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94 お父さんとお母さんと一緒(sideフォス)2
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あ、と思ったときには周りを取り囲まれていて、どうしようかと悩んでいるうちに、後ろからガシャンと首輪を嵌められた。
感覚で、これは隷属の首輪だと分かった。ちょっと魔力が吸われたが、それだけだ。
元エンドラの魔力量と状態異常無効化を舐めないで欲しい。
すぐに壊せるからと様子見をしていると、どうやら精霊の森の管理者を手に入れようと画策している輩のようだったので、このまま隷属されたフリをしてみた。
すると、コイツらは僕を使って管理者を結界の外に誘き出そうとした。
聞こえた話だと、景緑国という違法な奴隷商人が多い国の隣の小国で、桃源国というところの奴隷商人らしい。
ちなみに景緑国は、少し前に竜人の番いでもあるらしい管理者を誘拐して竜帝国に報復され、トップがすげ替えられてまともな国になり、コイツらにとってはやりにくいことこの上ない状態だとか。
いやいや、管理者誘拐って、しかも竜人の番い!?
結局失敗してヤバかったんでしょ。お前らも止めておけよ。死ぬよ。
そう思うも、隷属されたフリの最中だから、何も言わないけど。そもそも、言ってもキュイって鳴き声にしか聞こえないだろうけど。
『管理者はお優しいエルフ様らしいから、結界の際で助けを求めるコイツを見たら、絶対に寄ってくるはずだ』
『そこをこの竜が取り押さえれば、非力なエルフなど、すぐに捕まる』
『というわけで、貴様、この先の結界のぎりぎり外で助けを求めろ。首輪はその毛に埋もれて気付かれまい。いいな!』
そう言われて首を縦に振るとソイツらは去って行き、僕はやれやれと思いながら移動した。
そうして結界に近付くと、森に管理者の気配がないことに気付く。どうやら不在のようだ。
えー、面倒くさい。どうしよう。
でも、仮にも隷属されたファードラゴンですから? 一応、フリはしないといけないよね?
自分が勝手にフリをしたくせに、そんな若干やさぐれた気持ちで地面をゴロゴロ転がる。アレだ、ダダをこねる赤子のように。
すると、一人の精霊の気配が。
『……そこなファードラゴン。なんだ、何がしたいんだ?』
めちゃくちゃ不審者を見る目で僕を見下ろす精霊。
『おお……久しぶりの精霊だ。いやなに、ちょっと隷属されたフリをしないといけなくて?』
そう言って首を傾げると、ますます変なヤツを見る目になった。
『アホか。そんな首輪、とっとと外して捨ててしまえ。イツキが見たら苦しむ』
さすがに僕の力が分かるらしく、吐き捨てるようにそう言う。
『ほうほう、今度の管理者はイツキというんだね? でも今はいないよね?』
『……それが分かるほどの実力があるのだから、さっさと外して去れ。ふざけているだけならいいが、何かやらかしたら竜の子に消されるぞ』
『……竜の子って、もしかして管理者の番いの?』
さっきの輩が言ってた話に出てきた竜人か。相当強いらしいね。
『そうだ。その者だけでなく、竜帝国全体、そして我ら精霊王を筆頭に全精霊を敵に回すと思え』
そう言った精霊に、ふと過去の面影が重なった。たまに僕の様子見に来て、他愛ないことを話して帰る、見た目はとっつきにくいが面倒見のよい精霊王。
『──ああ、君。あのときの闇の精霊王か! うわあ、懐かしいな。元気そうでよかったよ』
『……何を言って───いやまて、お前もしや……あの山の……』
あ、気付いてくれた。よかった。
『ああ、うん。『邪竜』として滅ぼされた元黒竜エンダードラゴンでーっす』
『……嘘だろう? 記憶があるのか。うわ、よく見ると力もそのまま……。見た目詐欺にもほどがある』
僕を見て、渋い顔でブツブツと呟く闇の精霊王。僕はにっこにこで教えてあげた。
『あのね、この首輪付けたヤツらねぇ、そのイツキって言う管理者を捕まえるのに僕を利用しようとしてるんだよ』
『は!? この前の景緑国の顛末を知らないのか?』
『知っててやってる』
『……バカだ、あそこよりももっとバカがいた。あーもう、竜の子に連絡を……いやいや、今はダメだ、イツキと実家に帰省中だ。イツキの用事が優先だ』
『じゃあさ、こっちだけで動いて片付けちゃえば? 僕、協力するよ。あ、成功したらお願いがあるんだけど──』
そう言ってこそっとお願いごとを言うと、頷いてくれた。
『そうか、分かった。じゃあ他の精霊王にも声をかけよう』
どうやら、イツキという管理者のために、内緒で片付けたいみたい。それなら僕も混ぜてもらおうっと。
それで上手くいったら、僕も彼らの仲間に入れて欲しいな。
きっと凄く楽しいよ!
