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第3部
第五章 笑う男④
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「うおおおおおおお――ッ!」
開戦の雄たけびを上げたのはロックだった。
彼は大柄な体格には似合わない俊敏さで駆け抜けると、突進の勢いを乗せた拳をカテリーナの眉間を狙って繰り出す。
仮にも女性を相手に、ロックらしからぬ容赦ない一撃だが、なにせ、この女は人身売買を平然とするような人間だ。手心を加える必要などない。
剛拳がカテリーナの直撃する――と、思いきや。
「ふふっ、怖い怖い」
赤い眼鏡の女性は微笑を浮かべながら、あっさりとロックの拳を左手で受け流した。
そして一歩前に詰め寄ると、順突きを添えるようにロックの腹部に当てた。
「――ッ!? ぐおッ!?」
途端、ロックの大きな身体が軽々と吹き飛んだ。続けてゴロゴロと地面に転がる。華奢な体格の、女性とは思えない凄まじい威力だ。
「くッ! よくも!」
ロックと入れ替わるように、今度はアリシアが駆け出した。
脇をグッと絞り、鋭い拳を左右連続で繰り出した。そして時には間合いも変え、絶え間なく連撃を打ち続ける。絹糸のような髪が舞うように揺れた。
「あらあら。それは拳闘ですね。中々お上手です」
しかし、それもカテリーナにとっては涼風に等しいのだろう。
左手を優雅に動かして連撃を受け流し続ける。
そして、しばし訓練でも施すようにアリシアの連撃に付き合っていたカテリーナだったが、どうにも飽きてきたのか、不意に右手でアリシアの細腕を掴み取り、
「けど、もう少し訓練が必要ですね」
グンッと大きく腕を捩じった。
「えッ、きゃ、きゃあ!?」
アリシアが目を見開く。
突然彼女の身体が宙に浮き、魔法のようにふわりと吹き飛ばされたのだ。
結果的にアリシアはロックの倒れた辺りにまで投げ飛ばされることになった。
「チッ! ならこれならどうだ!」
最後の一人。エドワードが駆け出す。
彼は突進の途中で身体を翻すと、飛び後ろ回し蹴りを放つ!
エドワードの蹴りは矢のような勢いでカテリーナの胸元に迫る――が、
「ダメですよ坊や。私の胸はボルド様を抱きしめるためにあるんです」
そう呟いて再び微笑を浮かべると、風に揺れる柳のように蹴撃を躱した。
そして愕然とするエドワードの片足を、右手で抱えるように掴み、
「それにあまり派手な足技は感心しません。どうしても不安定になりますから」
「わ、わわッ!?」
手をバタバタと振り、目を瞬かせるエドワード。
そんな慌てる少年の姿に、カテリーナはクスクスと笑みをこぼす。
「ね? 危ないでしょう?」
と、案ずるように声をかけるが、対応自体は容赦ない。
彼女は足払いで軸足を刈り取ると、エドワードを後頭部から地面に叩きつけた。
「――グガッ!」
眼前に火花が散り、エドワードが後頭部を押さえてのたうち回る。
「エ、エド!」
「オニキス! 大丈夫!」
エドワードの危機にロック、アリシアが駆けつけようとするが、
――ドスッ!
