🐈せっかく猫になったのに~病弱な第二王子に身代わりを押し付けられた件

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1 フォレサクレ王国

閑話 コドモトビネコの捕獲は 上// モリーオ辺境伯

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「主(あるじ) 大変な事になりました」

部屋で一人くつろいでいるところに執事のアミカが入って来た。

大変な事、という割には落ち着いている。
俺が一人のところを狙ってきたんだから人命にはかかわらないが極秘事項ってことか?

「そうか では 茶でも入れてくれ」

優秀な執事の入れる茶は美味い。

「ケルビンの末っ子が母親の誕生日のプレゼントにとても美しい石を見つけて来たのですが」

ケルビンは迷いの森の近くに住んでいる猟師だったな、末の子供というのはまだ5.6歳だったか?
家族構成を思い出しながら茶を口に含む

「その石が 先ほどコドモトビネコになっていたそうです」

含んだ茶を危うく噴き出しそうになるが何とか飲み下した。

「コドモトビネコ?!」

「はい」

人命にかかわるかもしれない案件じゃないか。

「ケルビン家の子供が見つけて来た石は、コドモトビネコの卵だったという事か?」
「おそらく」
「コドモトビネコは卵から生まれるのか?」
「おそらく」

「コドモトビネコの捕獲は禁じられているんだよなあ」

ため息交じりの俺のつぶやきにアミカが律儀に返答する

「はい、罰金刑ではなく 実刑となります」
「で、そのコドモトビネコは?」
「ケルビンが先ほど秘密裡に連れてきましたが、かなり弱っているようです」
「死なせるな」
「そう言われましても」

アミカの正直な言葉に再びため息が出る

「人の匂いが付かない方が良いかと思いまして」

アミカがどこからか小さなバスケットを取り出し、ふたを開けて俺に手渡した。
中には俺の片手に余裕で収まるほどの紫紺の子猫が横たわっていた。

考えなくてはならない事がたくさんあるが、まずはこのコドモトビネコの命を救うのが優先項目だ。

王都へ行けば、この辺境よりもコドモトビネコの事が分かる者がいるかもしれない

「俺はコイツを連れて王城へ行ってくる」
「クローゼットから?」
「ああ」
「王城(むこう)はどんな状況でしょうね?」
「分からんが、魔法陣がない、ということは無いだろうよ」
「まあ 避難路ですからね」

アミカはお茶のセットを乗せたワゴンの下の段から大振りなバスケットを取り出した。

「皆様へのお土産です。つく頃には粗熱も取れていると思います」
「お前の分は?」
「もちろん 用意してあります」
「それは良かった」

兄上の王城と俺の城、非常時の避難経路として行き来できる魔法陣が描かれている。
とはいえ、発動させるには大量な魔力が必要で、送られる人間も魔力酔いを起こす可能性がある、というか俺は盛大に酔う。
故にこの魔法陣は一度も使ったことがない。丸一日馬を飛ばした方がマシだ。

この弱っているコドモトビネコに魔力がどんな影響を及ぼすのかは見当もつかないが他に手段は無い。もしかしたら膨大な魔力が良い影響を及ぼすかもしれないしな


「よし、では 頼む」

両手に二つのバスケットを抱えて、俺はクローゼットの前に立つ。
アミカがクロゼットのドアに向けて魔力を注ぎ込む

「主(あるじ)行ってらっしゃいませ」

俺は頷いて ドアを開け、一歩踏み出した。


ドカン!!

「キャアーーーー」

ドアが吹っ飛び、悲鳴に迎えられた。
ちょっと、否、かなり気持ちが悪いが何とか踏みとどまって抱えているバスケットを落とさないようにする。

悲鳴の主は姪のレーナだった。


「やあ 久しぶり レーナ」



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すいません(-_-;) おやつの投稿が出来ませんでした。。。おやつも食べていないので許してください。あと一話更新予定です

誤字脱字チェックしてから投稿してますが、見落としがあったら教えていただけますとありがたいです

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