漫画家へGO プロ漫画家インタビュー

No. 6ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり
竿尾悟先生

わたしの履歴書

第1回 自分の「好き」を、マイペースに貫いて至った漫画家への道

ミリタリー趣味が芽生えたのは、生まれ育った環境のおかげ?

――漫画家インタビュー企画の第6回目は、個性的なキャラクターたちが活躍する壮大なスケールの自衛隊ファンタジー「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」(以下、「ゲート」)の竿尾悟先生です! まずは漫画家を目指すようになったきっかけからお伺いできればと思うのですが、竿尾先生も小さい頃から絵を描くのがお好きだったんでしょうか。

そうですね、幼稚園の頃からよく絵を描いていました。

――その頃はどういう絵を描いていたんですか?

それはやっぱり軍艦とか(笑)

――ブレないですね(笑)

なぜ軍艦を描くようになったのかとかは覚えていないんですけどね……確かに子供の頃から護衛艦とかを目にしてはいましたが。

――護衛艦ですか!? ご出身は愛媛県でしたよね。

愛媛は愛媛でも、四国の本土じゃなくて島なんですよ。自衛隊基地がある呉市が近い場所にあったんで、護衛艦がよく通っていたんです。

――なんと、そうだったんですね……! 機械の絵だけでなく、人物の絵も含めた漫画を描くようになったきっかけはなんでしょうか?

「G.I.ジョー」のアニメを見たことがきっかけですね。「G.I.ジョー」のキャラクターでオリジナルの漫画を鉛筆でノートに描いたりしていました。それが小6の頃かな?

――早熟だったんですね。漫画も小さい頃からよく読んでいたんですか?

それが遅くて、漫画の単行本を初めて買ったのは中学生になってからでした……というか、週末に家に帰った時に親に買ってもらったんです。

――週末に家に帰る? それはどういうことですか?

自分が生まれ育った島には小学校しかなかったんで、同じ島内の子供達はほぼ、中学校に進学すると同時に寮生活をすることになっていたんです。

――竿尾先生からはかなりな割合で意外な話が飛び出てきますね!

竿尾先生のご実家がある、瀬戸内海の島から海を臨む。幼少期の竿尾先生が護衛艦を目にしたのも、こんな風景の中だった?

そうですか(笑)? 

――自宅から通える範囲に中学校がないというのは、あまり頻繁に聞かない話かと思います(笑)。中学時代は平日は寮生活、週末はご実家に帰られる生活をされていたとのことですが、買ってもらった漫画は寮に持ち込めたんでしょうか。

いや、持ち込み禁止でバレたら没収でした。なので買ってもらった漫画は自宅に置いたまま、帰宅時に読む感じで。

――結構厳しかったんですね。初めて買ってもらった単行本のタイトルは?

「湘南爆走族」(吉田聡/少年画報社)です(笑)

――またまた意外ですね(笑)! では、影響された漫画というと何ですか?

やっぱり中学時代に出会った、真鍋譲治さんの「アウトランダーズ」(白泉社)です。その頃、視力が落ちてしまって眼科に通うことになったんですけど、通院にかこつけて買ってもらっていました(笑)。同時期に「コンバットコミック」(日本出版社)に出会って、そこから本格的に……。

――ミリタリー好きの道に(笑)。当時はどういった形で絵や漫画を描いていたんですか?

授業中にノートに落書きしたり、寮の休み時間に漫画を描いたりしていましたね。

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