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それを見てすかさず追撃をかけようとするがその前に相手が叫んだ。
「火炎斬!!」
その言葉と共に放たれた斬撃が飛んでくるのを見て咄嗟に防御魔法を発動する。
すると目の前に透明な壁が出現して攻撃を防いだ。
(よし! うまくいったぞ!)
そう思った次の瞬間、信じられないことが起こった。
「ぐあっ!?」
悲鳴を上げて吹き飛ばされたのは俺の方だったのだ。
何が起こったのかわからず混乱していると、更に追い討ちをかけてくる。
(くそっ! こうなったら!)
そう思い覚悟を決めた時だった。
突然、攻撃の手が止み不思議に思っていると、なんとルミナスさんがこちらに向かって歩いてくるではないか。
一体どうしたんだろうと思っていると、目の前で立ち止まると言った。
「君は一体何者なんだ?」
その言葉に首を傾げることしかできなかったが、しばらくしてようやく言葉の意味を理解したところで
慌てて答えることにした。
しかし、正直に話して信じてもらえるかどうかわからない以上、迂闊なことは言えないと思い悩んだ
末に出した答えはこれだった。
「すみません、言えません」
俺の言葉に驚く彼女だったが、やがて何かを納得したような表情になると頷いて言った。
「そうか、わかった」
そう言うと彼女は立ち上がり、手を差し伸べてきた。
「立てるかい?」
その手を掴もうとして躊躇っていると、腕を引っ張られたので大人しく従うことにする。
立ち上がった後でお礼を言うと彼女は微笑んでくれた。
その笑顔を見て思わずドキッとするが、慌てて目を逸らすと話題を変えることにした。
そうしなければ、また変な気分になってしまいそうだったからだ。
すると、その様子を見ていたルミナスがニヤニヤしながらこちらを見ていた。
その視線に気づいた俺は慌てて顔を背けるのだった。
それから数日後、俺達は王都に戻ることになった。
道中は特に問題もなく順調であった。
そして、いよいよ王都が見えてきたというところで事件は起こった。
突然現れた魔物の群れに襲われたのだ。
それも一匹や二匹ではない、何十匹もの大群だ。
幸いにも数は少なかったため、すぐに撃退することができたのだが、それでもかなり危険な状況だったと言えるだろう。
もしあの時、もう少し遅れていたらと思うとゾッとするな。
などと考えながら歩いていると、ふと誰かに見られているような気がしたので振り返ってみたが誰もいなかった。
気のせいだろうか?
それとも疲れているのだろうか?
そんなことを考えつつ再び歩き始めると、後ろから声が聞こえてきたので振り返ってみるとそこには見慣れた顔があった。
それは俺達をここまで護衛してくれた兵士長のアレンさんの姿だった。
彼は険しい表情でこちらを睨みつけていたが、やがて意を決したように口を開くと言った。
「お前達、このまま逃げられると思うなよ? 覚悟しておけよ!」
そう言ってニヤリと笑う彼の目は笑っていなかった。
それを見て背筋に冷たいものが走るのを感じた俺は咄嗟に身構えると叫んだ。
「みんな逃げろ! ここは俺が食い止める!」
そう言って駆け出した俺に続いて仲間達も走り出す。
その様子を見たアレンさんは大声で笑い始めた。
どうやら俺達を逃がすつもりはないらしい。
だったら仕方ない。戦うしかないようだな。
こうして最後の戦いが始まったのである。
「うおおおおおお!」
雄叫びを上げながら殴りかかるが簡単に受け止められてしまう。
ならば蹴りはどうだと足技に切り替えてみるが結果は同じだった。
それどころかカウンターを受けてしまい吹っ飛ばされてしまう始末である。
どうやら俺の力では太刀打ちできないらしい。
悔しいがここは逃げるしかなさそうだ。
そう思って逃げ出そうとしたその時、後ろから声をかけられた。
振り返るとそこにはルミナスさんとアリアの姿があった。
二人はこちらに駆け寄ってくると心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫でしたか?」
とルミナスさんが聞いてきたので、俺は頷いて答えると彼女達に逃げるように促した。
しかし、二人とも首を横に振るばかりで動こうとしない。
仕方なく、俺が二人を守らなければと思ったその時、背後から殺気を感じて振り返ると、
そこに立っていたのは予想通りの人物だった。
そう、その人物とは、俺達を送り届けてくれたはずのアレンさんだった。
彼は不気味な笑みを浮かべながらこちらを見ている。
(まさか、最初から裏切るつもりだったのか……?)
そう思うと怒りが込み上げてくると同時に絶望感に打ちひしがれそうになるが、
ここで諦めるわけにはいかないと思い直し気合いを入れ直すと戦闘態勢に入った。
俺は剣を構えるとアレンさんに切りかかった。
「はぁっ!」
という音と共に火花が飛び散り、衝撃で手が痺れそうになったがなんとか堪えることができたようだ。
その後も何度か打ち合った後、一旦距離を取るために後ろに下がった時、不意に背後に気配を感じた。
(しまった!)
と思った時には既に手遅れだった。
後ろから羽交い締めにされてしまい身動きが取れなくなってしまったのだ。
必死に抵抗を試みるもののビクともしない。
それどころかどんどん締め付けが強くなっていくばかりだ。
このままだと窒息してしまうと思い始めていたその時、急に拘束が解かれたことで地面に倒れ込んでしまった。
咳き込みながら顔を上げると目の前にいたのはなんと先程の女魔族であった。
「火炎斬!!」
その言葉と共に放たれた斬撃が飛んでくるのを見て咄嗟に防御魔法を発動する。
すると目の前に透明な壁が出現して攻撃を防いだ。
(よし! うまくいったぞ!)
