257 / 314
17巻
17-1
しおりを挟む1
ステア王立学校の長い冬休みが終わり、新学期が始まった。
ここでの俺は、グレスハート王国第三王子フィル・グレスハートではない。
ステア王立学校中等部二年、鉱石屋の息子フィル・テイラだ。
友人のレイとライラとトーマ、後輩のミゼットには俺が王子であることがバレてしまったけど、とりあえず現時点では今まで同様に、身分を隠したまま通おうと思っている。
入学当初は小さな農業国だったグレスハート王国も、ここ数年で質の良い商品や、珍しい施設を作って、注目されているようだからなぁ。
気を引き締めて、目立たない学生生活を送るぞ!
……そう決意を新たにしたところだったんだけど、入学早々とある事件が起こった。
ドルガド王国で商人たちの積荷が、タイロンの群れに襲われたというのだ。
獣は非道な行いを繰り返して精神が魔に落ちることで、『魔獣』になる。
魔獣は残忍かつ凶暴。強大な力を手に入れる代償に、自我を失うのだ。
そうなってしまうと、動物と話せる俺ですら対話ができなくなってしまう。
事件の話を聞いて、タイロンが魔獣化している可能性がある、そう考えた俺とカイルは事件現場に赴いた。
そこで、ちょうど商人たちを襲おうとしているタイロンの群れに出会う。
商人たちを助けた俺たちは、タイロンたちと対話したことで、積荷を襲った理由を知った。
どうやらタイロンたちは火山が噴火した影響で、棲み処を追われてしまったらしい。
タイロンは主食の草以外にも、棲み処のある火山付近の土から、体に必要な栄養を摂っていた。
その栄養が摂れずに困っていたところ、商人たちが運んでいたコルフ草の商品から、火山付近の土に似た栄養が摂取できることに気が付き、積み荷を襲ったんだそうだ。
理由を聞いた俺たちは、同じコルフ草のことで、友人のディーン・オルコットとイルフォード・メイソンも困っていることを思いだした。
彼らはドルガド王国のディルグレッド国王から、上流階級の貴族たちが欲しがるような泥染めの商品を作るよう命を受けていた。そんな中、泥染めをする泥田の周りに、コルフ草が大繁殖したそうなのだ。
その結果、コルフ草が地面の栄養を吸収したことで泥田の地質が変わり、泥染めに影響がでてしまったらしい。
俺たちはさっそくディーンに連絡を取り、タイロンたちを泥田に連れて行くことにした。
タイロンたちはたっぷりコルフ草を食べて栄養を補給でき、泥田の除草も目処が立った。
こうして俺とカイルは、二つの困りごとを同時に解決できたのだった。
タイロン事件と泥田事件を解決してから、三週間後の休日。
俺はレイとトーマ、ライラとアリス、カイルと一緒に、ステア王立学校中等部学生寮の裏手にある小屋を訪れていた。
ここは、もともと寮の管理人さん一家が住んでいた家だ。
高い塀に囲まれた、3LDKの庭付き物件。
管理人さんが寮の隣に引っ越したため空き家となり、その後マクベアー先輩が鍛錬場や休憩所として使っていた。
家は使われていないと、すぐに劣化してしまうもんね。
そして、去年マクベアー先輩が卒業する際、俺はこの小屋の鍵と共に借りる権利を譲り受けた。
自由に改装していいという許可も、ちゃんといただいている。
その言葉に甘え、庭に花壇を作りブランコを設置。小屋の二部屋は改装して、お風呂や和室にした。
なかなか居心地の良い場所になったと思う。
