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アルカエラ神、登場!!
しおりを挟む『やっぱり来ちゃったよ』
イライアスとダグラスがフラグ回収でガックリしている間に、神殿でさえ声だけだったアルカエラ神が顕現してルカに纏わり付いた。
謁見の間はパニックである。
そんな中、ルカは普通にアルカエラ神と話しをしていた。
「ご無沙汰してます。アルカエラ神様」
〈うんうん。もっと頻繁に神殿に来てよルカ。寂しいから!〉
その物言いにルカは苦笑しつつ応えた。
「そうですね、この謁見が終わったらもう少しゆっくり出来ると思うので、お待ち頂けますか?」
それを聞いたアルカエラ神はぱあっと顔を綻ばせて、玉座の方を見た。
〈そういう訳だからさっさと終わらせて〉
「・・・・・・」
国王は顔を引き攣らせてカクカク頷いているが、隣の王太子はポカンとアホ面を晒していた。
「・・・・・・どういう事だ? どうしてそんな稀人なんかに・・・?!」
その言葉にピクリと反応したのは、稀人のルカではなくアルカエラ神だった。
〈・・・なんかに? そう言ったのか、お前?〉
背後に禍々しいオーラが見えるようだ。
仮にも(いや、本物だが)神様なのだから、それはマズいのでは?
邪神と勘違いされますよ!
---とはダグラス達の心情。
〈命が惜しくないようだね。良いのかな、国王よ?〉
「---それで貴方様のお怒りが解けるのでしたら、如何様にも・・・」
「・・・・・・父上?!」
「黙れ! それ程の失言をしたという自覚がないのか?! これではどのみち王太子の座は与えられん!」
「---父上っ?!」
〈親子喧嘩は後で勝手にやってくれるかな? 目障りだよ〉
虫ケラを見るような目で国王に言い放つアルカエラ神。
周りは静まり返って、ガタガタと震えていた。
「アルカエラ神様、その辺で許して差し上げて下さい。私はそこまでの厳罰を望みません。私はただ、愛する人はただ一人、ヒューズだけだと知って欲しかったのです」
「---ルカ!」
「誰がなんと言おうと、伴侶はヒューズただ一人。ヒューズと彼の地で穏やかに過ごしたいだけなのです。ですから国王陛下」
一旦話を区切ったルカはしっかり陛下を見据えて。
「これ以降の干渉はご遠慮下さいますよう。くれぐれもお願い致します」
そういってにっこり微笑んだ。
目は笑っていないが・・・。
「---わ、分かった。・・・・・・干渉はしない。伴侶殿と好きに過ごすと良い」
「ありがとうございます。では失礼しますね」
〈今の言葉、ゆめゆめ、忘れるでないぞ〉
トドメの言葉をアルカエラ神が言い放って、国王陛下は真っ青になり、王太子(だった王子?)はへたり込んでいた。
ノースライナ辺境伯一行は何もなかったかのように謁見の間を去って行ったのだった。
アルカエラ神は城を出るまでルカにべったりだった。
周りがパニックになったのは言うまでも無いだろう。
「これで良かったの?」
「これで良かった・・・はず・・・」
「結果良ければ全て良し、だ!」
「うんうん。アルカエラ神も拝めたしね」
呑気に話ながら、セバスが待つ部屋に戻った。
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