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償い

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「私は、友達や知り合いの綺麗な女の子を、うまく騙して人目につかない場所に呼び出し、虐待する様になりました。
狙った子の事はいろいろ調べて弱みを握ったり、脅したりしたので、親や先生に告げ口されることはありませんでした。

私はそうやって、自分の性的欲望に関しては、全く抑える事もなく、やりたい放題で生きてきたんです。

ナミさん曰く、女は内に秘めた性の欲望を開放する事で、自分本来の美しさを手に入れるものなのだそうです。

でも、普通の人はモラルや常識、世間体に縛られて秘めたもの全てを開放する事ができない。だから、女は美しくなる事に悩み、苦労するのだと。。」

「だから・・」

気がつくと、摩耶は語りながら涙を流していた。

「私は、自分の性の欲望のままに他人を酷い目に遭わせてきたから、だから綺麗になれたんだって。

だから私は罪を償わなきゃいけないんだって。

だからナミさんが私に罰を与えたんだって。

それで、私が自分の体で一番気に入ってる足をあんな目に・・」
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