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1 フォレサクレ王国
3 曲者再び、である
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僕はベッドの横のサイドテーブルにピョンと上がる。
ここには大振りがかごがあってぬいぐるみたちが入れられている。(まあ、僕ほどかわいいヤツはいないけど)その中に潜り込む。レーナが小さい頃から大事にしているぬいぐるみはレーナの香りがして安心する、けど、僕よりもレーナに大事にされていたのかもと思うと、爪でひっかきたくもなる。もちろん しないけどさ。
ぬいぐるみの中に潜り込んで僕はレーナの事を考える。
ガチャリ
あ!レーナが帰ってきた。お迎えに行こう。あれ?変だな?
ご馳走の匂いがしないけどレーナ食欲無かった?でも、ご馳走の出る場所に行ったんだよね?食べなくても匂いが着いたりするよね?
焼きたてのステーキとか出るんでしょ?「焼き方はミディアムレアでお願い」とか言うんでしょ?よだれが出そうになって頭をプルプルと降る。
バスケットから頭だけ出すけど、食べ物の匂いもレーナの匂いもしない。
レーナのお世話をしているメイドの香水の匂いもしない。
カチャ
寝室のドアが開いて、手のひらに魔法の火を灯した誰かが入ってきた。
下から照らされた顔が不気味だけど、下から照らされたんじゃなければ綺麗な少女なんじゃないか?メイドの服を着て掃除道具を手にしているけど キョロキョロとせわしなく当たりを見まわしている。
ベッドの下を覗き込んで、立ちあがった時に僕が入っているバスケットをひっくり返した。
このくらいスチャっと着地できるけど、他のぬいぐるみたちと一緒に床に落ちる。落ちる体験なんて初めてで怖いからギュっと目をつぶって落ちた。
痛い。開きそうになる口を必死で閉じて、ころころと転がってベッドの下に潜り込む。
他のぬいぐるみたちは彼女の手につかまれてバスケットに入れられている。
怖い 怖いよ この手にギュってつかまれたら僕なんてつぶされちゃうかもしれない、ナーって鳴いちゃうかもしれない。
助けて 助けてレ―― 違う! レーナを守らなくちゃ
レーナに助けられるんじゃない 僕がレーナを守るんだ!そう思っても震えは止まらない。僕には鋭いツメがあるんだぞ 自分に言い聞かせながらベッドのギリギリまで移動して彼女の動きを見張る。
ガタガタガタガタ
クローゼットを開けようとしている。
レーナなら一言「開け」って言うだけで開くクローゼットは、レーナが命じなければ開かない。しばらくガタガタやっていたけれど 諦めたらしく出て行った。
はあああああ 力が抜ける 腰が抜けるって猫でもなるんだね
***
「マダナ? マダナ?」
小さいけど焦ったようなレーナの声に目が覚めた。うん?ここはどこ?
「マー マー」
返事をしながら ベッドの下から出て行く。
「マダナったら かくれんぼしてたの?」
「ナー」
レーナは僕を抱きあげて 目を合わせる
「ごはん 食べる?」
「アー」
コロコロと 銀のお皿の上にサイコロ型の小さなクッキーが乗せられた。
「マダナの事はね 誰にも秘密なの」
「アー」
うん、知ってた。だから軟禁されているんでしょ?
「でもね わたくしが何かを隠しているんじゃないかって思われているらしいの」
「マー」
隠しているナニカって僕だよね
それで、今日も誰かがこの部屋に来たんだよね。僕も怖かったけど、レーナも怖かったよね。レーナが怖い思いをしたのは僕のせいなのかなあ
「マダナのせいじゃないのよ わたくし自身が隠された存在だからなのよ」
レーナが僕の口元に運んでくれたクッキーをパクリと口に入れるとレーナが少し笑った
「わたくしはね、城のごくわずかな人にしか見えないのよ。時々、自分でも自分が居るのか居ないのか分からなくなるし、本当は居てはいけないんじゃないかとさえ思うのよ。
もしかしたら、わたくしは本当は生まれていないんじゃないのかしら、それとももう死んでいるんじゃないかしらとも思うのよ」
レーナは僕の頭をなでながら 独り言のように言う
「ナー ナー」
レーナ、そんな事は無いよ、レーナは生きているよ。レーナは僕の大事な大事な人だよ。レーナば居なくちゃいけないんだよ
僕は一生懸命に、レーナの手に頭を押し付けながら訴えた。
ここには大振りがかごがあってぬいぐるみたちが入れられている。(まあ、僕ほどかわいいヤツはいないけど)その中に潜り込む。レーナが小さい頃から大事にしているぬいぐるみはレーナの香りがして安心する、けど、僕よりもレーナに大事にされていたのかもと思うと、爪でひっかきたくもなる。もちろん しないけどさ。
ぬいぐるみの中に潜り込んで僕はレーナの事を考える。
ガチャリ
あ!レーナが帰ってきた。お迎えに行こう。あれ?変だな?
