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向こう側の光へ

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「奈緒美さん、これから一気に棒の両端をくっつけるわよ。」

構わず責めを続ける摩耶。
さすがにクールな摩耶も、道具に対して力を入れている為、息づかいが荒くなっていた。

「大丈夫よ。この棒にはごく僅かだけど、加重に対して曲がる様に設計がしてあるの。端が付くまで締めても、大腿骨が砕けるところまではいかないわ。ではいくわよっ!!!」

摩耶は、かけ声とともに、一気に道具を絞った。
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