『手紙』

篠崎俊樹

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『手紙』

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 俺には、手紙というものが上手く書けない。パソコン世代なので、ワープロ打ちに慣れていて、手書きが苦手なのだ。最近、就活をやっていて、履歴書や職務経歴書を大量に、手書きしたが、基本的に、パソコンで書類を作って、メールに添付して、企業に送付している。手紙――、昔ながらのいいものだ。俺はそう思う。何でも、秘密とか、言いたいことを書いて、ポストに投函して、相手の反応が待てる。俺も、手紙の大事さというのが、分かる気がする。昔の人は、鉛筆とか、万年筆なんかを使って、便箋などに手紙を書いて、封筒に入れて、切手を貼って、投函していた。俺はパソコン世代だ。メールがある。俺が綴る、この雑文的小説は、手紙の大事さもさることながら、何かを綴ることの大事さを強調して書きたいと思って、パソコンのワードで綴ったものだ。ちょうど、夜明けだ。自宅2階の部屋で、テレビを見ながら、こんな文章を書いている。俺の持病である統合失調症は、いい薬で寛解している。3時間後ぐらいが、食事の時間だ。さて、今日は、昼食に何を食べようか?そればかり、考えている。この小説は、この辺りで結稿して、話を結んでおく。もっとも、短すぎて、手紙の重要性というのは、大して、強調できずに終わってしまった感があるのだが……。
                                   (了)
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