感覚で、これは隷属の首輪だと分かった。ちょっと魔力が吸われたが、それだけだ。
元エンドラの魔力量と状態異常無効化を舐めないで欲しい。
すぐに壊せるからと様子見をしていると、どうやら精霊の森の管理者を手に入れようと画策している輩のようだったので、このまま隷属されたフリをしてみた。
すると、コイツらは僕を使って管理者を結界の外に誘き出そうとした。
聞こえた話だと、景緑国という違法な奴隷商人が多い国の隣の小国で、桃源国というところの奴隷商人らしい。
ちなみに景緑国は、少し前に竜人の番いでもあるらしい管理者を誘拐して竜帝国に報復され、トップがすげ替えられてまともな国になり、コイツらにとってはやりにくいことこの上ない状態だとか。
いやいや、管理者誘拐って、しかも竜人の番い!?
結局失敗してヤバかったんでしょ。お前らも止めておけよ。死ぬよ。
そう思うも、隷属されたフリの最中だから、何も言わないけど。そもそも、言ってもキュイって鳴き声にしか聞こえないだろうけど。
『管理者はお優しいエルフ様らしいから、結界の際で助けを求めるコイツを見たら、絶対に寄ってくるはずだ』
『そこをこの竜が取り押さえれば、非力なエルフなど、すぐに捕まる』
『というわけで、貴様、この先の結界のぎりぎり外で助けを求めろ。首輪はその毛に埋もれて気付かれまい。いいな!』
そう言われて首を縦に振るとソイツらは去って行き、僕はやれやれと思いながら移動した。
そうして結界に近付くと、森に管理者の気配がないことに気付く。どうやら不在のようだ。
えー、面倒くさい。どうしよう。
でも、仮にも隷属されたファードラゴンですから? 一応、フリはしないといけないよね?
自分が勝手にフリをしたくせに、そんな若干やさぐれた気持ちで地面をゴロゴロ転がる。アレだ、ダダをこねる赤子のように。
すると、一人の精霊の気配が。
『……そこなファードラゴン。なんだ、何がしたいんだ?』
めちゃくちゃ不審者を見る目で僕を見下ろす精霊。
『おお……久しぶりの精霊だ。いやなに、ちょっと隷属されたフリをしないといけなくて?』
そう言って首を傾げると、ますます変なヤツを見る目になった。
『アホか。そんな首輪、とっとと外して捨ててしまえ。イツキが見たら苦しむ』
さすがに僕の力が分かるらしく、吐き捨てるようにそう言う。
『ほうほう、今度の管理者はイツキというんだね? でも今はいないよね?』
『……それが分かるほどの実力があるのだから、さっさと外して去れ。ふざけているだけならいいが、何かやらかしたら竜の子に消されるぞ』
『……竜の子って、もしかして管理者の番いの?』
さっきの輩が言ってた話に出てきた竜人か。相当強いらしいね。
『そうだ。その者だけでなく、竜帝国全体、そして我ら精霊王を筆頭に全精霊を敵に回すと思え』
そう言った精霊に、ふと過去の面影が重なった。たまに僕の様子見に来て、他愛ないことを話して帰る、見た目はとっつきにくいが面倒見のよい精霊王。
『──ああ、君。あのときの闇の精霊王か! うわあ、懐かしいな。元気そうでよかったよ』
『……何を言って───いやまて、お前もしや……あの山の……』
あ、気付いてくれた。よかった。
『ああ、うん。『邪竜』として滅ぼされた元黒竜エンダードラゴンでーっす』
『……嘘だろう? 記憶があるのか。うわ、よく見ると力もそのまま……。見た目詐欺にもほどがある』
僕を見て、渋い顔でブツブツと呟く闇の精霊王。僕はにっこにこで教えてあげた。
『あのね、この首輪付けたヤツらねぇ、そのイツキって言う管理者を捕まえるのに僕を利用しようとしてるんだよ』
『は!? この前の景緑国の顛末を知らないのか?』
『知っててやってる』
『……バカだ、あそこよりももっとバカがいた。あーもう、竜の子に連絡を……いやいや、今はダメだ、イツキと実家に帰省中だ。イツキの用事が優先だ』
『じゃあさ、こっちだけで動いて片付けちゃえば? 僕、協力するよ。あ、成功したらお願いがあるんだけど──』
そう言ってこそっとお願いごとを言うと、頷いてくれた。
『そうか、分かった。じゃあ他の精霊王にも声をかけよう』
どうやら、イツキという管理者のために、内緒で片付けたいみたい。それなら僕も混ぜてもらおうっと。
それで上手くいったら、僕も彼らの仲間に入れて欲しいな。
きっと凄く楽しいよ!
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