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76.ケチャの街にて
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ムルを発ってから6日後の昼下がり、次の街、ケチャに到着した。
この街は山の麓にあり、土地が酪農に適していることからそれを生業としている家が多い。乳製品も質が良いことで有名で商業ギルドと冒険者ギルド双方が揃っている。
幅が広く均された通り、木やレンガの家々、緑や花が多くどこかハイミルに似た雰囲気だ。まずはここにも数度来た事があるというレオンおすすめの宿へ。
レンガ造りのその宿はとても大きく、広い通りに面した馬車でも入りやすい場所にあった。宿の前の馬車止めに馬を繋いて中へ入ると1階はやはり食堂、時間的なこともあってか満席に近い。カウンターで宿泊の手続きをし、馬と馬車も預けて一度部屋へ上がる。本当はこのまま買い物へ行こうと思っていたのだがスノウが部屋を見たがったのだ。
「わーいなの!やっとやどにとまれるの!」
「フフ、ムルでは結局泊まらなかったからね」
嬉しそうに飛び回るスノウ。部屋はムルの宿より少し広めなので12畳くらいだろうか。クイーンサイズのベッドにサイドテーブル、丸テーブルにイスが3つ、洗面台、大きな鏡付きのクローゼット。全体的に色使いが明るくて女性が好みそうな感じだ。
「飯行こうぜ、スノウが喜びそうな食いもんがあるんだよ」
「めし!めしいくの!」
“飯”というレオンの一言に反応して素早く彼の頭に止まる。私たちはカギを預けて宿の外へ出た。
■
宿のある通りがメインストリートだったようで、一本奥の道は馬車がすれ違えるほどの幅はなく馬に乗った人がちらほら居る程度だった。そこは商店街的な通りで様々な店があるが並ぶ品には少々違いがあった。それはここで売っているパンが黒パンと呼ばれるライ麦パンが多い事とチーズ専門店がある事。後でチーズ見たいな。
「ほら、あの店だ」
レオンが示した場所の店先では、太い垂直の串に積層された肉が食欲をそそる香ばしい匂いを辺りに漂わせていた。ドネルケバブそっくりだ。
(にく!おっきいにく!)
興奮したスノウが彼の頭上で羽ばたく。
「イテッ!コラ、髪掴んだまま飛ぶな」
「スノウ、飛んでったらダメだよ」
(はやくいくなの!)
「肉は逃げねえから大人しくしろ」
(ん~っ!)
そう言われてもまだソワソワしている。またレオンの髪が引っ張られないうちに早く行った方が良いかも。…念のために育毛剤とか調合したほうが良いかな?
店でお昼を買ってちょっとした広場まで移動してきた。木陰にあるベンチに座り、開放的なランチタイム。黒パンに野菜とケバブが挟んであるケバブサンドだ。もちろん自前のコーヒーもある。スノウは店の人に頼んで大きく切ってもらった肉に食いついて声を上げる。
(おっきいにくおいしいの!)
