77 / 126
第5章 人の子と神の力と
15-5 Crime(米軍)――立川
しおりを挟むマラカイト子爵の一件から1週間が経った。
子爵が捕まったあと、オディロンとレイナも子爵家にいるのではないかと探したのだが、既にもぬけの殻でどこを探しても見つけることができなかった。
国王陛下が前日に行く予定を伝えたと言っていたから、逃げた後だったのだろう。
まぁ、お金もほとんどないだろうし、そんなに遠くにはいっていないだろうから、すぐに見つかるのではないか思っているが、今は敢えて探さずこのままにする事にした。
と、言うよりもあの二人に構っている余裕は無いというのも一つである。
機関車の運転も始まり、他領地との行き来が活発に行われるようになり、流通が盛んになったのはいいものの、それと比例して新たな問題が増えてきていた。
その辺を解決するためにも早急に他領とやり取りをして問題解決の方法を考えていかなければならないだろう。
そしてこれから一年かけてなんとかしていかなければならないのは…子爵領を改革することだ。
子爵領を貰い受けたはいいが、スフェレライト領の経営もあり、正直いくら時間があっても足りないような状態である。
「せめて…あと何人かフィリベールやパウルみたいに動ける人がいればいいのだけど…」
パウルはフィリベールの下でこの一年ずっと働いてきたということもあり、以前よりも仕事が出来るようになっていた。
本当は同じように何人か育てたかったのだが、あそこまで仕事が出来る人間にするには時間がかかる。
「はぁ…どうしようかしら。マラカイト子爵領を復興するのであれば少なく見積って1年は必要だし。かと言ってスフェレライト領をずっと空ける訳にも行かない…。」
1人で悶々と考えていると、エリオット殿下とラルフお兄様が王都からスフェレライトへ帰ってきた。
「ディーナ。久しぶりだな。」
「エリーに、ラルフお兄様、久しぶりね!会いたかったのよ!(2人がいるなら安心して家族でマラカイト子爵領行けそうだわ。)」」
2人に近寄り話しかけると、ラルフお兄様が頭を軽く撫でてくれる。
エリーであれば私がここの領主代行になる前までここの領主を一時的にしてくれていたし、任せても大丈夫だろう。しかし、問題はどのくらいここにいられるかだ。もし王都の仕事が忙しいとかであればお願いすることは難しくなる…。
「俺も、ディーナに会いたかったんだ!」
エリーの言葉に「私もよ!」と返すと顔を赤くするエリオット。きっと王都での仕事が大変だったんだろう。
フィリベールが側近から抜けたのだから、余計大変だったに違いない。
「それで、2人はここにどのくらいいれるの?」
挨拶も程々に、2人にどのくらいいれるのか確認すると、ラルフお兄様が少し考えてから応えた。
「そうだな…1ヶ月くらいか。」
「いや、3ヶ月はいれるぞ!3ヶ月だ!!」
ラルフお兄様の言葉を遮るように、話すエリー。本当に3ヶ月も居ていいものなのかラルフお兄様を見ると肩を小さくすぼめた。
諦めていると言ったようなそんな感じだ…。
「そ、そうなのね。なら、丁度よかったわ!じゃあ、3ヶ月、申し訳ないのだけど、スフェレライト領をお願いしてもいいかしら。パウルに聞けば一通りわかるようになっているから!もし分からなければ手紙を頂戴ね。」
3ヶ月あれば子爵領の視察もできるし、ある程度どうしていけばいいのか計画を立てることも出来る。
こうして私はエリーとラルフお兄様に任せて家族皆で温泉旅行も兼ねたマラカイト子爵領へ向かったのだった。
***
ラルフリード視点。
「なぜ、父上はジェラルディーナに会いに行くのに俺を連れて行ってくれなかったんだ。」
国王陛下がホワイトベリル宰相と一緒に蒸気機関車を見に行くことは事前に聞いていた。国王陛下本人から聞いた訳では無いが、父上が教えてくれたからだ。
「そもそもなぜ、自分がいけると思ったんだ?」
国王陛下が行けなければらエリーの兄であるハルトムート王太子殿下が行くだろうし、ハルトムート王太子殿下が行けなければサミュエルが行くだろう。
そもそも自分で継承権を放棄すると国王陛下に宣言したのだ。その時点で王族が招待されたことに対して、行く順位は低くなるのも当然である。
