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6話☆
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「タリア、俺の事どう思う?」
「どう思うと言われましても、まだ出会ったばかりですし。ただ、わたしの知っている男とはずいぶん違うようには感じます」
「それってどういう風に?」
「聞いた話では男とは一般に暗愚で覇気がなく、ただひたすらに自分の快楽を追うものだとか。私が訓練で見た男も似たようなものでした。でもどうやら貴方は違うようだ」
この世界の男のイメージってそんな感じなのか。
種馬として育てられたらそうなるのも仕方がないのかもしれない。
でも俺は違う、そこを分からせてやらないと。
「タリア、俺の世界では男と女が恋愛するのは普通の事だ。男同士や女同士もあるけど、男と女が恋愛するのが一般的だ」
「まさか、そんな事が」
「本当の事だ。俺の世界では可愛い女を見ると男は口説きたくなる。そしてタリアは可愛い。だから俺はタリアを口説きたい」
「妙な事を言わないでくれ。格好がいいとは言われても、わたしが可愛いなどあり得ない」
タリアは顔を真っ赤にして横を向いてしまった。
おいおい、これってやっぱり脈ありじゃね?
いける、しかも俺には絶倫の能力がある。
童貞の俺でも、持続力&性的快感2倍の効果があればいけるはず!
「……タリア」
俺は立ち上がり、タリアの前に立った。
ヒール付きのブーツを履いたタリアの背は俺よりまだ5センチほど小さい。
目の前に立たれたタリアはビクッとしたが、横を向いたままこっちを見ようとしなかった。
「可愛い顔を見せてくれ」
「だからそういう冗談は……?!」
俺がゆっくりと顎に手を掛けると、タリアは身体を硬直させる。
俺は構わず顔をこっちに向かせた。
ショートカットでちょっとボーイッシュなのが却って可愛い。
でもタリアは真っ赤な顔をして視線を合わそうとしない。
「可愛いよ、タリア」
「――っ!」
俺はタリアにキスをした。
柔らかな唇の感触に感動する。
俺にとってファーストキスだ。
タリアは目を閉じて硬直している。
キスしたまま腰に手を回し、そっとベッドに腰掛けさせる。
「……なぜこんな」
俺が唇を離すと、恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めて小さな声で非難した。
「言ったろ、可愛いからだよ」
「変だ、男相手にこんな気持ちになるなんて」
俺はまた顎に手を掛け、上を向かせてキスをする。
「んっ――?!」
俺はゆっくりと舌を伸ばして、唇の合わせ目に這わせる。
きっと女とのキスの経験はあるのだろう、しばらくするとゆっくりと口を開いた。
舌と舌とが触れ合う。
その瞬間タリアの舌が引っ込むが、またおずおずと差し出されて再び触れ合う。
柔らかな感触。
俺がゆっくりと舌をなぞると、肩がビクッとする。
次第にタリアの舌が動き出し、俺の舌と絡み合う。
固かった舌が柔らかく、艶めかしく変化していく。
呼吸がだんだん荒くなっていく。
「はぁ、はぁ、こんなキス初めてだ。こんなに感じるなんて」
唇を離すとタリアはそう言って俺の目を見つめた。
性感2倍の効果だろう、その瞳は潤んでいる。
「ごめん、強引な事して。可愛くて我慢出来なかったんだ」
「いいんだ。なぜだろう、貴方に可愛いと言われる度に胸の奥が熱くなる」
そう言うとタリアは体をぶつけるようにしがみつき、自分からキスしてきた。
「どう思うと言われましても、まだ出会ったばかりですし。ただ、わたしの知っている男とはずいぶん違うようには感じます」
「それってどういう風に?」
「聞いた話では男とは一般に暗愚で覇気がなく、ただひたすらに自分の快楽を追うものだとか。私が訓練で見た男も似たようなものでした。でもどうやら貴方は違うようだ」
この世界の男のイメージってそんな感じなのか。
種馬として育てられたらそうなるのも仕方がないのかもしれない。
でも俺は違う、そこを分からせてやらないと。
「タリア、俺の世界では男と女が恋愛するのは普通の事だ。男同士や女同士もあるけど、男と女が恋愛するのが一般的だ」
「まさか、そんな事が」
「本当の事だ。俺の世界では可愛い女を見ると男は口説きたくなる。そしてタリアは可愛い。だから俺はタリアを口説きたい」
「妙な事を言わないでくれ。格好がいいとは言われても、わたしが可愛いなどあり得ない」
タリアは顔を真っ赤にして横を向いてしまった。
おいおい、これってやっぱり脈ありじゃね?
いける、しかも俺には絶倫の能力がある。
童貞の俺でも、持続力&性的快感2倍の効果があればいけるはず!
「……タリア」
俺は立ち上がり、タリアの前に立った。
ヒール付きのブーツを履いたタリアの背は俺よりまだ5センチほど小さい。
目の前に立たれたタリアはビクッとしたが、横を向いたままこっちを見ようとしなかった。
「可愛い顔を見せてくれ」
「だからそういう冗談は……?!」
俺がゆっくりと顎に手を掛けると、タリアは身体を硬直させる。
俺は構わず顔をこっちに向かせた。
ショートカットでちょっとボーイッシュなのが却って可愛い。
でもタリアは真っ赤な顔をして視線を合わそうとしない。
「可愛いよ、タリア」
「――っ!」
俺はタリアにキスをした。
柔らかな唇の感触に感動する。
俺にとってファーストキスだ。
タリアは目を閉じて硬直している。
キスしたまま腰に手を回し、そっとベッドに腰掛けさせる。
「……なぜこんな」
俺が唇を離すと、恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めて小さな声で非難した。
「言ったろ、可愛いからだよ」
「変だ、男相手にこんな気持ちになるなんて」
俺はまた顎に手を掛け、上を向かせてキスをする。
「んっ――?!」
俺はゆっくりと舌を伸ばして、唇の合わせ目に這わせる。
きっと女とのキスの経験はあるのだろう、しばらくするとゆっくりと口を開いた。
舌と舌とが触れ合う。
その瞬間タリアの舌が引っ込むが、またおずおずと差し出されて再び触れ合う。
柔らかな感触。
俺がゆっくりと舌をなぞると、肩がビクッとする。
次第にタリアの舌が動き出し、俺の舌と絡み合う。
固かった舌が柔らかく、艶めかしく変化していく。
呼吸がだんだん荒くなっていく。
「はぁ、はぁ、こんなキス初めてだ。こんなに感じるなんて」
唇を離すとタリアはそう言って俺の目を見つめた。
性感2倍の効果だろう、その瞳は潤んでいる。
「ごめん、強引な事して。可愛くて我慢出来なかったんだ」
「いいんだ。なぜだろう、貴方に可愛いと言われる度に胸の奥が熱くなる」
そう言うとタリアは体をぶつけるようにしがみつき、自分からキスしてきた。
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