57 / 243
クリスの挫折と秘密
カルラによる軽快なお風呂説明〜ルド視点〜
しおりを挟む
カリストに先導されたルドは、先程まで休んでいた部屋に戻った。
「どうぞ」
カリストがドアを開けてルドを部屋の中へ通す。ルドの背後でドアが閉まる音がする。同時に襟首を掴まれ壁に押し付けられた。
カリストがルドを睨む。
どんなことがあろうとも動じることなく、常に冷静な目に怒りが宿り、黒髪が逆立つ。
「なぜクリス様を止めなかった!? 気絶させてでも止めろと言っただろ! 普通に魔力が使える状態でも困難な治療なのに、下手をすればクリス様まで死ぬぞ!」
琥珀の瞳と漆黒の瞳が睨み合う。ルドは無表情のまま言い訳をするでもなく、淡々と説明をした。
「自分が無理やり止めても、自分が協力しないと言っても、師匠は別の方法で治療をすると思いました。ならば、師匠の体に一番負担が少なくなる方法で協力しようと思いました」
ルドが大きく息を吸って宣言する。
「師匠には、ご自身の魔力は絶対に使わせません。自分の命を賭けて、全ての魔力を師匠に渡します」
無言のまま緊張が走る。しばらく沈黙が続いた後、先に動いたのはカリストだった。
脱力したようにカリストがルドから手を離す。
「……わかっています。すみません、八つ当たりをしました」
平然とドアまで移動したカリストが振り返り一礼した。
「本日こちらに宿泊されることは、ご自宅へ連絡しておきます。御用がありましたら、そこの呼び鈴でお呼び下さい」
「わかりました」
「失礼いたします」
静かにドアが閉まる。ルドはカリストの気配が消えると、ベッドに倒れた。想像以上に疲れたらしく、肌触りが良いシーツと包み込むようなベッドが眠りを誘う。
「まだ、寝るには早……」
抵抗するように呟くも、眠気の方が強い。ルドはすぐに夢の中の住人となった。
良眠を貪っていたルドを起こしたのは、軽いノックの音だった。反射的に飛び起きて応える。
「どうぞ」
ドアを開けたのはカルラだった。
「失礼いたします。お食事前にお風呂はいかがでしょうか?」
「風呂? 湯あみのことですか?」
「はい」
「ですが、わざわざ湯を準備してもらうのは……」
井戸から水を汲んできて湯を沸かし、それをバスタブに入れるのは、かなりの労力になる。
遠慮するルドにカルラが微笑んだ。
「この屋敷のお風呂は、温泉という地下から湧き出る湯を利用しており、いつでも入浴できるようになっております」
「温泉? 湯が涌き出る?」
「はい、自然に涌き出る湯です。しかも、その湯は疲労回復の効果があります」
「それは良いですね」
「では、こちらへどうぞ。お風呂を見たらきっと驚かれますよ」
カルラがどことなく軽い足取りで屋敷の奥へとルドを案内する。
屋敷の広さに感心していると、普通のドアの前でカルラが止まった。
「こちらです、どうぞ」
カルラがドアを開ける。足を踏み入れると、そこは棚があるだけの小部屋だった。
「これが風呂というものですか?」
「違います。ここは服を脱ぐ部屋、脱衣所です。お風呂はこちらになります」
カルラが小部屋の奥に移動する。そこには、表面にボコボコと凹凸があるガラスで出来たドアがあった。光は通すが、隣の部屋の中は見えない、不思議なガラスのドア。
ドアを凝視していると、カルラがドアを開けた。湯気とともに熱気が襲ってくる。
「大きい……これが、風呂?」
床から壁まで一面がタイル張りの部屋。中心には岩で囲まれ、湯がたっぷり入った池。天井近くの窓からは夕日が差し込み、室内を照らす。
ポカンとするルドに、カルラが木で作られた桶と椅子を渡した。
「湯に浸かる前に、この桶で湯をくんで体と頭を洗って下さい。湯は自然と沸き出ますから、いくら使っていただいても大丈夫です。あ、体を洗うタオルと石鹸はこちらをお使いください」
説明しながらカルラがタオルと石鹸を桶に入れる。
「こちらの白い石鹸が体を洗う用。こちらの黄色い石鹸が髪を洗う用です」
「え? え? 髪を洗う用の石鹸なんてあるんですか? 石鹸は高級品で数が少ないのに」