突如、響いた鈍い打撃音。
のたうち回っていたエドワードの腹部に、カテリーナが足を打ちつけたのだ。
ブラウンの髪の少年は一瞬大きく目を見開き、そしてそのまま動かなくなった。
ロックとアリシアの顔から血の気が引く。
「ふふっ、ご安心ください。ただ気絶させただけですから」
と、二人を気遣っているのか、そんなことを呟くカテリーナ。
アリシア達は、ギリと歯を軋ませた。
「しかし、これで後二人ですね」
カテリーナは口元に手を当てクスリと笑う。
アリシア達は沈黙した。
(……まずい。この女、下手したらオトハさん並みに強い……)
つうと冷たい汗を流すアリシア。
正直なところ、軽くあしらわれている。
(このままだと負ける……けど、そんなことになったらサーシャは……)
アリシアは、木の柵にもたれかかったまま気絶しているサーシャの姿を横目で見やり、グッと下唇をかみしめる。
このままでは親友に最悪の未来が訪れる。それだけは許容できなかった。
(ここは刺し違えても負けられない)
と、アリシアが悲壮な覚悟を決めた時だった。
「(エイシス。聞こえるか?)」
近くにいたロックが小声で話しかけてきた。
アリシアはわずかに眉をしかめ、同じく小声で返した。
「(なに? 何か作戦があるの?)」
「(作戦、というほど上等なものじゃない。いいかエイシス)」
そしてロックは告げる。
「(俺があの女の動きを止める。その間にお前はフラムを連れて逃げろ)」
「(ッ! ハルト……あなた)」
「(別にカッコつけて犠牲になるつもりはないさ。そもそもあの女の狙いはフラムだけだ。それに奴のさっきの言い草だと、どうやら俺達を殺す気まではないらしい。もはや勝ち目がない以上、これが最善だ)」
一気に語りきり、ふうと息をもらすロック。
「(けど、殺されない保証なんて……)」
と、眉根を寄せて渋るアリシアに、
「ふふ、殺さない保証ならしますわ。殺すと流石にボルド様に叱られますし」
カテリーナが笑みを浮かべて告げる。
「あ、あなた、私達の会話が聞こえたの……?」
「いえ、いくらなんでもそこまで耳は良くありませんわ。唇を読んだだけです」
そこでカテリーナはいたずらっぽく目を細めて、
「読唇術は我が社では必須技能。しかも私は読唇術検定二級を持っているんです」
「……知らないわよそんな検定」
忌々しげに呟くアリシア。
と、不意に大きな腕が視界を遮った。
「……? ハルト?」
「作戦が筒抜けなら丁度いい。エイシス。フラムを連れて逃げろ」
「け、けど……」
「躊躇うな。殺されまではせん。行け!」
そう叫ぶなり、ロックはカテリーナに向かって走り出した。
こうなってはアリシアも迷っている状況ではない。
「――クッ!」
アリシアは小さく呻くと、サーシャの元へ駆け寄る。
近くで見ると、親友は安定した息をしている。本当にただ気絶しているだけのようだ。
「サーシャ! って呼んでも起きないか……」
アリシアはサーシャの肩を担ぐ。どうにかホテルまで逃げ込めば、そこにはアッシュとオトハがいる。彼らならばこの女相手でも遅れなどとらないだろう。
「じゃあ行くわよ! サーシャ!」
呼んでも返事はないことは承知の上で声をかける。
しかし、以外にも返事があった。
「いえ、残念ながら、彼女が行く場所は別の所ですよ」
いきなり後ろから聞こえてきた声に、アリシアは青ざめた顔で振り返る。
と、その瞬間、首筋に衝撃を感じた。
「あ……」
小さく声がもれ、意識がすうっと暗くなり、アリシアは肩に担いでいたサーシャともども、ドスンと地面に倒れ伏した。
「ふふ、殺意を拳に乗せることも知らない子供達が相手になる訳ないでしょう」
カテリーナが妖艶な笑みを浮かべて呟く。
彼女の後方には、ロックがピクリとも動かず地面に横たわっていた。
「さて。それでは行きましょうか」
言って、カテリーナは倒れたままのサーシャを横に抱き上げた。
そしてサーシャの顔をまじまじと見つめる。
