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――20日目
162.『夜の時間(1)』
しおりを挟む――――PM21:10、リビングルーム
白百合 美海
「…………用心棒の人」
本堂 空太
(リビングルームに戻る途中、
白百合がそう言ってみんなに呼び掛けた)
白百合 美海
「…………もし、生きてたらだけど、
今晩はあたしを守って。
…………果帆を、占うから。
…………これできっと、なにもかもはっきりするわ」
間宮 果帆
「…………いい加減にしろよ」
白百合 美海
「……………………」
間宮 果帆
「…………お前が人狼だろ?
…………お前が殺したんだよ、七瀬も、みんなも」
白百合 美海
「……あたしは占い師だわ」
間宮 果帆
「あたしにはわかってんだよ!
あんたがっ、人狼だって……!」
小田切 冬司
「……いい加減にして」
本堂 空太
(……小田切はそう言って果帆と白百合の間に割って入った)
小田切 冬司
「…………間宮さんが人狼だよ?
もう、答えは出たんだ。
明日、君を処刑して、それで終わりだ」
間宮 果帆
「っっ…………!
空太……!」
本堂 空太
「っ…………」
間宮 果帆
「……頼むよ。なんとか言ってくれ……」
本堂 空太
「っっ………………。
…………………………」
間宮 果帆
「……………………くそ!」
有栖川 直斗
「果帆!」
本堂 空太
(果帆は、走り去ってしまった。
…………果帆と白百合は、あんなに仲が良かったのに。
親友同士が争わなきゃいけない。
……俺と果帆のように、恋人同士も。
…………なんでこんなことになっちゃったんだろうな。
ついこの間までは、みんなであんなに笑い合っていたのに。
誰も信用できない。誰を信じれば良いのかわからない。
……こんな風に、友情や愛情って壊れていくんだ……)
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