諦めてください!

なーな

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仲間集め!

結局は行くはめに…

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あれからクリスを探して歩き回った。


いや、別にすぐに見つかったんだけど、リンがクリスと一緒に仕事をしていたのである。


「杏里様?
終わったんですか?」


凄みのある笑顔でこちらを見られてもうヤバい。




「…えー

居場所が分からず、そもそも女官って何してるんだろうと思い噂が好きなクリスに聞きにきました」  


リンのブラックスマイルを前に思わず敬語になってしまった。


「…杏里様。
なぜ噂好き=女官の仕事を知っているになるのでしょうか。
別に王宮で働いているなら誰でも知っているでしょう」


横から冷静に的確なツッコミをいれてきたクリス。

言われてみれば確かにそうである。


と思っても既に時遅し。


方向転換をした所で後ろからリンの恐怖の冷たい声が聞こえた。


「杏里様、どちらに?
せっかくなので図書室にでも行ってお勉強をしましょう。王宮の制度について」

―――近い将来役にたちますよ。


なんか最後に意味深な言葉が聞こえたけど、問題はその前の方だ。


「エェー
ワタシハイマカラマリアンヌヲサガシニイコウトオモッテ…」

かたことの言葉で返すと
これまた冷たい言葉が返ってきた。


「結構でございます。
今の杏里様だと恐らく彼女は取り合ってくれないでしょうから」



えぇーーーーー!!!!!

マ ジ で ! ?



まさかの見下されてるかんじ?

いや、そもそもちゃんと敬ってくれてるならあんな態度とらないよね…



「ちょっときつくない?」


「いいえ、杏里様が彼女に会いにいかれて直々に断られるよりショックは少ないでしょう」


確かにそーだけどさー。


どうしても納得がいかない私はグチグチと文句を言いながらリンに引っ張られて図書館へと行った。



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