41 / 59
第六章 誰も知らぬ地で
06.副団長、悶える
しおりを挟む
なんなんだ、あいつは。
ポスッと寝台の綿が入った布団に拳を打ち付けて、アーフェンはやるせない感情を柔らかい――だが真柴が元いた世界に比べたらものすごく硬い――寝具へと叩きつけるが一向に気持ちは晴れない。
初めて見た真柴の泣いた顔に、言い様のない気持ちが湧きあがった。
こんなにも大事にしているのに、なぜ分からないんだと叫びたくて、けれどグッと押し込む。
普通、男の二人暮らしがどんな意味を持っているかぐらい分かるだろう。
想いがあるからこそ、一緒にいたいと共に過ごしているのだ。以前の匿うために一歩も家から出さなかったのとは違い、今はどこにでも自由に行っていい場所で、それでも真柴を一人にはせず同じ家で過ごすのは、「家族」になりたいからだ。
だというのに、真柴の態度は聖者として接していた頃と何一つ変わらない。
今日なんか言葉にして伝えたのに……。
(いや、あいつには分からないか……ここの常識なんかないんだからな)
話を聞けばどうやら真柴の世界はこことあまりにも違うようだ。
馬に乗れないのは、馬が引かなくとも動く高速の馬車があるからだという。大きな鳥に似た乗り物が空を飛び、デンシャという線の上を走る箱に人々が乗って長距離を移動するなど、どれほど説明されても理解できないが、一番理解できないのが人の多さだ。真柴が住んでいた場所は王都ほどの大きな都市に五十万近くの人間が詰め込まれ、家は背が高く小さな区切りごとに別々の家族が住んでいるという。どうなっているのかアーフェンには想像のしようもない。
平民でも貴族のような結婚誓約書を交わさなければならない、らしい。
その中で真柴のいた国は男女でなければ家族になれないと聞いて愕然とした。
互いの気持ちがあったところで同性とは家族になれないのだと。
そんなバカな話があっていいのか。それでは本当に愛する人間が同性だったらどうするつもりだ。家族になれずに離れろというのか。
大きな問題は、そんな真柴相手に心を寄せていると気付いてしまった自分だ。どうすればいいんだ。
「ふざけるなっ!」
もう一度ぼふっと布団を叩き、ハッとした。隣の部屋にこの音が漏れ聞こえたら真柴はどう思うだろうか。
だがやるせないこの感情をどうすることもできなくて、何かにぶつけないと収まりが付かない。
「どうしろってんだよっ」
小声での怒鳴りはちっとも心を晴れやかにしない。むしろ鬱憤が一層蓄積し、モヤモヤだけをアーフェンの中へと残す。
この感情に気付いたのは、ローデシアンが腕を失ったときだ。すぐさま真柴に治させようと思ったその時、安らかに眠る顔と細い指、不器用な笑みを向けてくる彼を思い出して、天秤は真柴の方へと傾いてしまった。絶望の時に支えてくれたローデシアンではなく。騎士としてのすべてを教えてくれたローデシアンではなく。
その事実を目の当たりにして愕然とした。
自分は道具のように使っていた真柴に対して、いつこんな感情を心の中に宿していたのだろう。
ローデシアンよりも真柴を選んだあの瞬間、アーフェンはもう騎士団に居られないと思った。団員たちに随分と引き留められたが、自分が誰を一番大事にしているのかがようやく分かって、真柴のためだけに生きたいと、その意思を貫こうと思ったのだ。
この想いを告げるよりも最初にしなければならないのは、贖罪だ。
失ってしまった彼の命を取り戻す方法を見つけなければならない。
騎士団にいたら討伐や訓練で時間が取られ、真柴のために動くことが困難になってしまう。しかもローデシアンを失った騎士団では、すべての時間を任務に費やさなければならない。
再び天秤に掛けて、アーフェンは真柴を選んだ。
周囲に煩わされないためにルメシア領へとやってきた。穏やかな生活を真柴と送るためと、神殿の目から逃れるために。
真柴の黒い目と艶やかな黒髪はこの世界では滅多にない色。その上痩身の男性となればすぐに見つかってしまう。
真柴のことを知らないこの村ならば大丈夫と踏んで来たのだ。
同時にルメシア候が開発した薬を手に入れられないかを模索している。
あの薬なら、もしかしたら失った命が戻るのではないか……可能性ではあるが縋り付きたい気持ちでいっぱいだ。
アーフェンは決めかねていた。
瘴気に伏せった人間が飲むための薬を、そうでないものが口にして果たして何事もないのか。真柴が口にしても大丈夫なのか。
別の世界から来た真柴に何かが起こっては後悔してもしきれない。
故に踏み出せずにいる。
もっと確かな方法はないだろうか。そちらを模索したくとも、手がかりがない。
ちらりと隣の部屋を見た。全く音が聞こえてこないのはもう眠ってしまったからだろうか。