「ふふ、しかし、本当に綺麗な子ですわ。この品質なら充分です。うふふ、さあ、お嬢さん。あなたの新天地に参りましょう」
そう言って、カテリーナは道を指し示す聖母のように笑った。
「……ッ!」
雑木林を抜け、高台に辿り着いたオトハは息を呑む。
切り立った崖のようなその場所に、教え子達が倒れていたからだ。
「お前達ッ!」
オトハは慌てて彼らの首筋に手を当てていく。
脈はある。呼吸も正常だ。どうやら気を失っているだけのようだ。
彼らに関しては心配いらないだろう。
しかし――。
「…………」
オトハは無言で周囲を見渡し、歯を軋ませる。
その場に倒れているのは三人だけだ。一人足りない。
「……フラム」
ただ一人この場にいない少女の名を呟く。
「くそッ!」
そして拳を地面に叩きつける。やはり間に合わなかった。
もっと早く気付いていれば――。
悔やんでも悔やみきれず、グッと唇をかみしめる。
「……フラム。お前はどこに行ったんだ……?」
眼前に広がるのは、遥かなる大海原だけ。
オトハの問いかけに答える者は、どこにもいなかった。
開戦の雄たけびを上げたのはロックだった。
彼は大柄な体格には似合わない俊敏さで駆け抜けると、突進の勢いを乗せた拳をカテリーナの眉間を狙って繰り出す。
仮にも女性を相手に、ロックらしからぬ容赦ない一撃だが、なにせ、この女は人身売買を平然とするような人間だ。手心を加える必要などない。
剛拳がカテリーナの直撃する――と、思いきや。
「ふふっ、怖い怖い」
赤い眼鏡の女性は微笑を浮かべながら、あっさりとロックの拳を左手で受け流した。
そして一歩前に詰め寄ると、順突きを添えるようにロックの腹部に当てた。
「――ッ!? ぐおッ!?」
途端、ロックの大きな身体が軽々と吹き飛んだ。続けてゴロゴロと地面に転がる。華奢な体格の、女性とは思えない凄まじい威力だ。
「くッ! よくも!」
ロックと入れ替わるように、今度はアリシアが駆け出した。
脇をグッと絞り、鋭い拳を左右連続で繰り出した。そして時には間合いも変え、絶え間なく連撃を打ち続ける。絹糸のような髪が舞うように揺れた。
「あらあら。それは拳闘ですね。中々お上手です」
しかし、それもカテリーナにとっては涼風に等しいのだろう。
左手を優雅に動かして連撃を受け流し続ける。
そして、しばし訓練でも施すようにアリシアの連撃に付き合っていたカテリーナだったが、どうにも飽きてきたのか、不意に右手でアリシアの細腕を掴み取り、
「けど、もう少し訓練が必要ですね」
グンッと大きく腕を捩じった。
「えッ、きゃ、きゃあ!?」
アリシアが目を見開く。
突然彼女の身体が宙に浮き、魔法のようにふわりと吹き飛ばされたのだ。
結果的にアリシアはロックの倒れた辺りにまで投げ飛ばされることになった。
「チッ! ならこれならどうだ!」
最後の一人。エドワードが駆け出す。
彼は突進の途中で身体を翻すと、飛び後ろ回し蹴りを放つ!
エドワードの蹴りは矢のような勢いでカテリーナの胸元に迫る――が、
「ダメですよ坊や。私の胸はボルド様を抱きしめるためにあるんです」
そう呟いて再び微笑を浮かべると、風に揺れる柳のように蹴撃を躱した。
そして愕然とするエドワードの片足を、右手で抱えるように掴み、
「それにあまり派手な足技は感心しません。どうしても不安定になりますから」
「わ、わわッ!?」
手をバタバタと振り、目を瞬かせるエドワード。
そんな慌てる少年の姿に、カテリーナはクスクスと笑みをこぼす。
「ね? 危ないでしょう?」
と、案ずるように声をかけるが、対応自体は容赦ない。
彼女は足払いで軸足を刈り取ると、エドワードを後頭部から地面に叩きつけた。
「――グガッ!」
眼前に火花が散り、エドワードが後頭部を押さえてのたうち回る。
「エ、エド!」
「オニキス! 大丈夫!」
エドワードの危機にロック、アリシアが駆けつけようとするが、
――ドスッ!
