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連合軍結成と最終準備
しおりを挟む 第11話 連合軍結成と最終準備
エルフ領でチェキを迎え、全ての協力要請を終えた俺たちは、決戦の地となる辺境砦ウォイラスへと帰還した。
砦の巨大な門をくぐると、そこは俺たちが協力要請の旅に出る前とは比べ物にならないほどの熱気に満ちていた。
屈強なドワーフの戦士団が隊列を組み、俊敏そうな獣人の一団が鋭い視線を交わし、そして魔王エムピピに率いられた魔族の精鋭たちが静かにその時を待っている。
王国から派遣された部隊やウインドファングのメンバーも既に準備を整え終わったらしく、エドラがリファと何やら楽しげに話し込んでいるのが見えた。
まさに異種族連合軍。
多様な種族が一堂に会する光景は壮観であり、同時に「LUNAR」という共通の脅威に対する静かな闘志に満ちていた。
「さて、これで役者は揃ったわけだな」
特別会議室には、俺たちパーティメンバー、十神である師匠たち、各種族の代表、そしてウインドファングのエドラとレドロアルが集結していた。
世界の真実を知る者、知らぬ者、それぞれの思いが交錯する中、最後の作戦会議が始まった。
「これより、魔の森最深部、『女神の揺り籠』への最終攻略作戦会議を開始します」
クライヌ師匠が宣言する。
壁には最新の情報が書き加えられた地図や宇宙船の構造図、LUNARに関する伝承などが張り出されている。
ドワーフ将軍が宇宙船の防御壁の突破方法を提案し、ヴェッツオが内部への最短侵入ルートを共有し、エムピピがLUNARの思考パターンを分析する。
活発な議論が交わされ、具体的な突入計画、役割分担、撤退計画などが着々と詰められていく。
突入部隊は俺、ニッカ、グラッサ、チェキ、リファ、エニシュの六名。
外部の防衛及び陽動は、エムピピを主力に、エドラ率いるウインドファング、ヴェッツオ率いる獣人戦士団、ドワーフ戦士団、師匠たちだ。
そして後方支援は王国軍の担当である。
作戦の骨子が固まり、会議が一段落しかけた時、エニシュがふと、師匠たちを見回して口を開いた。
「なあ師匠、前から気になってたんだけどよ。あんたら『十神』ってんなら、文字通り十人いるはずだろ? ここにいるのは七人だけじゃねぇか。あとの三人はどうしたんだよ?」
エニシュの素朴な疑問に、会議室の空気がわずかに重くなる。
俺も最初に真実を聞かされた時に抱いた疑問だ。
「……鋭いところに気が付きましたね、エニシュさん」クライヌ師匠は静かに答える。
「皆さんに世界の真実をお話しした以上、これも伝えておくべきでしょう」
彼は眼鏡の位置を直し、言葉を選びながら続けた。
「実は、ここにいない三人は、数十年前に他の大陸……この星に存在する、我々もまだ詳しく知らない未知の大陸の調査に向かったまま、消息を絶っているのです」
「他の大陸……?」
「消息を絶ったって……それじゃあ……」
ニッカとグラッサが息を呑む。
十神ほどの力を持つ者ですら戻れない場所が、この世界にはまだ存在する。
その事実は、LUNARという脅威とはまた別の、世界の広さと未知の危険性を俺たちに突きつけた。
「我々も捜索を試みましたが、海の魔物や距離の問題、そして辺境砦の守りを考え、未だ果たせずにいます。彼らが無事であると信じたいですが……」
クライヌの言葉は重く、残る三人の十神の安否が絶望的であることを示唆していた。
「……そうか。なら、尚更俺たちがLUNARを止めなきゃならねぇな。これ以上、面倒ごとが増えるのはごめんだぜ」
エニシュは重い空気を振り払うように、バン、とテーブルを叩いた。