「ふふ、良かったねスノウ」
いつもなら肉も細かく切るし野菜も食べないと注意されるのだけど今日は特別である。あまりの喜びように今日くらいは、という事になったのだ。
旅に出てからというものスノウはとても楽しそうだ。馬車で走っていても、上空を飛びながら付いてきたり馬の頭に乗って景色を見てたり。初めて目にする物も多くて、その度にアレなに?コレなに?と聞いて知識を吸収したり。
もちろん私たちも楽しんでるけど、スノウのおかげで楽しさが更に上乗せされているのは間違いなかった。
「おなかいっぱいなの…」
大きな肉を平らげてころんっと横になる。いかにも満足気だ。
「コラ、まだ寝るな」
「これから買い物だよ」
(ん~…)
夫たちに声をかけられるがもう半分夢の中、こうなってしまえばすっかりお昼寝モードである。
「しょうがねえなぁ…」
「これは暫く起きないね」
しょうがない、そう言いつつも2人のスノウを見つめる瞳はとても優しい。
「そうだね。ふふ…口の周りベタベタ…」
私が口の周りを拭うとレオンがスノウを受け取って自分の胸ポケットにそっと入れる。彼はこの為に胸ポケットを増設したのだ。
その後ゆっくりとコーヒーを飲んでから買い物へ向かった。
まずはチーズのお店。セミハードにハード、もちろんフレッシュタイプも購入。中でも一番楽しみなのはラクレット。コテージでハ◯ジみたいに溶けたチーズをパンに乗せて食べるのだ。
その後ライ麦粉やミルクも買い、雑貨屋や生地屋も見て回った。
「…たくさん買っちゃった」
一通り店を回って宿近くまで帰って来たところで呟く。
ヴェスタは品揃えが豊富だったがやはり現地でしか手に入らない物もある。それにレンガや木造が中心のケチャの街並みは明るくてどこか可愛らしく、歩くだけでも楽しかった。2人の夫に挟まれて歩きながら、ついついあの店もこの店も見たいと引っ張り回してしまった。
「くくっ…そうでもねえと思うがな」
「そうだよキラ。それに食材だって布だって結局は家族のためだろう?」
「それは…そうだけど…引っ張り回しちゃって退屈しなかった?」
レオンとエヴァを見上げて聞くと穏やかな笑みが返ってくる。
「可愛い奥さんを満喫できたよ」
「お前と一緒で退屈なんてする訳ねえだろ」
「…ありがと」
優しくて素敵な旦那さまたちにキュンとする。毎日一緒に居るのにまだこうして胸が高鳴る。少女マンガのように…いや今どき少女マンガでも無いかもしれないけど、2人に抱きついて好きと言いたい気分。でも恥ずかしいから…
「さ、宿に帰ろうか」
「キラ」
そう言って差し出された彼らの手に掴まり
『だいすき』
と、とっても小さな声で囁く。
聞こえないだろうと思っていた声は耳に届いたようで―――2人は驚きの表情で私を見つめた後、頬にキスした。
■
その日の夜、レオハーヴェンとエヴァントは宿の部屋で呑んでいた。グラス片手にベッドに腰掛け、愛しい妻の寝顔を眺めながら髪や頬にふれる。思い浮かべるのは今日のキラ。
今日の彼女は珍しくはしゃいでいた。次々に見たい店を示しては中へ入りアレコレ買い物をする。でもまず見繕うのは夫たちとスノウのもの。
チーズを見て『これで(エヴァの好きな)チーズフォンデュ、こっちで(レオンの好きな)ピザ、これは(スノウの好きな)ハンバーグに入れて――』雑貨屋でも布屋でも同じ。最後に自分のもの。『キラの欲しいものを見たら?』そうエヴァントが声をかけると、ずっと自分の欲しい物ばかり見てると答えが返ってくる。
「ま、実際凄え楽しそうだったがな」
「そうだったね。それでもオレたちに気を使って退屈しなかったか、なんて聞くんだから…」
「くくっ…キラらしいな…やっぱ最高の女だぜ」
「同感。だから街の男が彼女を見るのも仕方がないんだけど…物凄くムカつく」
「ああ、今日も見られてたな。特に穀物屋のオヤジが下衆い目で見やがって」
「フフ、レオンに睨まれて青くなってたね」
「当然だ」
2人は笑いながらウィスキーを飲む。
3人はどこへ行っても視線を集めるがその半数はキラに向けられる男どもからの目だ。本人も見られている事自体は知っている。でも下衆な目に対して夫たちが威圧を振りまいているのには気が付いていない。彼女の知らない所で何人もの男が精神的返り討ちに遭っているのだ。
「…ん…」
横向きで寝ていたキラが寝返りを打って上を向く。その拍子に薄い毛布がはだけてキャミソールに包まれた上半身が2人の目に飛び込んだ。細い首筋、華奢な肩、白くなめらかで吸いつくようなさわり心地の肌。規則正しく上下する胸は、2人の大きな手にぴったりとフィットするほど豊満で張りがあるのに柔らかい。
思わず手が伸びてしまい両側から乳房を撫でると、キラが身動いで声を漏らす。
「…んっ…」
半開きになった唇は艶やかに光って男の情欲を掻き立てた。手が胸の頂にふれる。すると今度はひくんっ、と僅かに背を反らせて可愛らしく喘ぐ。
「…ぁん…」
刺激された乳首はキャミソール越しでも分かるほどツンと勃って愛撫を待っているかのようだ。
2人は互いのモノが立派に勃ち上がっているのを見て苦笑する。今夜はもう2度ずつキラに精を注いでいるのでこれ以上すれば明日に支障をきたすことは明らか。
ならば、とそっと胸に手を伸ばす。
「「…キラ…」」
乳房をやわやわと揉みながら乳首をくりくりと弄る。
「…んっ…ん…ぁ…ぁ…」
起きないようギリギリを責め、身を攀じって小さく喘ぐキラを目にしながら自身の肉棒を扱いた。
「…ぁあ、キラ…んっ…」
「っく…ぅあ…キラ…」
荒い息遣いと、モノを擦るぬちゃぬちゃという卑猥な音が部屋に充満する。
「あッ、出る…ぁぁああ」
「くぅッ、あ、ぁぁああッ」
続けざまに達した2人は3度目とは思えない量の白濁をキラの身体にかけた。
「…ッは…ったく…青臭いガキみてえだな」
「…っふぅ…フフ…本当だね」
そう言って息を吐いたレオハーヴェンとエヴァントは、ほんのりと頬を紅く染めている妻にくちづけた。
翌日。なんだか身体の奥が疼いているのをいやらしい夢を見た所為だと思っているキラは、自分のエロさに頭を抱える。彼女が夢だと思っているのは実際にあった事なのだが、うっすらと意識があっただけなので分かっていないのだ。夫たちがした事が露呈する日は来るかどうかは…まだ分からない。
その日は双方のギルドへ行った。港町カルコまでの道中の情報を得て山越えの準備を整えるためだ。ここから先はレオンも一度しか通ったことが無い山と街道、知らない場所へ赴くのに万全の態勢で臨むのは基本中の基本である。
こうして私たちは2泊してケチャを発った。
この街は山の麓にあり、土地が酪農に適していることからそれを生業としている家が多い。乳製品も質が良いことで有名で商業ギルドと冒険者ギルド双方が揃っている。
幅が広く均された通り、木やレンガの家々、緑や花が多くどこかハイミルに似た雰囲気だ。まずはここにも数度来た事があるというレオンおすすめの宿へ。
レンガ造りのその宿はとても大きく、広い通りに面した馬車でも入りやすい場所にあった。宿の前の馬車止めに馬を繋いて中へ入ると1階はやはり食堂、時間的なこともあってか満席に近い。カウンターで宿泊の手続きをし、馬と馬車も預けて一度部屋へ上がる。本当はこのまま買い物へ行こうと思っていたのだがスノウが部屋を見たがったのだ。
「わーいなの!やっとやどにとまれるの!」
「フフ、ムルでは結局泊まらなかったからね」
嬉しそうに飛び回るスノウ。部屋はムルの宿より少し広めなので12畳くらいだろうか。クイーンサイズのベッドにサイドテーブル、丸テーブルにイスが3つ、洗面台、大きな鏡付きのクローゼット。全体的に色使いが明るくて女性が好みそうな感じだ。
「飯行こうぜ、スノウが喜びそうな食いもんがあるんだよ」
「めし!めしいくの!」
“飯”というレオンの一言に反応して素早く彼の頭に止まる。私たちはカギを預けて宿の外へ出た。
■
宿のある通りがメインストリートだったようで、一本奥の道は馬車がすれ違えるほどの幅はなく馬に乗った人がちらほら居る程度だった。そこは商店街的な通りで様々な店があるが並ぶ品には少々違いがあった。それはここで売っているパンが黒パンと呼ばれるライ麦パンが多い事とチーズ専門店がある事。後でチーズ見たいな。
「ほら、あの店だ」
レオンが示した場所の店先では、太い垂直の串に積層された肉が食欲をそそる香ばしい匂いを辺りに漂わせていた。ドネルケバブそっくりだ。
(にく!おっきいにく!)
興奮したスノウが彼の頭上で羽ばたく。
「イテッ!コラ、髪掴んだまま飛ぶな」
「スノウ、飛んでったらダメだよ」
(はやくいくなの!)
「肉は逃げねえから大人しくしろ」
(ん~っ!)
そう言われてもまだソワソワしている。またレオンの髪が引っ張られないうちに早く行った方が良いかも。…念のために育毛剤とか調合したほうが良いかな?
店でお昼を買ってちょっとした広場まで移動してきた。木陰にあるベンチに座り、開放的なランチタイム。黒パンに野菜とケバブが挟んであるケバブサンドだ。もちろん自前のコーヒーもある。スノウは店の人に頼んで大きく切ってもらった肉に食いついて声を上げる。
(おっきいにくおいしいの!)
「ふふ、良かったねスノウ」
いつもなら肉も細かく切るし野菜も食べないと注意されるのだけど今日は特別である。あまりの喜びように今日くらいは、という事になったのだ。
旅に出てからというものスノウはとても楽しそうだ。馬車で走っていても、上空を飛びながら付いてきたり馬の頭に乗って景色を見てたり。初めて目にする物も多くて、その度にアレなに?コレなに?と聞いて知識を吸収したり。
もちろん私たちも楽しんでるけど、スノウのおかげで楽しさが更に上乗せされているのは間違いなかった。
「おなかいっぱいなの…」
大きな肉を平らげてころんっと横になる。いかにも満足気だ。
「コラ、まだ寝るな」
「これから買い物だよ」
(ん~…)
夫たちに声をかけられるがもう半分夢の中、こうなってしまえばすっかりお昼寝モードである。
「しょうがねえなぁ…」
「これは暫く起きないね」
しょうがない、そう言いつつも2人のスノウを見つめる瞳はとても優しい。
「そうだね。ふふ…口の周りベタベタ…」
私が口の周りを拭うとレオンがスノウを受け取って自分の胸ポケットにそっと入れる。彼はこの為に胸ポケットを増設したのだ。
その後ゆっくりとコーヒーを飲んでから買い物へ向かった。
まずはチーズのお店。セミハードにハード、もちろんフレッシュタイプも購入。中でも一番楽しみなのはラクレット。コテージでハ◯ジみたいに溶けたチーズをパンに乗せて食べるのだ。
その後ライ麦粉やミルクも買い、雑貨屋や生地屋も見て回った。
「…たくさん買っちゃった」
一通り店を回って宿近くまで帰って来たところで呟く。
ヴェスタは品揃えが豊富だったがやはり現地でしか手に入らない物もある。それにレンガや木造が中心のケチャの街並みは明るくてどこか可愛らしく、歩くだけでも楽しかった。2人の夫に挟まれて歩きながら、ついついあの店もこの店も見たいと引っ張り回してしまった。
「くくっ…そうでもねえと思うがな」
「そうだよキラ。それに食材だって布だって結局は家族のためだろう?」
「それは…そうだけど…引っ張り回しちゃって退屈しなかった?」
レオンとエヴァを見上げて聞くと穏やかな笑みが返ってくる。
「可愛い奥さんを満喫できたよ」
「お前と一緒で退屈なんてする訳ねえだろ」
「…ありがと」
優しくて素敵な旦那さまたちにキュンとする。毎日一緒に居るのにまだこうして胸が高鳴る。少女マンガのように…いや今どき少女マンガでも無いかもしれないけど、2人に抱きついて好きと言いたい気分。でも恥ずかしいから…
「さ、宿に帰ろうか」
「キラ」
そう言って差し出された彼らの手に掴まり
『だいすき』
と、とっても小さな声で囁く。
聞こえないだろうと思っていた声は耳に届いたようで―――2人は驚きの表情で私を見つめた後、頬にキスした。
■
その日の夜、レオハーヴェンとエヴァントは宿の部屋で呑んでいた。グラス片手にベッドに腰掛け、愛しい妻の寝顔を眺めながら髪や頬にふれる。思い浮かべるのは今日のキラ。
