不死殺しのイドラ

彗星無視

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第2章 鮮烈なるイモータル

第32話 残影の緑

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 想定以上にスムーズに進行でき、昼過ぎには村に着いた。イドラの故郷よりも少し人口の多い、大きな田畑のぽつぽつある農村だった。
 村のすぐ向こうには、一足先に夜闇をぶちまけたような深い森が口を開けている。
 出発は夕方ごろを予定していた。馬車はこの村に置き、隊全体で固まって森の中を横断する。おそらく、できることならば村で一泊したいと皆が思ってはいるが、聖殺をなるべく早く行うべきだという時間的都合からそうすることはできなかった。
 イドラは食後の散歩がてら、ソニアと畑のそばをぶらぶらしていた。単純に手持ち無沙汰だった。

「こんな森の近くに畑を作って、魔物が作物を狙って出てきたりしないんでしょうか」
「たぶんアサインドシスターズの人がなんとかしてるんだと思う。魔物除けの聖水があるんだ。知らないか?」
「そうなんですか? わたしの集落、小さいから協会のひとはいなくって……」
「ああ、そうか。聖水にも色々あって、反対に魔物を引き寄せるのとか、魔物を昏倒させるガスを発するのなんかもある。こういう投げつけて攻撃するタイプのはバイナリって言って、投擲直前に二種の薬剤を混ぜ合わせるタイプのが多いな。あ、天恵試験紙も実は聖水が染み込ませてあるんだぞ」
「ほぇ……なんだかイドラさん、とっても詳しいですねっ。協会に入ってるわけじゃないのにすごいです!」
「ん——まあ、聞きかじった知識だけどさ」

 それも、恩人を殺したシスターが教えてくれたことだ。あの穏やかな日々の思い出も、彼女にとっては倦むほどに長い任期のつまらない暇つぶしでしかなかったのだろうか。

「……やっぱあんまアテにしないでくれ、気になるならミロウたちの方がよっぽど詳しいはずだ。あ、いやエクソシストとなるとあんまり聖水には頼らないのか……? 強いギフトありきの役割だろうし」

 潮の香りはないにしろ、村の風景はどこか故郷とも似ていた。だから余計なことまで思い出し、べらべらと喋ってしまったのか。イドラは話を打ち切り、なにか別の話題を探そうとしたところで、向こうから近づいてくる白い影に気が付いた。

「失礼」

 話しかけてきたのは、ローブのような教会の服の上からでも隆々とした筋骨が見て取れる、どちらかと言えば細身のイドラとは対照的な大男だった。のっしのっしと足音を出し、厳めしい表情を浮かべている。獣じみた鋭い目つきはエクソシストというより腕利きの傭兵だ。
 立ち止まると彼は、険しい目でちらとソニアの方を見た。

「誰だ。なにか用か」

 蛇に睨まれた蛙、というより熊に睨まれた子ウサギだ。隣で息を詰まらせるソニアのことを庇い、イドラが誰何すいかとともに前へ出る。
 すると熊は、意外だとでも言いたげに軽く眉を吊り上げ、それから腰を折った。

「すまん。珍しい髪色だったのでつい目で追っただけで、他意はなかった。申し訳ない」
「む……い、いや、こっちこそ。僕も過敏に反応しすぎた」
「わたしも気にしてませんから、頭を上げてくださいっ」
「すべて当方の落ち度。この風体が人にいい印象を与えないことはわかっている。加えて、不躾な目線を送ってしまった……重ねてすまない」
「ああそんなっ地面に手をつけようとしないで!」
「なんなんだこの人……」

 見た目とは裏腹に、やたらと低姿勢な人物だった。歳も三十前後といったところだろうに、年下のイドラたちに頭を下げることにまるで躊躇がない。
 男は最後にもう一度「本当に申し訳ない」と既に飽和した謝罪を付け加え、顔を上げた。

「まず名を名乗るべきだった、当方はホルテルムという。分隊はフッラに所属している。イドラ殿にどうしても申し上げたいことがあり、朝より機を伺っていた次第」
「僕に?」

 鋭い目が今度はイドラを射貫く。……敵意はないはずだとわかっていても、幼い子どもならそれだけで泣き出してしまいそうな所作だった。

(初対面……だよな)

