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彼女になってあげようか?
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テレクラか…どんなとこなんだろ?
でもサクラばっかと言ってたし、出会わなきゃ意味がないよな。
僕の頭からテレクラが離れられない。
「おい、貴久ちゃん!何ボーッとしてるのかしら?」
喫煙所でボーッとしていると、可南子が目の前に急に現れた。
「うゎっ!ビックリした~。」
「どうしたのよ、小野くん、何か考え事?」
「いや、まぁその、はい。」
「何よ何よ~、悩み事があるならこのお姉さんに言ってごらん。」
可南子はマイルドセブンのメンソールに火を点け、髪をかきあげながら細い煙をフゥーっと吐いた。
「いや、大した事ではないんですけどね。」
僕も隣でマルボロを取り出しZIPPOライターで火を点けた。
「ふーん、まぁいいか。小野くん何飲む?」
可南子が自販機の前で財布から小銭を出していた。
「あぁいいんですか?じゃあコーヒーで。」
「コーヒーね。」
可南子はコーヒーのボタンを押した。
「あっ!」
可南子は思わず声をあげた。
「どうしたんすか?」
「コーヒーブラックだった…」
「ブラックすか…」
ブラックは飲めないんだが、さっき飯を食ったばかりだし、食後なら飲めそうな気がする。
お茶代わりだと思えばいいんだから。
「あぁいいですよ、オレ飲みますから、いただきます。」
「えっ、だってブラック飲めないんじゃ?」
「大丈夫っす。」
僕はブラックのコーヒーを一気に飲んだ。
あれ?そんなに苦く感じない。
「ちょっと、そんなに一気に飲んで大丈夫なの?」
「あ、そんなに苦く感じない…」
「あら、じゃあ小野くんも大人の仲間入りじゃない。」
これで大人の仲間入りかなぁ?
「ところで何考えてたの?」
「あの、吉田さん、テレクラって知ってますか?」
「あー、はいはい、どうしたのそれが?」
「いや、オレの友達がテレクラで女をゲットしたから今度行こうって誘われて…」
「えーっ、何か小野くんの年でそういうのはちょっと違うんじゃないかなぁ?」
「んー、どうなんすかね。」
「だってまだ19才じゃない?そんなとこで女の子見つけるより、もっと他の方法で見つけるべきよ。」
「あの、ちなみに吉田さんてテレクラに電話したことは?」
「あるワケないでしょ!」
「ですよね。」
「小野くん、彼女欲しいならアタシが彼女になろうか?」
可南子が怪しげな笑みを浮かべて僕を見つめた。
「いやちょっと吉田さん、からかってるでしょ?」
僕は少し後退りした。
「あら、アタシみたいのが彼女じゃダメ?」
どう見ても僕をからってるとしか思えない。
「じゃあ…吉田さんオレと付き合ったらセックスとか出来ますか?」
「…ブッ、アッハハハハハ!」
ツボに入ったのだろうか、可南子は腹を抱えて笑っている。
そりゃそうだよな、僕みたいな年下の男は男として見ていないだろうから。
それはともかく、テレクラなんてまだ早いか…
可南子の言う事にも一理あるな。
でもサクラばっかと言ってたし、出会わなきゃ意味がないよな。
僕の頭からテレクラが離れられない。
「おい、貴久ちゃん!何ボーッとしてるのかしら?」
喫煙所でボーッとしていると、可南子が目の前に急に現れた。
「うゎっ!ビックリした~。」
「どうしたのよ、小野くん、何か考え事?」
「いや、まぁその、はい。」
「何よ何よ~、悩み事があるならこのお姉さんに言ってごらん。」
可南子はマイルドセブンのメンソールに火を点け、髪をかきあげながら細い煙をフゥーっと吐いた。
「いや、大した事ではないんですけどね。」
僕も隣でマルボロを取り出しZIPPOライターで火を点けた。
「ふーん、まぁいいか。小野くん何飲む?」
可南子が自販機の前で財布から小銭を出していた。
「あぁいいんですか?じゃあコーヒーで。」
「コーヒーね。」
可南子はコーヒーのボタンを押した。
「あっ!」
可南子は思わず声をあげた。
「どうしたんすか?」
「コーヒーブラックだった…」
「ブラックすか…」
ブラックは飲めないんだが、さっき飯を食ったばかりだし、食後なら飲めそうな気がする。
お茶代わりだと思えばいいんだから。
「あぁいいですよ、オレ飲みますから、いただきます。」
「えっ、だってブラック飲めないんじゃ?」
「大丈夫っす。」
僕はブラックのコーヒーを一気に飲んだ。
あれ?そんなに苦く感じない。
「ちょっと、そんなに一気に飲んで大丈夫なの?」
「あ、そんなに苦く感じない…」
「あら、じゃあ小野くんも大人の仲間入りじゃない。」
これで大人の仲間入りかなぁ?
「ところで何考えてたの?」
「あの、吉田さん、テレクラって知ってますか?」
「あー、はいはい、どうしたのそれが?」
「いや、オレの友達がテレクラで女をゲットしたから今度行こうって誘われて…」
「えーっ、何か小野くんの年でそういうのはちょっと違うんじゃないかなぁ?」
「んー、どうなんすかね。」
「だってまだ19才じゃない?そんなとこで女の子見つけるより、もっと他の方法で見つけるべきよ。」
「あの、ちなみに吉田さんてテレクラに電話したことは?」
「あるワケないでしょ!」
「ですよね。」
「小野くん、彼女欲しいならアタシが彼女になろうか?」
可南子が怪しげな笑みを浮かべて僕を見つめた。
「いやちょっと吉田さん、からかってるでしょ?」
僕は少し後退りした。
「あら、アタシみたいのが彼女じゃダメ?」
どう見ても僕をからってるとしか思えない。
「じゃあ…吉田さんオレと付き合ったらセックスとか出来ますか?」
「…ブッ、アッハハハハハ!」
ツボに入ったのだろうか、可南子は腹を抱えて笑っている。
そりゃそうだよな、僕みたいな年下の男は男として見ていないだろうから。
それはともかく、テレクラなんてまだ早いか…
可南子の言う事にも一理あるな。
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