その声に、他のメンバーも頷く。
そうだ、今は目の前の脅威に集中しなければならない。
作戦決行は三日後と決まった。
それまでの間、連合軍は最後の準備と休息に入る。
そして決戦前夜、砦の広場では、エニシュが中心となって盛大な宴が開かれた。
「さあ食え食え! 明日の戦いに備えて、腹一杯食っておけ! 俺様特製の料理だぜ! まずはドワーフ衆お待ちかね、トロル肉のハーブ焼きだ!」
エニシュは巨大な鉄串に刺さった肉塊を豪快に切り分けながら、集まった兵士たちに声をかける。
彼の周りには人だかりができ、普段はあまり交流のない種族同士も、エニシュの威勢の良さと美味そうな料理の匂いにつられて笑顔で言葉を交わしている。
彼が腕によりをかけて作った料理は多種多様で、各種族の好みに合わせたものが並び、砦秘蔵の酒も振る舞われ、広場はつかの間の賑わいに包まれていた。
「エニシュさんの料理、やっぱり最高です!」
ニッカが目を輝かせながら頬張る。
「だろ? 明日はもっと美味い勝利の祝杯をあげさせてやるぜ!」
エニシュがウィンクする。
「それにしても、こうやって色んな種族の人たちが一緒に笑ってるの、なんだか不思議な感じ」
グラッサが感慨深げに広場を見渡す。
「ああ。だが、これが本来あるべき姿なのかもしれんな」
リファが静かに同意する。
「うん。この平和を、ボクたちが守らなきゃね」
チェキも力強く頷く。
俺もエニシュ特製の料理を味わいながら、仲間たちの顔を見回す。
ニッカ、グラッサ、チェキ、リファ、エニシュ、エドラたちウインドファング、ヴェッツオ、ファウラ、そして師匠たち。
この戦いのために、これだけの仲間が集まってくれた。
宴の喧騒から少し離れ、俺は一人、砦の城壁の上に立った。
眼下には、闇に沈む魔の森が広がっている。
あの奥に、LUNARが、そしてセレネが待っている。
(セレネ……俺は……)
自分の存在理由、この戦いの意味。
まだ答えは出ていない。
だが、やるべきことは決まっている。
「トーア」
静かな声に振り返ると、リファが隣に立っていた。
「明日は、死ぬなよ」
「お前もな」
多くを語らずとも、互いの覚悟は伝わる。
俺たちは拳を軽く合わせ、眼下の闇を見据えた。
決戦の朝は、静かに、しかし確実に近づいていた。
俺は仲間たちと共に、最後の夜を過ごす。
世界の命運を懸けた戦いが、もうすぐ始まる。
エルフ領でチェキを迎え、全ての協力要請を終えた俺たちは、決戦の地となる辺境砦ウォイラスへと帰還した。
砦の巨大な門をくぐると、そこは俺たちが協力要請の旅に出る前とは比べ物にならないほどの熱気に満ちていた。
屈強なドワーフの戦士団が隊列を組み、俊敏そうな獣人の一団が鋭い視線を交わし、そして魔王エムピピに率いられた魔族の精鋭たちが静かにその時を待っている。
王国から派遣された部隊やウインドファングのメンバーも既に準備を整え終わったらしく、エドラがリファと何やら楽しげに話し込んでいるのが見えた。
まさに異種族連合軍。
多様な種族が一堂に会する光景は壮観であり、同時に「LUNAR」という共通の脅威に対する静かな闘志に満ちていた。
「さて、これで役者は揃ったわけだな」
特別会議室には、俺たちパーティメンバー、十神である師匠たち、各種族の代表、そしてウインドファングのエドラとレドロアルが集結していた。
世界の真実を知る者、知らぬ者、それぞれの思いが交錯する中、最後の作戦会議が始まった。
「これより、魔の森最深部、『女神の揺り籠』への最終攻略作戦会議を開始します」
クライヌ師匠が宣言する。
壁には最新の情報が書き加えられた地図や宇宙船の構造図、LUNARに関する伝承などが張り出されている。
