ゆい

「なにここ、超暑いし。」 大都会の私立高校に、ひとりの女王様がいた。 顔良し、スタイル良しの外面は完璧な美人ギャル「朝本美波」 人心掌握の上手い彼女は、クラスメイトを言葉巧みに操り、自分を崇拝させ、誰も自分の言葉には逆らえないように支配していた。 教師ですらもその権力に恐れおののいて、彼女が機嫌を損ねないよう、頭を下げて、愛想笑いで授業をするほどだった。 そんなある日、彼女は両親の仕事の関係で、田舎に引っ越す事になる。 転校先の学校は、年季の入った教室、どことなく芋くさいギャル、男子はみんな坊主頭と、彼女に言わせれば「サイアクの環境」 しかし、そこで彼女は本物の恋というものを、初めて知る事になる… 「あの子…マヂ可愛くない？」