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6 戦士たちの宴は

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 戦場はいつも流動的で、だから前線は常に揺れ動く波のようで、波打際のそばに家を建てると壊れ流される。戦闘系ギルドはいつでも波の上に立てるよう準備する家だ。大地深くまで鉄骨を埋めて動かなくしてもいいし、前線の上で波に合わせてゆらゆら揺れる船のような家でもいい。
 みずきにとってのギルドは、戦いの海に漕ぎ出すための、小回りの効く小型船の集合体だ。
ギルド:ロンド・ベルベットは自由な組織であり、頻繁に出入りがある。人数だけで言えば、大規模なギルドなのだ。
 今回外国遠征に行くのは、現在のロンド・ベルベットで一番前の波に乗っているメンバーのみである。全体と比較し「前線メンバー」と呼ばれることが多い。今回のオフ会にもその前線メンバーだけが集まる。
 だが、本来はもっとたくさんのメンバーがいる。みずきは今まで避けてきたが、ロンド・ベルベットは比較的オフで集まるギルドだ。しかしオフ会で集まるメンバーは固定されており、そのメンバーは大規模戦闘レイドのみ参加してくる。
 リアルでもオンラインでもどんちゃん騒ぎが好きな奴というのはいるものだ。彼らを取り込みながら、トップクラスのギルドとして立っていられるというまさに奇跡のような集合体なのだが、つまるところ前線メンバーの実力が抜きん出ているのである。
 彼らを暖簾分けのように「分離」させることを勧める声も少なからずあった。だが、ギルドの理念に反するのだ。互いが互いを尊重しあい、貶め合わず、フラットにあり続けること。ギルマスが守り抜いた理念は、今も続いている。
 これこそが、自由を愛するロンド・ベルベットの姿だった。

 今回集まる"前線メンバー"は、みずきにとって家族より長い時間を過ごしている戦友たちだ。ログインできない時も密に連絡を取っている。戦術、装備、敵の情報などをチャットでやりとりし、お互いの癖なども熟知している。趣味なども共有し、世間話もする。ゲームのことだけではない、オンライン上の年齢を越えた友人たちだ。
 だからこそ、オフで会うというのが恐ろしかった。年齢の違い、性別の違いを知ってもなおあの戦いの場所まで戻れるか。いつも通り、冗談を言いながら夜中まで一緒に遊べるのか。会話できるのか。絶縁の可能性もあるわけだ。
 打ち明けずに来た3年は罪だったわけだ。みずきは強い後悔に落ちていた。ツケがきた。だが、このまま黙り続けることは出来なかったし、決意したからには、もう逃げないと決めた。

 「みずきさん」
 「!」
 自宅の階段を降りたところ、みずきは母親とばったりはちあってしまった。
オフ会は相変わらず忙しい面々を考慮し夜7時開始だった。みずきにとって初めてのオフ会、初めての(恐らく)朝帰りになるが、どうせ親など帰ってこない、いても外出そのものに気づかないだろうと、楽観視していた。計画の算段にそもそも入れていないのだ。気にもならない。
 母親というのは子供のことを心配するものだが、子供の方はそう思われることに無頓着だ。みずきも例外ではなく、母親の心情を想像することができなかった。
 「こんな時間に外出ですか?」
 今帰ってきたのだろう、スーツにPコート姿の彼女は眉を潜めて立っている。心配して声をかけたのだが、みずきは母のその表情を「不審、怪しみ」だと思ってしまった。
 「まだ六時だけど」
 「何時ごろ戻るの?」
 一般家庭ではよく行われる、子供の行動把握だ。親には子供の監督責任があり、子供が会話できるようになると、こうした質問で動きを知り監督したことにする。実際は子供も嘘をつき、実際監督もできていない。高校生にもなると自己責任の度合いが広がるものの、危険から子を守る本能がそうさせるのか、親はまだまだ口うるさくなるのだ。だがみずきの年頃では、それが疎ましく覚える。自意識が確立されると、他人に行動を制御されるのを嫌うのだった。早い話、反抗期である。
 「……しばらくしたら戻る」
 「みずきさん!」
 逃げるように玄関に向かい靴を履く。後方の母親が鋭い声で声をかけるが、振り返ることなくそのまま外に飛び出す。気にならないと言えば嘘だが、みずきにとっては今後の方が重要だった。
 「しばらくって……」
 重い金属が嵌まる音に、母親の心がざわりと波打った。

 夕暮れの、歩き慣れた駅までの道を足早に進んでいく。母親のショックを受けたような顔がこびりついて離れない。こんなことを考えている暇などない、とみずきは頭を振る。これから一世一代の、みずきのまだ短い人生の中で最も大きな問題にぶち当たるのだ。親のことなどどうでもいい。閑静な住宅街の、その一軒一軒にまるで母がいるような、家族の気配があるのにも苛立ちを覚えながら歩いていた。
 みずきはあまり電車に慣れていない。通学で使用しないため、一ヶ月に二回乗れば多いほうだ。多少もたつきながら、メモした乗り換え駅を指折り数えて乗り換えた。横浜の東戸塚駅に住むみずきは、東京駅で乗り換えて秋葉原に向かう。
 結局、旨い店というのは予約がとれない、という残念な原因で場所が決まらなかった。あの話し合いの顛末を聞き、そこそこ旨い肉料理を出す店が会場に名乗りをあげてくれた。
 大規模戦闘レイド専門でプレイしているメンバーがオーナーをしている、小さな居酒屋だ。秋葉原でコアな人気を誇るアトラクション付き居酒屋である。

 秋葉原駅から数本道を逸れた、裏路地の先にみずきは進む。モノアイタイプのプレーヤーに表示したナビに従い一件の店にたどり着いた。着いた途端、門構えですぐにここが集合場所だと分かった。
 見覚えのある建物だ。雪深い外国の小屋のような、重厚なオークルの扉が中央に鎮座している。ドアノブは、繊細なライン模様が施された、鈍錆の大きめなノブだ。
 はめ殺しの窓は、分厚い。少し濁りのある半透明の、歪みのある手作りガラスだ。表の看板には、雪うさぎ亭という可愛い店名がレリーフ状に彫られている。名前は違うが、どこかで見たような形だ。近代的な商業ビルに囲まれている中で、ここだけが小説の指輪物語のような、レトロゲームで主人公が立ち寄る店のような、ファンタジーで出来上がっている。
 ここは、所謂「RPGに出てくる酒場」を忠実に再現している特殊な居酒屋である。秋葉原という立地もあり、コアな固定ファンが夜な夜な集まってくる。客層はゲーマーが中心で、名物は全国各地の地ビールと、香り高い香草のグリルチキンだ。
 「う……」
 とっくに決心はついていた。正体を打ち明けるのは胸が張り裂けるほど苦しいが、逃げ出そうという気持ちは欠片も起きない。今日は仲間たちに会うために来た。帰るつもりもない。必ず海外に行くのだ。
 だが、この扉を見ると入りにくい。女性一人で焼肉屋に行きにくいのと同じように、みずきにとって「一人で居酒屋に入る」ことはハードルが高かった。何せ、酒類を提供する店に入るのは経験があるものの、父の後ろに隠れて入っていたのだ。一人でその手の店に立ち入ったことはないのである。
 まだ集合時間まで20分ある。8秒ほど店の前で立ち止まったみずきは、そのまま店を通り過ぎた。どこに向かうでもなく、ふらふらと時間を稼ぐために。

 「やばいなー、今月は素うどんでしのぐしかないなー!」
 上機嫌で重量級の濃茶色をした天板に突っ伏しながら、男がそう口にした。カジュアルなロングシャツにダウンベストを重ねた、スポーティなイメージを感じさせる人物だ。手にはくびれのある独特な形をしたグラスに、琥珀色のビールがなみなみと注がれている。イギリスのパブで使用されているビアグラスだ。ジョッキほど厚くないそれは、軽やかにドリンクを口元に運ぶ。
 「調子乗ってあんなでかいの買うからだろう。少し考えれば分かる話だ」
 「理性より欲望が上回ることだってあるだろ?」
 「それじゃ世の中犯罪だらけだよ!ま、分かるよぉ買っちゃうよねぇ~」
 彼に小言を言うのは、特徴のない顔立ちをした男だ。寒色系のカッターシャツとニットベストという組み合わせに、革靴を合わせたコーディネートだ。日本酒の入った猪口をもち、近くには熱燗が待機している。九州に住んでいる男は、普段飲まない東北の日本酒を楽しんでいた。
 その隣でレモンの刺さったハイボールを傾けているのは、襟ぐりの開いたエキゾチックだるニットを着ている男だ。安物のバングルやピアスなどを程よい量身につけており、ただの派手好きとは違うセンスを感じさせる。だが、ハンガーにかけてある彼のアウターは南アフリカの民族衣装のような布地を使っている。ファーが付いているところが雪国仕様だ。

 隠すまでもない、前線メンバーの想像通りのリアルの様子だ。予約の時間より早く入店して話に花を咲かせていた。休日ということもあり、一日フリー組は都内の観光を行ったのちに秋葉原に来ていたのだ。
 スポーティな服装をしているのは、榎本である。都内に住んでいる割に秋葉原にあまり来ないようだ。機械に強いマグナの助言を得ながら、データバックアップ用の外付けHDDを購入した。それはそれは大きな、配達を頼むような、一m近いタワー型である。
 VR映像のデータは一昔前の2Dと比較してみると容量が大きく、年々肥大化している。近く次世代型のデータ保存形態が発表されるらしい、という噂を信じていた榎本は販売を待っていた。マグナから「三年はないだろう」と今日聞いたため、速攻で購入を決めたのである。
 「ガルドと夜叉彦はともかく、ジャスティンは迷わず来れるか心配だな」
 「賭けるかい?」
 「迷うに決まってんだろ」
 「同じく」
 「賭けにならないねー」
 最後にリアルで会ったのは三年前だというのに、自然に会話が運ばれていく。容姿について話題に登ったのは、合流直後の五分だけだ。皆、ちょっとずつ老けた。しかし、エキゾチックな風合いを好むメロは、案の定その手の服で登場した。若々しい。ネット上で年のわりに若く見られていた榎本は、こちらでも皺が少なく三十代に見える。マグナは少し悔しいと思った。自分だけ確実に老けたと思ったのだ。

 マグナは、ぼんやりとまだ見ぬメンバーを想像してみた。夜叉彦はおそらくほとんどあんな姿だ。タレ目で、犬みたいで、真面目な服を着ているだろう。あの世界でも酒よりつまみ派だったから、酒は二杯程度でストップするはずだ。
 流れるようにガルドを想像し始めた彼の脳裏を、一瞬、肩の小さな女性が通りすぎる。そういえば、以前ギルドホームで剣の手入れをするガルドを見た。容姿に似合わず丁寧な仕事で、中心の宝石に素材アイテムを振りかけ布地で磨くその姿が、何故か洗い物をする恋人の後ろ姿に被ったのだ。そして今それを、なぜかふと思い出す。
 筋肉もりもりのビルドを施しているアバターをなぜ愛する女と重ねてしまったのか、マグナには検討もつかない。だが、早三年の付き合いのなかで、直感からガルドのリアルが全く別系統の容姿をしていることには気づいていた。
 それは凛とした背筋であったり、指先の力の入れ方であったり、歩き方だったりした。おそらくリアルは細身だ。
 マグナの恋人がそうであるように、ものを触るとき接触面が手と同じ角度になって当たるようにする癖がある。決してがしりと掴んだりしない。タッチパネルなどを人差し指だけでなく中指でもコントロールし、歩き方はモデルのようにまっすぐで無駄がない。そのわりに座り方が雑で、丸まってコンパクトになることが多い。
 ガルドは、若い、いいところのなのではないか。草食系とか、ジェンダーレスのような、女っぽい男。マグナはそう考えていた。

 メロは、旧ギルマスベルベットと最も仲の良いプレイヤーだった。ベルベットだけが気付いていたガルドの秘密を、彼の引退の時にコッソリと引き継いでいる。なぜ気づいたのか言わずにギルマスは辞めていったし、メロもそこまで気にしなかった。だが、事実を知った上でガルドを見ていると、分かりやすいほど彼は、彼女に見えた。
 女性であることを隠そうとしているように見えない。男らしくロールプレイすると生じる、がさつで乱暴な、女から見た男という感じの動作は出てこないのだ。それでも男に見える。「きっと心は男なんじゃない?私と逆で。でも染み付いた動作までは拭えないわよ。自覚がないなら尚更ね。」とギルマスは語っていた。
 自然体で女に見られたいがために、自由であることをポリシーとしたために、ベルベットは苦しんできた。その様子を間近で見てきたメロは、ベルベットがギルド:ロンド・ベルベットを作った日から自分にある決め事を定めてきた。その内容に基づいて、今日のガルドがどんな姿であっても、いつも通り接する。メロはそう決めていた。

 「あ、すんませーん!烏龍茶ひとつ!」
 榎本は酔いをコントロールするため、ソフトドリンクを飲み始めた。そういえばガルドは今日は飲むだろうか。頑なに拒否してきた彼が酔ったところを、今日こそ拝みたい。榎本は純粋にガルドをそのままの容姿のイメージで想像していた。
 炭酸水だの、カプチーノだの、洒落たものが好きなあいつのことだ。きっとこれとか飲むんじゃないのか?とメニューを見る。細身のグラスに赤く美しい炭酸ドリンクが注がれている。シャーリーテンプル、というらしい。
 残念だがそれはノンアルコールカクテルだ。しかしあながち間違っていない。みずきはジンジャーエールが好きだ。甘いグレナデンシロップの入ったそれを、彼女はきっと気に入ることだろう。


 「ム……」
 秋葉原の大通り、かつて歩行者天国だったのだが現在は一般道路のその場所で、立ち尽くす男がいた。往来のある街中であるから叫ぶことはしないものの、脳内はパニックだった。
 仕事でも家庭でも趣味でさえも、道案内役というのがいた。一人で出歩くときは、見知った近所のみ。遠出するとき誰もそばにいない、そんなことはもう何年もご無沙汰だった。ポータブルPCの位置情報つきマップを見ても、人に道順を聞いても迷う。右に行けと言われて左を向く男は、行き先を誰かに伝えて連れて行ってもらわないとならないほどの、重度の方向音痴だ。
 ゆっくり駅に向かって歩いてみる。違う気がする。慌てて右を向く。路地がある。こっちかもしれない。
 彼はそうして迷っていく。

 「ギリギリ間に合った!すみません、予約しているものなんですが~……」
 青銅の鈴がカランコロンと転がるような音を立て、新規来店客の来訪を告げる。訪れたのは、スーツ姿の男性だ。客層からして珍しくはない。大きなビジネスショルダーバッグを提げ、グレーのコートを羽織っている。黒に限りなく近いアッシュグレイのフワフワとした髪を、ワックスで抑えているようだ。人懐っこい表情と、触りの良い口調が彼の優柔不断な性格を伝えている。
 「予約といいますと……」
 「ぁー、ロンド・ベルベットで七時から」
 「かしこまりました、こちらです」
 コートを脱ぎながら、メンバーが座るエリアに連れられてくる。にへら、と笑う顔がオンラインのアバターに良く似ていた。
 「遅いぞ夜叉彦。スーツだと社蓄感増すなぁ!」
 「だから社蓄じゃないって!」
 メロがお決まりの弄り方をして、夜叉彦がいつも通り返答する。みな、リアルで絆を直接感じられることに喜んでいた。

 「ふぅ……」
 無駄に辺りを二周ほど歩き回り、集合時間直前になったころ。店のある通りの一本手前の道で、みずきは立ちながら座禅を組む気持ちでいた。落ち着いてきているのが分かる。母のことなど星の彼方に追いやり、脳内は入店したときのシュミレーションでいっぱいだ。
 まず店員に一名か聞かれるから、すかさず予約者だと伝える。六名、七時から。予約の名前はロンド・ベルベットのはずだ。それは言わなくても通じるかもしれない。しかし変に思われるかもしれない。なんせ酒屋に未成年だ……しかも一人。
 あれこれ考えていたが、自然と体は店の方角に向いていた。あとは一歩踏み出すだけだ。
 「そこの、ちょっといいか?」
 今踏み出そうと足を上げかけたみずきは、その声でピタリと止まる。左側に、背の高い中年男性が立っていた。みずきは女性平均身長を軽々上回る長身の持ち主なのだが、それより高い。恐らく180はある。そのわりに腹の出ているという、まさに中年という身なりがアンバランスだ。
 「はい」
 「あー、すまないが道を教えてくれないか?そのモノアイで調べるだけでいいんだ……」
 男はそう言ってコードの印刷された紙を見せてきた。座標コードだ。GPSなどで使われる、世界標準規格のそれはARと相性がいい。みずきの着けているプレーヤーは、このコードをカメラで読み取ると自動で地図を出す。あとはストリートビューと組み合わせると、建物の色などで案内ができるようになる。
 「はい……その紙、お借りします」
 「おお!助かる!」
 身近にため、みずきは快く申し出を受けた。苦労がまぶたの裏に蘇る。オープンワールドであるフロキリで数少ない閉鎖地域ダンジョンエリアで、勝手に何処かに行く彼の首根っこを掴むのはガルドの仕事だった。面倒見の良さと抑えられるパワー的な意味でガルドしか居ない。

 こめかみのコントローラを通して、機械音声が脳内に響く。座標コードを認識しました。マップを起動します。コード位置を目的地に設定します。目的地まで、残り一分です。
 公園前を右折、郵便局のある通りは直進、道路沿い右手側、オフィスビルに挟まれた木造のアトラクション付き居酒屋である。
 そこまで見てみずきは、彼が自分と同じ目的地を目指す、七時くらいの利用客で、方向音痴なのだと気づいた。
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