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――20日目
158.『和華の告白(2)』
しおりを挟む有栖川 直斗
「そりゃ、……そうだよ。
…………本当に七瀬が用心棒なら、なんでアキラと由絵を守らなかったんだ」
七瀬 和華
「…………お父さんが倒れたって、言ったでしょ?」
本堂 空太
「……………………」
間宮 果帆
「……………………」
七瀬 和華
「わたしはここを出なければいけなかった。
…………だからよ。
動揺して、気付いたら時間が過ぎてた。
もう、覚悟を決めるしかなかったの」
有栖川 直斗
「ふざけるな!
それに巻き込まれた俺たちは……俺たちはっ」
七瀬 和華
「大きな声を出さないで。……お願い」
小田切 冬司
「…………悪いけど。俺は信じられない。
…………俺は、君が嘘を吐いてるって確信したよ」
七瀬 和華
「…………なぜ?」
小田切 冬司
「…………なぜだろうね」
七瀬 和華
「……………………」
小田切 冬司
「…………とにかく、俺はもう確信した。
七瀬さんと間宮さんが人狼だ」
白百合 美海
「…………果帆はわからないけど、
占い結果では、和華ちゃんは人狼だった。間違いないわ」
有栖川 直斗
「…………もう、わけわかんねえよ」
佐倉 小桃
「…………あたしは、和華を信じたいわ」
佐倉 小桃
「…………小桃」
佐倉 小桃
「でも、…………でも、
……白百合さんに人狼と特定されて、まだ確定していなかった用心棒を騙っているとしか思えない。
苦し紛れにしか……聞こえない」
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