「当然です。体を洗う用の石鹸で髪を洗ったら、クリス様の綺麗な髪が痛みますから、髪専用の石鹸を開発しました。本当は、そのあとに特製の保湿オイルを塗って頂きたいのですが、それは拒否されるんですよね」
カルラが困ったように左手を頬に当て、ため息を吐く。
「そう……ですか」
驚き続きで言葉が出ないルドにカルラが続ける。
「新しい着替えと体を拭くタオルはこちらに置いておきます。では、ごゆっくりどうぞ」
カルラがタオルと服が入っているカゴを棚に置いて下がる。ルドは渡された桶と椅子を抱えたまま立ち尽くした。
「…………とりあえず入るか」
ルドは度胸と適応力があった。
服を脱ぎ、泡立ちが良い石鹸に苦戦し、なんとか体と髪を洗ったルドは湯に足を入れた。
「少し熱い、か?」
湯の温度に体を慣らしながら腰を下ろす。
「ふぅー」
胸まで湯に浸かったところでルドは大きく息を吐いた。
「これは良いかも」
岩に腕をかけ、背中を預ける。たっぷりの湯の中で全身を伸ばすのは、かなり気持ちがいい。始めは少し熱いと思った湯にもすぐに慣れ、心地よい。
「何も考えずにボーと出来るのがいいな」
ルドはしばらく湯に浮かび、体がしっかり温めた。
「気持ちよかったな」
タオルを首にかけ、湯から出る。石鹸が入った桶を小脇に抱えてドアノブに手を伸ばした。そこで、ドアが勝手に開く。
「誰か、いるのか?」
今から風呂に入ろうとしていたのだろう。目の前には上着を脱ぎ、首元を広げたクリス。
「あ、師匠も湯あみですか?」
平然としているルドに対し、クリスが顔を真っ赤にして小刻みに震えた。
「師匠!? どうしました!?」
普通ではないクリスの様子にルドは心配をして手を伸ばす。しかし、ルドの手が触れる前にクリスが叫んだ。
「カリストォ! カルラァ!」
影から現れたカリストが一瞬で状況を把握してピシャリとドアを閉める。
呆然とするルドの耳にドアの向こうからカルラの声が聞こえた。
「クリス様! どうされました!?」
「なっ! なんで犬が風呂にいるんだ!?」
微かにクリスの声が震えている。ルドは弁明しようとドア越しに叫んだ。
「師匠! 驚かせて、すみません!」
返事がない。ドアを開けようとするが、開かない。
「師匠!? 大丈夫ですか!?」
やっとドアが開いたが、そこにいたのはカリストのみ。
「あの……師匠は?」
カリストがタオルを差し出す。
「濡れたままですと湯冷めをしますよ。クリス様は自室に戻られました」
「そう……ですか。驚かせてしまい、すみません」
「ここはクリス様専用ですので、他の人がいたことに驚いたようです」
「え? そうだったんですか?」
「クリス様に一声かけておくべきでした。こちらの落ち度です。失礼いたしました。あとは大丈夫ですので、お部屋にお戻り下さい」
そう言ってカリストが頭を下げ、脱衣所から出て行った。
ルドはカリストから受け取ったタオルで髪を拭きながら周囲を見回す。
「そうか。ここは師匠専用なのか。普段はここで師匠が湯あみを……って、いやいや! 何考えているんだ!」
盛大に頭を横に振る。
「そもそも師匠は今から湯あみをしようとしていたのに、自分が邪魔を……」
さっきのクリスの姿が頭に浮かんだ。
露わになった首から鎖骨までの流れるような艶っぽい肌。潤んだ深緑の瞳、桃色に染まった頬、唇は赤く小さく震え……
ドゴォッ
ルドは容赦なく自分の顔を殴ると、その痛みでしばらく座り込んだ。
「どうぞ」
カリストがドアを開けてルドを部屋の中へ通す。ルドの背後でドアが閉まる音がする。同時に襟首を掴まれ壁に押し付けられた。
カリストがルドを睨む。
どんなことがあろうとも動じることなく、常に冷静な目に怒りが宿り、黒髪が逆立つ。
「なぜクリス様を止めなかった!? 気絶させてでも止めろと言っただろ! 普通に魔力が使える状態でも困難な治療なのに、下手をすればクリス様まで死ぬぞ!」
琥珀の瞳と漆黒の瞳が睨み合う。ルドは無表情のまま言い訳をするでもなく、淡々と説明をした。
「自分が無理やり止めても、自分が協力しないと言っても、師匠は別の方法で治療をすると思いました。ならば、師匠の体に一番負担が少なくなる方法で協力しようと思いました」
ルドが大きく息を吸って宣言する。
「師匠には、ご自身の魔力は絶対に使わせません。自分の命を賭けて、全ての魔力を師匠に渡します」
無言のまま緊張が走る。しばらく沈黙が続いた後、先に動いたのはカリストだった。
脱力したようにカリストがルドから手を離す。
「……わかっています。すみません、八つ当たりをしました」
平然とドアまで移動したカリストが振り返り一礼した。
「本日こちらに宿泊されることは、ご自宅へ連絡しておきます。御用がありましたら、そこの呼び鈴でお呼び下さい」
「わかりました」
「失礼いたします」
静かにドアが閉まる。ルドはカリストの気配が消えると、ベッドに倒れた。想像以上に疲れたらしく、肌触りが良いシーツと包み込むようなベッドが眠りを誘う。
「まだ、寝るには早……」
抵抗するように呟くも、眠気の方が強い。ルドはすぐに夢の中の住人となった。
良眠を貪っていたルドを起こしたのは、軽いノックの音だった。反射的に飛び起きて応える。
「どうぞ」
ドアを開けたのはカルラだった。
「失礼いたします。お食事前にお風呂はいかがでしょうか?」
「風呂? 湯あみのことですか?」
「はい」
「ですが、わざわざ湯を準備してもらうのは……」
井戸から水を汲んできて湯を沸かし、それをバスタブに入れるのは、かなりの労力になる。
遠慮するルドにカルラが微笑んだ。
「この屋敷のお風呂は、温泉という地下から湧き出る湯を利用しており、いつでも入浴できるようになっております」
「温泉? 湯が涌き出る?」
「はい、自然に涌き出る湯です。しかも、その湯は疲労回復の効果があります」
「それは良いですね」
「では、こちらへどうぞ。お風呂を見たらきっと驚かれますよ」
カルラがどことなく軽い足取りで屋敷の奥へとルドを案内する。
屋敷の広さに感心していると、普通のドアの前でカルラが止まった。
「こちらです、どうぞ」
カルラがドアを開ける。足を踏み入れると、そこは棚があるだけの小部屋だった。
「これが風呂というものですか?」
「違います。ここは服を脱ぐ部屋、脱衣所です。お風呂はこちらになります」
カルラが小部屋の奥に移動する。そこには、表面にボコボコと凹凸があるガラスで出来たドアがあった。光は通すが、隣の部屋の中は見えない、不思議なガラスのドア。
ドアを凝視していると、カルラがドアを開けた。湯気とともに熱気が襲ってくる。
「大きい……これが、風呂?」
床から壁まで一面がタイル張りの部屋。中心には岩で囲まれ、湯がたっぷり入った池。天井近くの窓からは夕日が差し込み、室内を照らす。
ポカンとするルドに、カルラが木で作られた桶と椅子を渡した。
「湯に浸かる前に、この桶で湯をくんで体と頭を洗って下さい。湯は自然と沸き出ますから、いくら使っていただいても大丈夫です。あ、体を洗うタオルと石鹸はこちらをお使いください」
説明しながらカルラがタオルと石鹸を桶に入れる。
「こちらの白い石鹸が体を洗う用。こちらの黄色い石鹸が髪を洗う用です」
「え? え? 髪を洗う用の石鹸なんてあるんですか? 石鹸は高級品で数が少ないのに」
「当然です。体を洗う用の石鹸で髪を洗ったら、クリス様の綺麗な髪が痛みますから、髪専用の石鹸を開発しました。本当は、そのあとに特製の保湿オイルを塗って頂きたいのですが、それは拒否されるんですよね」
カルラが困ったように左手を頬に当て、ため息を吐く。
「そう……ですか」
驚き続きで言葉が出ないルドにカルラが続ける。
「新しい着替えと体を拭くタオルはこちらに置いておきます。では、ごゆっくりどうぞ」
カルラがタオルと服が入っているカゴを棚に置いて下がる。ルドは渡された桶と椅子を抱えたまま立ち尽くした。
「…………とりあえず入るか」
ルドは度胸と適応力があった。
服を脱ぎ、泡立ちが良い石鹸に苦戦し、なんとか体と髪を洗ったルドは湯に足を入れた。
「少し熱い、か?」
湯の温度に体を慣らしながら腰を下ろす。
「ふぅー」
胸まで湯に浸かったところでルドは大きく息を吐いた。
「これは良いかも」
岩に腕をかけ、背中を預ける。たっぷりの湯の中で全身を伸ばすのは、かなり気持ちがいい。始めは少し熱いと思った湯にもすぐに慣れ、心地よい。
「何も考えずにボーと出来るのがいいな」
ルドはしばらく湯に浮かび、体がしっかり温めた。
「気持ちよかったな」
タオルを首にかけ、湯から出る。石鹸が入った桶を小脇に抱えてドアノブに手を伸ばした。そこで、ドアが勝手に開く。
「誰か、いるのか?」
今から風呂に入ろうとしていたのだろう。目の前には上着を脱ぎ、首元を広げたクリス。
「あ、師匠も湯あみですか?」
平然としているルドに対し、クリスが顔を真っ赤にして小刻みに震えた。
「師匠!? どうしました!?」
普通ではないクリスの様子にルドは心配をして手を伸ばす。しかし、ルドの手が触れる前にクリスが叫んだ。
「カリストォ! カルラァ!」
影から現れたカリストが一瞬で状況を把握してピシャリとドアを閉める。
呆然とするルドの耳にドアの向こうからカルラの声が聞こえた。
「クリス様! どうされました!?」
「なっ! なんで犬が風呂にいるんだ!?」
微かにクリスの声が震えている。ルドは弁明しようとドア越しに叫んだ。
「師匠! 驚かせて、すみません!」
返事がない。ドアを開けようとするが、開かない。
「師匠!? 大丈夫ですか!?」
やっとドアが開いたが、そこにいたのはカリストのみ。
「あの……師匠は?」
カリストがタオルを差し出す。
「濡れたままですと湯冷めをしますよ。クリス様は自室に戻られました」
「そう……ですか。驚かせてしまい、すみません」
「ここはクリス様専用ですので、他の人がいたことに驚いたようです」
「え? そうだったんですか?」
「クリス様に一声かけておくべきでした。こちらの落ち度です。失礼いたしました。あとは大丈夫ですので、お部屋にお戻り下さい」
そう言ってカリストが頭を下げ、脱衣所から出て行った。
ルドはカリストから受け取ったタオルで髪を拭きながら周囲を見回す。
「そうか。ここは師匠専用なのか。普段はここで師匠が湯あみを……って、いやいや! 何考えているんだ!」
盛大に頭を横に振る。
「そもそも師匠は今から湯あみをしようとしていたのに、自分が邪魔を……」
さっきのクリスの姿が頭に浮かんだ。
露わになった首から鎖骨までの流れるような艶っぽい肌。潤んだ深緑の瞳、桃色に染まった頬、唇は赤く小さく震え……
ドゴォッ
ルドは容赦なく自分の顔を殴ると、その痛みでしばらく座り込んだ。
3
あなたにおすすめの小説
病弱な第四皇子は屈強な皇帝となって、兎耳宮廷薬師に求愛する
藤原 秋
恋愛
大規模な自然災害により絶滅寸前となった兎耳族の生き残りは、大帝国の皇帝の計らいにより宮廷で保護という名目の軟禁下に置かれている。
彼らは宮廷内の仕事に従事しながら、一切の外出を許可されず、婚姻は同族間のみと定義づけられ、宮廷内の籠の鳥と化していた。
そんな中、宮廷薬師となった兎耳族のユーファは、帝国に滅ぼされたアズール王国の王子で今は皇宮の側用人となったスレンツェと共に、生まれつき病弱で両親から次期皇帝候補になることはないと見限られた五歳の第四皇子フラムアーク付きとなり、皇子という地位にありながら冷遇された彼を献身的に支えてきた。
フラムアークはユーファに懐き、スレンツェを慕い、成長と共に少しずつ丈夫になっていく。
だがそれは、彼が現実という名の壁に直面し、自らの境遇に立ち向かっていかねばならないことを意味していた―――。
柔和な性格ながら確たる覚悟を内に秘め、男としての牙を隠す第四皇子と、高潔で侠気に富み、自らの過去と戦いながら彼を補佐する亡国の王子、彼らの心の支えとなり、国の制約と湧き起こる感情の狭間で葛藤する亜人の宮廷薬師。
三者三様の立ち位置にある彼らが手を携え合い、ひとつひとつ困難を乗り越えて掴み取る、思慕と軌跡の逆転劇。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結済】隣国でひっそりと子育てしている私のことを、執着心むき出しの初恋が追いかけてきます
鳴宮野々花@書籍4作品発売中
恋愛
一夜の過ちだなんて思いたくない。私にとって彼とのあの夜は、人生で唯一の、最良の思い出なのだから。彼のおかげで、この子に会えた────
私、この子と生きていきますっ!!
シアーズ男爵家の末娘ティナレインは、男爵が隣国出身のメイドに手をつけてできた娘だった。ティナレインは隣国の一部の者が持つ魔力(治癒術)を微力ながら持っており、そのため男爵夫人に一層疎まれ、男爵家後継ぎの兄と、世渡り上手で気の強い姉の下で、影薄く過ごしていた。
幼いティナレインは、優しい侯爵家の子息セシルと親しくなっていくが、息子がティナレインに入れ込みすぎていることを嫌う侯爵夫人は、シアーズ男爵夫人に苦言を呈す。侯爵夫人の機嫌を損ねることが怖い義母から強く叱られ、ティナレインはセシルとの接触を禁止されてしまう。
時を経て、貴族学園で再会する二人。忘れられなかったティナへの想いが燃え上がるセシルは猛アタックするが、ティナは自分の想いを封じ込めるように、セシルを避ける。
やがてティナレインは、とある商会の成金経営者と婚約させられることとなり、学園を中退。想い合いながらも会うことすら叶わなくなった二人だが、ある夜偶然の再会を果たす。
それから数ヶ月。結婚を目前に控えたティナレインは、隣国へと逃げる決意をした。自分のお腹に宿っていることに気付いた、大切な我が子を守るために。
けれど、名を偽り可愛い我が子の子育てをしながら懸命に生きていたティナレインと、彼女を諦めきれないセシルは、ある日運命的な再会を果たし────
生まれ育った屋敷で冷遇され続けた挙げ句、最低な成金ジジイと結婚させられそうになったヒロインが、我が子を守るために全てを捨てて新しい人生を切り拓いていこうと奮闘する物語です。
※いつもの完全オリジナルファンタジー世界の物語です。全てがファンタジーです。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
王宮地味女官、只者じゃねぇ
宵森みなと
恋愛
地味で目立たず、ただ真面目に働く王宮の女官・エミリア。
しかし彼女の正体は――剣術・魔法・語学すべてに長けた首席卒業の才女にして、実はとんでもない美貌と魔性を秘めた、“自覚なしギャップ系”最強女官だった!?
王女付き女官に任命されたその日から、運命が少しずつ動き出す。
訛りだらけのマーレン語で王女に爆笑を起こし、夜会では仮面を外した瞬間、貴族たちを騒然とさせ――
さらには北方マーレン国から訪れた黒髪の第二王子をも、一瞬で虜にしてしまう。
「おら、案内させてもらいますけんの」
その一言が、国を揺らすとは、誰が想像しただろうか。
王女リリアは言う。「エミリアがいなければ、私は生きていけぬ」
副長カイルは焦る。「このまま、他国に連れて行かれてたまるか」
ジークは葛藤する。「自分だけを見てほしいのに、届かない」
そしてレオンハルト王子は心を決める。「妻に望むなら、彼女以外はいない」
けれど――当の本人は今日も地味眼鏡で事務作業中。
王族たちの心を翻弄するのは、無自覚最強の“訛り女官”。
訛って笑いを取り、仮面で魅了し、剣で守る――
これは、彼女の“本当の顔”が王宮を変えていく、壮麗な恋と成長の物語。
★この物語は、「枯れ専モブ令嬢」の5年前のお話です。クラリスが活躍する前で、少し若いイザークとライナルトがちょっと出ます。
次期騎士団長の秘密を知ってしまったら、迫られ捕まってしまいました
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢で貴族学院2年のルミナスは、元騎士団長だった父親を8歳の時に魔物討伐で亡くした。一家の大黒柱だった父を亡くしたことで、次期騎士団長と期待されていた兄は騎士団を辞め、12歳という若さで侯爵を継いだ。
そんな兄を支えていたルミナスは、ある日貴族学院3年、公爵令息カルロスの意外な姿を見てしまった。学院卒院後は騎士団長になる事も決まっているうえ、容姿端麗で勉学、武術も優れているまさに完璧公爵令息の彼とはあまりにも違う姿に、笑いが止まらない。
お兄様の夢だった騎士団長の座を奪ったと、一方的にカルロスを嫌っていたルミナスだが、さすがにこの秘密は墓場まで持って行こう。そう決めていたのだが、翌日カルロスに捕まり、鼻息荒く迫って来る姿にドン引きのルミナス。
挙句の果てに“ルミタン”だなんて呼ぶ始末。もうあの男に関わるのはやめよう、そう思っていたのに…
意地っ張りで素直になれない令嬢、ルミナスと、ちょっと気持ち悪いがルミナスを誰よりも愛している次期騎士団長、カルロスが幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いしますm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる