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東国編
107 海火祭り
しおりを挟む 白からピンクに水色、黄色に緑、紺色まで。
カラフルな布がズラッと壁一面に掛けられている。
翌朝、宿の前で合流した凛さん達と共に、したり顔のアルトさんに言われるままついてきた先は、路地裏の一軒家。
普通の民家にしか見えないその建物へ躊躇なく入っていったアルトさんに続き、戸惑い気味に扉をくぐれば、そこは浴衣を貸し出しているお店だったのだ。
「まぁ、素敵。こんなお店があるなんて知らなかったわ」
ぽかんとしたまま呟く凛さんに、無言で頷く。
いったいアルトさんは、いつの間にこんなお店を見つけていたのか。
昨日の路地裏散策のときにはもう目を付けていたのだろうか。
「好きなのを選ぶといいよ。凛さんと椎花ちゃんも、どうぞ」
私達の驚く顔に満足した様子で、アルトさんはそう促す。
そんなことを言われてテンションの上がらない女子はいない、とばかりに私達はズラッと並んだ浴衣の選別を始めた。
子供用の浴衣が並べられたエリアに案内された私は、パッと見て気になったものを手に取り、気に入ったものを絞っていく。
白地に朝顔柄。青地に金魚柄。ちょっと大人っぽい、紺色に蝶柄……。
私の後ろをぴょこぴょこついて回る椎花ちゃんにも聞いてみたりしながら、私は一つの浴衣を手に取った。
見事な手際でササッと着付けてもらった私と椎花ちゃん。
髪まで整えてもらって、あっという間にお祭り仕様に様変わりした。
全員の着付けが終わったところで、店員さんに連れられるまま店の表に出る。
青紫を基調とした、大人びた印象の浴衣を着ているのは凛さん。
艶のある綺麗な黒髪はアップスタイルにまとめられ、スッキリとした首元が視線を奪う。
元から美人なのに、浴衣の三割増しマジックによって更に美しくなっている……。しっかり守らなければ危険だ……。
アルトさんは黒に近い紺色の浴衣だ。
胸元はしっかりと締めて、綺麗に着付けてもらっているというのに、色っぽさが底知れない。
一体、どれだけの乙女を悩殺するつもりなのか……。
子連れじゃなければ、身動きが取れなくなるほどに囲まれていたことだろう。私がいることに感謝してほしい。
ライくんは緑がかった紺色の甚平。
涼し気な格好に、どこか心もとなそうではあるが、甚平の動きやすさは気に入ったらしい。
それにしてもライくん、ハーフパンツ似合い過ぎでは?
最後に私と椎花ちゃん。
私は。ピンク色の子供らしい可愛さ重視の浴衣を選んだ。
兵児帯は赤色で、ひらひらと可愛らしく結んでもらっている。
そして椎花ちゃんは、私とおそろいの布地の甚平だ。
アルトさんと凛さんがノックアウトされているあたり、おそろいを選んだのは正解だったらしい。
自分で言うのもあれだけど、可愛い幼女のおそろい衣装なんて、需要しかないからな!
そんなわけで、花や鈴で可愛くしてもらった従魔を引き連れた私達は、祭りの会場へと繰り出した。
昨日はポツポツとしか無かった屋台が、今日はズラッと道沿いに並んでいる。
どこを見ても、人、人、人。
まんまる焼きのおじちゃんが言っていた通り、今日は人で溢れかえっているようだ。
私達ちびっこは迷子になりかねないため、抱っこで避難させてもらう。
私はアルトさんに、椎花ちゃんは凛さんに。ミカンはライくんの肩へ、コタローはシエルの背中へ飛び乗って、私達は人混みに挑んだ。
「らっしゃい、らっしゃい!」
「おいしいよ!」
「サービスするよー!」
客寄せの声が飛び交い活気溢れる屋台通りを、人混みに揉まれながら進んでいく。
アルトさんに抱えられているおかげで視界は広く、どんな屋台があるのかはよく見えた。
わたあめ、焼きそば、たこ焼きに、クレープやジュース……。
美味しそうな香りが混じり合い、どこへ行こうか迷ってしまう。
しかし、屋台へたどり着くにも人を押しのけなければならないので少し大変そうだ。
あまり大人数で行くのは得策では無いだろう。
手分けするべきか?などと考えている時、ライくんの姿が見当たらないのに気がついた。
「あれ、ライくんがいない……!」
焦ってそう言えば、ライくんを探すようにあたりをキョロキョロ見渡す凛さん。
しかしアルトさんは、いつもと変わらない落ち着いた様子で、大丈夫だと言った。
「何か気になるものでもあったんでしょ」
アルトさんは平然とそう言うが、いくらライくんでもこの人混みだ。
ミカンがついているとは言え、合流するのは難しいんじゃ……。
そう反論しようと思った時、シュンと視界にライくんが現れた。
右手には串焼き肉を持って、もぐもぐと頬張っている。
ほらね、というように苦笑するアルトさんと呆気にとられる凛さん。
ライくんの、無駄に高い隠密能力がこんなところで活かされるなんて……。
この後の屋台巡りは全部ライくんに任せることが決定した。
私たちは堂々と道の真ん中を歩き、気になった屋台があればライくんに伝える。
そのまま前に進みながら少し経てば、ライくんがその商品を手に持って戻って来るというわけだ。
ライくんのおかげで買い物もスムーズに進み、屋台を一周した私たちは一旦そこを離れることにする。
ただ抱えられていただけとはいえ、人混みは酷く疲れる。
椎花ちゃんもグズりだしたということもあり、私たちは人の少ない端の方の浜辺へ向かった。
砂浜に大判の布を敷き、そこをテーブルに見立てて買ってきた屋台飯を並べる。
ライくんが素早く買ってきてくれたおかげで、一周しかしてないのにも関わらず、たくさん買えていたようだ。
みんなで囲んで座り、浜辺で少し遅めの昼食を楽しんだ。
その後は、花火が始まる日暮れまで、浜辺で遊んだ。
私は椎花ちゃんを引き連れて貝殻集めをしたり、波を追いかけっこをしたりする。
小さい子というのは何をするか分からず目が離せなかったが、そんな緊張感よりも、椎花ちゃんが笑ってくれることが嬉しく、その笑顔で私も癒やされてとても楽しかった。
ライくんは何度か屋台に戻って、食料を買い足していたようだ。
私たちのためにスイーツやジュースも買ってきてくれていたようで、私も椎花ちゃんと分け合って美味しくいただいた。
そんな風に過ごすうちに、あっという間に日が落ちていく。
タイミング悪く、椎花ちゃんは遊び疲れて眠ってしまったが、これからがこの祭りの本番だ。
浜辺には徐々に人が集まってきており、真っ白な砂浜が人で埋め尽くされていく。
人々のざわめきをBGMに、うっすらと日の明るさの残る空を見上げる。
夕暮れの赤から、宵の紺青色へと、空が衣装を変えていく。
ぽつんと、一番星が光ったのと同時に、ヒューッと細い音が空に響いた。
その直後に開く大輪の花。
ドンっという爆発音を合図に、次々と花火が上がりだす。
大きく花開くまんまるの花火。
降るように落ちてくる花火。
パチパチと不規則に弾けるような花火。
いろいろな種類、いろいろな色の花火が空を埋め尽くし、まるで大きなキャンバスに鮮やかな絵の具を跳ね飛ばした芸術作品のようだ。
花火の光は夜の海をも照らし、もう一つの世界がそこにあるように見える。
ピューッと指笛を吹く人。大げさに手を叩いて場を盛り上げる人。友人たちと感想を語り合う人。
いろいろな人が集まって、今、同じ景色を見ている。
世界は違えど、この雰囲気も、感動も、前世と何も変わらない。まるで、前世の世界に戻ってきたかのように……。
しかし、今ここには、前世の家族も友人もいない。
私が今生きているのは、この世界だ。私の周りにいるのはこの世界で出会った、この世界に生きる人たちばかりなのだ。
右を向けば、アルトさんとライくんがいる。左には、凛さんと椎花ちゃんが。視線を下げれば、ミカン、コタロー、シエルまで。
私には、この世界に家族がいる。友達もできた。
私にとって、ここはもう、異世界じゃないんだ……。
そのことを教えるように、胸に刻むように、花火の弾ける音が心臓を強く叩き、心が揺さぶられたような気がした。
カラフルな布がズラッと壁一面に掛けられている。
翌朝、宿の前で合流した凛さん達と共に、したり顔のアルトさんに言われるままついてきた先は、路地裏の一軒家。
普通の民家にしか見えないその建物へ躊躇なく入っていったアルトさんに続き、戸惑い気味に扉をくぐれば、そこは浴衣を貸し出しているお店だったのだ。
「まぁ、素敵。こんなお店があるなんて知らなかったわ」
ぽかんとしたまま呟く凛さんに、無言で頷く。
いったいアルトさんは、いつの間にこんなお店を見つけていたのか。
昨日の路地裏散策のときにはもう目を付けていたのだろうか。
「好きなのを選ぶといいよ。凛さんと椎花ちゃんも、どうぞ」
私達の驚く顔に満足した様子で、アルトさんはそう促す。
そんなことを言われてテンションの上がらない女子はいない、とばかりに私達はズラッと並んだ浴衣の選別を始めた。
子供用の浴衣が並べられたエリアに案内された私は、パッと見て気になったものを手に取り、気に入ったものを絞っていく。
白地に朝顔柄。青地に金魚柄。ちょっと大人っぽい、紺色に蝶柄……。
私の後ろをぴょこぴょこついて回る椎花ちゃんにも聞いてみたりしながら、私は一つの浴衣を手に取った。
見事な手際でササッと着付けてもらった私と椎花ちゃん。
髪まで整えてもらって、あっという間にお祭り仕様に様変わりした。
全員の着付けが終わったところで、店員さんに連れられるまま店の表に出る。
青紫を基調とした、大人びた印象の浴衣を着ているのは凛さん。
艶のある綺麗な黒髪はアップスタイルにまとめられ、スッキリとした首元が視線を奪う。
元から美人なのに、浴衣の三割増しマジックによって更に美しくなっている……。しっかり守らなければ危険だ……。
アルトさんは黒に近い紺色の浴衣だ。
胸元はしっかりと締めて、綺麗に着付けてもらっているというのに、色っぽさが底知れない。
一体、どれだけの乙女を悩殺するつもりなのか……。
子連れじゃなければ、身動きが取れなくなるほどに囲まれていたことだろう。私がいることに感謝してほしい。
ライくんは緑がかった紺色の甚平。
涼し気な格好に、どこか心もとなそうではあるが、甚平の動きやすさは気に入ったらしい。
それにしてもライくん、ハーフパンツ似合い過ぎでは?
最後に私と椎花ちゃん。
私は。ピンク色の子供らしい可愛さ重視の浴衣を選んだ。
兵児帯は赤色で、ひらひらと可愛らしく結んでもらっている。
そして椎花ちゃんは、私とおそろいの布地の甚平だ。
アルトさんと凛さんがノックアウトされているあたり、おそろいを選んだのは正解だったらしい。
自分で言うのもあれだけど、可愛い幼女のおそろい衣装なんて、需要しかないからな!