そのできたばかりの和室で、俺たちはコタツに入ってのんびりお茶を飲んでいた。
春も半ばだというのに、コタツは和室の真ん中に置かれたままである。
本当のところ、コタツ布団を取って、普通のテーブルに戻したいんだけどなぁ。
俺は向かい側のレイに、視線を向ける。
「あぁ、コタツは最高だぁ」
レイはコタツの天板に顎をのせて、目をとろんとさせている。
原因はこれだ。この幸せそうな顔に負け、ズルズルきてしまったんだよね。
俺の隣に座るカイルは、レイに向かってため息を吐く。
「フィル様が考案されたコタツが最高なのは、否定しない。だが、そろそろコタツをしまう時期じゃないか? もう春だぞ?」
どうやらカイルも、俺と同じことを考えていたらしい。
こうして話題に出たことだし……いいタイミングかもしれない。
「そうだよね。僕もそろそろ普通のテーブルに切り替えようかなって思ってたんだ」
俺がカイルの意見に乗ると、レイは天板からバッと顔を上げる。
「えぇ!? もうちょっとだけいいじゃん! 春だって、まだ寒い日もある。今日みたいな雨の日は、皆だって足が冷えるだろ? なぁ?」
レイは俺とカイル以外の皆に向かって、同意を求める。
トーマとアリスとライラは、チラッと俺を見て困り顔で笑った。
「まぁ、たまに寒い時はあるよねぇ」
「それを言われちゃうと、確かに……」
「私も今回ばかりは、反対できないわぁ」
味方を得たレイは、俺とカイルに向かって「ほらな?」と胸を張る。
その様子に俺は小さく噴き出し、カイルは嘆息した。
「はいはい、わかったよ。あとちょっとだけね」
「次の時も、いろいろ理由つけて説得してきそうですけどね」
コタツ期間の延長が決まって、レイは「よっし!」とガッツポーズを作る。
そんなタイミングで、部屋の隅で遊んでいた袋鼠のテンガが、俺のところにやって来た。
【フィル様~! フィル様宛のお届け物が、寮に届いたみたいっす!】
「僕に届け物?」
生徒宛の手紙や小包は、寮の受付に届けられるのだ。
荷物が届いたと連絡が入った生徒は、受付に取りに行く。
ただ、中には個々に設けられた専用ポストから持っていく形で、召喚獣に受け取りを頼む生徒もいる。
俺も召喚獣に受け取りをお願いしている一人だ。
テンガは行ったことのある場所であれば、お腹にある袋を介して距離に関係なく物のやり取りができる、空間移動能力を持っている。
大きすぎる荷物は無理だけど、その能力を使えば手紙や小包くらいなら取ってきてもらえるんだよね。
ちなみに寮以外にも、実家のグレスハート城とステラ姉さんのいるティリア王国に、一つずつ専用ポストがある。
テンガには朝と夕方の二回、全てのポストに手紙などがないか確認してもらっているんだ。
寮のポストに届いたってことは、家族以外の人からかな?
いや、家族でも大きい物なら、寮へ送ってくることもあるか。
「持ってこられそうな大きさ?」
俺が聞くと、テンガはゴソゴソとお腹の袋を探る。
荷物の大きさを確かめているようだ。
【ん~、大丈夫そうっす!】
そう言いながら、テンガは手紙と小箱を袋から取り出した。
それを受け取った俺は、送り主を見て「あ……」と小さく声を漏らす。
「ディーンさんとイルフォードさんからだ」
手紙にはディーンの、小箱にはイルフォードの名前が記されている。
「そのお二人からということは、先日の泥染めの件かしら?」
アリスはそう言って、小首を傾げる。
確かに、その可能性は高いよな。