今日の彼女は珍しくはしゃいでいた。次々に見たい店を示しては中へ入りアレコレ買い物をする。でもまず見繕うのは夫たちとスノウのもの。
チーズを見て『これで(エヴァの好きな)チーズフォンデュ、こっちで(レオンの好きな)ピザ、これは(スノウの好きな)ハンバーグに入れて――』雑貨屋でも布屋でも同じ。最後に自分のもの。『キラの欲しいものを見たら?』そうエヴァントが声をかけると、ずっと自分の欲しい物ばかり見てると答えが返ってくる。
「ま、実際凄え楽しそうだったがな」
「そうだったね。それでもオレたちに気を使って退屈しなかったか、なんて聞くんだから…」
「くくっ…キラらしいな…やっぱ最高の女だぜ」
「同感。だから街の男が彼女を見るのも仕方がないんだけど…物凄くムカつく」
「ああ、今日も見られてたな。特に穀物屋のオヤジが下衆い目で見やがって」
「フフ、レオンに睨まれて青くなってたね」
「当然だ」
2人は笑いながらウィスキーを飲む。
3人はどこへ行っても視線を集めるがその半数はキラに向けられる男どもからの目だ。本人も見られている事自体は知っている。でも下衆な目に対して夫たちが威圧を振りまいているのには気が付いていない。彼女の知らない所で何人もの男が精神的返り討ちに遭っているのだ。
「…ん…」
横向きで寝ていたキラが寝返りを打って上を向く。その拍子に薄い毛布がはだけてキャミソールに包まれた上半身が2人の目に飛び込んだ。細い首筋、華奢な肩、白くなめらかで吸いつくようなさわり心地の肌。規則正しく上下する胸は、2人の大きな手にぴったりとフィットするほど豊満で張りがあるのに柔らかい。
思わず手が伸びてしまい両側から乳房を撫でると、キラが身動いで声を漏らす。
「…んっ…」
半開きになった唇は艶やかに光って男の情欲を掻き立てた。手が胸の頂にふれる。すると今度はひくんっ、と僅かに背を反らせて可愛らしく喘ぐ。
「…ぁん…」
刺激された乳首はキャミソール越しでも分かるほどツンと勃って愛撫を待っているかのようだ。
2人は互いのモノが立派に勃ち上がっているのを見て苦笑する。今夜はもう2度ずつキラに精を注いでいるのでこれ以上すれば明日に支障をきたすことは明らか。
ならば、とそっと胸に手を伸ばす。
「「…キラ…」」
乳房をやわやわと揉みながら乳首をくりくりと弄る。
「…んっ…ん…ぁ…ぁ…」
起きないようギリギリを責め、身を攀じって小さく喘ぐキラを目にしながら自身の肉棒を扱いた。
「…ぁあ、キラ…んっ…」
「っく…ぅあ…キラ…」
荒い息遣いと、モノを擦るぬちゃぬちゃという卑猥な音が部屋に充満する。
「あッ、出る…ぁぁああ」
「くぅッ、あ、ぁぁああッ」
続けざまに達した2人は3度目とは思えない量の白濁をキラの身体にかけた。
「…ッは…ったく…青臭いガキみてえだな」
「…っふぅ…フフ…本当だね」
そう言って息を吐いたレオハーヴェンとエヴァントは、ほんのりと頬を紅く染めている妻にくちづけた。
翌日。なんだか身体の奥が疼いているのをいやらしい夢を見た所為だと思っているキラは、自分のエロさに頭を抱える。彼女が夢だと思っているのは実際にあった事なのだが、うっすらと意識があっただけなので分かっていないのだ。夫たちがした事が露呈する日は来るかどうかは…まだ分からない。
その日は双方のギルドへ行った。港町カルコまでの道中の情報を得て山越えの準備を整えるためだ。ここから先はレオンも一度しか通ったことが無い山と街道、知らない場所へ赴くのに万全の態勢で臨むのは基本中の基本である。
こうして私たちは2泊してケチャを発った。
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