「……またしばらくあいつと話せなくなるな」
真柴は気付いていないだろう、眠りに就いたら三日は起きてこないことを。
その間、アーフェンは真柴が息をしているかを確かめるために何度も部屋に入っては、緩く胸元が上下するのを確かめてホッとすることを繰り返している。
この一年間、ずっと。
目が覚めればホッとして猟に出かけ、眠りに就けば胸騒ぎに落ち着かなくなる。
その繰り返しで気が休まっていない。
討伐に出ているときの野営のようだ。いつ魔獣が現れるかと気を張っての眠りは浅く、けれど十年も繰り返せば馴れてくる。
三日ぶりに真柴が作ってくれた不思議な味の食事を食べ、彼と話したことで満足した心と身体は、久しぶりに長い眠りを欲していた。
今日はもう寝よう。
だが今日のアーフェンの態度で真柴がどう思ったのか、気になって仕方ない。
「いや、あいつの命が戻るまで言わないぞ、絶対に!」
けじめだから。
「明日は……領城へ行ってみるか」
領主に頼み込んで薬を分けて貰おう。
そして目を覚ました真柴に飲ませてみよう。
けれど明日になればまた躊躇うのだ。本当にこれで助かるのか。もしかしたら逆に命を失うことがあるのではないか。そうなったら……真柴を失ってしまう。無意識に皆のためにその命を捧げてきた彼を、永遠に……。
自分はどうしたら良いのだろう。
なにが本当に真柴のためになるのだろうか。
アーフェンは朧に輝く月を見上げ神に問うた。
ポスッと寝台の綿が入った布団に拳を打ち付けて、アーフェンはやるせない感情を柔らかい――だが真柴が元いた世界に比べたらものすごく硬い――寝具へと叩きつけるが一向に気持ちは晴れない。
初めて見た真柴の泣いた顔に、言い様のない気持ちが湧きあがった。
こんなにも大事にしているのに、なぜ分からないんだと叫びたくて、けれどグッと押し込む。
普通、男の二人暮らしがどんな意味を持っているかぐらい分かるだろう。
想いがあるからこそ、一緒にいたいと共に過ごしているのだ。以前の匿うために一歩も家から出さなかったのとは違い、今はどこにでも自由に行っていい場所で、それでも真柴を一人にはせず同じ家で過ごすのは、「家族」になりたいからだ。
だというのに、真柴の態度は聖者として接していた頃と何一つ変わらない。
今日なんか言葉にして伝えたのに……。
(いや、あいつには分からないか……ここの常識なんかないんだからな)
話を聞けばどうやら真柴の世界はこことあまりにも違うようだ。
馬に乗れないのは、馬が引かなくとも動く高速の馬車があるからだという。大きな鳥に似た乗り物が空を飛び、デンシャという線の上を走る箱に人々が乗って長距離を移動するなど、どれほど説明されても理解できないが、一番理解できないのが人の多さだ。真柴が住んでいた場所は王都ほどの大きな都市に五十万近くの人間が詰め込まれ、家は背が高く小さな区切りごとに別々の家族が住んでいるという。どうなっているのかアーフェンには想像のしようもない。
平民でも貴族のような結婚誓約書を交わさなければならない、らしい。
その中で真柴のいた国は男女でなければ家族になれないと聞いて愕然とした。
互いの気持ちがあったところで同性とは家族になれないのだと。
そんなバカな話があっていいのか。それでは本当に愛する人間が同性だったらどうするつもりだ。家族になれずに離れろというのか。
大きな問題は、そんな真柴相手に心を寄せていると気付いてしまった自分だ。どうすればいいんだ。
「ふざけるなっ!」
もう一度ぼふっと布団を叩き、ハッとした。隣の部屋にこの音が漏れ聞こえたら真柴はどう思うだろうか。
だがやるせないこの感情をどうすることもできなくて、何かにぶつけないと収まりが付かない。
「どうしろってんだよっ」
小声での怒鳴りはちっとも心を晴れやかにしない。むしろ鬱憤が一層蓄積し、モヤモヤだけをアーフェンの中へと残す。
この感情に気付いたのは、ローデシアンが腕を失ったときだ。すぐさま真柴に治させようと思ったその時、安らかに眠る顔と細い指、不器用な笑みを向けてくる彼を思い出して、天秤は真柴の方へと傾いてしまった。絶望の時に支えてくれたローデシアンではなく。騎士としてのすべてを教えてくれたローデシアンではなく。
その事実を目の当たりにして愕然とした。
自分は道具のように使っていた真柴に対して、いつこんな感情を心の中に宿していたのだろう。
ローデシアンよりも真柴を選んだあの瞬間、アーフェンはもう騎士団に居られないと思った。団員たちに随分と引き留められたが、自分が誰を一番大事にしているのかがようやく分かって、真柴のためだけに生きたいと、その意思を貫こうと思ったのだ。
