またあの日のように

怜來

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またあの日のように

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      もし、また人間に生まれ変われたら、君に会いたいな。次はちゃんと幸せにするから。いつも見してくれた笑顔をまた見してね。晴れた日の中二人で駆け回って鬼ごっこしたいな。いつも負けてばかりだったから次は勝ちたいよ。なんににも囚われずにありのままに。

「ほらほら早く!追いついてみなよ」
「待ってってば、早すぎだよ」
「へへ、鬼ごっこ得意だからね!」
  女の子は笑いながら走った。男の子は転けそうになりながらも女の子の後を追った。天気は晴れ。雲一つもない晴天だった。二人ははしゃいでいた。楽しそうに。笑顔で溢れていた。

      その後ろに親は見当たらなかった。
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