「だって、ジェラルディーナと仲がいいのは俺じゃないか…。」
ジェラルディーナと仲がいい悪いで決まっているわけじゃないと思うんだがな。
そもそも俺だってお前の側近をしているから蒸気機関車に乗れなかったんだ。すごい興味があったのに…。
言葉に出したい気持ちを抑えてエリーの話を右から左へ受け流す。
「まぁ、それは仕方ないと思うぞ。また仕事が終わったらジェラルディーナに会いに行けばいいじゃないか。きっとジェラルディーナも会いたいと思っていると思うぞ。」
魔法の言葉"ジェラルディーナも会いたがっているぞ"と言えば、すごい勢いでエリーが仕事片付けて行った。初めからそのスピードで行えば、もっと早く終わったはずなのだが…ジェラルディーナのことになるとうだうだ考えるからな…
そして、国王陛下たちが戻ってきた後、俺は仕事がおわったエリーと一緒にスフェレライト領へと向かった。
エリーがディーナを見つけるなり、走り寄っていく。
「ディーナ!久しぶりだな。」
「エリーに、ラルフお兄様、久しぶりね!会いたかったのよ!」
俺は久しぶりに会ったかわいい妹の頭を軽く撫でた。
「俺も、ディーナに会いたかったんだ!」
「私もよ!」
こうやって2人の会話を聞いていると好いているもの同士がやっと会えた…みたいに聞こえなくもないが、俺には
ディーナの会いたかったが別の意味に聞こえて仕方ない。
「それで、2人はここにどのくらいいれるの?」
滞在期間を聞くなんて益々怪しい。以前は期間なんか聞かなかったし、エリオットがどれだけいても気にしていなかったのに…
「そうだな…1ヶ月くらいか。」
「いや、3ヶ月はいれるぞ!3ヶ月だ!!」
いや、3ヶ月は無理だろ…また仕事が溜まって、王宮から出してもらえなくなるぞ!今回だってハルトムートが怒って出してくれなかったじゃないか…わかっているのか!?
でもあぁなってしまっては人の話を聞かないと思った俺は小さく肩をすぼめて、頷いた。
少し、ディーナは納得していなさそうな感じではあったものの、小さい声で「まぁどっちでもいいか…」と言ってから話し出した。
「そ、そうなのね。なら、丁度よかったわ!じゃあ、3ヶ月、申し訳ないのだけど、スフェレライト領をお願いしてもいいかしら。パウルに聞けば一通りわかるようになっているから!もし分からなければ手紙を頂戴ね。」
それだけ言った翌日。ジェラルディーナは俺とエリーを置いて他の家族たちと、温泉旅行に行ってしまったのであった。
俺はこの時のエリーの絶望した顔を一生忘れることはないだろう。
子爵が捕まったあと、オディロンとレイナも子爵家にいるのではないかと探したのだが、既にもぬけの殻でどこを探しても見つけることができなかった。
国王陛下が前日に行く予定を伝えたと言っていたから、逃げた後だったのだろう。
まぁ、お金もほとんどないだろうし、そんなに遠くにはいっていないだろうから、すぐに見つかるのではないか思っているが、今は敢えて探さずこのままにする事にした。
と、言うよりもあの二人に構っている余裕は無いというのも一つである。
機関車の運転も始まり、他領地との行き来が活発に行われるようになり、流通が盛んになったのはいいものの、それと比例して新たな問題が増えてきていた。
その辺を解決するためにも早急に他領とやり取りをして問題解決の方法を考えていかなければならないだろう。
そしてこれから一年かけてなんとかしていかなければならないのは…子爵領を改革することだ。
子爵領を貰い受けたはいいが、スフェレライト領の経営もあり、正直いくら時間があっても足りないような状態である。
「せめて…あと何人かフィリベールやパウルみたいに動ける人がいればいいのだけど…」
パウルはフィリベールの下でこの一年ずっと働いてきたということもあり、以前よりも仕事が出来るようになっていた。
本当は同じように何人か育てたかったのだが、あそこまで仕事が出来る人間にするには時間がかかる。
「はぁ…どうしようかしら。マラカイト子爵領を復興するのであれば少なく見積って1年は必要だし。かと言ってスフェレライト領をずっと空ける訳にも行かない…。」
1人で悶々と考えていると、エリオット殿下とラルフお兄様が王都からスフェレライトへ帰ってきた。