そう思った次の瞬間、信じられないことが起こった。
「ぐあっ!?」
悲鳴を上げて吹き飛ばされたのは俺の方だったのだ。
何が起こったのかわからず混乱していると、更に追い討ちをかけてくる。
(くそっ! こうなったら!)
そう思い覚悟を決めた時だった。
突然、攻撃の手が止み不思議に思っていると、なんとルミナスさんがこちらに向かって歩いてくるではないか。
一体どうしたんだろうと思っていると、目の前で立ち止まると言った。
「君は一体何者なんだ?」
その言葉に首を傾げることしかできなかったが、しばらくしてようやく言葉の意味を理解したところで
慌てて答えることにした。
しかし、正直に話して信じてもらえるかどうかわからない以上、迂闊なことは言えないと思い悩んだ
末に出した答えはこれだった。
「すみません、言えません」
俺の言葉に驚く彼女だったが、やがて何かを納得したような表情になると頷いて言った。
「そうか、わかった」
そう言うと彼女は立ち上がり、手を差し伸べてきた。
「立てるかい?」
その手を掴もうとして躊躇っていると、腕を引っ張られたので大人しく従うことにする。
立ち上がった後でお礼を言うと彼女は微笑んでくれた。
その笑顔を見て思わずドキッとするが、慌てて目を逸らすと話題を変えることにした。
そうしなければ、また変な気分になってしまいそうだったからだ。
すると、その様子を見ていたルミナスがニヤニヤしながらこちらを見ていた。
その視線に気づいた俺は慌てて顔を背けるのだった。
それから数日後、俺達は王都に戻ることになった。
道中は特に問題もなく順調であった。
そして、いよいよ王都が見えてきたというところで事件は起こった。
突然現れた魔物の群れに襲われたのだ。
それも一匹や二匹ではない、何十匹もの大群だ。
幸いにも数は少なかったため、すぐに撃退することができたのだが、それでもかなり危険な状況だったと言えるだろう。
もしあの時、もう少し遅れていたらと思うとゾッとするな。
などと考えながら歩いていると、ふと誰かに見られているような気がしたので振り返ってみたが誰もいなかった。
気のせいだろうか?
それとも疲れているのだろうか?
そんなことを考えつつ再び歩き始めると、後ろから声が聞こえてきたので振り返ってみるとそこには見慣れた顔があった。
それは俺達をここまで護衛してくれた兵士長のアレンさんの姿だった。
彼は険しい表情でこちらを睨みつけていたが、やがて意を決したように口を開くと言った。
「お前達、このまま逃げられると思うなよ? 覚悟しておけよ!」
そう言ってニヤリと笑う彼の目は笑っていなかった。
それを見て背筋に冷たいものが走るのを感じた俺は咄嗟に身構えると叫んだ。
「みんな逃げろ! ここは俺が食い止める!」
そう言って駆け出した俺に続いて仲間達も走り出す。
その様子を見たアレンさんは大声で笑い始めた。
どうやら俺達を逃がすつもりはないらしい。
だったら仕方ない。戦うしかないようだな。
こうして最後の戦いが始まったのである。
「うおおおおおお!」
雄叫びを上げながら殴りかかるが簡単に受け止められてしまう。
ならば蹴りはどうだと足技に切り替えてみるが結果は同じだった。
それどころかカウンターを受けてしまい吹っ飛ばされてしまう始末である。
どうやら俺の力では太刀打ちできないらしい。
悔しいがここは逃げるしかなさそうだ。
そう思って逃げ出そうとしたその時、後ろから声をかけられた。
振り返るとそこにはルミナスさんとアリアの姿があった。
二人はこちらに駆け寄ってくると心配そうに声をかけてきた。
「大丈夫でしたか?」
とルミナスさんが聞いてきたので、俺は頷いて答えると彼女達に逃げるように促した。
しかし、二人とも首を横に振るばかりで動こうとしない。
仕方なく、俺が二人を守らなければと思ったその時、背後から殺気を感じて振り返ると、
そこに立っていたのは予想通りの人物だった。
そう、その人物とは、俺達を送り届けてくれたはずのアレンさんだった。
彼は不気味な笑みを浮かべながらこちらを見ている。
(まさか、最初から裏切るつもりだったのか……?)
そう思うと怒りが込み上げてくると同時に絶望感に打ちひしがれそうになるが、
ここで諦めるわけにはいかないと思い直し気合いを入れ直すと戦闘態勢に入った。
俺は剣を構えるとアレンさんに切りかかった。
「はぁっ!」
という音と共に火花が飛び散り、衝撃で手が痺れそうになったがなんとか堪えることができたようだ。
その後も何度か打ち合った後、一旦距離を取るために後ろに下がった時、不意に背後に気配を感じた。
(しまった!)
と思った時には既に手遅れだった。
後ろから羽交い締めにされてしまい身動きが取れなくなってしまったのだ。
必死に抵抗を試みるもののビクともしない。
それどころかどんどん締め付けが強くなっていくばかりだ。
このままだと窒息してしまうと思い始めていたその時、急に拘束が解かれたことで地面に倒れ込んでしまった。
咳き込みながら顔を上げると目の前にいたのはなんと先程の女魔族であった。
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