごほ」
「この歳で浪人はきついが、いたし方あるまい」
そこまでの覚悟があるのならと僕は本多殿に訊ねた。
「良ければ、当家に仕える気はないか?」
「断る」
本多殿は僕の勧誘を予想していたようだった。
「雨竜殿は――徳川家を従属大名に追いやった原因であろう?」
雲之介ではなく、雨竜殿。
僕に対して以前と同じ呼び方はしなかった。僕もそうだった。
いつの間にか、互いの立場は大きく変わってしまった。
「恨みこそあれ、仕える義理はないな」
「……僕は本多殿を高く評価している」
僕は咳払いして、それから素直に思っていることを言う。
「できることなら、これからの日の本のために、働いてほしい」
「日の本のため? 雨竜家や羽柴家のためではなく?」
「ああ。僕と秀吉が目指しているのは、太平の世だ。家康殿もそれが分かっていたから、あっさりと従う道を選んだんだろう」
もっと良い条件で従うことができたはずなのに、それをしなかった。
それは、ひょっとしたらだけど――
「本多殿。僕もあなたも、秀吉も家康殿も、血を見るのはうんざりじゃないですか?」
「…………」
「だからこそ、今回の戦では血を流さずに――」
本多殿は「俺は戦働きしかできない、功名餓鬼だ」と口を挟んだ。
「戦が好きというわけではないが、戦で手柄を立てて出世したようなものだ」
「僕だって同じです」
「そんな俺が今更やれることなどない」
本多殿は頑なに仕官を断っている。
本来なら打ち切るところだけど、今ばかりは諦めなかった。
「本多殿。僕はね、あなたのような人が家臣に居てくれると助かるんです」
交渉ではなく、もはや懇願と言ってもいいくらいの率直な物言いだった。
「頑固で融通のきかない人。そんな人が隣で助言してくれたら、上手くいくと思うんですよね」
「曖昧な言い方だな」
「ええ。そうです。ごほん。僕は――あなたを諦められないんですよ」
僕は昔を思い出すように語り出す。
「初めて出会ったときは桶狭間の戦いでしたね」
「ああ、そうだった」
「あのときはこうなるなんて思わなかった」
「俺もだ」
「どんなことが起こるか分からないのが人生ですね」
僕は本多殿に近づく。
そして眼前まで来た。この距離なら脇差を奪って僕を殺すことは可能だ。
「だからこそ、僕の補佐をしてもらいたい」
「……他の者がなんと言うか分からんぞ」
「あはは。雨竜家は知ってのとおり、譜代の家臣は居ません。誰も文句など言いませんよ、ごほ」
僕は本多殿と目線を合わせた。
「お願いします。僕の家臣になってください」
「…………」
「情けない話、僕はそうやって頼むことしかできません。でも頼み続けることはできます」
立ったまま頭を下げる僕。
「このとおりです。どうか――」
「……簡単に頭を下げるな」
本多殿は僕の肩を掴んで、頭を上げさせた。
「降った将に頭を下げるなど、武士の矜持はないのか?」
「懐かしいやりとりですね。刀を預けたとき、同じようなやりとりがあった」
「……ふん。変わらないな、雲之介は」
本多殿は昔の呼び方、僕の名前を言った。
「本多さん……」
「さん付けなんてするなよ。今日から俺はあなたの家臣になる」
本多殿は困ったような溜息を吐いた。
「本当に面白いな、巡り合わせっていうのは」
本多忠勝が僕の家臣になったことを、息子や他の家臣たちは平然と受け入れた。
島は「ようやく俺の負担が減ります」と喜んだ。
秀晴は「本多殿からいろいろ学べますね」と頷いた。
そして雪隆くんは――
「まさか、あんたが同僚になるなんてな」
気さくに話しかける雪隆くん。戦場での死闘によって情らしきものが芽生えたらしい。それは本多殿も一緒だったらしい。
「殿。一つだけお願いがあります」
雪隆くんの肩を掴みながら唐突に言う。
「俺には小松という娘が居る。その娘を真柄殿に嫁がせたい」
雪隆くんは「な、なに!?」とかなり驚いた。
「いきなり何を言うか!」
「俺は、真柄殿なら娘を任せられる。殿と同じくらい信頼しているからな」
僕は「雪隆くんが良いならいいよ」と応じた。
「と、殿! そんな軽々しく――」
「いいじゃないか。独り者なんだから。僕は賛成するよ」
雪隆くんは困り顔で僕と本多殿を交互に見て、そして諦めたようにうな垂れた。
「まあ、本多殿の娘なら変なことにはならないか」
「男勝りだけどな。お似合いの夫婦になるだろうよ」
さてと。諸々のことを秀吉に報告しないとな。
そう思って、立ち上がろうとした――
ぐらりと、地面が揺れた、感覚がした。
地面に膝着く僕。
頭がくらくらする。
「ごほ、ごほ、ごほ!」
激しく咳き込んでしまう。
「殿! どうしたんだ!?」
雪隆くんが駆け寄ってくるのを右手で制して。
口元を押さえていた左手の手のひらを見る――
赤黒い、血が、付いていた。
「殿! おい、誰か、来てくれ!」
雪隆くんの声が遠くに聞こえる。
次第に闇の中へ沈んでいく。
僕は意識を失った。
気がつくと、どこかの民家の一室で寝ていた。
起き上がろうとして、起きられないことに気づく。
「ここは、どこだ……?」
僕に呟きに、小姓らしき者が反応し、外に聞こえるように大声で呼ぶ。
「誰か! 雨竜さまがお目覚めになられました!」
どたどたと足音。
がらりと開く襖。
そこには秀晴が居た。
「父さま! ああ、良かった! 目を覚まされたのですね!」
枕元に近づく秀晴に「どのくらい寝ていた?」と訊ねる。
「一日ほど。医者が言うには過労だということです」
「過労……」
過労で血など吐くのだろうか?
「とにかく、安静してください」
「分かった……」
喋ったり考えたりする気力がない。
僕も年老いたなと思う。
「ゆっくり休んでください。後のことは任せて――」
最後まで聞かずに、僕の意識は再び無くなった。
暗くて暗い、闇の中へ沈んでいった――
『雲之介――』
誰だろう?
とても懐かしいような。
それでいて悲しい。
『私、あなたと一緒に居られて、幸せだった』
僕もだよ。
思えばあの頃が一番楽しかった――
『まだ、こっちに来ちゃ駄目』
どうして?
もう、僕は疲れたよ――
『あなたには、やるべきことがあるから』
そんな夢を繰り返し見て。
ようやく意識を取り戻したのは、倒れて五日後だった。
「……本当にただの過労なんだろうか」
粥を匙で掬いながら食べつつ、そんな風に考えた。
もう食事はできるけど、あまり食欲は湧かない。
早く丹波国に帰らなければいけないのに。
「道三さんに診てもらおうかな」
僕は帰還途中に京に寄ることを思いたった。
あの日以来、まともに話していないけど、道三さんは診てくれるだろうか。
そして大病だったりしたら、僕は――
「詮のないことほど、余計なこと考えてしまうな」
もう自分には時間がないのかもしれない。
そう考えると、やり残したことがないか、考えてしまう。
本当に――厄介な生き物だな、人間は。
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