そんなわけで、花や鈴で可愛くしてもらった従魔を引き連れた私達は、祭りの会場へと繰り出した。
昨日はポツポツとしか無かった屋台が、今日はズラッと道沿いに並んでいる。
どこを見ても、人、人、人。
まんまる焼きのおじちゃんが言っていた通り、今日は人で溢れかえっているようだ。
私達ちびっこは迷子になりかねないため、抱っこで避難させてもらう。
私はアルトさんに、椎花ちゃんは凛さんに。ミカンはライくんの肩へ、コタローはシエルの背中へ飛び乗って、私達は人混みに挑んだ。
「らっしゃい、らっしゃい!」
「おいしいよ!」
「サービスするよー!」
客寄せの声が飛び交い活気溢れる屋台通りを、人混みに揉まれながら進んでいく。
アルトさんに抱えられているおかげで視界は広く、どんな屋台があるのかはよく見えた。
わたあめ、焼きそば、たこ焼きに、クレープやジュース……。
美味しそうな香りが混じり合い、どこへ行こうか迷ってしまう。
しかし、屋台へたどり着くにも人を押しのけなければならないので少し大変そうだ。
あまり大人数で行くのは得策では無いだろう。
手分けするべきか?などと考えている時、ライくんの姿が見当たらないのに気がついた。
「あれ、ライくんがいない……!」
焦ってそう言えば、ライくんを探すようにあたりをキョロキョロ見渡す凛さん。
しかしアルトさんは、いつもと変わらない落ち着いた様子で、大丈夫だと言った。
「何か気になるものでもあったんでしょ」
アルトさんは平然とそう言うが、いくらライくんでもこの人混みだ。
ミカンがついているとは言え、合流するのは難しいんじゃ……。
そう反論しようと思った時、シュンと視界にライくんが現れた。
右手には串焼き肉を持って、もぐもぐと頬張っている。
ほらね、というように苦笑するアルトさんと呆気にとられる凛さん。
ライくんの、無駄に高い隠密能力がこんなところで活かされるなんて……。
この後の屋台巡りは全部ライくんに任せることが決定した。
私たちは堂々と道の真ん中を歩き、気になった屋台があればライくんに伝える。
そのまま前に進みながら少し経てば、ライくんがその商品を手に持って戻って来るというわけだ。
ライくんのおかげで買い物もスムーズに進み、屋台を一周した私たちは一旦そこを離れることにする。
ただ抱えられていただけとはいえ、人混みは酷く疲れる。
椎花ちゃんもグズりだしたということもあり、私たちは人の少ない端の方の浜辺へ向かった。
砂浜に大判の布を敷き、そこをテーブルに見立てて買ってきた屋台飯を並べる。
ライくんが素早く買ってきてくれたおかげで、一周しかしてないのにも関わらず、たくさん買えていたようだ。
みんなで囲んで座り、浜辺で少し遅めの昼食を楽しんだ。
その後は、花火が始まる日暮れまで、浜辺で遊んだ。
私は椎花ちゃんを引き連れて貝殻集めをしたり、波を追いかけっこをしたりする。
小さい子というのは何をするか分からず目が離せなかったが、そんな緊張感よりも、椎花ちゃんが笑ってくれることが嬉しく、その笑顔で私も癒やされてとても楽しかった。
ライくんは何度か屋台に戻って、食料を買い足していたようだ。
私たちのためにスイーツやジュースも買ってきてくれていたようで、私も椎花ちゃんと分け合って美味しくいただいた。
そんな風に過ごすうちに、あっという間に日が落ちていく。
タイミング悪く、椎花ちゃんは遊び疲れて眠ってしまったが、これからがこの祭りの本番だ。
浜辺には徐々に人が集まってきており、真っ白な砂浜が人で埋め尽くされていく。
人々のざわめきをBGMに、うっすらと日の明るさの残る空を見上げる。
夕暮れの赤から、宵の紺青色へと、空が衣装を変えていく。
ぽつんと、一番星が光ったのと同時に、ヒューッと細い音が空に響いた。
その直後に開く大輪の花。
ドンっという爆発音を合図に、次々と花火が上がりだす。
大きく花開くまんまるの花火。
降るように落ちてくる花火。
パチパチと不規則に弾けるような花火。
いろいろな種類、いろいろな色の花火が空を埋め尽くし、まるで大きなキャンバスに鮮やかな絵の具を跳ね飛ばした芸術作品のようだ。
花火の光は夜の海をも照らし、もう一つの世界がそこにあるように見える。
ピューッと指笛を吹く人。大げさに手を叩いて場を盛り上げる人。友人たちと感想を語り合う人。
いろいろな人が集まって、今、同じ景色を見ている。
世界は違えど、この雰囲気も、感動も、前世と何も変わらない。まるで、前世の世界に戻ってきたかのように……。
しかし、今ここには、前世の家族も友人もいない。
私が今生きているのは、この世界だ。私の周りにいるのはこの世界で出会った、この世界に生きる人たちばかりなのだ。
右を向けば、アルトさんとライくんがいる。左には、凛さんと椎花ちゃんが。視線を下げれば、ミカン、コタロー、シエルまで。
私には、この世界に家族がいる。友達もできた。
私にとって、ここはもう、異世界じゃないんだ……。
そのことを教えるように、胸に刻むように、花火の弾ける音が心臓を強く叩き、心が揺さぶられたような気がした。
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