 こんなキャラの濃い相手は流石に忘れない。見た目も中身も。
 旅中で一度たりとも、出会ったことはないはずだ。

「礼を告げたく。もう一年前になるだろうか、北の国で葬送済みのイモータルが暴れ出したことがあった。あってはならない事例だが、不死の化け物の肉体と違い葬送檻穽は劣化したり、穴が広がってしまうこともある……当方は協会の指示で現場へ急いでいた」
「ああ……あれか。僕もそれなりの数のイモータルを殺してきたけど、あれのことは覚えてるよ。ちょっとした因縁もある」
「そうか。あの時、当方らはエクソシスト三人から成る部隊で北上。しかしデーグラムから物理的に距離も遠く、さらに移動中に別のイモータルに襲われその対処にかなりの時間を割くことを強いられた」
「別の個体に? 災難だな、それは。ツイてない」
「災難なのは北の国の人々だ。エクソシストの到着が遅れれば、被害はその分甚大になってしまう。ゆえに当方らは惨憺たる様を覚悟しつつ、遅ればせながら現場に到着し——その時には既に、茶色い髪の男性が不死を断ってしまったと言われた」

 ホルテルムは、先よりも深く頭を下げて言った。

「無辜の人々を死なせずに済んだのは、紛れもなくイドラ殿のおかげだ。ありがとう、そしてすまなかった」
「そんな。気にしないでくれ、イモータルを殺して回るのは、僕の個人的な贖罪みたいなものだったんだ。別に誰かのためとかそんなのじゃない。僕はいつも、自分本位にやってきた」

 それは昨日、ソニアのおかげで自覚できたことだ。
 償いであり、罰。ウラシマを助けられなかったことへの。しかし、死者が還らない以上はなにをやっても自己満足だ。

「だが、それで多くの人の命が救われたのは事実だろう。当方の一件のみならず、イドラ殿の行いは大きな意義のあるものだったはずだ。イドラ殿がなにを思い、なにを考えて不死殺しをしようとも、そこは揺るがない」
「ホルテルム……」

 低く冷静な声色の底には、確かな気遣いの暖かみがあった。それから彼はわずかに顔を背け、また申し訳なさそうに視線を伏せる。

「すまない、出過ぎたことを言った。勝手ながら礼を告げておきたかっただけなのだが、どうにも年上ぶって説教じみたことをしてしまった。悪い癖だ……当方に責がある」
「流れるように地面に手をつこうとしないでくれ」
「どうしてこうも謝罪に駆られるんでしょうか……」
「とにかく、当方はこれで失礼する。しばしすれば今度は森への出発。まだ小さいソニア殿には厳しい悪路かもしれんが、無理しないよう」
「あ、はい、心配してくれてありがとうございますっ。でも平気です、こう見えてパワフルソニアなので」
「パワフルソニア…………??」

 ともかくのそのそとホルテルムは去っていった。見た目の印象とは違い、なにかと腰の低い男だった。
 そして日が傾き、馬車とその御者をしてくれていた人員を除き、一団は森へと足を踏み入れる。ここから今日のうちに進めるだけ進まなくてはならない。

「木の根もありますし、山のそばだからか地面に時折傾斜もあるようです。各自、足元には十分にご注意を」

 イドラたちパーケトの部隊は、先頭を担当していた。指揮を執るミロウがいるためだ。
 各隊に一人、パーケトの場合はそのままミロウが手提げのカンテラを持ち、夕陽を拒む森の薄暗さをいくらか晴らしてくれている。

「流石は強者揃いのエクソシストだな……これだけの人数がいて、足元も悪いのに大した速度で進んでる。僕もついてくのがやっとだ」
「まあ、このくらいで音を上げてちゃねー。ソニアちゃんはだいじょーぶ?」
「はいっ、まだまだ大丈夫です!」
「いい返事、えらいえらい。どうしてもキツかったらベルちゃんがおぶってくから、遠慮なく言ってね?」

 ベルチャーナなどそんなことを言い出す始末だ。ソニアの歩幅からすれば早いペースで進んでいるはずだが、これも肉体が強くなった影響なのだろう、彼女の返事にはいっぱいの活力が溢れている。戦闘を行くミロウも無駄口を叩かず、たまに後ろを振り向いて全体の進行を確認するが、その横顔には汗粒ひとつ窺えない。

(……この隊、もしかして僕が一番弱っちいのか?)

 イドラとて生半可な旅をしてきたわけではない。そこらのエクソシストに負けないくらいの体力はあると自負している。
 が、この三人は『そこらのエクソシスト』とはどうもレベルが違った。
 指揮を任されるほど優秀なミロウ。なにが起きても余裕そうなベルチャーナ。恩恵と言うには酷だが、体を変えられて筋力や体力が増したソニア。