「ディーナ。久しぶりだな。」
「エリーに、ラルフお兄様、久しぶりね!会いたかったのよ!(2人がいるなら安心して家族でマラカイト子爵領行けそうだわ。)」」
2人に近寄り話しかけると、ラルフお兄様が頭を軽く撫でてくれる。
エリーであれば私がここの領主代行になる前までここの領主を一時的にしてくれていたし、任せても大丈夫だろう。しかし、問題はどのくらいここにいられるかだ。もし王都の仕事が忙しいとかであればお願いすることは難しくなる…。
「俺も、ディーナに会いたかったんだ!」
エリーの言葉に「私もよ!」と返すと顔を赤くするエリオット。きっと王都での仕事が大変だったんだろう。
フィリベールが側近から抜けたのだから、余計大変だったに違いない。
「それで、2人はここにどのくらいいれるの?」
挨拶も程々に、2人にどのくらいいれるのか確認すると、ラルフお兄様が少し考えてから応えた。
「そうだな…1ヶ月くらいか。」
「いや、3ヶ月はいれるぞ!3ヶ月だ!!」
ラルフお兄様の言葉を遮るように、話すエリー。本当に3ヶ月も居ていいものなのかラルフお兄様を見ると肩を小さくすぼめた。
諦めていると言ったようなそんな感じだ…。
「そ、そうなのね。なら、丁度よかったわ!じゃあ、3ヶ月、申し訳ないのだけど、スフェレライト領をお願いしてもいいかしら。パウルに聞けば一通りわかるようになっているから!もし分からなければ手紙を頂戴ね。」
3ヶ月あれば子爵領の視察もできるし、ある程度どうしていけばいいのか計画を立てることも出来る。
こうして私はエリーとラルフお兄様に任せて家族皆で温泉旅行も兼ねたマラカイト子爵領へ向かったのだった。
***
ラルフリード視点。
「なぜ、父上はジェラルディーナに会いに行くのに俺を連れて行ってくれなかったんだ。」
国王陛下がホワイトベリル宰相と一緒に蒸気機関車を見に行くことは事前に聞いていた。国王陛下本人から聞いた訳では無いが、父上が教えてくれたからだ。
「そもそもなぜ、自分がいけると思ったんだ?」
国王陛下が行けなければらエリーの兄であるハルトムート王太子殿下が行くだろうし、ハルトムート王太子殿下が行けなければサミュエルが行くだろう。
そもそも自分で継承権を放棄すると国王陛下に宣言したのだ。その時点で王族が招待されたことに対して、行く順位は低くなるのも当然である。
「だって、ジェラルディーナと仲がいいのは俺じゃないか…。」
ジェラルディーナと仲がいい悪いで決まっているわけじゃないと思うんだがな。
そもそも俺だってお前の側近をしているから蒸気機関車に乗れなかったんだ。すごい興味があったのに…。
言葉に出したい気持ちを抑えてエリーの話を右から左へ受け流す。
「まぁ、それは仕方ないと思うぞ。また仕事が終わったらジェラルディーナに会いに行けばいいじゃないか。きっとジェラルディーナも会いたいと思っていると思うぞ。」
魔法の言葉"ジェラルディーナも会いたがっているぞ"と言えば、すごい勢いでエリーが仕事片付けて行った。初めからそのスピードで行えば、もっと早く終わったはずなのだが…ジェラルディーナのことになるとうだうだ考えるからな…
そして、国王陛下たちが戻ってきた後、俺は仕事がおわったエリーと一緒にスフェレライト領へと向かった。
エリーがディーナを見つけるなり、走り寄っていく。
「ディーナ!久しぶりだな。」
「エリーに、ラルフお兄様、久しぶりね!会いたかったのよ!」
俺は久しぶりに会ったかわいい妹の頭を軽く撫でた。
「俺も、ディーナに会いたかったんだ!」
「私もよ!」
こうやって2人の会話を聞いていると好いているもの同士がやっと会えた…みたいに聞こえなくもないが、俺には
ディーナの会いたかったが別の意味に聞こえて仕方ない。
「それで、2人はここにどのくらいいれるの?」
滞在期間を聞くなんて益々怪しい。以前は期間なんか聞かなかったし、エリオットがどれだけいても気にしていなかったのに…
「そうだな…1ヶ月くらいか。」
「いや、3ヶ月はいれるぞ!3ヶ月だ!!」
いや、3ヶ月は無理だろ…また仕事が溜まって、王宮から出してもらえなくなるぞ!今回だってハルトムートが怒って出してくれなかったじゃないか…わかっているのか!?
