幼馴染への恋心を一途に抱いてきた宙。
その失恋は、あまりにも突然のことだった。
「彼女が、出来たんだ」
行き場をなくした想いに今まで以上の蓋をして、2度と出てこないようにと固く誓ったその翌朝。宙は、代償のように自身の声を失くしてしまう。
戸惑う周囲とは裏腹に、気持ちがバレる心配がなくなったと安堵さえ感じる宙。
そこに見舞いに来たのは、幼い頃から宙に悪戯ばかりする想い人の双子の弟で……。
「顔も声も同じなんだ。俺でもいいだろ」
失恋の傷も癒えないうちに差し出された、甘い誘惑。
別人と分かっていて、その体温に包まれた宙の答えは──。