俺はまず封を開けて、手紙に目を通す。
内容はアリスの推測通り、泥染めに関してだった。
「泥田に影響を与えていたコルフ草の除草が、もうすぐ終わりそうだって。泥田の手入れが終わったら、泥染めを再開するって書かれているよ」
俺が今読んだところまでの内容を要約して話すと、アリスは嬉しそうに微笑んだ。
「良かったわ。あれからどうなったかしらって、心配していたの」
俺はさらに手紙を読み進めて、アリスとカイルに向かって言う。
「それから、早期解決したのはアリスとカイルと僕のおかげだって。感謝しているってさ」
その言葉を聞いて、アリスは恐縮したように眉を寄せる。
「そんな、私は少しお話ししただけなのに……」
「へぇ、感謝の手紙だなんて、ディーンさんは律儀だなぁ。でも、コルフ草は繁殖力が高いって言ってたし。アリスちゃんが原因を突き止めなきゃ、大変なことになってたかもしれないもんな」
そう納得するレイに、俺は頷く。
「うん。あの時、泥田に生えていた草がコルフ草だってわかったのはアリスだけだったからね。早く対処できて、ディーンさんたちも助かったと思う」
その後、俺とカイルがタイロンという除草部隊を連れて行ったのも大きかったとは思う。だけど……。
チラッと横を見ると、少し困った顔のカイルと目が合った。
実は、俺たちが泥田にタイロンを連れて行った件は、まだ皆に言えていないんだよね。
それを言えば、芋づる式に『タイロン積荷襲撃事件』を解決したのも、俺たちだとバレそうだからだ。
今回は魔獣を討伐したわけじゃないから、レイたちに話しても構わないんだけど……。ちまたに『天の御使いが現れ、タイロンたちから商人たちを助けた』なんて話が出回ってしまったからなぁ。
話が大きくなっていったせいで、かなり言い出しにくい。
話すべきか、このまま黙ってやり過ごすか……。難しい問題だ。
俺はそっと息を吐いて、視線を落とす。
ふとイルフォードが送ってくれた小箱が目に入り、それを手に取った。
「そういえば、イルフォードさんからは何が送られてきたんだろ」
小箱は綺麗な水色の包装紙に包まれ、銀色のリボンが結ばれていた。
ただのリボン結びなのに、形は完璧。
この状態が、すでに芸術作品であるかのよう。
こんなに綺麗に結ばれたリボンをとくのは勿体ない気もするが、勇気をもってほどく。
包装紙を丁寧に開けて、小箱の蓋を取る。
中には、黒とオレンジの毛で編まれた飾り紐が、五つ入っていた。
長さは十五センチくらいで、革のストラップがついている。
その一部に古い時代に使われていた守護の印が入っているようだ。
アリスとライラとレイは、小箱を覗き込んで言う。
「わぁ、飾り紐ね! 素敵な色!」
「守護の印が入っているってことは、お守りみたいにつけるものかしら? 素晴らしいわねぇ」
「おぉ、かっこいいな。バッグにつけても、ファッションアイテムとして腰から下げてもいいかも」
皆の賛辞に、俺も深く同意する。
確かにかっこいい。多分、イルフォードが作ったんだろうな。
さすがイルフォード、めちゃくちゃお洒落だ。
感心していると、ふとトーマが神妙な顔でじっと飾り紐を見ていることに気がついた。
どうかしたのかと思っていると、トーマは顔を上げて俺に尋ねる。
「この紐……動物の毛で編んであるよね?」
「え? あぁ、そうみたいだね。黒い動物の毛……」
そこまで言って、俺は言葉を止める。
ちょっと待てよ。黒い毛の動物?
俺は部屋の隅で仰向けで寝ている黒い子狼を振り返った。
寝転がっているコクヨウに向かって、声をかける。
「ねぇねぇ、コクヨウ。イルフォードさんに、自分の毛を分けてあげたことある?」
俺の質問に、コクヨウは頭だけ持ち上げる。
【……は? 何のことだ。気持ちよく昼寝をしている時に、わけのわからんことを聞くな】
気持ちよく寝ているところを起こされて、すごく不機嫌そう。
そして口ぶりからしても、飾り紐の黒い毛はコクヨウのものではなさそうだ。
「コクヨウのじゃないのかぁ。ってことは、この黒い毛はいったい……」
首を傾げる俺に、トーマが興奮した様子で言う。
「も、もももも、もしかして、ディ、ディアロスなんじゃない? だって、黒い毛の動物は、ディアロスだけなんだから!」
そう。トーマの言うように、古い時代には黒い毛の動物も存在していたが、今はディアロス――コクヨウを残して全て姿を消している。
言い伝えでは、ディアロスが自分以外の黒い毛の動物を根絶やしにしたとされているんだけど……。
コクヨウによると、その言い伝えは事実とは少し異なるみたいなんだよね。
黒い動物狩りは実際にあったことだが、それはコクヨウではない別の動物が行った事件なのだという。その動物が最後に選んだターゲットがディアロスで、倒そうとやって来たところをコクヨウが返り討ちにしたそうだ。
他種族を根絶やしにするくらいだから、その動物だって相当強かったんだと思う。
でも、コクヨウはそれを上回る強さだったってことみたい。
ともあれ、結果的にそれ以降、黒い動物はいなくなった。
そして、ディアロスの伝承が残っているデュアラント大陸には、今でも黒い毛の動物といえばディアロスというイメージが浸透している。
もっとも、ディアロスが現存していると広まると厄介だから、コクヨウがそうであることは隠しているんだけどね。
だから、トーマがそう思っちゃうのもわかるんだけど……。
そのディアロス自身が、否定しているもんなぁ。
俺は再び大の字で寝始めてしまったコクヨウを見て、小さく唸る。
カイルはチラッとコクヨウを見て、トーマに言う。
「黒い毛だからってディアロスだと考えるのは、早計じゃないか?」
その言葉に、レイも大きく同意する。
「そうだよなぁ。ディアロスのことは、前にトーマに教えてもらった程度にしか知らないけど。山みたいに大きくて恐ろしい、デュアラント大陸で有名な伝説の獣なんだろ? 発見されていたなら、大騒ぎになってるって」
言いながら、ひらひらと手を横に振る。
しかし、トーマは期待を捨てきれないのか、なおも食い下がる。
「でもさ、こんなに綺麗な黒い色なんだよ? コクヨウも違うなら、可能性があるんじゃ……」
レイはトーマを宥めるように、肩をポンと叩いた。
「そのコクヨウだって、毛を黒に染めてるだけなんだぞ? フィルみたいな人間が、他にもいるかもしれないだろ?」
黒い毛の動物は珍しいので、たまにコクヨウの毛が黒い理由を聞かれることがある。
そんな時、俺は『伝説のディアロスが好きで、コクヨウの毛色を染めています』と説明していた。
説明を聞いた人たちは『しっかりはしていても、伝説の獣に憧れちゃう可愛いお年頃なのかぁ』という目で見てくるけどね。一応納得はしてくれるので、そうしているのだ。
トーマは俺とコクヨウを交互に見て、しょんぼりしながら言う。
「やっぱり染められた毛なのかなぁ」
「この色って、コクヨウさんの黒とはまた違った色合いで綺麗よね。染めたとしたら、どうやって染めたのかしら」
アリスに言われて、俺は飾り紐を手に取る。
光にかざすと、アリスが言ったように、コクヨウの毛とは色味が違って見える。
コクヨウの毛色が闇を思わせる艶やかな漆黒なら、こちらはほんの微かに銀が混じったような黒だ。
「本当だね。染色でここまで絶妙な色合いが出せるかな」
俺の呟きを聞いてライラも飾り紐を取り、毛の断面を観察する。
「ん~、ソメウサギに染色してもらったら表面に色が載るだけだから、こんな風に芯まで色が入らないし……。人の手で染色したら、ここまで発色が良くないと思うし……」
ライラの目利きでも、すぐに判断できないものなのか。
ソメウサギは別名染色兎とも言う、植物から染料を抽出し、紙や毛糸を染める能力を持っている兎だ。
この世界の染色は、そのソメウサギのように色を染めることのできる動物に頼む方法か、人間自ら植物や泥などで染める方法の二つに分けられる。
手軽にできて染められる色が豊富なのは、ソメウサギ。
細かいニュアンスが表現できて色落ちしにくいのは、人間の手で行った染色だという。
それぞれで染まり具合が異なるので、こちらの世界の人たちは、用途によって染め方を変えているそうだ。
う~ん、イルフォードが新しい染色方法を考えたのだろうか。
俺が飾り紐を見つめて唸っていると、カイルがふいに小箱を手に取った。
そして、箱の底から一枚のカードを取り出す。
「フィル様、箱の底にカードがありましたよ」
そう言って、二つに折りたたまれた薄い緑色のカードを俺に差し出す。
「本当だ。箱の色と同系色だったのと、飾り紐に隠れていたことで気づかなかったよ」
俺はメッセージカードを受け取り、内容に目を通す。
先ほど読んだディーンの手紙に書かれた文字は、線が太くて力強かった。
こちらは文字の線が細くて優美で、印刷したのかと思うくらい整っている。
イルフォードは文字も綺麗なんだな。書かれた文字まで芸術作品のようだ。
カードにはこう記されていた。
『お世話になったお礼にあげる。仲良しのお友達と分けて。この飾り紐は、タイロンの鬣でできてる。泥田のコルフ草を食べていたら、色がこうなった』
メッセージの書き方も、イルフォードの口調そのままだなぁ……って、ちょっと待って!
「え!? これ、タイロンの鬣なの!?」
俺が叫んだのを聞いて、読み終わるのを待っていたトーマが身を乗り出す。
「えぇ!? タイロンの鬣?」
その問いに、俺は大きく頷いた。
「うん。しかも、染めたんじゃなくて、泥田に生えていたコルフ草を食べていたらこの色になったんだって」
それを聞いて、カイルが驚く。
「あのタイロンたちは皆、オレンジ色の鬣でしたよね? あの色から、この色に変化したってことですか?」
「そうみたい。オレンジの子ばかりで、黒い鬣の子なんか一頭もいなかったのに……」
俺が眉を寄せて言うと、トーマが興味深げに尋ねる。
「フィルたちが見たタイロンは、鬣がオレンジ色なの? 動物図鑑には、タイロンの鬣は火のように赤いって書いてあったよ」
「え、そうなの? ってことは、僕たちが会った時には変化が始まっていたのかな?」
「環境や食べ物で、タイロンの鬣の色が変化するってことですかね?」
俺とカイルはそう言って、お互いの顔を見合わせる。
そんな時、レイがスッと小さく手を挙げた。
「タイロンの鬣の色が変わることは気になるけど……。まずその前に、フィルとカイルに聞きたいことがある」
いつもと違う真剣な声のトーンに、俺とカイルはレイに視線を向ける。
「聞きたいこと?」
「何だ?」
聞き返した俺たちを、レイはじーっと見つめ返す。
「何でイルフォードさんのところのタイロンの鬣の色を、二人が知ってるんだよ」
俺とカイルは、『あ』の形に口を開いたまま動きを止める。
レイは淡々と、俺たちに尋ねる。
「そういや、タイロン荷馬車襲撃事件の話が出た次の日。二人とも、朝早くから出かけてたよな?」
それを聞いて、他の皆も俺とカイルをじっと見つめてくる。
皆の視線を受け、俺たちはゴクリと喉を鳴らした。
「あの日、二人はどこに行っていたんだ?」
レイの質問に、俺はぎこちなく笑う。
「て、天気が良かったから、あの日はピクニックに……」
俺がそう答えると、レイは訝しげに目を細めた。
「ピクニックに行く時は、毎回自分で弁当作って持参するじゃん。あの日は作ってないだろ?」
なんで作っていないことを知ってるんだ?
「それは、その……」
言葉を詰まらせる俺に代わり、カイルが答える。
「レイはその時間に起きてないだろう。な、なんで作っていないと決めつけるんだ?」
ちょっと動揺が隠せていないが……いいぞカイル!
心の中で応援していると、レイはフンと鼻を鳴らす。
応援ありがとうございます!
26
お気に入りに追加
29,364
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。