『悪役令嬢に仕立て上げられたけど、猫カフェを開いたら辺境伯が通ってきます』

夢窓(ゆめまど)

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筋肉は平和を守るためにある

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村の周辺で魔物が出たという報せ。
シャルルが妙に落ち着きなくうろつき、何かを察知する。

バルツアー様が静かに立ち上がる。

「ロイド殿、アラン殿――行きましょうか」

ロイド兄:剣を背負って無言で頷く
アラン兄:「筋肉は、守るためにある」



【出陣シーン】

村の入口に現れるガチムチ三人組、黒いロングマントに武器を携えて――

村の子どもたち:

「……えっ、かっこよすぎじゃない……?」
「あれ、筋肉……“神”じゃない?」
「今日から推すわ」

マリーナ&ソフィア、唖然。



【戦闘描写・要約】

ロイド兄:真っ向からぶつかり剣技で斬る

アラン兄:補助魔法と体術で翻弄

バルツアー:静かに魔力をまとわせ、フィニッシュブロー

→ 息の合った連携。筋肉が美しく躍動する描写。



【帰還】

全員、無事で帰還。

シャルルが3人の足元でぐるぐる喉を鳴らしながら、
ひとりずつの膝に順番に乗って「おつかれにゃ」。



【女子陣の反応】

マリーナ(ドキドキ顔で)

「……アラン様って、あんなに、強いんですね……」

ソフィア(目をそらして)

「……バルツアー様、あんな顔、するのね……」

※両者とも“完全に落ちた顔”です。



【子どもたちのテンション】
 ノア「俺も筋トレする!」

イネ「胸筋タッチ券とか作ればいいのでは!?」

ラミ「とりあえず“伝説の三筋士”って呼ぼう」



(バルツアー)

「――平和な日常のために、我々がいる。それで十分です」


シャルルがストーブの前でぬくぬく丸くなっている午後。
カフェを閉めたあと、珍しく“家族会議”が開かれた。

父・グレイウッド公爵は紅茶を手に、静かに切り出した。



「さて、私はそろそろ王都に戻る。
 公爵家も、私が不在のままでは落ち着かん」

ロイド兄がすぐに続く。

「……俺も帰る。
 騎士団をほったらかして長居してた。
 筋トレは続けるけどな」

(※それは関係ない)



アラン兄は、少しだけ考えてから、口を開いた。

「……俺は、ここに残る。
 館のリフォームが終わるまで、辺境伯――バルツアー殿にお世話になるつもりだ」

「まあ、館が直ってからは……その……」

(指ほじほじ)

「マリーナ嬢に……プロポーズ、予定……」

父「言ったのか?」

アラン「いや……まだ」

ロイド「……がんばれ」

シャルル「(ごろごろ)」(訳:言え)



ソフィアは、くすりと笑いながら紅茶を注いだ。

「……それぞれ、自分の場所を見つけるのね。
 私は“猫と紅茶と子どもたち”で十分、楽しいわ」



バルツアー様が、そっとカップを置いた。

「それがあなたの“居場所”なら、私も安心できます」

シャルル「にゃー」(訳:よし)



告白は…その、えっと、その、ちょっとだけ…!

好きって言えたら苦労してない!! byアラン兄


その日、公爵家の別荘のリフォームが終わり、アランの荷物も新居に届いていた。

「お世話になりました」と深々と頭を下げたアランに、
バルツアー様も「良い門出になりますように」と優しく送り出す。

……と。

マリーナ嬢の前で
アラン兄がずーっとモジモジしていた。



「……あの、その、マリーナ嬢。あー……えっと……」
「何か?」
「いや……あの、いや……べつに……」



(※口ごもるアラン。見かねたソフィアと子どもたちが見守る中)



マリーナ「アラン様?」

アラン「っっ」

(深呼吸)

「そのっ……すっ、すっ……」

マリーナ(小首をかしげる)

アラン「住む、のっっ! 一緒に住むのは、どう、かとっっ!」



(完全に順番が逆)



マリーナ「……はい?」

アラン「違う!いや、違わないけど違う!いや違わないけど違うような!いや……!」



子どもたち(全員、顔を覆ってる)

シャルル(庭から「にゃああああ!!」※激しめ)



ソフィア、耐えきれず助け舟。

「アラン兄、言いたいのは、プロポーズでは?」

アラン「プロポーズです!!!」(勢いで叫んだ)



マリーナ、ぽかんとしたあと――
ふっと笑って、頷いた。

「はい。わたしでよければ」



アラン兄、無言で天を仰ぎ、
顔真っ赤のまま、膝をつく。

「……も、もうダメだ……脈拍200……」



シャルル「にゃぁ(ようやくかニャ)」



『二人の新しい家へ』

「いよいよ、だな」

アランは大きな荷物を担ぎながら、玄関で深呼吸をひとつ。
引っ越しの朝は、秋風が優しく吹いていた。

振り返れば、ずいぶん居心地のよかったこの家。
本来は仮住まいのはずだったが――

「お世話になりました」
マリーナが、執事オーリーに深く頭を下げた。

「おふたりの仲睦まじい様子には、こちらも随分と癒されましたよ」
老執事は穏やかな笑みを浮かべ、アランの背中を軽く叩いた。

 

その日、辺境伯バルツアーは不在。
きっと気を遣って、外に出たのだろう。
ソフィアから「バルツアー様、照れ屋さんですから」と聞いていた。

 

「じゃ、行こうか」
アランが荷物を馬に積んで一歩踏み出す。

マリーナは、その背中にしっかりとついていった。

 

目指すは――リフォームされたばかりの、公爵家の別荘。

木目調の梁、暖炉、広すぎないけれど温かい部屋。
すべてが、これから始まる“ふたりの暮らし”のためにある。

 

「……マリーナ」

「はい?」

「ちゃんと……一緒に住むってこと、嬉しくて。
改めて、ありがとう」

マリーナは頷いた。
そしてそっと手をつなぎながら言った。

「こちらこそ。……ずっと、隣にいますから」

 

新しい生活は、家具の配置もまだこれから。
でも、心だけはもう、きちんと整っていた。

――ふたりの新しい家で、恋はまた深まっていく。






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