「スタミナお化け……」
「なにか言いましたか? イドラ」
「あっなんでもないす」

 ミロウは片手で邪魔な枝葉を払いながらぐんぐんと進んでいく。歩き出してニ十分程度、まだ息が上がりはしないにしろ、イドラも少しずつ疲れを覚えてきている。

「ふふー。ねえイドラちゃん、あれでもミロウちゃんケッコー抑えてると思うよ。ベルちゃんとペアの時とか、あれよりずっと速いんだから」
「え。本当かよ」
「この人数だしねぇ。それに重いギフトを持ってたり、医療部隊みたいにたくさんの荷物を運ばなきゃいけない人なんかもいるから、そういうのを考慮して全体がなんとか遅れないペースで進んでる。それでも余裕は残さないところが、ミロウちゃんらしいんだけどねー」
「な、なるほど……あれより早い足並みについてくのか、ベルチャーナは。すごいな」
「まーね。ミロウちゃんとうまく組めるの、ベルちゃんくらいだから」
「ベルチャーナ、無用な私語が多いですよ。森にはなにが潜むかわかりません、警戒を怠らないように」
「はぁい」

 枝葉の隙間から垣間見える空は、もう夕暮れのオレンジから夜の藍色に変わりつつある。
 行軍は続き、思い出したかのようにちらとイドラも後ろを振り向いてみると、後列の方に見覚えのある熊のような大男を認めた。

「……荷物はあるが目につく獲物はないな。僕みたいにちっこいギフトなのか?」

 修道服の上からでもわかる屈強さに反し、多くのエクソシストが携える剣や斧のような武器が見当たらない。
 彼らの武器、過酷なイモータルや魔物との戦闘において頼りとするものと言えば、無論ギフトに他ならない。ギフトの大半は武具であり、またその性質こそなんら変わりないが持ち主の成長に合わせて形も変わる。
 しかしながら、イドラのマイナスナイフがそうだったように、歳を重ねてもあまり大きくなってくれないものもある。イドラの場合は極端で、十歳の時に天から降ってきて以来、なに一つとして変化が見られないが。
 ホルテルムもまた、そういう類なのかもしれないとイドラは思った。それともあのくらい筋骨隆々なら、もう素手でもその辺の魔物くらいなら殴り倒せてしまいそうな気もする。

「……っ?」

——なにを勘違いしたのか、ソニアがすごく笑顔を向けてきた。

「——?」

 半身で振り返ったまま、橙色の瞳と見つめあう。ソニアはにこにことしている。イドラが小首をかしげると、ソニアも意外そうに小首をかしげた。
 どうやらイドラがずっと奥のホルテルムを見ていたのを、手前にいたソニアが自分を見ているものだと思ったらしかった。
 弁明も面倒だったし、別段勘違いに気が付かせる必要性もなかったので、イドラはとりあえず微笑み返しておいた。

「え、なんでいきなり見つめあったまま歩いてるの? 笑ってるし……こわ」

 ベルチャーナに引かれた。
 順風満帆な行軍に黒い波風がやってきたのは、それからしばらくした、一団にちらほらと疲れの色が見え始めたころだった。
 日は沈みきり、夜の暗黒が森に満ちた。
 カンテラの明かりを頼りに、木々の間をすり抜けるようにして歩き続ける。蓄積した疲労は皆から口数を奪い、黙々とした歩みだけが繰り返される。

 不意に開けた場所へ出た。
 おそらくは森の、中心辺りだろうか。そこだけ木が生えておらず、代わりに背の低い草がびっしりと地面を覆っている。枝葉の天井を失ったことでその広場には月明かりが差し、ランタンの明かりがなくともそこで待つ群れの存在がおぼろげに視認できた。
 七、八……九匹。

「おい、ミロウ」
「ええ。大きな群れです。待ち伏せされていた……のでしょうね、小賢しい」
「どうするんだ?」
「そうですね、広くて野営向きの場所です。今夜はここで陣を敷きましょう」
「……そういうこと訊いたんじゃないんだけど」

 掃討はもはや、言うまでもない決定事項のようだった。
 ぬっと闇の中から浮かび上がる多数のシルエット。太い四肢を持ち、首を低くするその生き物の見た目は、動物で言えばカバに近い。ただ一つ、魔物が魔物であることを証明する、その頭からひょろりと生え出たピンク色の二本の触覚を除いて。
 ティティシップ。山のふもとには数多い、旅をしていれば嫌でも遭遇する魔物だった。

「皆さん、魔物が出ました。地形的にもちょうどよいので、これを倒し、ここで今夜は休むことにします」
「今日最後の一仕事ってわけだねー」
「まあ……夕飯が向こうからおいでになったっていうのは好都合かもな」
「えっ? 魔物って食べられるんですか?」
「種類にもよるけど、大体はどこかしら食べるところがある。そしてそのどれもが——」
「どれもが?」
「絶望的にマズい」
「……えー」

 魔物の肉はおいしくないし、食べられるところも多くない。あと魔法器官を食べるとふつうに死ぬ。
 だがマズかろうが腹を満たせるのなら、それは貴重な栄養源。旅をするうえで避けては通れない食糧だ。
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