でもあぁなってしまっては人の話を聞かないと思った俺は小さく肩をすぼめて、頷いた。
少し、ディーナは納得していなさそうな感じではあったものの、小さい声で「まぁどっちでもいいか…」と言ってから話し出した。
「そ、そうなのね。なら、丁度よかったわ!じゃあ、3ヶ月、申し訳ないのだけど、スフェレライト領をお願いしてもいいかしら。パウルに聞けば一通りわかるようになっているから!もし分からなければ手紙を頂戴ね。」
それだけ言った翌日。ジェラルディーナは俺とエリーを置いて他の家族たちと、温泉旅行に行ってしまったのであった。
俺はこの時のエリーの絶望した顔を一生忘れることはないだろう。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
アイドル見習い「にじいろ♡オレンジ娘」〜学園アイドル育成プロジェクト〜
。.:*☆kents☆*:.。
ライト文芸
理事長の肝入りで始まった 〜学園アイドル育成プロジェクト〜。このプロジェクトの一環として、高等部で5人組のアイドルユニットが誕生した。この物語は、私立虹色学園高等部「アイドル研究部」に所属するアイドル訓練生、「にじいろ♡オレンジ娘」の活動を描いた青春物語である。

氷の上司に、好きがバレたら終わりや
naomikoryo
ライト文芸
──地方から本社に異動してきた29歳独身OL・舞子。
お調子者で明るく、ちょっとおせっかいな彼女の前に現れたのは、
“氷のように冷たい”と社内で噂される40歳のイケメン上司・本庄誠。
最初は「怖い」としか思えなかったはずのその人が、
実は誰よりもまっすぐで、優しくて、不器用な人だと知ったとき――
舞子の中で、恋が芽生えはじめる。
でも、彼には誰も知らない過去があった。
そして舞子は、自分の恋心を隠しながら、ゆっくりとその心の氷を溶かしていく。
◆恋って、“バレたら終わり”なんやろか?
◆それとも、“言わな、始まらへん”んやろか?
そんな揺れる想いを抱えながら、仕事も恋も全力投球。
笑って、泣いて、つまずいて――それでも、前を向く彼女の姿に、きっとあなたも自分を重ねたくなる。
関西出身のヒロイン×無口な年上上司の、20話で完結するライト文芸ラブストーリー。
仕事に恋に揺れるすべてのOLさんたちへ。
「この恋、うちのことかも」と思わず呟きたくなる、等身大の恋を、ぜひ読んでみてください。
真面目な部下に開発されました
佐久間たけのこ
BL
社会人BL、年下攻め。甘め。完結までは毎日更新。
※お仕事の描写など、厳密には正しくない箇所もございます。フィクションとしてお楽しみいただける方のみ読まれることをお勧めします。
救急隊で働く高槻隼人は、真面目だが人と打ち解けない部下、長尾旭を気にかけていた。
日頃の努力の甲斐あって、隼人には心を開きかけている様子の長尾。
ある日の飲み会帰り、隼人を部屋まで送った長尾は、いきなり隼人に「好きです」と告白してくる。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
故郷、甲賀で騒動を起こし、国を追われるようにして出奔した
若き日の滝川一益と滝川義太夫、
尾張に流れ着いた二人は織田信長に会い、織田家の一員として
天下布武の一役を担う。二人をとりまく織田家の人々のそれぞれの思惑が
からみ、紆余曲折しながらも一益がたどり着く先はどこなのか。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる