レベル596の鍛冶見習い2
凄腕の鍛冶士なのにそれ以外はダメダメな父を養い、自らも鍛冶士を目指す犬の獣人、ノア。近所にある魔物の領域『無限の荒野』に行っては珍しい鉱石や鍛冶素材を集めていたノアは、気が付けば、国の英雄さえも超えるレベル596になっていた。父、ノマドが火竜女王エスティローダの依頼で神話級の武器を打ったのをきっかけに、火竜が弟子入りしたいと家に来たり、剣を求めて勇者がやってきたりと、ノアの日常は相変わらず大忙し! そんなノアはある日、冒険者ギルドの受付嬢スゥフレッタの頼みで、『獣の森』の奥にあるという『妖精の森』への入り口を捜すことになるが―― 今日も元気に駆けまわるノアの『最強の鍛冶見習い』への道はまだまだ続く!
レベル596の鍛冶見習い
犬の獣人ノアは、凄腕鍛冶士を父に持ち、自身も鍛冶士を夢見る少年。しかし父ノマドは、母の死を境に酒浸りになってしまう。そんなノマドに代わって日々の食事を賄うため、幼いノアは自力で素材を集めて農具を打ち、ご近所さんとの物々交換に励むようになっていった。数年後、久しぶりにノアの鍛冶を見たノマドは、並べられた素材を見て仰天。マグマ石に火竜のウロコ……どれも激レア素材だったのだ! 慌てて馴染みの冒険者にノアを鑑定してもらうと、そのレベルは596! ノマドはおろか、国の英雄すら超えていた! ノア曰く、希少素材は魔獣と戦って採取しているという。それを毎日繰り返すうちに、超高レベルになっていたのだった。そして、家族隣人はもちろん、火竜の女王にも好かれるノアの、さらなる規格外ぶりが次々に判明していく――! 子犬系少年鍛冶士の無自覚チートファンタジー、開幕!