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真打ち登場
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奈緒美は、最初何が起きたのか分からなかった。
自分の右足を踏みつけていたナオの足がフッと軽くなり、次の瞬間彼女は床に叩きつけられていた。
背中を痛打し、苦痛に顔を歪めながら上半身をお越して上を見上げたナオは、目を大きく見開いて絶句した。
そこには、もう1人、若い女が立っていた。
「ナオ、これは一体どういう事?」
女は、ナオを見下ろしながら低くつぶやく様に言った。静かだが、威圧感のある声だった。
「ま、摩耶さん、ど、どうしてここが。。」
ナオは、すっかり怯え、腰が抜けた様に座り込んだまま動けなかった。
ノ、ノボル!?
一体、この人は。。
奈緒美は右足の痛みを堪えながら、ゆっくりと起き上がり、ナオと同じ様にその女を見上げた。
摩耶と呼ばれたその女は、奈緒美には目もくれず、ナオのわき腹に強く蹴りを入れた。
「ガハッ!」
わき腹に激痛が走り、床の上で腹を押さえて丸くなるナオ。
「ま、摩耶さん。。ゆ、許して下さい。お、お願い。。」
ナオは女に許しを請うが、女はまるで聞こえないかの様に表情一つ変えずに、更に強くナオのわき腹を繰り返し蹴り込み始めた。
自分の右足を踏みつけていたナオの足がフッと軽くなり、次の瞬間彼女は床に叩きつけられていた。
背中を痛打し、苦痛に顔を歪めながら上半身をお越して上を見上げたナオは、目を大きく見開いて絶句した。
そこには、もう1人、若い女が立っていた。
「ナオ、これは一体どういう事?」
女は、ナオを見下ろしながら低くつぶやく様に言った。静かだが、威圧感のある声だった。
「ま、摩耶さん、ど、どうしてここが。。」
ナオは、すっかり怯え、腰が抜けた様に座り込んだまま動けなかった。
ノ、ノボル!?
一体、この人は。。
奈緒美は右足の痛みを堪えながら、ゆっくりと起き上がり、ナオと同じ様にその女を見上げた。
摩耶と呼ばれたその女は、奈緒美には目もくれず、ナオのわき腹に強く蹴りを入れた。
「ガハッ!」
わき腹に激痛が走り、床の上で腹を押さえて丸くなるナオ。
「ま、摩耶さん。。ゆ、許して下さい。お、お願い。。」
ナオは女に許しを請うが、女はまるで聞こえないかの様に表情一つ変えずに、更に強くナオのわき腹を繰り返し蹴り込み始めた。
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