勇者パーティーを追放された俺は辺境の地で魔王に拾われて後継者として育てられる~魔王から教わった美学でメロメロにしてスローライフを満喫する~

一ノ瀬 彩音

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ちなみに、彼女のことは事前に調べておいたからある程度知っているつもりだ。
名前はリリアーナというらしい。
歳は18歳で金髪碧眼の美少女である。
身長はやや低めで華奢な体型をしており、一見すると華奢に見えるかもしれないが、実は結構力持ちだったり
するらしい。
また、魔法の才能にも恵まれており、将来有望だと評価されているようだ。
性格は大人しく控えめだが、心優しく慈愛に満ちた人物であると評判のようだ。
そんな彼女が俺のことを好きになってしまったというのだ。
にわかには信じられない話だが、どうやら本当のことらしい。
一体なぜこんなことになってしまったのだろうか……?
考えても分からないので諦めることにした。
それよりも今は目の前の問題を片付けることに専念しようと思う。
ひとまず自己紹介を済ませると、その後は他愛のない話をしながら過ごした。
といっても、主に喋っているのは彼女の方で、
俺は相槌を打つだけだったのだが、それでも楽しかったようで終始笑顔だった。
しばらくして日が傾き始めた頃、そろそろ帰ると言って
立ち上がった彼女を見送るために玄関まで来たところで、不意に腕を掴まれてしまった。
驚いて振り返ると、そこにはリリアがいた。
彼女は真剣な表情をしていたが、その瞳にはどこか切なさのようなものが感じられた気がした。
そんな様子を見ていると胸が締め付けられるような思いに襲われてしまい何も言えずにいると、
やがて彼女が口を開いた。
「お願いがあるんだけど聞いてくれるかな?」
不安そうに尋ねてくる彼女に頷いてみせると、彼女はホッとした様子で胸を撫で下ろした後、ゆっくりと話し始めた。
その内容とは、自分と友達になって欲しいというものだった。
正直言って意外だった。
まさかそんなことを言われるとは思っていなかったからだ。
てっきりもっと酷いことを要求されるものとばかり思っていただけに拍子抜けした気分だったが、
それと同時に嬉しさが込み上げてきたのも事実だった。
だから、俺は迷うことなく承諾することにした。
その瞬間、彼女の顔がパッと明るくなったように見えた。
それが何だか可愛らしく思えて自然と笑みがこぼれてしまう。
それを見た彼女もまた同じように笑っていたのだった。
その後、彼女と色々な話をした。
お互いのことから始まり、趣味や好きな食べ物など本当に
他愛のない内容ばかりだったが、不思議と退屈ではなかった。
むしろ楽しいとさえ思えたほどだ。
それほどまでに、俺にとって彼女は特別な存在になっていたのだろう。
そうして話している内に、あっという間に時間が過ぎていった。
もう帰らないといけない時間になったため、
名残惜しそうにしながらも別れを告げようとする彼女を
呼び止めると、思い切って自分の気持ちを伝えてみることにした。
「今度、後夜祭で踊って欲しい」
その言葉に慌てて俺を何度も見る彼女だったが、
すぐに顔を真っ赤にして俯いてしまったものの小さく頷いてくれた。
そして恥ずかしそうに小さな声で呟くように言ったのだ。
俺は思わずニヤけてしまったが、咳払いをして
誤魔化した後に話を続けることにした。
それからしばらく二人で話し合った結果、明日一緒に学校へ行くことになったのである。
その際に名前を聞かれたので教えることにすると、彼女は自分のことも教えてくれた。
どうやら名前は無いらしく、今まで番号で呼ばれていたことを説明すると悲しそうな顔をしたのを
見てしまい胸が痛くなったのを感じた。
しかし、俺にはどうすることもできなかったため仕方なく諦めることにした。
その代わりというわけではないが、代わりにあだ名をつけてあげることにしたんだ。
そうすることで少しでも元気を出してくれるかもしれないと
思ったからである。
結果としては正解だったようだ。
彼女は嬉しそうに微笑んでいたからね。
こうして俺たちは仲良くなり、毎日一緒にいるようになったのだった。
そんなある日のこと、俺はアリアさんから呼び出されたため部屋を訪ねることにした。
すると中から返事が聞こえてきたため中に入ることにする。
すると、そこには何故かアリアさんだけでなく、もう一人の人物の姿があった。
その人物は、なんとリリアだったのだ!
驚く俺に、二人は揃って頭を下げた後で説明してくれた。
どうやら今日は、俺たち3人で今後のことについて話し合うことになっているらしい。
そう言われて改めて2人を見ると、確かに服装が同じように見える。
どういうことかと首を傾げていると、アリアさんが説明をしてくれた。
それによると、どうやら変装用のアイテムを使って見た目を変えているということらしかった。
つまり、俺が見ている姿はあくまで見せかけのものであって、本当は全然違う容姿をしているということになるわけだ。
そう思うと何だか複雑な気分になってきた。
だが、いつまでも落ち込んでいても仕方がないと思い直し、気持ちを切り替えて話を進めることにした。
まず最初に聞いたのは、今後どうやって生きていくかということだった。
幸いにもお金はあるためしばらくは生活できるだろうが、
このままではいけないということは分かっているつもりだ。
そのため何かいい案があれば教えてほしいと伝えると、
まずはこの街を出て別の場所でやり直すしかないだろうと
言われた。
それは俺も考えていたことだ。
ただ、どこへ行けばいいのかという問題はあるが……
そこでふと思いついたことがあったため聞いて
みることにした。
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