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創造神に会いに行こう!あとついでに龍神も
Stage Forty-One
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【龍神山】を登り始めて数十分。高速で移動しているが、まだ着きそうになかった。あと半分くらいなんだけどなぁ。
「ま~だぁ~?」
「あと半分だ。がんばれ~」
「キラ君、疲れました・・・」
「・・・同意」
「───【浮遊】」
「わぁ!」
ミライとサクラが疲れたと言ったので、【概念属性上級魔法・浮遊】で空中に浮かせてあげた。
完全に余談だが、このゲームの【概念属性魔法】には大体4パターンある。まず、今さっき使った【浮遊】などの概念【引力】。
次によく使っている【転移】などの概念【空間】。
次はまだ使ったことはない概念【時間】。
最後に、これまた使ったこともないし出てきたこともない概念【意識】。これは、自分がどう感じるか、相手がどう思っているかなどを操作できる魔法だ。だから、NPCに好きな人がいて、その人と付き合いたいと思ったら、この魔法を使えば付き合うことができる。ただし、膨大な量のMPが必要だけど。
「ちょ、ずるくない!?」
「ずるくない。疲れたって言われたから楽にさせてあげただけ」
「なら私も疲れてるわよ!」
「───【浮遊】」
カオリがうるさかったので浮かせてあげた。空高くに。
「きゃーーー!」
うるさい。どっちにしろカオリはうるさくなるのかよ。仕方ない。降ろしてやるか。
「ひっぐ・・・ひっぐ・・・うぅ、恨むわよ、キラ」
空から降ろされたカオリは泣いていた。あと、鼻をツンと突くアンモニアの刺激臭がしたけど、俺は何も知らない。
「───【洗浄】」
何も知らないとは言いつつも、気持ち悪そうだったので【洗浄】を使ってやった。
「ありがと・・・」
カオリはしおらしく俺にお礼の言葉を言ってくれた。・・・凄まじい罪悪感。
「さて、龍神のとこまですぐ行くからな。ここでちょっと待ってろ」
「「「・・・え?」」」
「────【神護】【神足通】」
ミライ達に【神護】をかけ、そこに浮かせて置き、俺は【神足通】を使って【龍神山】を登っていった。
山道をしばらく登って、俺はあと少しで山頂というところまで来た。ここから先は、ミライ達と行こう、と思い俺は【転移】でミライ達のところに帰った。
「───【転移】」
視界が暗転し、次の瞬間には視界は明るくなっていた。俺の前には驚きのあまり腰を抜かしているミライ達がいた。
「ちょっと!驚かさないでよキラ!」
「びっくりしました」
「・・・驚き」
「ごめんって」
「お詫びのしるしに何か頂戴?」
俺が悪いけどさ、それを口実に俺から何か取ろうとするのはやめないか?
「カオリは欲張りですね。私からは何も言いません。口うるさいと嫌われてしまいますから」
嫌いにはならないよ?安心して?
「・・・」
何故無言!?ってか今はそれどころじゃないよな。早く行かなくちゃ。
「それよりさ、早く行こう?」
「そうですね」
「・・・同意」
「ほらカオリ、行きますよ」
「わかったわよ」
「よし。 ───【転移】」
ミライを連れて、さっき来たところまで【転移】で来た。ここから数百メートル位登ったところに龍神がいるはず。
「一応【神護】付けとくな」
「ありがとうございます」
「ありがと」
「・・・感謝」
龍神のところに行って即攻撃を食らても死なないように【神護】を使っておく。多分大丈夫だと思うけど、一応。
「じゃあ行こうか」
「はい!」
ミライの元気のいい返事を聞いて、龍神のところまで俺達は歩を進めた。
数分登ると、【龍神山】の頂が見えてきた。ここからだと、まだ龍神は見えない。
「ここまで来てあれですけど、本当に龍神は居るんですか?」
「100%じゃないけど、多分いるよ」
未だに龍神が見えないからか、ミライが尋ねてきた。それに対し、俺は曖昧に答える。仕方ないじゃん。本当に居るのかどうかなんて知らないし、ただの予測だから。
それからも俺達は歩き続け、ついに山頂まであと一歩というところで、もう慣れてしまったあの浮遊感を感じた。それは予想外だよ。
「な、何が起こったの?」
「恐らく、龍神のところまで移動したんですね」
「あぁ、多分そうだと思う。龍神がいるところは、さっきまで俺達がいた世界とは違うところに居るんだよ。カオリでもわかるくらい簡単言うと、別ワールドに来たってこと」
「最初の説明で分かったわよ!」
「・・・驚愕」
「なんで!?」
カオリが最初の説明で分かった、だと・・!?さては貴様、偽物だな!?
「みんなしてそんなに驚くことないじゃない・・・リアルでは勉強できるのよ?」
学級委員だもんね。最近、というよりも俺達と行動を共にしてからキャラ崩壊したよな。
『話に入っても良いかの?』
「あ、どぞ」
この世界に来た時に、巨大な蛇のような見た目をした生物を目撃していたけど、それに触れるよりも先にカオリの発言に対して反応したため、龍神と思わしき生物が遠慮がちに話しかけてきた。ごめんな?
『ゴホン。気を取り直して。───よくぞここまで辿り着いた、人間共よ。だが残念だったな。貴様らの命、ここで尽きるであろう。我が奪うのでな』
「あ、はい」
龍神が偉そうに語り始めたので、相槌だけ打って静かに聞く。
『だが、ただ命を奪うのも面白くない』
「はぁ」
そりゃあ、なぁ?
『故に貴様らには我と戦ってもらおう。安心せい。手加減してやる。それでもし我に勝てたならば、貴様らの願いが叶うであろう』
「・・・」
もう相槌も打つのが面倒になってきた。
『して、誰から来る?』
ちょっと確認したいことがあるから質問を。
「最初に一つ、いや二つ良いか?」
『ふむ・・・良かろう。許可する』
「じゃあ、一つ目。俺達四人で一斉にやっちゃダメか?」
『なんだ?怖気づいておるのか?ならば仕方ない。許可しよう』
「次、アイテムは使ってもいいのか?」
『もちろんだとも。アイテムを酷使しようが、それでもなお我には勝てぬであろうがな』
俺がした質問は、俺達の作戦【龍神をビビらせて情報を聞き出そう!】にかかわる大事な質問。それらに対して龍神は、俺達が望む通りの答えをくれた。ならば最後に。
「やっぱり最後に一つ」
『なんだ?』
「降参する気は?」
『馬鹿め。我が降参するなど有り得ん』
「いつ降参しても良いからな?」
最後に保険をかけておいて。さぁ、準備は整った。いざ、勝負!
————————————————————————————————————————————————————
また遅れてしまった・・・本当っにッ!ごめんなさいッ!!OZ
「ま~だぁ~?」
「あと半分だ。がんばれ~」
「キラ君、疲れました・・・」
「・・・同意」
「───【浮遊】」
「わぁ!」
ミライとサクラが疲れたと言ったので、【概念属性上級魔法・浮遊】で空中に浮かせてあげた。
完全に余談だが、このゲームの【概念属性魔法】には大体4パターンある。まず、今さっき使った【浮遊】などの概念【引力】。
次によく使っている【転移】などの概念【空間】。
次はまだ使ったことはない概念【時間】。
最後に、これまた使ったこともないし出てきたこともない概念【意識】。これは、自分がどう感じるか、相手がどう思っているかなどを操作できる魔法だ。だから、NPCに好きな人がいて、その人と付き合いたいと思ったら、この魔法を使えば付き合うことができる。ただし、膨大な量のMPが必要だけど。
「ちょ、ずるくない!?」
「ずるくない。疲れたって言われたから楽にさせてあげただけ」
「なら私も疲れてるわよ!」
「───【浮遊】」
カオリがうるさかったので浮かせてあげた。空高くに。
「きゃーーー!」
うるさい。どっちにしろカオリはうるさくなるのかよ。仕方ない。降ろしてやるか。
「ひっぐ・・・ひっぐ・・・うぅ、恨むわよ、キラ」
空から降ろされたカオリは泣いていた。あと、鼻をツンと突くアンモニアの刺激臭がしたけど、俺は何も知らない。
「───【洗浄】」
何も知らないとは言いつつも、気持ち悪そうだったので【洗浄】を使ってやった。
「ありがと・・・」
カオリはしおらしく俺にお礼の言葉を言ってくれた。・・・凄まじい罪悪感。
「さて、龍神のとこまですぐ行くからな。ここでちょっと待ってろ」
「「「・・・え?」」」
「────【神護】【神足通】」
ミライ達に【神護】をかけ、そこに浮かせて置き、俺は【神足通】を使って【龍神山】を登っていった。
山道をしばらく登って、俺はあと少しで山頂というところまで来た。ここから先は、ミライ達と行こう、と思い俺は【転移】でミライ達のところに帰った。
「───【転移】」
視界が暗転し、次の瞬間には視界は明るくなっていた。俺の前には驚きのあまり腰を抜かしているミライ達がいた。
「ちょっと!驚かさないでよキラ!」
「びっくりしました」
「・・・驚き」
「ごめんって」
「お詫びのしるしに何か頂戴?」
俺が悪いけどさ、それを口実に俺から何か取ろうとするのはやめないか?
「カオリは欲張りですね。私からは何も言いません。口うるさいと嫌われてしまいますから」
嫌いにはならないよ?安心して?
「・・・」
何故無言!?ってか今はそれどころじゃないよな。早く行かなくちゃ。
「それよりさ、早く行こう?」
「そうですね」
「・・・同意」
「ほらカオリ、行きますよ」
「わかったわよ」
「よし。 ───【転移】」
ミライを連れて、さっき来たところまで【転移】で来た。ここから数百メートル位登ったところに龍神がいるはず。
「一応【神護】付けとくな」
「ありがとうございます」
「ありがと」
「・・・感謝」
龍神のところに行って即攻撃を食らても死なないように【神護】を使っておく。多分大丈夫だと思うけど、一応。
「じゃあ行こうか」
「はい!」
ミライの元気のいい返事を聞いて、龍神のところまで俺達は歩を進めた。
数分登ると、【龍神山】の頂が見えてきた。ここからだと、まだ龍神は見えない。
「ここまで来てあれですけど、本当に龍神は居るんですか?」
「100%じゃないけど、多分いるよ」
未だに龍神が見えないからか、ミライが尋ねてきた。それに対し、俺は曖昧に答える。仕方ないじゃん。本当に居るのかどうかなんて知らないし、ただの予測だから。
それからも俺達は歩き続け、ついに山頂まであと一歩というところで、もう慣れてしまったあの浮遊感を感じた。それは予想外だよ。
「な、何が起こったの?」
「恐らく、龍神のところまで移動したんですね」
「あぁ、多分そうだと思う。龍神がいるところは、さっきまで俺達がいた世界とは違うところに居るんだよ。カオリでもわかるくらい簡単言うと、別ワールドに来たってこと」
「最初の説明で分かったわよ!」
「・・・驚愕」
「なんで!?」
カオリが最初の説明で分かった、だと・・!?さては貴様、偽物だな!?
「みんなしてそんなに驚くことないじゃない・・・リアルでは勉強できるのよ?」
学級委員だもんね。最近、というよりも俺達と行動を共にしてからキャラ崩壊したよな。
『話に入っても良いかの?』
「あ、どぞ」
この世界に来た時に、巨大な蛇のような見た目をした生物を目撃していたけど、それに触れるよりも先にカオリの発言に対して反応したため、龍神と思わしき生物が遠慮がちに話しかけてきた。ごめんな?
『ゴホン。気を取り直して。───よくぞここまで辿り着いた、人間共よ。だが残念だったな。貴様らの命、ここで尽きるであろう。我が奪うのでな』
「あ、はい」
龍神が偉そうに語り始めたので、相槌だけ打って静かに聞く。
『だが、ただ命を奪うのも面白くない』
「はぁ」
そりゃあ、なぁ?
『故に貴様らには我と戦ってもらおう。安心せい。手加減してやる。それでもし我に勝てたならば、貴様らの願いが叶うであろう』
「・・・」
もう相槌も打つのが面倒になってきた。
『して、誰から来る?』
ちょっと確認したいことがあるから質問を。
「最初に一つ、いや二つ良いか?」
『ふむ・・・良かろう。許可する』
「じゃあ、一つ目。俺達四人で一斉にやっちゃダメか?」
『なんだ?怖気づいておるのか?ならば仕方ない。許可しよう』
「次、アイテムは使ってもいいのか?」
『もちろんだとも。アイテムを酷使しようが、それでもなお我には勝てぬであろうがな』
俺がした質問は、俺達の作戦【龍神をビビらせて情報を聞き出そう!】にかかわる大事な質問。それらに対して龍神は、俺達が望む通りの答えをくれた。ならば最後に。
「やっぱり最後に一つ」
『なんだ?』
「降参する気は?」
『馬鹿め。我が降参するなど有り得ん』
「いつ降参しても良いからな?」
最後に保険をかけておいて。さぁ、準備は整った。いざ、勝負!
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