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しおりを挟む公爵家の色々は、捻挫が治ってからヴィディヤは知ることとなった。
「え? この間、離婚されたのにもう再婚されたんですか?」
「そうらしいわ」
「しかも、公爵はずっと家に帰らずに再婚した方のところに入り浸っていたとか。子供たちも、公爵が認知されているようですよ」
「……」
すぐに再婚したことで、愛人のところに入り浸っていて、あの2人を放置していたのが、みんなの知るところになった。
自己中なのを知っていながら、トリシュナは母と共に公爵家にいたのだ。あぁいう性格になったのも、父親が妻を止めようとしなかったのもあったはずだ。
もっとも、その後の展開まではヴィディヤも想像できなかった。
1年ほど経って公爵は離婚したのだ。まぁ、無理はない。あの公爵家と仲良くなんて誰もしたくない。
王太子やヴィディヤたちにきちんとした謝罪もなかったのだ。それらは、勘当した娘がしたことだからと謝罪らしいことをしなかった。
更には再婚した妻も、自分の子供がしたことではないと知らぬ存ぜぬを貫いたことが知れ渡ることになって、以前にも増して関わりたくないと距離を置かれた。
自己中な元公爵夫人がいなくなれば、マシになるかと思ったが、公爵も中々だったようだ。更に再婚したのも、長年愛人をしていただけはあったようだ。
もっとも、公爵は自分の子供だと思っているようだが……。
「なんか、公爵には似てないわね」
「あら、あなたも? 私も、そう思って見ていたのよ。なんか似てるの髪色だけだった気がするのよ」
「今は髪色も全く似てないから別人みたいよね」
「養子縁組したらしいから、それで似たのかしらね」
公爵の離婚した女性は、とある子爵と再婚して子供たちもとても懐いていた。その光景が、親子にしか見えなかったのだ。
色んな噂好きが、好き勝手に話していたが、真相は謎のままだった。
そんなこと、知りたくなかったのだ。子爵は評判よかったが、連れ子たちがそっくりになっていくのを見て目配せしあっても、それを子爵夫妻の前で話題にすることはなかった。
そのため、子爵夫人は公爵夫人だった時よりも楽しそうにお茶会やパーティーに出るようになったが、影で何を言われているかまで知ることはなかった。
知ったのは、子供の婚約が中々決まらず、イライラしていた時だったらしい。
誰の子供かわからないのに婚約させられないと子供が言われたことを聞いて、やっと愛人を長くやってきたツケが回ってきたことを知ったようだ。
その後のことは、ヴィディヤは噂好きではないため、よく知らないが、同腹の弟が子爵家の跡継ぎになり、早々に婚約者が見つかったことで、同腹の兄姉がブチギレて子爵家はとんでもないことになったようだ。
もっとも、トリシュナよりは迷惑なことはしなかっただろうが、学園には厄介な生徒が1人、2人現れるようだ。
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