突如、響いた鈍い打撃音。
のたうち回っていたエドワードの腹部に、カテリーナが足を打ちつけたのだ。
ブラウンの髪の少年は一瞬大きく目を見開き、そしてそのまま動かなくなった。
ロックとアリシアの顔から血の気が引く。
「ふふっ、ご安心ください。ただ気絶させただけですから」
と、二人を気遣っているのか、そんなことを呟くカテリーナ。
アリシア達は、ギリと歯を軋ませた。
「しかし、これで後二人ですね」
カテリーナは口元に手を当てクスリと笑う。
アリシア達は沈黙した。
(……まずい。この女、下手したらオトハさん並みに強い……)
つうと冷たい汗を流すアリシア。
正直なところ、軽くあしらわれている。
(このままだと負ける……けど、そんなことになったらサーシャは……)
アリシアは、木の柵にもたれかかったまま気絶しているサーシャの姿を横目で見やり、グッと下唇をかみしめる。
このままでは親友に最悪の未来が訪れる。それだけは許容できなかった。
(ここは刺し違えても負けられない)
と、アリシアが悲壮な覚悟を決めた時だった。
「(エイシス。聞こえるか?)」
近くにいたロックが小声で話しかけてきた。
アリシアはわずかに眉をしかめ、同じく小声で返した。
「(なに? 何か作戦があるの?)」
「(作戦、というほど上等なものじゃない。いいかエイシス)」
そしてロックは告げる。
「(俺があの女の動きを止める。その間にお前はフラムを連れて逃げろ)」
「(ッ! ハルト……あなた)」
「(別にカッコつけて犠牲になるつもりはないさ。そもそもあの女の狙いはフラムだけだ。それに奴のさっきの言い草だと、どうやら俺達を殺す気まではないらしい。もはや勝ち目がない以上、これが最善だ)」
一気に語りきり、ふうと息をもらすロック。
「(けど、殺されない保証なんて……)」
と、眉根を寄せて渋るアリシアに、
「ふふ、殺さない保証ならしますわ。殺すと流石にボルド様に叱られますし」
カテリーナが笑みを浮かべて告げる。
「あ、あなた、私達の会話が聞こえたの……?」
「いえ、いくらなんでもそこまで耳は良くありませんわ。唇を読んだだけです」
そこでカテリーナはいたずらっぽく目を細めて、
「読唇術は我が社では必須技能。しかも私は読唇術検定二級を持っているんです」
「……知らないわよそんな検定」
忌々しげに呟くアリシア。
と、不意に大きな腕が視界を遮った。
「……? ハルト?」
「作戦が筒抜けなら丁度いい。エイシス。フラムを連れて逃げろ」
「け、けど……」
「躊躇うな。殺されまではせん。行け!」
そう叫ぶなり、ロックはカテリーナに向かって走り出した。
こうなってはアリシアも迷っている状況ではない。
「――クッ!」
アリシアは小さく呻くと、サーシャの元へ駆け寄る。
近くで見ると、親友は安定した息をしている。本当にただ気絶しているだけのようだ。
「サーシャ! って呼んでも起きないか……」
アリシアはサーシャの肩を担ぐ。どうにかホテルまで逃げ込めば、そこにはアッシュとオトハがいる。彼らならばこの女相手でも遅れなどとらないだろう。
「じゃあ行くわよ! サーシャ!」
呼んでも返事はないことは承知の上で声をかける。
しかし、以外にも返事があった。
「いえ、残念ながら、彼女が行く場所は別の所ですよ」
いきなり後ろから聞こえてきた声に、アリシアは青ざめた顔で振り返る。
と、その瞬間、首筋に衝撃を感じた。
「あ……」
小さく声がもれ、意識がすうっと暗くなり、アリシアは肩に担いでいたサーシャともども、ドスンと地面に倒れ伏した。
「ふふ、殺意を拳に乗せることも知らない子供達が相手になる訳ないでしょう」
カテリーナが妖艶な笑みを浮かべて呟く。
彼女の後方には、ロックがピクリとも動かず地面に横たわっていた。
「さて。それでは行きましょうか」
言って、カテリーナは倒れたままのサーシャを横に抱き上げた。
そしてサーシャの顔をまじまじと見つめる。
「ふふ、しかし、本当に綺麗な子ですわ。この品質なら充分です。うふふ、さあ、お嬢さん。あなたの新天地に参りましょう」
そう言って、カテリーナは道を指し示す聖母のように笑った。
「……ッ!」
雑木林を抜け、高台に辿り着いたオトハは息を呑む。
切り立った崖のようなその場所に、教え子達が倒れていたからだ。
「お前達ッ!」
オトハは慌てて彼らの首筋に手を当てていく。
脈はある。呼吸も正常だ。どうやら気を失っているだけのようだ。
彼らに関しては心配いらないだろう。
しかし――。
「…………」
オトハは無言で周囲を見渡し、歯を軋ませる。
その場に倒れているのは三人だけだ。一人足りない。
「……フラム」
ただ一人この場にいない少女の名を呟く。
「くそッ!」
そして拳を地面に叩きつける。やはり間に合わなかった。
もっと早く気付いていれば――。
悔やんでも悔やみきれず、グッと唇をかみしめる。
「……フラム。お前はどこに行ったんだ……?」
眼前に広がるのは、遥かなる大海原だけ。
オトハの問いかけに答える者は、どこにもいなかった。
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