ご馳走の匂いがしないけどレーナ食欲無かった?でも、ご馳走の出る場所に行ったんだよね?食べなくても匂いが着いたりするよね?
焼きたてのステーキとか出るんでしょ?「焼き方はミディアムレアでお願い」とか言うんでしょ?よだれが出そうになって頭をプルプルと降る。
バスケットから頭だけ出すけど、食べ物の匂いもレーナの匂いもしない。
レーナのお世話をしているメイドの香水の匂いもしない。
カチャ
寝室のドアが開いて、手のひらに魔法の火を灯した誰かが入ってきた。
下から照らされた顔が不気味だけど、下から照らされたんじゃなければ綺麗な少女なんじゃないか?メイドの服を着て掃除道具を手にしているけど キョロキョロとせわしなく当たりを見まわしている。
ベッドの下を覗き込んで、立ちあがった時に僕が入っているバスケットをひっくり返した。
このくらいスチャっと着地できるけど、他のぬいぐるみたちと一緒に床に落ちる。落ちる体験なんて初めてで怖いからギュっと目をつぶって落ちた。
痛い。開きそうになる口を必死で閉じて、ころころと転がってベッドの下に潜り込む。
他のぬいぐるみたちは彼女の手につかまれてバスケットに入れられている。
怖い 怖いよ この手にギュってつかまれたら僕なんてつぶされちゃうかもしれない、ナーって鳴いちゃうかもしれない。
助けて 助けてレ―― 違う! レーナを守らなくちゃ
レーナに助けられるんじゃない 僕がレーナを守るんだ!そう思っても震えは止まらない。僕には鋭いツメがあるんだぞ 自分に言い聞かせながらベッドのギリギリまで移動して彼女の動きを見張る。
ガタガタガタガタ
クローゼットを開けようとしている。
レーナなら一言「開け」って言うだけで開くクローゼットは、レーナが命じなければ開かない。しばらくガタガタやっていたけれど 諦めたらしく出て行った。
はあああああ 力が抜ける 腰が抜けるって猫でもなるんだね
***
「マダナ? マダナ?」
小さいけど焦ったようなレーナの声に目が覚めた。うん?ここはどこ?
「マー マー」
返事をしながら ベッドの下から出て行く。
「マダナったら かくれんぼしてたの?」
「ナー」
レーナは僕を抱きあげて 目を合わせる
「ごはん 食べる?」
「アー」
コロコロと 銀のお皿の上にサイコロ型の小さなクッキーが乗せられた。
「マダナの事はね 誰にも秘密なの」
「アー」
うん、知ってた。だから軟禁されているんでしょ?
「でもね わたくしが何かを隠しているんじゃないかって思われているらしいの」
「マー」
隠しているナニカって僕だよね
それで、今日も誰かがこの部屋に来たんだよね。僕も怖かったけど、レーナも怖かったよね。レーナが怖い思いをしたのは僕のせいなのかなあ
「マダナのせいじゃないのよ わたくし自身が隠された存在だからなのよ」
レーナが僕の口元に運んでくれたクッキーをパクリと口に入れるとレーナが少し笑った
「わたくしはね、城のごくわずかな人にしか見えないのよ。時々、自分でも自分が居るのか居ないのか分からなくなるし、本当は居てはいけないんじゃないかとさえ思うのよ。
もしかしたら、わたくしは本当は生まれていないんじゃないのかしら、それとももう死んでいるんじゃないかしらとも思うのよ」
レーナは僕の頭をなでながら 独り言のように言う
「ナー ナー」
レーナ、そんな事は無いよ、レーナは生きているよ。レーナは僕の大事な大事な人だよ。レーナば居なくちゃいけないんだよ
僕は一生懸命に、レーナの手に頭を押し付けながら訴えた。
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