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第4章 魔女討伐にいこう
記憶 3
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俺は、答えた。
「カズは絵、好きだった」
そういえば、絵の描き方を教えてくれって、いつもうるさかった。
この頃の俺は、人にモノを教えるのは苦手で描き方を教えられず、頼みを断り続けていた。おそらく、それが今回の原因だったのだろう。
今なら説明は可能だ。
俺は絵を書くとき、頭の中のイメージを画用紙に投射する事が出来た。それが消えないうちに輪郭をなぞり、それを何度も繰り返してイメージ通りの絵を書いていくのだ。
その頃の俺は、イメージ力が強かったのだろう。今はそれほどでもないが……。
霊剣ファントムを使いこなせる理由は、その辺にあるのかもしれない。
おっさんは、答えた。
「あーこりゃ妬みが原因だな。なんなら、もっと上手い絵描いてビビらせてやれ、妬む暇もなくなるぞ!」
その時、公園の入り口で大きな声がした。
「いたぞ! 二丁拳銃のヒロシだ!」
「逃がさねえぞ! オヤジの敵!」
強面の二人組の男が、こちらに向かって走ってきた。
「じゃあな! 気張れよ坊主!」
そういうと、おっさんはその場から慌てて走り去った。
俺は結局、おっさんの言うとうりに、皆が認める程に上手い絵を書きまくった。すると、イジメは自然と収まった。
その後、絵が好きなわけではない俺は、その時以上に上手くなる事は無かった。
だが、カズは自分で努力を重ね、小6の頃には俺より上手くなっていた。
「カズは絵、好きだった」
そういえば、絵の描き方を教えてくれって、いつもうるさかった。
この頃の俺は、人にモノを教えるのは苦手で描き方を教えられず、頼みを断り続けていた。おそらく、それが今回の原因だったのだろう。
今なら説明は可能だ。
俺は絵を書くとき、頭の中のイメージを画用紙に投射する事が出来た。それが消えないうちに輪郭をなぞり、それを何度も繰り返してイメージ通りの絵を書いていくのだ。
その頃の俺は、イメージ力が強かったのだろう。今はそれほどでもないが……。
霊剣ファントムを使いこなせる理由は、その辺にあるのかもしれない。
おっさんは、答えた。
「あーこりゃ妬みが原因だな。なんなら、もっと上手い絵描いてビビらせてやれ、妬む暇もなくなるぞ!」
その時、公園の入り口で大きな声がした。
「いたぞ! 二丁拳銃のヒロシだ!」
「逃がさねえぞ! オヤジの敵!」
強面の二人組の男が、こちらに向かって走ってきた。
「じゃあな! 気張れよ坊主!」
そういうと、おっさんはその場から慌てて走り去った。
俺は結局、おっさんの言うとうりに、皆が認める程に上手い絵を書きまくった。すると、イジメは自然と収まった。
その後、絵が好きなわけではない俺は、その時以上に上手くなる事は無かった。
だが、カズは自分で努力を重ね、小6の頃には俺より上手くなっていた。
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