23 / 277
第1章・異世界転移と異世界転生
シルヴィーク村に行こう②
しおりを挟む
「オリエさん、どんな服にします?」
「いや、私、この体格なんで、着られたらなんでもいい人だから……」
太っちょの女にとって、洋服選びはサイズがあるかどうかなのだ。
だけどモネちゃんは首を横に振り、
「何言っているんですか、オリエさん! うちの店にはいろんな物が置いてありますからね! オリエさんに似合う服を選びましょう!」
と言って、いろいろと服を持って来てくれた。
この世界の服って、ものすごくゆったりしていて、私のような太っちょ体形の人でも着られそうな服がたくさんあった。
モネちゃんがいろいろとアドバイスをしてくれて、私は淡いオレンジのチュニックワンピースと、黒のレギンス、太目のベルトを買った。
あとは無難に、白のシャツと茶色のベスト。
私がこの世界に召喚された時の、ジーンズと組み合わせればいいだろう。
ちなみにお金は、ジュニアス王子がくれたお金で購入した。
一時はオブルリヒトの兵士に取られかけたけど、ユーリが取り戻してくれたお金を、当初の目的通りに有効活用してやったのだ。
「いい買い物はできたかい?」
ユーリは私をハロン商店に連れて来た後は、私をモネちゃんに預けて、ジャンくんと話していたようだった。
「うん、すごく可愛いチュニックワンピースを買っちゃったよ! どう?」
オレンジのチュニックワンピースは、買ってそのまま着ていく事にした。
久しぶりに可愛い服を買ってテンションが上がってしまい、ユーリの前でくるんと回ってみせる。
おばさんが何やってるんだか、とちょっと思ったけど、彼女は頷き、似合っていると言ってくれた。
かぁ、と顔が熱くなったのは、ユーリみたいな美人に褒められたからだろう。
でも、ユーリってすごい美人だけど、すごくカッコいいんだよね。
普段着ている服もオーバーサーズの男物だし、仮面もつけているし、男装の麗人って感じ。
喋り方も女性っぽくないから、ちょっとドキドキしちゃうんだよね。
「ユーリって、いつもかなり大きめの男物を着ているよね。ドレスとかは着ないの?」
王女様なのだから、きっとドレスを着る機会もあるだろう。
今は呪いの毒のせいでこんな体になっているけれど、美人だしナイスバディだから、何を着て似合うんだろうなぁ。
そんな事を思っていたんだけど、ユーリは首を横に振った。
「ドレスはね、着ないよ。私は着飾るのが好きじゃないんだ」
「え? そうなの?」
「あぁ、そうなんだ。そんな事よりも、お嬢さん、この村の食堂で、食事でもいかがですか?」
「やだ、ユーリ、カッコいい! でも、お嬢さんじゃないよ! おばさんだよ!」
だけど、差し出された手を取らない選択肢はなかった。
ユーリの手袋をした手に自分の手を重ねると、
「いいえ、お嬢さんですよ。では、私がエスコート致しましょう」
なんて、ユーリが言って……テンションが上がった私は、多分先程以上に真っ赤になりながら、頷いた。
「いや、私、この体格なんで、着られたらなんでもいい人だから……」
太っちょの女にとって、洋服選びはサイズがあるかどうかなのだ。
だけどモネちゃんは首を横に振り、
「何言っているんですか、オリエさん! うちの店にはいろんな物が置いてありますからね! オリエさんに似合う服を選びましょう!」
と言って、いろいろと服を持って来てくれた。
この世界の服って、ものすごくゆったりしていて、私のような太っちょ体形の人でも着られそうな服がたくさんあった。
モネちゃんがいろいろとアドバイスをしてくれて、私は淡いオレンジのチュニックワンピースと、黒のレギンス、太目のベルトを買った。
あとは無難に、白のシャツと茶色のベスト。
私がこの世界に召喚された時の、ジーンズと組み合わせればいいだろう。
ちなみにお金は、ジュニアス王子がくれたお金で購入した。
一時はオブルリヒトの兵士に取られかけたけど、ユーリが取り戻してくれたお金を、当初の目的通りに有効活用してやったのだ。
「いい買い物はできたかい?」
ユーリは私をハロン商店に連れて来た後は、私をモネちゃんに預けて、ジャンくんと話していたようだった。
「うん、すごく可愛いチュニックワンピースを買っちゃったよ! どう?」
オレンジのチュニックワンピースは、買ってそのまま着ていく事にした。
久しぶりに可愛い服を買ってテンションが上がってしまい、ユーリの前でくるんと回ってみせる。
おばさんが何やってるんだか、とちょっと思ったけど、彼女は頷き、似合っていると言ってくれた。
かぁ、と顔が熱くなったのは、ユーリみたいな美人に褒められたからだろう。
でも、ユーリってすごい美人だけど、すごくカッコいいんだよね。
普段着ている服もオーバーサーズの男物だし、仮面もつけているし、男装の麗人って感じ。
喋り方も女性っぽくないから、ちょっとドキドキしちゃうんだよね。
「ユーリって、いつもかなり大きめの男物を着ているよね。ドレスとかは着ないの?」
王女様なのだから、きっとドレスを着る機会もあるだろう。
今は呪いの毒のせいでこんな体になっているけれど、美人だしナイスバディだから、何を着て似合うんだろうなぁ。
そんな事を思っていたんだけど、ユーリは首を横に振った。
「ドレスはね、着ないよ。私は着飾るのが好きじゃないんだ」
「え? そうなの?」
「あぁ、そうなんだ。そんな事よりも、お嬢さん、この村の食堂で、食事でもいかがですか?」
「やだ、ユーリ、カッコいい! でも、お嬢さんじゃないよ! おばさんだよ!」
だけど、差し出された手を取らない選択肢はなかった。
ユーリの手袋をした手に自分の手を重ねると、
「いいえ、お嬢さんですよ。では、私がエスコート致しましょう」
なんて、ユーリが言って……テンションが上がった私は、多分先程以上に真っ赤になりながら、頷いた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
189
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる