【完結】全てを後悔しても、もう遅いですのよ。

アノマロカリス

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第三話 関所での出来事…

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 私が関所に到着すると、関所では多くのレントグレマール王国の騎士達が検問を行っていた。

 壁には私の似顔絵が貼られており…罪状は、虚言による偽証罪と市民を騙して徴収した横領罪との事だった。

 「これって…結界を張っていた時の事を言っているとは思うけど、私は市民からお金を巻き上げた事はない筈だけど?」

 仮にやっていたとしたら…欲の皮が分厚い異臭を放つオーク体型の神殿長位だろう。

 口八丁で人から金を巻き上げるのに長けた人物だったからだった。

 何故あんなのが神殿長なのかは分からなかったけど、あの男ならやりそうだけど…まさかその罪を私に被せたのかな?

 私の番になり、騎士は私を見て話しかけて来た。

 「その身なりは…冒険者か?」

 「はい、そうですよ。 隣国のフレマアージュ王国の冒険者ギルドから依頼を受けて…まさか、レントグレマール王国まで足を運ぶ事になるとは思っても見なかったので、これから帰る所なのですが…」

 「ふむ、名前はファスティア・マーベルグラインでCランクか…」

 私のこの名前は、冒険者ギルドで登録する際に名乗った偽名だった。

 自分の資金を稼ぐ為に冒険者ギルドに登録をすると王妃に伝えた所…王族の一員となる者が冒険者なんていう卑しい輩の真似をするなと言われたので、本名では無く偽名で登録しました。

 登録した際に、カリオス王子にも報告はしたのですが…

 カリオス王子は全く興味が無かったので、まともに聞いていたという事はないのでしょう。

 …で無ければ、手配書の名前が元の名前だけでは無く、今の私の名前も表示されている筈だからだ。

 「一応確認したいのだが、お前は平民か?」

 「そうですが…私は貴族に見えますか?」

 「いや…」

 騎士は私の頭を見てからそう言った。

 この世界では貴族のステータスは爵位や財力、豪華な服などが主流なのだが…?

 女性の場合はそれ以外に髪の長さで優劣が決まる。

 貴族の女性達は、平均的に腰の辺りまでは普通に伸ばしている。

 ショートカットや肩までの長さは主に平民として分類される為に、余程の事がない限りは髪を短く切るという事はしなかった。

 だから騎士は、私の頭を見て平民と訪ねて来たのだった。

 「うむ、良かろう…ファスティア通って良し!」

 私は関所を無事に抜けることが出来た。

 そして関所にある休憩所の宿屋に泊まり、翌日フレマアージュ王国に向かって旅を続けるのだった。

 「それにしてもここ迄して私を連れ戻したいみたいだけど…結界を解除したのがこんなに早くバレたからかな? 結界なんて物は存在しないとか言っていたから違うとは思うけど…」

 ファスティアの想像は外れ、本当の理由は仕事をさせる為に連れ戻すというのが理由なのだが…?

 今頃、レントグレマール王国は如何なっているでしょうねぇ?
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