ドワーフ将軍が宇宙船の防御壁の突破方法を提案し、ヴェッツオが内部への最短侵入ルートを共有し、エムピピがLUNARの思考パターンを分析する。
活発な議論が交わされ、具体的な突入計画、役割分担、撤退計画などが着々と詰められていく。
突入部隊は俺、ニッカ、グラッサ、チェキ、リファ、エニシュの六名。
外部の防衛及び陽動は、エムピピを主力に、エドラ率いるウインドファング、ヴェッツオ率いる獣人戦士団、ドワーフ戦士団、師匠たちだ。
そして後方支援は王国軍の担当である。
作戦の骨子が固まり、会議が一段落しかけた時、エニシュがふと、師匠たちを見回して口を開いた。
「なあ師匠、前から気になってたんだけどよ。あんたら『十神』ってんなら、文字通り十人いるはずだろ? ここにいるのは七人だけじゃねぇか。あとの三人はどうしたんだよ?」
エニシュの素朴な疑問に、会議室の空気がわずかに重くなる。
俺も最初に真実を聞かされた時に抱いた疑問だ。
「……鋭いところに気が付きましたね、エニシュさん」クライヌ師匠は静かに答える。
「皆さんに世界の真実をお話しした以上、これも伝えておくべきでしょう」
彼は眼鏡の位置を直し、言葉を選びながら続けた。
「実は、ここにいない三人は、数十年前に他の大陸……この星に存在する、我々もまだ詳しく知らない未知の大陸の調査に向かったまま、消息を絶っているのです」
「他の大陸……?」
「消息を絶ったって……それじゃあ……」
ニッカとグラッサが息を呑む。
十神ほどの力を持つ者ですら戻れない場所が、この世界にはまだ存在する。
その事実は、LUNARという脅威とはまた別の、世界の広さと未知の危険性を俺たちに突きつけた。
「我々も捜索を試みましたが、海の魔物や距離の問題、そして辺境砦の守りを考え、未だ果たせずにいます。彼らが無事であると信じたいですが……」
クライヌの言葉は重く、残る三人の十神の安否が絶望的であることを示唆していた。
「……そうか。なら、尚更俺たちがLUNARを止めなきゃならねぇな。これ以上、面倒ごとが増えるのはごめんだぜ」
エニシュは重い空気を振り払うように、バン、とテーブルを叩いた。
その声に、他のメンバーも頷く。
そうだ、今は目の前の脅威に集中しなければならない。
作戦決行は三日後と決まった。
それまでの間、連合軍は最後の準備と休息に入る。
そして決戦前夜、砦の広場では、エニシュが中心となって盛大な宴が開かれた。
「さあ食え食え! 明日の戦いに備えて、腹一杯食っておけ! 俺様特製の料理だぜ! まずはドワーフ衆お待ちかね、トロル肉のハーブ焼きだ!」
エニシュは巨大な鉄串に刺さった肉塊を豪快に切り分けながら、集まった兵士たちに声をかける。
彼の周りには人だかりができ、普段はあまり交流のない種族同士も、エニシュの威勢の良さと美味そうな料理の匂いにつられて笑顔で言葉を交わしている。
彼が腕によりをかけて作った料理は多種多様で、各種族の好みに合わせたものが並び、砦秘蔵の酒も振る舞われ、広場はつかの間の賑わいに包まれていた。
「エニシュさんの料理、やっぱり最高です!」
ニッカが目を輝かせながら頬張る。
「だろ? 明日はもっと美味い勝利の祝杯をあげさせてやるぜ!」
エニシュがウィンクする。
「それにしても、こうやって色んな種族の人たちが一緒に笑ってるの、なんだか不思議な感じ」
グラッサが感慨深げに広場を見渡す。
「ああ。だが、これが本来あるべき姿なのかもしれんな」
リファが静かに同意する。
「うん。この平和を、ボクたちが守らなきゃね」
チェキも力強く頷く。
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