この想いを告げるよりも最初にしなければならないのは、贖罪だ。
失ってしまった彼の命を取り戻す方法を見つけなければならない。
騎士団にいたら討伐や訓練で時間が取られ、真柴のために動くことが困難になってしまう。しかもローデシアンを失った騎士団では、すべての時間を任務に費やさなければならない。
再び天秤に掛けて、アーフェンは真柴を選んだ。
周囲に煩わされないためにルメシア領へとやってきた。穏やかな生活を真柴と送るためと、神殿の目から逃れるために。
真柴の黒い目と艶やかな黒髪はこの世界では滅多にない色。その上痩身の男性となればすぐに見つかってしまう。
真柴のことを知らないこの村ならば大丈夫と踏んで来たのだ。
同時にルメシア候が開発した薬を手に入れられないかを模索している。
あの薬なら、もしかしたら失った命が戻るのではないか……可能性ではあるが縋り付きたい気持ちでいっぱいだ。
アーフェンは決めかねていた。
瘴気に伏せった人間が飲むための薬を、そうでないものが口にして果たして何事もないのか。真柴が口にしても大丈夫なのか。
別の世界から来た真柴に何かが起こっては後悔してもしきれない。
故に踏み出せずにいる。
もっと確かな方法はないだろうか。そちらを模索したくとも、手がかりがない。
ちらりと隣の部屋を見た。全く音が聞こえてこないのはもう眠ってしまったからだろうか。
「……またしばらくあいつと話せなくなるな」
真柴は気付いていないだろう、眠りに就いたら三日は起きてこないことを。
その間、アーフェンは真柴が息をしているかを確かめるために何度も部屋に入っては、緩く胸元が上下するのを確かめてホッとすることを繰り返している。
この一年間、ずっと。
目が覚めればホッとして猟に出かけ、眠りに就けば胸騒ぎに落ち着かなくなる。
その繰り返しで気が休まっていない。
討伐に出ているときの野営のようだ。いつ魔獣が現れるかと気を張っての眠りは浅く、けれど十年も繰り返せば馴れてくる。
三日ぶりに真柴が作ってくれた不思議な味の食事を食べ、彼と話したことで満足した心と身体は、久しぶりに長い眠りを欲していた。
今日はもう寝よう。
だが今日のアーフェンの態度で真柴がどう思ったのか、気になって仕方ない。
「いや、あいつの命が戻るまで言わないぞ、絶対に!」
けじめだから。
「明日は……領城へ行ってみるか」
領主に頼み込んで薬を分けて貰おう。
そして目を覚ました真柴に飲ませてみよう。
けれど明日になればまた躊躇うのだ。本当にこれで助かるのか。もしかしたら逆に命を失うことがあるのではないか。そうなったら……真柴を失ってしまう。無意識に皆のためにその命を捧げてきた彼を、永遠に……。
自分はどうしたら良いのだろう。
なにが本当に真柴のためになるのだろうか。
アーフェンは朧に輝く月を見上げ神に問うた。
162
あなたにおすすめの小説
虚ろな檻と翡翠の魔石
篠雨
BL
「本来の寿命まで、悪役の身体に入ってやり過ごしてよ」
不慮の事故で死んだ僕は、いい加減な神様の身勝手な都合により、異世界の悪役・レリルの器へ転生させられてしまう。
待っていたのは、一生を塔で過ごし、魔力を搾取され続ける孤独な日々。だが、僕を管理する強面の辺境伯・ヨハンが運んでくる薪や食事、そして不器用な優しさが、凍てついた僕の心を次第に溶かしていく。
しかし、穏やかな時間は長くは続かない。魔力を捧げるたびに脳内に流れ込む本物のレリルの記憶と領地を襲う未曾有の魔物の群れ。
「僕が、この場所と彼を守る方法はこれしかない」
記憶に翻弄され頭は混乱する中、魔石化するという残酷な決断を下そうとするが――。
-----------------------------------------
0時,6時,12時,18時に2話ずつ更新
新年に余り物でおせちを作ったら、冷酷と噂の騎士団長様に「運命の番」だと求婚されました
水凪しおん
BL
料理人だった俺が転生したのは、男性オメガというだけで家族に虐げられる不遇の青年カイ。
新年くらいはと前世の記憶を頼りに作ったのは、この世界にはない『おせち料理』だった。
それを偶然口にしたのは、氷のように冷酷と噂される最強の騎士団長リアム。
「お前は俺の運命の番だ」
彼の屋敷に保護され、俺の作る料理が彼の心を溶かしていく。
不器用で、だけどまっすぐな愛情を注いでくれる彼と、美味しい料理で紡ぐ、甘くて温かい異世界スローライフ。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話
あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」
トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。
お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。
攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。
兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。
攻め:水瀬真広
受け:神崎彼方
⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。
途中でモブおじが出てきます。
義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。
初投稿です。
初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
あなたと過ごせた日々は幸せでした
蒸しケーキ
BL
結婚から五年後、幸せな日々を過ごしていたシューン・トアは、突然義父に「息子と別れてやってくれ」と冷酷に告げられる。そんな言葉にシューンは、何一つ言い返せず、飲み込むしかなかった。そして、夫であるアインス・キールに離婚を切り出すが、アインスがそう簡単にシューンを手離す訳もなく......。
隠れオメガの整備士は自由になりたい。なのに暴走する最強騎士を身体を張って止めたら、運命の番だとバレて過保護な専属契約を結ばされました
水凪しおん
BL
※オメガバース設定。激しい戦闘描写や、執着攻めによるマーキング描写、軽度の性的な接触の描写がありますので、15歳未満の方の閲覧はご遠慮ください。
汚染された惑星を浄化する生体兵器『機装(ギア)』。
その搭乗者は優れた能力を持つ『アルファ』に限られ、彼らの精神を安定させる鎮静剤として『オメガ』が存在する世界。
整備士のエリアンは、オメガであることを隠し、ベータと偽って軍の最前線で働いていた。
オメガは道具のように扱われるこの社会で、自由を守るための必死の嘘だった。
だがある日、軍最強のエリートパイロット・クレイドの機装が暴走する事故に遭遇する。
死を覚悟して止めに入ったエリアンだったが、暴走する機体はなぜか彼にだけ反応し、沈静化した。
それは、隠していたオメガのフェロモンが、クレイドと強烈な『共鳴』を起こした瞬間だった。
「見つけた。俺の対になる存在を」
正体がバレたと戦慄するエリアンに対し、冷徹なはずのクレイドが向けたのは、処罰ではなく執着に満ちた熱い視線で……?
孤独なエリート騎士×身分を隠した健気な整備士。
星の命運と本能が交錯する、近未来SFオメガバース!
売れ残りオメガの従僕なる日々
灰鷹
BL
王弟騎士α(23才)× 地方貴族庶子Ω(18才)
※ 第12回BL大賞では、たくさんの応援をありがとうございました!
ユリウスが暮らすシャマラーン帝国では、平民のオメガは18才になると、宮廷で開かれる選定の儀に参加することが義務付けられている。王族の妾となるオメガを選ぶためのその儀式に参加し、誰にも選ばれずに売れ残ったユリウスは、国王陛下から「第3王弟に謀反の疑いがあるため、身辺を探るように」という密命を受け、オメガ嫌いと噂される第3王弟ラインハルトの従僕になった。
無口で無愛想な彼の優しい一面を知り、任務とは裏腹にラインハルトに惹かれていくユリウスであったが、働き始めて3カ月が過ぎたところで第3王弟殿下が辺境伯令嬢の婿養子になるという噂を聞き、従僕も解雇される。
ぼくの婚約者を『運命の番』だと言うひとが現れたのですが、婚約者は変わらずぼくを溺愛しています。
夏笆(なつは)
BL
公爵令息のウォルターは、第一王子アリスターの婚約者。
ふたりの婚約は、ウォルターが生まれた際、3歳だったアリスターが『うぉるがぼくのはんりょだ』と望んだことに起因している。
そうして生まれてすぐアリスターの婚約者となったウォルターも、やがて18歳。
初めての発情期を迎えようかという年齢になった。
これまで、大切にウォルターを慈しみ、その身体を拓いて来たアリスターは、やがて来るその日を心待ちにしている。
しかし、そんな幸せな日々に一石を投じるかのように、アリスターの運命の番を名乗る男爵令息が現れる。
男性しか存在しない、オメガバースの世界です。
改定前のものが、小説家になろうに掲載してあります。
※蔑視する内容を含みます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる